ホームゲーム初戦はフルセットの末にイタリアに敗戦 FIVBワールドグランプリ2015
FIVBワールドグランプリ2015予選ラウンド(グループ1)第2週さいたま大会の初日が7月10日(金)、埼玉県のさいたま市記念総合体育館で行われました。全日本女子チーム・火の鳥NIPPONは今シーズン初のホームゲームでイタリアと対戦。フルセット(15-25、25-23、27-25、24-26、12-15)で敗れ、本大会の通算成績を2勝2敗としました。
第1セット、立ち上がりにイタリアに3連続得点を奪われると、古賀紗理那選手(NECレッドロケッツ)、木村沙織選手(東レアローズ)らのスパイクで得点しますが、中盤に大きく開いた点差を縮めることができず、15-25でセットを落とします。第2セット、立ち上がりから宮部藍梨選手(金蘭会高校2年)が起用され、全日本デビューを果たします。17-20とイタリアのリードで終盤に突入すると、ここから宮部選手のブロックポイントなどで5連続得点。最後は島村春世選手(NECレッドロケッツ)がサービスエースを決めて、25-23と逆転の末に第2セットを取り返しました。第3セットを27-25で日本、第4セットを26-24でイタリアが奪い迎えた最終第5セット、7-8とイタリアのリードでコートチェンジを迎えるまでは両チームとも一歩も譲らず接戦となりますが、アレッシア・ジェンナーリ選手の得点などでイタリアに一歩リードを許すと、11-14とマッチポイントを握られます。日本は古賀選手のスパイクで追い上げましたが、最後はバレンティーナ・アリゲッティ選手にスパイクを決められて、12-15で第5セットを落としました。
◆眞鍋政義監督
「出だしがすべてだった。なんとかフルセットまで持ち込むことができたが負けてしまい残念。(宮部藍梨選手が全日本デビューを果たしたが)初めて日の丸をつけてよく頑張った。これまでの日本チームでは、イタリアの高いブロックを弾き飛ばすスパイクを打つことはなかなかなかったが、宮部は今までにはない弾き方をしていると思う。また古賀(紗理那選手)についても第1週のタイ大会からよく頑張っている」
◆キャプテン・木村沙織選手
「日本での初戦で負けてしまい悔しいが、サリナ(古賀紗理那選手)、アイリ(宮部藍梨選手)といった若い選手がチームを引っ張ってくれたのが良かった。チームが苦しい時に2人が点を取って盛り上げてくれるので、チームが生き返った」
◆古賀紗理那選手
「大事なところでブロックされてしまうことがあったので、明日は頑張りたい。(宮部選手が共にプレーすることについて)年が近い選手がコートに立っていると心強い」
◆宮部藍梨選手
「緊張した部分もあったが、勝利に貢献できるようにという思いでやった。結果的には(フルセットで)負けているので悔しいが、今日見えた課題を生かしていきたい。自信になった部分もあったが、まだまだ課題はたくさんある」
◆マルコ・ボニッタ イタリア監督
「第1セット目は簡単に取ることができたが、第2セット以降は難しい場面もあった。自分たちの強さを信じたことに今日の勝因があったように思う。敗れはしたが、日本チームを称えたい。若い選手が多く将来が楽しみなチーム」
この日さいたま大会で行われたこのほかの試合では、中国がドミニカ共和国にストレート(25-15、25-12、25-19)で勝利しています。
火の鳥NIPPONは明日11日(土)18:00より、ドミニカ共和国と対戦します。会場のさいたま市記念総合体育館では、当日券の販売を行うほか、19:00からBS-TBSにてディレイでの放送があります。明日も火の鳥NIPPONへのご声援をお願いいたします!