火の鳥NIPPON、フルセットの末にセルビアに敗戦 FIVBワールドカップ2015
「FIVBワールドカップFIVB女子大会」が9月1日(火)、仙台市体育館(宮城県仙台市)と桃太郎アリーナ(岡山県岡山市)で大会8日目を行いました。全日本女子チーム・火の鳥NIPPONは7試合を終えて同じ勝敗数で並ぶセルビアと対戦し、フルセット(26-24、17-25、14-25、25-21、9-15)の末に敗戦。本大会の通算成績を6勝2敗としました。
第1セット、立ち上がりは1点を取り合う展開となりますが、12-14とセルビアのリードで迎えた中盤、古賀紗理那選手(NECレッドロケッツ)の2連続スパイクを含む4連続得点で16-14と逆転に成功します。終盤、ティヤナ・マレセビッチ選手にサービスエースやミレーナ・ラシッチ選手のクイックに手を焼き1度は逆転を許しますが、長岡望悠選手(久光製薬スプリングス)のスパイクで25-23、最後は木村沙織選手(東レアローズ)のサービスエースで26-24とし、第1セットを先取します。第2セット、中盤までは両チームともに譲らず、一進一退の展開となりますが、ラシッチ選手やティヤナ・ボシュコビッチ選手らを中心に得点を重ねるセルビアに立て続けに連続得点を奪われ、17-25でこのセットを落とします。第3セット、序盤からセルビアに相次いで連続得点を奪われると、5-13と大きく引き離されます。終盤、途中出場の島村春世選手(NECレッドロケッツ)の得点などで追い上げた日本ですが、14-25でセルビアに2セット連取を許します。第4セット、8-5と好スタートを切った日本ですが、立て続けに3連続得点を奪われ12-15とセルビアに逆転を許します。しかし内瀬戸真実選手(日立リヴァーレ)や長岡選手の得点で19-17と逆転に成功すると、セルビアの猛追を振り切り25-21で第4セットを取り返します。最終第5セット、宮下遥選手(岡山シーガルズ)のサービスエースで幸先よく得点しますが、5連続得点で1-5と引き離されると、終盤にはブランキツァ・ミハイロビッチ選手にスパイクやブロックを立て続けに決められて、9-15で第5セットを失いました。
◆眞鍋政義監督
フルセットまでいったが負けてしまって悔しい。セルビアにはやはりサーブで崩されブロックされたという印象。日本のブロックはよかったが、ディフェンスの「繋ぎ」の部分がもう少しよくなったらと思う。サーブでもう少し崩すことができたらよかった。名古屋大会で対戦するアメリカ(同2試合目)と中国(同3試合目)にも(オリンピック出場権獲得の)可能性がある限り、チャレンジ精神でぶつかっていきたい。
◆キャプテン・木村沙織選手
絶対取りたい1戦だったが、最後に取りきることができず悔しかった。しっかり切り替えてあと3試合、今までやってきたことをすべて出し切れるように頑張りたい。(今日の試合では)スパイクが通用しなかったのでチームの足を引っ張ってしまったと思った。
◆内瀬戸真実選手
サーブレシーブが崩れていい攻撃につなげられなかったのがくやしかった。総力戦で戦う。途中出場が多いが、レセプを安定させるということができていないので、これからの試合はそれを課題にしてやっていく。
◆大竹里歩選手
立ち上がりはよかったが最後に一工夫することができず、負けてしまったのが残念だった。まだオリンピックの切符は残されているので、気持ちを入れ替えてやりたい。高い相手に対してブロックやタッチをしていかなければならないと思う。
◆古賀紗理那選手
フルセットまで行ったのに勝てなかったのが悔しいが、気持ち切り替えてつぎがんばる。名古屋からはスタートからエンジン全開で出し切りたい。
◆ゾラン・テルジッチ セルビア監督
いつも日本と試合をするときはフルセットにもつれ込むことが多い。全体的には満足しているし、特に5セット目の終盤はミスが少なく、調子のアップダウンもなかった。ここまでのいい流れを残る3戦でも続けていきたい。
◆9月1日(火)の試合結果
【Aサイト】
ロシア×ペルー 3-0(25-14、25-10、25-20)
ドミニカ共和国×韓国 1-3(25-18、17-25、23-25、18-25)
日本×セルビア 2-3(26-24、17-25、14-25、25-21、9-15)
【Bサイト】
ケニア×アルジェリア 3-0(25-14、25-11、25-11)
アルゼンチン×中国 0-3(14-25、15-25、20-25)
キューバ×アメリカ 0-3(15-25、11-25、15-25)
本大会は、出場12チームによる、1回戦総当り戦で行われます。
仙台大会を終えた火の鳥NIPPONは戦いの舞台を愛知県名古屋市の日本ガイシホールに移します。次戦は4日(金)19:00より、アルジェリアと本大会9試合目を戦います。ぜひ会場で、またテレビの前で、火の鳥NIPPONに熱いご声援をよろしくお願いします!
○FIVBワールドカップ2015 女子大会 順位表(9月1日[火]終了時点)
1位:アメリカ(7勝1敗、勝点22)
2位:ロシア(7勝1敗、勝点21、セット率=4.600)
3位:中国(7勝1敗、勝点21、セット率=4.200)
4位:セルビア(7勝1敗、勝点18)
5位:日本(6勝2敗、勝点19)
6位:ドミニカ共和国(4勝4敗)
7位:アルゼンチン(3勝5敗、勝点9、セット率=0.666)
8位:韓国(3勝5敗、勝点9、セット率=0.625)
9位:キューバ(2勝6敗)
10位:ケニア(1勝7敗、勝点3、セット率=0.190、得点率=0.813)
11位:ペルー(1勝7敗、勝点3、セット率=0.190、得点率=0.734)
12位:アルジェリア(0勝8敗)