国際大会

龍神NIPPON、チュニジアにストレートで勝利 FIVBワールドカップ2015

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「FIVBワールドカップ男子大会」が9月16日(水)、大阪市中央体育館(大阪府大阪市)と富山市総合体育館(富山県富山市)で大会6日目を迎えました。2日間の移動・休養日を経てこの試合に臨んだ全日本男子チーム・龍神NIPPONはチュニジアと対戦し、ストレート(25-21、25-19、25-19)で勝利。本大会の通算成績を4勝2敗としました。

第1セット、深津英臣選手、清水邦広選手(ともにパナソニックパンサーズ)のブロックポイントなどで得点を重ねると、柳田将洋選手(サントリーサンバーズ)のサーブでチュニジアのサーブレシーブを崩し、10-6とリードを広げます。その後、チュニジアのハムザ・ナガ選手を中心とする攻撃に苦戦すると、12-13とリードを奪われますが、石川祐希選手(中央大学2年)のサービスエース、柳田選手のブロック、サービスエースなどで逆転に成功します。最後は清水邦広選手(パナソニックパンサーズ)のスパイクで25-21と第1セットを先取します。第2セット、序盤に立て続けに3連続得点を奪い7-3とリードを奪いますが、その後は互いに得点を奪い合う展開となります。日本は石川選手のフェイント、清水選手のダイレクトで16-10とチュニジアを引き離すと、スパイカー陣が代わる代わる得点。終盤にチュニジアのミスで得点を重ねると、最後は途中出場の八子大輔選手(JTサンダーズ)の一打で25-19とセットを連取します。第3セット、ナガ選手のスパイクに手を焼くと12-12の同点で中盤を迎えますが、清水選手の連続サービスエースを含む4連続得点で16-12と一気にチュニジアを引き離します。終盤、清水選手が相手ブロックを巧く使ったスパイクで23-19とすると、この試合サーブが好調な清水選手が連続サービスエースを決めてゲームセット。25-19で日本が第3セットを取りました。

◆この試合のサイドアウト率/ブレイク率

日本:78%/40%

チュニジア:60%/22%

◆南部正司監督

5試合が終わり、チームとしてはコンディションが落ちている状況だった。(ストレート勝ちという)結果はよかったが、イージーボールが(自コートに)落ちるなどミスが多かった。(13日の)イタリア戦で、ブレイク後のサーブミスが目立ったので、そこを修正するように声掛けしていたが、今日の立ち上がりはうまくいっていなかった。全体的に粗い試合内容だったと思う。今後、(ポーランド、ロシアなど)強豪チームとの対戦が残っているが、粗い試合をしていては勝てない。気を引き締めて明日以降の試合に臨んでいきたい。(20年、5大会ぶりの4勝目について)全日本男子が白星に恵まれていなかった中、4勝を挙げられたことはチームにとって、また若い選手にとって大きな自信になったと思う。

◆キャプテン・清水邦広選手

結果としてストレート勝ちだったが、もっとレシーブできるボールがあった。強いチームとの試合だったら、負けていた内容。こういう試合があるということも念頭に入れ、今後このような試合をすることがないように修正したい。4勝できたことは日本にとってプラス。勝つことで応援してくれる人が増えると思う。初心を忘れることなく、これからもいいプレーができるようにしたい。

◆柳田将洋選手

ストレートで勝つことができたが、(一緒に会見に出席した酒井選手や清水選手など)先輩方に雰囲気作ってもらった。若手と言われる選手でもっと雰囲気を作っていきたい。(チュニジアの)レセプションに入っている3選手のデータはいずれもいい(数値の)ものではなかったので、いつもどおりサーブを打った。自分としての感触も、いい感じで打てていることが多かった。

◆酒井大祐選手

今日がワールドカップ初出場だった。チームとしてブレイクして点を重ねたあと、追い付かれる場面もあったが、深津(英臣選手)と清水(選手)、石川(祐希選手)、柳田(選手)のコンビネーションがあったこと、サーブが走ったことが今日の勝因。(満員の国際大会でプレーした感想は)「楽しかった」の一言。

◆フェティ・ムカワル チュニジア監督

もっといい試合が出来たらよかったのだが、残念な結果になってしまった。日本は勝つという決意が固かった。チュニジアはいいときもあったが、スパイカーのミスが目立った。明日(のイタリア戦)はよりよいプレーをしたい。

◆9月16日(水)の試合結果

【Aサイト】

アメリカ×ベネズエラ 3-0(25-18、25-16、25-20)

イタリア×イラン 3-0(25-19、25-23、25-21)

日本×チュニジア 3-0(25-21、25-19、25-19)

【Bサイト】

エジプト×アルゼンチン 0-3(18-25、19-25、21-25)

カナダ×ポーランド 1-3(25-23、15-25、19-25、19-25)

オーストラリア×ロシア 0-3(24-26、16-25、18-25)

本大会は、出場12チームによる1回戦総当り戦で行われます。

龍神NIPPONの次戦は17日(木)19:00から行われるベネズエラ戦です。ぜひ会場で、またテレビの前で、龍神NIPPONに熱いご声援をよろしくお願いします!

また、大阪大会と同時に開催されている富山大会(Bサイト/富山市総合体育館)は当日券の販売がございます。富山大会にはエジプト、アルゼンチン、カナダ、2014男子世界選手権覇者のポーランド、オーストラリア、ロンドンリンピック金メダル・ロシアの6カ国が出場。世界トップレベルの戦いを間近で見ることができるチャンスです。ぜひ会場に足をお運びください!!!

○FIVBワールドカップ2015 男子大会 順位表(9月16日[水]終了時点)

1位:アメリカ(6勝0敗、勝点18)

2位:ポーランド(6勝0敗、勝点17)

3位:ロシア(5勝1敗、勝点15、セット率=4.000)

4位:イタリア(5勝1敗、勝点15、セット率=3.000)

5位:アルゼンチン(4勝2敗、勝点11、セット率=1.555)

6位:日本(4勝2敗、勝点11、セット率=1.444)

7位:イラン(2勝4敗、勝点7)

8位:カナダ(2勝4敗、勝点4)

9位:ベネズエラ(1勝5敗、勝点3、セット率=0.352、得点率=0.825)

10位:オーストラリア(1勝5敗、勝点3、セット率=0.352、得点率=0.824)

11位:エジプト(0勝6敗、勝点3)

12位:チュニジア(0勝6敗、勝点1)

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