中国に勝利しマカオ大会を3連勝で終える FIVBワールドグランプリ2014
「FIVBワールドグランプリ2014」予選ラウンド第3週マカオ大会は8月17日(日)、マカオで大会3日目を行いました。全日本女子チーム・火の鳥NIPPONは香港大会(8月8日~10日)で対戦し敗れた中国と再戦し、セットカウント3-1(25-20、25-22、18-25、28-26)で勝利しました。
第1セット、日本は内瀬戸真実選手(日立リヴァーレ)がスパイクを決め好調なスタートを切ると、石井優希選手(久光製薬スプリングス)らの活躍で主導権を握ります。終盤、高田ありさ選手(東レアローズ)の技ありの一打や石井選手の好サーブなどで、25-20と第1セットを取ります。第2セット、高さを誇る中国を正確なサーブで崩す日本。中国に5連続得点を奪われながらも、内瀬戸選手のレフトからの一打で流れを引き寄せると、最後は石井選手のスパイクなど4連続得点。第2セットも25-22で奪います。中国に18-25で第3セットを奪われ迎えた第4セット、序盤に4連続得点を挙げ勢いに乗ります。中盤は一進一退の攻防となりますが、21-17から4連続失点を喫し中国に同点に追い付かれます。日本は石井選手、大野果奈選手(NECレッドロケッツ)のスパイクで得点を奪うと、デュースとなってから内瀬戸選手が決めて25-24に。最後は中国のミスにも助けられ28-26で第4セットを取りました。
◆眞鍋政義監督
「予選ラウンド最終戦で、今までなかなか試合に出なかった選手をスターティングメンバーで起用した。来週からの決勝ラウンドは5連戦。背の低い選手で5連戦を戦うには、14名をフルに使わないと勝てない。試合勘などを踏まえて起用した。チームがまとまり、スパイク、ディフェンスと思い通りのバレーができた。高田(ありさ選手)はサーブレシーブするパスヒッター。何回か狙われて苦しいところもあったが、持ちこたえてブロックをかわし決めてくれた。中道(瞳選手)はなかなか勝てずに悩んでいたけど、中道で勝ったことは本当に大きい。中道、宮下(遥選手)2人のセッターがスパイカーと息が合ってきた。うまく併用したい」
◆キャプテン・木村沙織選手
「香港大会でタイに勝って勢いに乗り、マカオ大会では全部勝って東京(での決勝ラウンド)に行こうという気持ちをみんなが強く持っていた。今日の試合は丁寧なゲーム運びができた。個人個人がみんなコンディションを上げ、日本らしいオリジナルなバレーも出てきている。この勢いで決勝ラウンドに乗り込みたい。丁寧に、いやらしいバレーをしていけば、海外のどのチームも嫌がる。丁寧に、細かく、日本らしくやりたい」
◆石井優希選手
「控えだったメンバーがスタートからいくという話があり、『勢いで勝ちにいこう』と話していた。いい流れ、リズムで試合を進められた。『ミスが目立ったかな』と感じた部分はあるが、いつも試合後に課題、反省点ばかり言っているから、今日だけは良かったかなと思いたい。ブロックが2枚きても、(ブロックの間が)空いていた。眞鍋監督に言われてから打ち出したというのもあるが、決め切れてよかった。チームもまとまっていると思うし、日本に帰ったら決勝ラウンドなので、マカオ大会で3連勝できたのはプラス。いい流れで決勝ラウンドに入れると思う」
この日行われたマカオ大会のこのほかの試合では、韓国がセルビアをセットカウント3-1(20-25、25-23、25-19、26-24)で下しています。
セルビア、韓国、中国に勝利しマカオ大会を3戦全勝で終えた日本は、予選ラウンドを4勝5敗(勝点13)で終えました。20日(水)から24日(日)まで有明コロシアム(東京都江東区)で開催される決勝ラウンドでは、予選ラウンド(プールA~I)を勝ち抜いたブラジル、中国、トルコ、ロシア、プールJ~Oの「ファイナル4」の勝者・ベルギーと対戦します。
火の鳥日本はいよいよ今シーズン最初で最後のホームゲームであるワールドグランプリの決勝ラウンドに臨みます。引き続き、全日本女子チーム・火の鳥NIPPONにご声援をお願いいたします!
FIVBワールドグランプリ2014 予選ラウンド(プールA~I) 最終順位表
1位: ブラジル(勝点26、9勝0敗)
2位: 中国(勝点17、5勝4敗)
3位: トルコ(勝点16、6勝3敗)
4位: ロシア(勝点16、5勝4敗)
5位: アメリカ(勝点15、5勝4敗)
6位: セルビア(勝点13、4勝5敗、セット率=1.000)
7位: 日本(勝点13、4勝5敗、セット率=0.850)
8位: 韓国(勝点13、4勝5敗、セット率=0.842)
9位: イタリア(勝点12、5勝4敗)
10位: ドイツ(勝点12、4勝5敗)
11位: タイ(勝点6、2勝7敗)
12位: ドミニカ共和国(勝点3、1勝8敗)