国際大会

日本はブラジルに敗れ銀メダル FIVBワールドグランプリ2014ファイナル東京大会

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「FIVBワールドグランプリ2014」ファイナル東京大会は8月24日(日)、大会5日目を行い、全日本女子チーム・火の鳥NIPPONはFIVB世界ランキング1位のブラジルと対戦。セットカウント0-3(15-25、18-25、25-27)で敗れました。日本はブラジルと勝ち点で並びましたが、セット率で下回り銀メダルを獲得しました。

昨日(23日)のベルギー戦と同じスタメンでブラジルと対戦した日本。第1セット、立ち上がりより、日本は石井優希選手(久光製薬スプリングス)のスパイク、ブラジルは高さを活かした攻撃で一進一退の攻防となります。新鍋理沙選手(久光製薬スプリングス)のサービスエースで8-10としますが、直後、ブラジルの速いサーブにレシーブを崩され8-12と点差が広がります。11-16で後半を迎え、長岡望悠選手(久光製薬スプリングス)のスパイクがブロックで止められると流れはブラジルへ傾きます。終盤、木村沙織選手(東レアローズ)のブロックポイントで追い上げますが、15-25で第1セットを落とします。第2セット、勢いに乗るブラジルに苦戦し、1-5となったところでタイムアウトを取る日本。中盤、木村選手のノータッチエースで11-13と僅差に詰め寄り後半へ突入。終盤、ブラジルの高いブロックに捕まり始めると、そのまま押し切られ18-25で第2セットを落とします。第3セット、セット始めより中道瞳選手(東レアローズ)と石田瑞穂選手(デンソーエアリービーズ)を起用します。この試合初めて8-7とリードして1回目のテクニカルタイムアウトを折り返します。相手のブロックポイントで14-15と逆転されるもピンチサーバーで起用の高田ありさ選手(東レアローズ)がサービスエースを決め食らいつく日本。20-19接戦となりますが、最後はブラジルに押し切られ25-27で第3セットを失いました。

◆眞鍋政義全日本女子監督

「銀メダルは非常に悔しい。(本大会は予選ラウンドの)5連敗からスタートしたが、選手はこの(決勝ラウンドでの)5連戦よくやった。背の低い選手たちが5試合を戦うというのは、恐らくほかのチームより遥かに疲れたと思う。でも今日(24日)の反省点をしっかり次の試合につなげていかなければならない。5月から『ワールドグランプリで結果を出し、さらに1カ月後の世界選手権(2014女子世界選手権)で世界一を目指そう』と選手たちには話をしていた。9月23日に始まる世界選手権に向けてしっかり調整していきたい。本大会、予選ラウンドからここまで、強豪のセルビア、ロシア、中国にも勝って、かなり手応えはあった。あと1カ月、今日の悔しさを胸に秘めて挑戦していくだけ」

◆キャプテン・木村沙織選手

「世界一のブラジルを相手に、まだまだ足りないところが多かった。初めての銀メダル獲得だが、すごく歯がゆくて悔しい。リオデジャネイロオリンピックで金メダルを取るためにもいい経験になったし、勉強になった。今日は負けたが、本大会を通してチームワークや仲間同士の絆が強くなった。(試合にも)すごくいい状態で臨めた。予選ラウンドで負け続けていた時、諦めずに全員が気持ちを強く持ち続けて今回銀メダルという結果になった。新戦力も加わり、誰が出ても自分たちらしいバレーができるようになってきた。いい部分もあったが、悪い部分も多くあったので、大いに反省し、次の試合に備えたい。試合の流れによって皆がそれぞれの役割をこなしていた。それが、チームが崩れそうになった時に立ち直ることにつながった」

◆佐野優子選手

「決勝ラウンドの第4戦まではいい戦いをしてきたが、その戦いぶりが今日はできなかったことが心残り。MVPとベストリベロを受賞できたことは嬉しいが、できれば金メダルを獲って受賞したかった。自分のコンディションが良くなったのは決勝ラウンドに入ってから。ブラジルに全ての面で研究されていると感じたが、自分自身は手応えがあったと思う」

本日24日(日)に行われたその他の試合では、ロシアが中国をセットカウント3-2(21-25、14-25、25-22、25-20、15-13)の大逆転の末に下し、銅メダルを獲得したほか、トルコがベルギーにセットカウント3-1(24-26、25-21、25-23、25-20)で勝利しました。

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今大会のMVPは佐野優子選手が受賞しました。日本の個人賞はウィングスパイカー賞第2位に長岡望悠選手、ベストリベロ賞には佐野優子選手が選ばれました。

FIVBワールドグランプリ2014はブラジルの2連覇で閉幕しました。このあと火の鳥NIPPONは国内で強化合宿を行った後、9月16日よりイタリアで開催される2014女子世界選手権(2014世界バレー)に向けて出発します。世界選手権で火の鳥NIPPONは、9月23日(火・祝)にアゼルバイジャン、24日(水)にベルギー、25日(木)にキューバ、27日(土)にプエルトリコ、28日(日)に中国と対戦します。

引き続き火の鳥NIPPONに熱いご声援をよろしくお願いいたします!!!

■FIVBワールドグランプリ2014ファイナル東京大会 最終順位表

1位:ブラジル(勝点13)

2位:日本(勝点12)

3位:ロシア(勝点7/3勝2敗)

4位:トルコ(勝点7/2勝3敗)

5位:中国(勝点6)

6位:ベルギー(勝点0)

■個人賞

ウィングスパイカー賞第1位: リュウ,ギョウトン選手(中国)

ウィングスパイカー賞第2位: 長岡望悠選手(日本)

ミドルブロッカー賞第1位: イリナ・フェティソワ選手(ロシア)

ミドルブロッカー賞第2位: ファビアナ・クラウジノ選手(ブラジル)

ベストセッター賞: ダニエル・リンス選手(ブラジル)

ベストオポジット賞: シェイラ・カストロ選手(ブラジル)

ベストリベロ賞: 佐野優子選手(日本)

MVP: 佐野優子選手(日本)

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競技日程

試合結果(戦評)