ヨーロッパ・南米遠征、最終戦は黒星 ブラジルクラブ親善試合
8月8日(金)から9月5日(金)まで、フランス、チェコ、ブラジルの3カ国を回る、「ヨーロッパ・南米遠征」を行っている全日本男子チーム・龍神NIPPON。9月2日(火)にVolei Brasil Kirin(ブラジルクラブチーム)と4セットオープンの練習試合を行い、セットカウント1-3(24-26、23-25、19-25、25-19)で敗れました。
第1セット、相手の高いブロックを利用した清水邦広選手(パナソニックパンサーズ)のスパイクで好スタートを切ると、山内晶大選手(愛知学院大学3年)、石川祐希選手(中央大学1年)が連続ブロックポイントを奪い8-5とリードします。終盤、清水選手のスパイクで24-23と一歩リードしますが、連続失点を喫し24-26で第1セットを落とします。第2セット、互いに得点を奪い合い10-12となったところで、深津英臣選手(パナソニックパンサーズ)に代え椿山竜介選手(サントリーサンバーズ)、さらに清水選手に代え内山正平選手(豊田合成トレフェルサ)を投入します。椿山選手の巧みなスパイク、石川選手の時間差攻撃、柳田将洋選手(慶應義塾大学4年)のサービスエースで追い上げましたが、23-25で第2セットを逃げ切られます。第3セット、日本はラリーから石川選手と柳田選手がスパイクを決め8-9とします。僅差のまま迎えた終盤、最後は相手に3連続ポイントを奪われ19-25で第3セットを失います。第4セット、柳田選手の連続サービスエースで主導権を握ると、石川選手がブロックアウトと連続スパイクポイントを奪います。終盤、椿山選手の活躍で21-17と突き放し、最後は柳田選手が強打で相手ブロックを弾き、25-19で第4セットを奪取しました。
◆南部正司監督
「第1セット序盤から中盤にかけては良い試合展開であったが、終盤にかけて精度が落ちていき、セットを落とすことになった。自チームの失点や戦術達成力の部分で、課題が出た結果となった。第2セット以降もサイドアウト、ブレイクの両場面での状況判断ミスなどが響き、相手からセットを奪うところまでには届かなかった。昨日の反省がいかされず、悔しい結果となってしまった。今回の遠征では46セット(5勝5敗1分け)を消化したが、取得セットと失セットの大きな違いは、自チームのミスから崩れていく部分である。ミスをできるだけ出さないチームになる為には、もっと技術力を高めていかなければならないし、パフォーマンスを落とさない体力も必要である。そしていかなる環境、状況でも安定した力を発揮させるメンタル面の強さも大事である。心技体の更なる強化を実践し、レベルを上げていかなければチーム力のアップにも繋がらないし、世界の強豪国と対等に戦えるチームになることはできない。今回の海外遠征で得た沢山の経験を、チーム力の躍進に活かせるよう、ベストを尽くしたい」
関連リンク
ブラジルクラブ親善試合 大会概要
ブラジルクラブ親善試合(戦評)
遠征メンバー