龍神NIPPON、オーストラリアに勝利! FIVBワールドカップ2015
「FIVBワールドカップ男子大会」が9月10 日(木)、広島グリーンアリーナ(広島県広島市)と浜松アリーナ(静岡県浜松市)で大会3日目を迎えました。全日本男子チーム・龍神NIPPONは、アジア代表のオーストラリアと対戦し、セットカウント3-1(25-17、25-21、25-27、25-18)で勝利。本大会の通算成績を2勝1敗としました。
第1セット、序盤に8-5とリードを奪った日本は、鈴木寛史選手の連続クイックや柳田将洋選手(ともにサントリーサンバーズ)のスパイクで15-8とオーストラリアを引き離します。終盤に石川祐希選手(中央大学2年)のスパイク、山内晶大選手(愛知学院大学4年)のブロックなどで5連続得点を奪い22-13とすると、最後は鈴木選手の1打が決まり、25-17で第1セットを先取します。第2セット、16-15と一歩リードで前半を折り返すも、直後に日本のミスから17-18とオーストラリアに逆転を許します。その後、清水邦広選手(パナソニックパンサーズ)のスパイクなどで20-18と再度リードを奪った日本。オーストラリアのポール・ キャロル選手らに得点を奪われ21-20と1点差に追い詰められるも、最後は鈴木選手のクイック、石川選手のスパイクで25-21とオーストラリアを振り切ります。第3セット、日本は序盤に6-3とリードを奪うと、柳田選手がトーマス・エドガー選手の強烈な1打をシャットアウトするなど、攻守にわたる活躍を見せます。終盤、柳田選手のこのセット2回目となる連続サービスエースなどで23-17とオーストラリアを引き離しますが、日本がマッチポイントを掴みかけたところでオーストラリアに連続得点を許し、最後は息を吹き返したエドガー選手に日本のブロックを弾く1打を決められ、25-27で第3セットを落とします。第4セット、立ち上がりは両者譲らず1点を奪い合いますが、永野健選手(パナソニックパンサーズ)らを中心とするフロアディフェンスでつなぐと、清水選手、石川選手、鈴木選手の得点で11-7とオーストラリアを引き離します。その後も石川選手らを中心に得点を重ねると、最後は清水選手が決めて25-18で第4セットを取りました。
◆この試合のサイドアウト率/ブレイク率
日本:74%/38%
オーストラリア:62%/26%
◆南部正司監督
今日は試合前に、栃木や茨城、静岡県浜松市周辺で大雨による被害に遭われている方々へ、なにか勇気を与えられプレーをしようと話した。この後の試合も被災した皆さんへの思いを持ってプレーしていきたい。今日の第1、2セットはサーブも走り、サイドアウトも取れていた。第3セットを落としたあと、選手たちがよく気持ちを切り替えて第4セットに入ってくれた。試合前、「集中力を切らさないように」と伝えたことが奏功した。明日1日空くが、次のカナダ戦(12日)も今日のような展開となるようにしていきたい。柳田(将洋選手)のサーブが無ければ今日の展開は無かったと思うので、高く評価している。石川(祐希選手)より柳田(選手)の決定率が上がると、今度は柳田(選手が)サーブで狙われるので、ここから技術を磨いていってほしいと思う。
◆キャプテン・清水邦広選手
今日は自分自身、勝負所で決めきれた。(3セット目取られた後)気合を入れ直して全員で戦うぞという気持ちで戦った。今日のオーストラリアはアジア選手権で1度負けているチーム。6番の(トーマス・)エドガー選手が主体のチームなので、エドガー選手にプレッシャーをかけたが、そうすることでエドガー選手がミスをしてくれた。また日本のサーブも安定して入っていて、オーストラリアのレセプション(サーブレシーブ)もよくなかったことも勝因。
◆永野健選手
データ上エドガー選手にボールが集まる部分で、日本の戦術がハマった。勝てたことはよかったが、3セット目、あの点差から逆転されてしまったことについて、世界と戦う上では、あのようなことはあってはならない。
◆山内晶大選手
エドガー選手にプレッシャーをかけることによって(オーストラリアに)ミスが生まれたり、日本のブロックポイントが決まったり、ワンタッチを取ってからの切り返しができてよかった。個人的にはブロックシステムや戦術の部分でもっと詰められる部分があったと思うので、そこを詰めていきたい。
◆ロベルト・サンティーリ オーストラリア監督
日本は自分たちのスタイルのバレーができていた。我々は若いチームなので、ミスが多かった。もっとレベルの高いプレーをしなければならないと感じた。
◆9月10日(木)の試合結果
【Aサイト】
イタリア×エジプト 3-1(20-25、26-24、25-22、25-13)
カナダ×アメリカ 0-3(21-25、20-25、17-25)
日本×オーストラリア 3-1(25-17、25-21、25-27、25-18)
【Bサイト】
イラン×ベネズエラ 3-0(25-20、25-17、25-15)
アルゼンチン×ポーランド 1-3(18-25、25-19、21-25、25-27)
ロシア×チュニジア 3-0(25-17、25-16、29-27)
本大会は、出場12チームによる1回戦総当り戦で行われます。
広島大会、浜松大会ともに明日11日(金)は休息日となっております。龍神NIPPONの次戦は12日(土)19:00から、対戦相手はカナダです。なお、広島大会は12日(土)、13日(日)ともにチケットは完売しておりますが、16日(水)からの大阪大会(Aサイト、日本が出場)はチケットの取扱いがございます。ぜひ会場で、またテレビの前で、龍神NIPPONに熱いご声援をよろしくお願いします!
また、2014男子世界選手権チャンピオンのポーランド、2012年ロンドンオリンピック金メダルのロシアが出場する浜松大会(Bサイト)は、12日(土)、13日(日)ともにチケットの販売を行っております。世界トップレベルのプレーを間近で見ることができるまたとないチャンスですので、ぜひこの機会に会場に足をお運びください!
○FIVBワールドカップ2015 男子大会 順位表(9月10日[木]終了時点)
1位:アメリカ(3勝0敗、勝点9、セット率=9.000)
2位:イタリア(3勝0敗、勝点9、セット率=4.500、得点率=1.270)
3位:ポーランド(3勝0敗、勝点9、セット率=4.500、得点率=1.165)
4位:ロシア(2勝1敗、勝点6、セット率=2.333)
5位:イラン(2勝1敗、勝点6、セット率=1.750)
6位:アルゼンチン(2勝1敗、勝点5、セット率=1.166、得点率=1.076)
7位:日本(2勝1敗、勝点5、セット率=1.166、得点率=1.018)
8位:カナダ(1勝2敗、勝点2)
9位:エジプト(0勝3敗、勝点2)
10位:ベネズエラ(0勝3敗、勝点1)
11位:チュジニア(0勝3敗、勝点0、セット率=0.111、得点率=0.752)
12位:オーストラリア(0勝3敗、勝点0、セット率=0.111、得点率=0.732)