火の鳥NIPPON、ネーションズリーグの目標を”ベスト4入り”に上方修正 ファイナルラウンドに向けて意気込み
バレーボール女子日本代表チーム・火の鳥NIPPONは昨日、来週13日(水)からアンカラ(トルコ)で始まる「FIVBバレ-ボールネーションズリーグ2022」ファイナルラウンドに向けて、オンラインで取材に応じました。
取材には既に現地入りしている眞鍋政義監督、キャプテン・古賀紗理那選手、井上愛里沙選手がトルコから参加し、3日(日)に終了した予選ラウンドの振り返りや、ファイナルラウンド初戦、準々決勝のブラジル戦への意気込みを語りました。
眞鍋監督は「今回、日本代表としては早い攻撃とサーブを強化してきたが、大会の前半はその部分では良かった。課題としては、コンビネーションが合わなくなる時に相手の被ブロックに遭い、ブロックされてしまうとどうしても負けパターンにはまってしまう。勝っている時と負けている時の課題は明白に分かれたので、その課題を克服していきたい。早い段階でファイナルラウンド進出が決まったので、これまで試合に出られなかった選手を多く使えたことがチームとしてよかった」と振り返りました。
そして、来週から始まるファイナルラウンドに向けて、「ネーションズリーグではファイナルラウンド進出を目標としていた。しかし、8連勝して第3週カナダ大会の序盤でファイナルラウンド進出が決まり、その後目標を“ベスト4入り”に変更した。ブラジルは国際大会やオリンピックでも表彰台の常連国だが、この高い壁をクリアすることがパリオリンピックでのメダルにつながる。非常に厳しい試合になると思うが、ベストな布陣で全力で臨む」と意気込みました。
キャプテンの古賀選手はこれまでを振り返り「第3週のカナダ大会では一勝もできていない。少しずつコンビネーションのスピードが遅くなっていることが課題として上がっており、基本に立ち返って、私たちはオフェンスのスピードで勝ってきたよね、とチーム内で話し合った。疲労がたまっていく中でプレーの精度が落ちていくのが試合をしていても感じられるし、疲労がたまっている時ほど精度を高く、それぞれが今できることをしっかり話して実行する、ということがカナダ大会ではできておらず、コンビネーションが合わない、ということが続いた。疲労がたまった時こそ、コミュニケーションを取れたら」と語りました。
また、「チームとして、調子がいい時もあれば悪い時もあり、それは当然のこと。負けたことが悪いのではなく、負けた後いかに次につなげるかが大切だと思っているので、そこは悲観的になりすぎず、今年は秋の世界選手権が最大の目標なので、そこで結果を残すためのファイナルラウンドのブラジル戦。そこで勝つために必要なことはつながりを大切にすることと、一つひとつのプレーの精度を上げること。チーム全体で意識ができるように、その2点は練習中常に、また試合前も言っていきたい」と次戦を見据えました。
井上選手は「バックアタックが生命線になるというのは大会を通して感じていて、カナダ大会で4試合負けてしまったのはその部分が機能していなったことが大きい。ブラジル戦ではそこを修正して、常に4枚攻撃以上をできるようにしていきたい。(大会前は)自分の強みである得点力がどれだけ世界に通用するか、楽しみにしていた部分もあり、それが1週目、2週目はうまく試せていた。こう打ったら決まるんだ、という感覚が自分の中で何となく掴めてきていて、それはすごくよかったと思う。日本チームとして勝つために、眞鍋監督からは1セットに(個人として)6点取ってほしい、と言われている。6点取るためにはスパイクだけではなくブロックやサーブなど、取れる部分でもっと点数を取れるように、自分自身をスキルアップしていかないといけない。そこは伸びしろでもあるし、次のブラジル戦ではこれまで積み上げてきたことをしっかり出せるように準備したい。ブラジルは高さも速さもあり、中央のエリアからいかに崩せるかがカギなので、そこを頑張りたい」と語りました。
ブラジルとの準々決勝は、14日(木)16:30からBS-TBSで録画放送があります(最大延長18:30まで)。ぜひテレビの前から火の鳥NIPPONにご声援をお送りください。