国際大会

龍神NIPPON、ベネズエラに勝利し5勝2敗 FIVBワールドカップ2015

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「FIVBワールドカップ男子大会」が9月17日(木)、大阪市中央体育館(大阪府大阪市)と富山市総合体育館(富山県富山市)で大会7日目を迎えました。全日本男子チーム・龍神NIPPONはベネズエラと対戦し、ストレート(33-31、26-24、25-19)で勝利。本大会の通算成績を5勝2敗としました。

第1セット、序盤はベネズエラに連続得点を奪われるなど、6-8とリードを許しますが、日本は清水邦広選手(パナソニックパンサーズ)やこの試合スタメン出場の米山裕太選手(東レアローズ)のスパイクなどで連続得点を奪い、16-15と逆転に成功します。2回目のテクニカルタイムアウト以降は両チームが1点を奪い合う展開となり、先にベネズエラがケルビン・ビニェルア選手のスパイクでセットポイントを掴みますが、日本も清水選手のスパイクでデュースに持ち込むと、再びサイドアウトの応酬となります。最後は清水選手のスパイク、鈴木寛史選手(サントリーサンバーズ)のブロックが決まり、33-31で日本が第1セットを先取します。第2セット、序盤に石川祐希選手(中央大学2年)のバックアタックやスパイクなどで9-4とリードを奪いますが、2回目のテクニカルタイムアウトを前にベネズエラにイバン・マルケス選手のスパイクやサービスエースで連続得点を許し、15-16と逆転を許します。第1セット同様、終盤は1点を奪い合う展開となり、先にベネズエラがセットポイントを掴みますが、深津英臣選手(パナソニックパンサーズ)のブロックで24-24の同点に追い付くと、ピンチサーバーの柳田将洋選手(サントリーサンバーズ)のサーブを起点に、石川選手のスパイク、出耒田敬選手(堺ブレイザーズ)のブロックポイントなどで26-24とし、2セットを連取します。第3セット、相手のスパイクがアンテナにかかるなど、ベネズエラのミスが目立った前半に8-5と日本がリードを奪うと、中盤には米山選手のスパイクなどで17-13、さらに深津選手のサーブで相手を崩し22-17とリードを保つと、最後は清水選手の1打が決まり、25-19で日本が第3セットを取りました。

◆この試合のサイドアウト率/ブレイク率

日本:76%/33%

ベネズエラ:67%/24%

◆南部正司監督

昨日試合後、ディフェンスのシステムに課題があると話したが、今日もやはり(相手の)ライト攻撃へのディフェンスができていないという印象。それに加えてサーブミスも多く、サイドアウトの取り合いとなってしまった。デュースになった第1、2セットを取れたのは、選手たちがある程度安定したプレーができただと思う。ブロックとフロアディフェンスの関係性をしっかりしていないといけない。明日のイラン戦に向けて映像を確認して修正していきたい。

◆キャプテン・清水邦広選手

今日はサーブが機能せず、競った状況になった。勝てたことで自信が得られた点についてはよかったと思う。(ベネズエラは)世界ランキングでは日本より下位(27位)だが、個々の技術で比べると日本選手より上。チーム力がないと勝てない相手だった。明日対戦するイランはセッター(ミルサイード・マルーフラクラニ選手)の能力が高いので、彼にいいパスを戻さないようなサーブを打っていきたい。

◆柳田将洋選手

自分自身のコンディションに対する意識の問題で今日はこのような形(控えからのスタート)になってしまったが、明日(のイラン戦)はしっかり戦いたい。(サーブ前にタイムアウトを取られたとき、広島大会での)イタリア戦のことを思い出し、そのときの状況と重ねたので今日はうまくいった。イランはいいフローターサーブを打つ選手がいる。サイドアウトを取り合い、我慢してブロックなどで抜け出せたらと思う。そして個人としてはレセプションでもしっかり仕事をしたい。

◆石川祐希選手

長い試合になったが自分たちからミスが出ることがなくてよかった。明日以降しっかりとやっていきたい。ベネズエラはアルゼンチン、ポーランドからセットを取っているので気を張ったし、昨日のチュニジアよりは難しい相手だと思ったので、より意識を高めて臨んだ。(個人としては)サーブがとても悪かったので修正したい。レセプションは悪いところもあるが、いいところをどんどん出していきたい。

◆ビンチェンツォ・ナッチ ベネズエラ監督

第1、2セットはいい滑り出しだったが最後に決めきれず、ポーランド戦(13日に対戦し敗れる)と同じ展開になってしまった。チャンスはあったが生かせなかった。第3セットはフラストレーションを感じながらのプレーになってしまい、まったく上手くいかなかった。明日以降これらを改善していきたい。

◆9月17日(木)の試合結果

【Aサイト】

アメリカ×イラン 3-1(20-25、25-19、25-22、25-21)

イタリア×チュニジア 3-0(25-18、25-23、25-22)

日本×ベネズエラ 3-0(33-31、26-24、25-19)

【Bサイト】

エジプト×ポーランド 0-3(20-25、23-25、18-25)

カナダ×ロシア 0-3(21-25、16-25、19-25)

オーストラリア×アルゼンチン 0-3(21-25、23-25、16-25)

本大会は、出場12チームによる1回戦総当り戦で行われます。

いよいよ明日18日(金)は大阪大会最終日となります。龍神NIPPONは19:00よりイランと対戦します。アジアのライバルとして決して負けられないこの1戦。ぜひ会場で、またテレビの前で、龍神NIPPONに熱いご声援をよろしくお願いします!

また、大阪大会と同時に開催されている富山大会(Bサイト/富山市総合体育館)は当日券の販売がございます。富山大会にはエジプト、アルゼンチン、カナダ、2014男子世界選手権覇者のポーランド、オーストラリア、ロンドンリンピック金メダル・ロシアの6カ国が出場。世界トップレベルの戦いを間近で見ることができるチャンスです。ぜひ会場に足をお運びください!!!

○FIVBワールドカップ2015 男子大会 順位表(9月17日[木]終了時点)

1位:アメリカ(7勝0敗、勝点21)

2位:ポーランド(7勝0敗、勝点20)

3位:ロシア(6勝1敗、勝点18、セット率=4.750)

4位:イタリア(6勝1敗、勝点18、セット率=3.600)

5位:アルゼンチン(5勝2敗、勝点14、セット率=1.888)

6位:日本(5勝2敗、勝点14、セット率=1.777)

7位:イラン(2勝5敗、勝点7)

8位:カナダ(2勝5敗、勝点4)

9位:ベネズエラ(1勝6敗、勝点3、セット率=0.300、得点率=0.832)

10位:オーストラリア(1勝6敗、勝点3、セット率=0.300、得点率=0.821)

11位:エジプト(0勝7敗、勝点3)

12位:チュニジア(0勝7敗、勝点1)

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