龍神NIPPONがTaubateと対戦 ブラジルクラブ親善試合
8月8日(金)から9月5日(金)まで、フランス、チェコ、ブラジルの3カ国を回る、「ヨーロッパ・南米遠征」を行っている全日本男子チーム・龍神NIPPON。8月27日(水)にTaubate(ブラジルクラブチーム)と4セットの練習試合を行い、セットカウント2-2(25-23、22-25、22-25、25-22)で引き分けました。
日本はこの試合、米山裕太選手(東レアローズ)、永野健選手(パナソニックパンサーズ)など経験豊富な選手をスタメンに起用します。アウェイの独特な雰囲気の中スタートしたこの試合。第1セット、序盤は4-1とリードしますが、中盤、ラリーを制するTaubateに16-18と逆転されます。終盤、一進一退となり、最後はスパイク、サービスエースで連続得点。25-23で第1セットを先取します。第2セット、前半は日本にサーブミスが多く、10-15と引き離されます。相手のサーブミスなどで17-17の同点に追い上げますが、22-25で第2セットを失います。第3セット、セット始めより越川優選手(JTサンダーズ)に代え石川祐希選手(中央大学1年)を起用。ブロックに阻まれ10-15と劣勢を強いられた日本は後半、レシーブに安定感が戻るとボールが繋がり始め、19-20と追い上げます。しかし、最後はミスによる失点で22-25とこのセットを落とします。第4セット、前半は接戦となりますが、10-10なったところで石川選手に代え柳田将洋選手(慶應義塾大学4年)を投入。永野選手の好ディフェンスで流れを引き寄せると、13-12と逆転に成功しリードを保ったまま試合を進めます。終盤、互いにサービスエースを狙う攻めの試合展開となりますが、最後は25-22で日本が第4セットを競り勝ちました。
◆南部正司監督
「チームの長所と短所がはっきりと出た試合内容だった。日本のサーブ時、ディフェンスが機能して相手の攻撃を防いでいたが、ラリー中の決定力不足によりポイントが取れなかった。相手チームのサーブの場面では、日本のサーブレシーブが乱れても、効果的な攻撃でポイントを取れている反面、ミスや被ブロックによる失点が目立った。これらの課題を改善できれば、良い結果につながると思うので、次の試合(29日、Maringa戦)までに修正したい」
◆越川優選手
「ブラジル遠征初戦の相手は、パナソニックでプレーしていたダンテ・アマラウやチアーゴ・アウベスが在籍するブラジルでもトップチームのタウバテ。第1セットから、相手の強いサーブに攻め込まれたが、我慢してついていけたのでこのセットを取ることができた。第2、3セットは序盤のミスによる失点でリードされ、追い付きながらもセットを取ることが出来なかった。逆に第4セットは、序盤から相手のミスにも助けられ、常にリードする展開を作れた。マリンガに移動しての2連戦では、今日の試合で良かったところは継続し、課題は少しでも改善できるように取り組みたい」
◆伏見大和選手
「自分より格上の選手を相手に試合ができたことはとても良い経験になった。また、自身の課題であるブロック力を強化のポイントとし、Taubateから学ぶことができた。今日のゲームでの経験を無駄にしないように、今後も練習に励んでいきたい」
◆深津英臣選手
「高さやパワー、経験が豊富な相手と対戦し、多くのことを学ぶことができた。日本は終盤での連続失点が多いので、セッターの自分がもう少し工夫しながらやっていきたい」
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