国際大会

龍神NIPPON、イタリアに敗れ3勝2敗 FIVBワールドカップ2015

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「FIVBワールドカップ男子大会」が9月13日(日)、広島グリーンアリーナ(広島県広島市)と浜松アリーナ(静岡県浜松市)で大会5日目を迎えました。全日本男子チーム・龍神NIPPONはイタリアと対戦し、ストレート(21-25、20-25、15-25)で敗戦。本大会の通算成績を3勝2敗としました。

第1セット、序盤にマッテオ・ピアノ選手のブロックやイバン・ザイツェフ選手のスパイクなどで4連続得点を喫し3-7とリードを奪われると、その後は互いに点を奪い合う展開となります。日本は清水邦広選手(パナソニックパンサーズ)、石川祐希選手(中央大学2年)らの得点で何とかイタリアに食らいつきますが、終盤にフィリッポ・ランザ選手に連続スパイクを決められるなど4連続失点を喫し、21-25で第1セットを奪われます。第2セット、鈴木寛史選手(サントリーサンバーズ)のスパイクや山内晶大選手(愛知学院大学4年)のサービスエースで12-10とリードを奪いますが、シモーネ・ジャネッリ選手に立て続けにスパイクをシャットアウトされ、16-17と逆転を許します。終盤、連続失点を喫し18-22とイタリアに引き離されると、最後は立て続けにミスが出て、20-25でイタリアに2セット連取を許します。第3セット、オスマニー・ユアントレーナ選手のサービスエース2本を含む7連続得点で2-9と大きくリードを奪われた日本。柳田選手の連続サービスエースやスパイクなどで14-18と追い上げますが、終盤にザイツェフ選手のスパイクやサービスエースなどで5連続得点を奪われ、15-25で第3セットを失いました。

◆この試合のサイドアウト率/ブレイク率

日本:57%/25%

イタリア:75%/43%

◆南部正司監督

1、2セット目の立ち上がりは悪くなかったが、カウンターアタックの部分で決め切れず、連続得点を挙げられなかった。また、イタリアの清水(邦広選手)へのブロックがよく、完全に封じられてしまった。相手のサーブも非常によく、完全に(攻撃を)封じ込まれたという印象。しかし、広島大会5試合の中で3人のスパイカー陣が全員ダメになるということはなかったので、その試合の中で決定率の高い選手を軸に攻撃を仕掛けていきたい。

◆キャプテン・清水邦広選手

相手のサーブ、ブロックがとてもよかったのに対し、我々はラリー中に決め切れず、シャットアウトされた場面が多かった。(ラリーの中で)リバウンドを取れたり、1点を返したりすることができていれば流れは変えられたと思う。ブロックのいいチームに対してどう対応していくかが今後の課題。大阪大会での3連戦に向けては、今日の敗戦から気持ちを切り替え、いいムードで試合に臨めるようにチームをまとめていきたい。

◆柳田将洋選手

1、2セット目はイタリアのサーブを脅威には感じなかったが、自分が我慢できず決められなかったところがあった。サーブもミスが続いていい形にできなかった。今日は自分のサーブのタイミングで相手にタイムアウトやチャレンジを要求され、その後にミスをする場面があったが、それで自分の心境が変わったり、ストレスに感じたりするということは特にない。

◆石川祐希選手

(今日の試合の中で)特に3セット目はイタリアのサーブが非常によく、耐えることができなかった。一方で1、2セット目は返球できた時に自分たちが決め切れてなかった。やることは変えずに、大阪大会でも頑張りたい。(この後の試合に向けては)レセプションが課題。サーブとサーブレシーブがしっかりしていればチームとしてやりたいことができると思う。

◆ジャンロレンツォ・ブレンジーニ イタリア監督

結果に満足するだけでなく、いい経験ができた。イタリアは短い準備期間で作ったチームなので、アイデンティティやメンタルを強くするのに、重要な通過点となった。昨日(12日)のアメリカ戦での敗戦後、強いメンタルを持てるかどうかが課題だった。チームを成長させる上では、普通のことを積み上げることが大事だと思う。(柳田将洋選手のサーブについて)他国の選手と比較するのは難しいが、柳田選手のサーブは強い。彼だけでなく石川選手や清水選手も強いサーブを持っている。また彼ら3人ともに、バリエーションのあるサーブが打てる。例えば、短いサーブでレセプションのラインをひやりさせるようなサーブを打ってきた。3人ともにいいサーブを打つが、柳田選手について言えば、彼は最高のサーブを打てる世界トップレベルの選手で、対戦相手の脅威となる存在だと思う。

◆9月13日(日)の試合結果

【Aサイト】

エジプト×アメリカ 0-3(20-25、13-25、21-25)

カナダ×オーストラリア 3-2(32-34、25-14、25-21、27-29、20-18)

日本×イタリア 0-3(21-25、20-25、15-25)

【Bサイト】

ベネズエラ×ポーランド 1-3(27-25、23-25、16-25、23-25)

アルゼンチン×チュニジア 3-0(25-20、25-19、25-20)

イラン×ロシア 0-3(24-26、18-25、20-25)

本大会は、出場12チームによる1回戦総当り戦で行われます。

前半の5日間が終了した本大会。2日間の休養日を挟み16日(水)より第2ラウンドに突入します。大阪市中央体育館での大阪大会(Aサイト)には、龍神NIPPONのほか、アメリカ、ベネズエラ、イタリア、イラン、チュニジアが出場。龍神NIPPONは16日(水)にチュニジア、17日(木)にベネズエラ、18日(金)にイランと対戦します。なお、いずれの試合も19:00開始です。

また、大阪大会と同時に開催される富山大会(Bサイト/富山市総合体育館)のチケットは取扱いがございます。富山大会にはエジプト、アルゼンチン、カナダ、2014男子世界選手権覇者のポーランド、オーストラリア、ロンドンリンピック金メダル・ロシアの6カ国が出場します。世界トップレベルの戦いを間近で見ることができるチャンスです。ぜひ会場に足をお運びください!!!

ぜひ会場で、またテレビの前で、龍神NIPPONに熱いご声援をよろしくお願いします!

○FIVBワールドカップ2015 男子大会 順位表(9月13日[日]終了時点)

1位:アメリカ(5勝0敗、勝点15)

2位:ポーランド(5勝0敗、勝点14)

3位:ロシア(4勝1敗、勝点12、セット率=3.250)

4位:イタリア(4勝1敗、勝点12、セット率=2.400)

5位:アルゼンチン(3勝2敗、勝点8、セット率=1.222)

6位:日本(3勝2敗、勝点8、セット率=1.111)

7位:イラン(2勝3敗、勝点7)

8位:カナダ(2勝3敗、勝点4)

9位:ベネズエラ(1勝4敗、勝点3、セット率=0.428、得点率=0.841)

10位:オーストラリア(1勝4敗、勝点3、セット率=0.428、得点率=0.834)

11位:エジプト(0勝5敗、勝点3)

12位:チュニジア(0勝5敗、勝点1)

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