中国に勝利し3連勝!! FIVBワールドグランプリ2014
「FIVBワールドグランプリ2014」ファイナル東京大会は8月22日(金)、大会3日目を行い、全日本女子チーム・火の鳥NIPPONはFIVB世界ランキング5位の中国と対戦。ストレート(25-21、25-17、25-21)で勝利し、ファイナル東京大会を3戦負けなしとしました!
日本対中国の試合開始に先立ち、広島市で発生した土砂災害による犠牲者へ黙とうが捧げられました。
昨日(21日)のトルコ戦と同じスタメンで中国と対戦した日本。第1セット、大野果奈選手(NECレッドロケッツ)のクイックから得点は動きます。前半は互いに点を取り合う展開で僅差のまま中盤に突入、長岡望悠選手(久光製薬スプリングス)の切れのあるスパイクや木村沙織選手(東レアローズ)のサービスエースなどで16-11とリードを奪います。後半ピンチサーバーで出場の石田瑞穂選手(デンソーエアリービーズ)が、見事にサービスエースを奪い引き離すと、流れに乗った日本は25-21で第1セットを先取します。第2セット、宮下遥選手(岡山シーガルズ)のブロックポイントからスタートします。木村選手の緩急つけたサーブで相手レシーブを翻弄、14-9と優位に試合を運びます。佐野優子選手(デンソーエアリービーズ)を中心とした守りから攻撃のリズムを作った日本、25-17と第2セットを連取します。第3セット、日本はスピード、中国は高さを活かした攻撃で一進一退の攻防となります。木村選手のサーブを起点に、自身のサービスエースを含む連続ポイントで16-12と一歩抜け出すと、終盤相手の強打を粘りあるディフェンスから得点につなげ、25-21で第3セットを取りました。
◆眞鍋政義全日本女子チーム監督
「中国はブロックがすごく高いチーム。これに対して今日はサーブレシーブが安定していたし、相手の高いブロックの空いているスペースを、よくアタッカー陣が攻めていたなと思った。中盤から後半にかけて非常にサーブが効果的だった。中国は若くて背の高い選手が多く、テクニックとパワーを備えており、末恐ろしさもあると見ている。サーブについては数年前からサーブの技術を磨き、本数ではなく、緊張した試合の中でいかに精度を上げるかを練習してきた。具体的にはネットすれすれやボールを回転させないようにする練習だ。今日の長岡に関しては、トスが上がったら全部決まるという感じをベンチで見ていた。これを毎試合やってもらいたい」
◆キャプテン・木村沙織選手
「同じアジアのチームとして負けられない気持ちで臨み、チーム力で勝てて良かった。サーブ力が良くなった要因は、チームとして自分たちが勝つためにサーブまず崩すというところが一番勝ちに繋がると思うので、普段の練習からサーブの時間を長く取っているし、個人々々でコーチのアドバイスを聞きながら丁寧にやっていることが好結果に繋がった」
◆長岡望悠選手
「残り3戦ということで、今日はしっかり勝てた。勢いに乗っていくためにも明日に繋がる試合に勝てて良かった。スパイクの決定率が72%と高かったが、自分の中ではいつもと同じ気持ちと意識だった。でも(数字を見て)いつもより決まっているなとびっくりした。木村さんらが中国のいいサーブを返していたので自分がいい状態で打つことが多かった」
本日22日(金)に行われたその他の試合では、ロシアがトルコにフルセット(25-22、26-24、13-25、25-27、15-12)で勝利したほか、ブラジルがベルギーをストレート(25-10、25-12、25-12)で下しています。火の鳥NIPPONは大会3日目を終えて、唯一の無敗チームです。
火の鳥NIPPONは明日23日(土)19:05から、ワールドグランプリ初出場で決勝ラウンド進出を果たしたベルギーと対戦します。火の鳥NIPPONが勝てばメダル獲得が決まる重要なこの1戦。ぜひ会場で、またテレビの前で、ご声援をよろしくお願いします!
■FIVBワールドグランプリ2014ファイナル東京大会 順位表(8月22日終了時点)
1位: 日本(勝点9/3勝0敗)
2位: ブラジル(勝点7/2勝1敗)
3位: ロシア(勝点5/2勝1敗)
4位: トルコ(勝点3/1勝2敗/セット率0.625)
5位: 中国(勝点3/1勝2敗/セット率0.429)
6位: ベルギー(勝点0/0勝3敗)