龍神NIPPON、カナダにストレートで勝利! FIVBワールドカップ2015
「FIVBワールドカップ男子大会」が9月12日(土)、広島グリーンアリーナ(広島県広島市)と浜松アリーナ(静岡県浜松市)で大会4日目を迎えました。全日本男子チーム・龍神NIPPONは北中米代表のカナダと対戦し、ストレート(25-17、25-15、25-21)で勝利!本大会の通算成績を3勝1敗としました。
第1セット、互いにサーブミスが目立つ立ち上がりとなりますが、山内晶大選手(愛知学院大学4年)のクイック、深津英臣選手(パナソニックパンサーズ)のサービスエースなどで12-5とカナダを大きく引き離します。中盤、タイムアウトを挟んでカナダに4連続得点を奪われますが、石川祐希選手(中央大学2年)や柳田将洋選手(サントリーサンバーズ)の得点で20-12とすると、最後は清水邦広選手(パナソニックパンサーズ)が立て続けにスパイクを決めて、25-17で第1セットを先取します。第2セット、第1セットの勢いそのままに8-7とリードを奪うと、柳田選手、清水選手らの得点で12-7とリードを奪います。終盤、サーブミスでカナダにポイントを与える場面もありますが、山内選手のクイック、柳田選手のスパイクなどで追加点を奪った日本が25-15で2セット連取に成功します。第3セット、調子を取り戻したカナダを引き離すことができず、16-15で2回目のテクニカルタイムアウトを迎えます。その直後に山内選手の連続クイックで20-17とリードを広げますが、終盤にジャスティン・ダフ選手に立て続けにクイックを決められ、22-21と1点差に迫られます。しかし、最後は石川選手の3連続得点で25-21とカナダを振り切り、ストレート勝ちを収めました。
◆この試合のサイドアウト率/ブレイク率
日本:81%/42%
カナダ:58%/19%
◆南部正司監督
(10日の)オーストラリア戦で勝ったムードを生かすことができた。1日空いたことで課題である中央からの攻撃を見直し、実践の場で出すことができた。今日の勝利に満足することなく、まだ自分たちからミスを出しているところがあるので、修正して明日(13日)のイタリア戦に臨みたい。フローターサーブを打つ選手には最初から攻めるように指示を出していたが、ジャンプサーバー陣はネットに引っかけるミスが多かった。明日以降もとにかく攻めのサーブで思い切り打たせたい。
◆キャプテン・清水邦広選手
カナダは高さもある強いチームという印象だったので、最初からミスをなくすことを心がけて今日の試合に臨んだ。サーブで崩されても、ラリー中でも、苦しい場面でミスを犯さずに相手の嫌なところに返した。そうしたら相手がミスをしてくれた。そこが今日の勝因。フローターサーブも有効だったし、戦術もできていた。イタリアはブロックがよく、まとまりのあるチームという印象。今日のカナダ戦のように、ラリー中に勝負できない時にブロックされることがないように気をつけたい。
◆深津英臣選手
いい雰囲気の中、チームが1つになってこの試合に臨めたので、ストレートで勝てたのだと思う。山内(晶大)選手がずっと試合に出られず、悔しい思いをしていることを知っていたので何とかしてあげたいと思っていた。(山内選手が決めたことで)展開が楽になった。
◆山内晶大選手
(個人としては)フローターサーブをしっかり打つことができた。(カナダの12番の)ギャビン・シュミット選手がよく打ってくることを事前に把握しており、(シュミット選手を止めることを)メインに戦術を組み立てた。それがはまったように思う。(明日のイタリア戦は)今日みたいに思い切りやること、集中力を絶やさずにスパイクやブロックを詰めていきたい。
◆グレン・ホーグ カナダ監督
日本は素晴らしい試合をした。ブロック、サーブ、スパイク、レシーブ、すべての側面で日本が上回っており、圧倒された。我々は我慢強さが足りなかった。
◆9月10日(土)の試合結果
【Aサイト】
アメリカ×イタリア 3-0(25-18、25-23、29-27)
オーストラリア×エジプト 3-2(23-25、26-24、25-23、20-25、15-13)
日本×カナダ 3-0(25-17、25-15、25-21)
【Bサイト】
ポーランド×イラン 3-2(18-25、23-25、25-15、25-20、15-11)
チュニジア×ベネズエラ 2-3(25-19、18-25、25-22、26-28、13-15)
ロシア×アルゼンチン 3-1(25-19、21-25、25-18、25-20)
本大会は、出場12チームによる1回戦総当り戦で行われます。
いよいよ明日13日(日)は第1ラウンド最終日です。龍神NIPPONは19:00よりイタリアと対戦します。ぜひ会場で、またテレビの前で、龍神NIPPONに熱いご声援をよろしくお願いします!
そして浜松アリーナ(静岡県浜松市)では、2014男子世界選手権チャンピオンのポーランド、2012年ロンドンオリンピック金メダルのロシアが出場する浜松大会(Bサイト)が行われています。こちらは明日13日(日)も当日券販売を行います。日本で世界トップレベルのプレーを間近で見ることができるまたとないチャンスですので、ぜひこの機会に会場に足をお運びください!
○FIVBワールドカップ2015 男子大会 順位表(9月12日[土]終了時点)
1位:アメリカ(4勝0敗、勝点12)
2位:ポーランド(4勝0敗、勝点11)
3位:ロシア(3勝1敗、勝点9、セット率=2.500)
4位:イタリア(3勝1敗、勝点9、セット率=1.800)
5位:日本(3勝1敗、勝点8)
6位:イラン(2勝2敗、勝点7)
7位:アルゼンチン(2勝2敗、勝点5)
8位:ベネズエラ(1勝3敗、勝点3)
9位:カナダ(1勝3敗、勝点2、セット率=0.363、得点率=0.839)
10位:オーストラリア(1勝3敗、勝点2、セット率=0.363、得点率=0.811)
11位:エジプト(0勝4敗、勝点3)
12位:チュニジア(0勝4敗、勝点1)