国際大会

龍神NIPPON、フルセットの末にイランに敗戦 FIVBワールドカップ2015

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「FIVBワールドカップ男子大会」が9月18日(金)、大阪市中央体育館(大阪府大阪市)と富山市総合体育館(富山県富山市)で大会8日目を迎えました。第2ラウンド最終日となったこの日、全日本男子チーム・龍神NIPPONは同じアジア勢のイランと対戦し、フルセット(25-22、25-23、18-25、21-25、12-15)で敗戦。本大会の通算成績を5勝3敗としました。

第1セット、石川祐希選手(中央大学2年)、柳田将洋選手(サントリーサンバーズ)らを中心に得点を挙げるも、点差を広げることができず16-14で2回目のテクニカルタイムアウトを迎えます。それでも終盤、出耒田敬選手(堺ブレイザーズ)のクイック、石川選手のスパイクで得点を重ねると、25-22でイランを振り切ります。第2セット、柳田選手の1枚ブロックでのシャットアウト、出耒田選手のダイレクトなどで4-2とリードしますが、セイエドモハンマド・ムーサビエラギ選手のサーブ時に4連続失点を喫し6-8とリードを奪われます。その後は拮抗した展開から19-20で終盤に突入しますが、石川選手のサービスエース、出耒田選手のブロックで23-23の同点に追い付くと、最後は出耒田選手のサービスエースで25-23とし、2セット連取に成功します。第3セット、前半にイランに5連続得点を奪われ5-11と大きくリードを奪われると、出耒田選手のブロックやクイックなどで得点を重ねるもなかなか得点差を縮めることができず、12-19で終盤に突入します。日本は石川選手や清水選手のスパイクなどでポイントを奪いますが、序盤に開いた点差を縮めることができず18-25で第3セットをイランに取り返されます。第4セット、開始早々イランに立て続けに3連続得点、5連続得点を奪われ、2-8と大きくイランに引き離されます。その後柳田選手のサービスエースやスパイクを決める活躍で8-11、さらに17-19とイランを追い詰めた日本ですが、最後はセイエドモハンマド・ムーサビエラギ選手のブロックポイント、ファルハド・ガエミ選手のスパイクで21-25となり、第4セットを落とします。最終第5セット、1点を奪い合う展開からイランに連続得点を許し6-10とリードを広げられると、石川選手や柳田選手のスパイクで応戦するも12-15でイランに奪われ、フルセットの末に敗れました。

◆この試合のサイドアウト率/ブレイク率

日本:67%/27%

イラン:73%/33%

◆南部正司監督

立ち上がりは決して悪くなく順調だったが、イランのジャンプフローターにレセプション(サーブレシーブ)を崩されてサイドアウト取れなくなったところから崩れてしまった。深津(英臣選手)には相手ブロッカーがしっかりディフェンスにくるのでプレッシャーになっていたと思う。苦しい状況で点を取れるように、しっかり改善していきたい。

◆キャプテン・清水邦広選手

サイドアウトを取れるかどうかが勝負だったが、ディフェンスが機能していなかった。しかし2、3年前と比べたら(日本とイランには)もっと力の差があったので、(敗れはしたが)希望が持てると思う。これからもっと強豪国と戦うのでしっかりやっていきたい。強豪チームを相手にサーブが通用し、セットを取ることができるようになっている。

◆柳田将洋選手

自分のレセプションが崩れて、チームががたがたする原因作ってしまった。(第3ラウンドでの)残り3戦は、(アルゼンチン、ポーランド、ロシアと)強豪との対戦で、(サーブで)崩されると思うが、レセプションを改善して返せるようにしていきたい。

◆石川祐希選手

(イランに奪われた)3、4、5セットは自分たちの流れでできていなかった。サイドアウトを取れなかったのがよくなかった。しっかり修正して東京大会に臨みたい。

◆スロボダン・コバチ イラン監督

自分のチームを称えたい。最初の2セットは簡単なミスで落としてしまった。日本は最初の2セット、サーブとブロックがよかった。いつもと違うローテーションにしたことで戸惑ってしまったこと、ブロックの時に(身体と)ネットとの間にボールが落ちていたことが残念。我々はより成長するためにこの大会に参加している。4連敗したあとにホームの日本と戦うのは厳しかったが、今日はオポジットのシャフラム・ マフムーディ選手が本当によくやってくれた。

◆9月18日(金)の試合結果

【Aサイト】

アメリカ×チュニジア 3-0(25-14、25-19、29-27)

イタリア×ベネズエラ 3-0(25-16、25-22、25-18)

日本×イラン 2-3(25-22、25-23、18-25、21-25、12-15)

【Bサイト】

エジプト×ロシア 0-3(20-25、24-26、18-25)

カナダ×アルゼンチン 1-3(21-25、25-23、27-29、22-25)

オーストラリア×ポーランド 0-3(15-25、22-25、17-25)

本大会は、出場12チームによる1回戦総当り戦で行われます。

第2ラウンドでの戦いを終えた龍神NIPPONは、いよいよ最終第3ランド・東京大会に臨みます。国立代々木競技場第一体育館(東京都渋谷区)で行われる第3ラウンドでは、21日(月・祝)にアルゼンチン、22日(火・祝)にポーランド、23日(水・祝)にロシアとそれぞれ対戦します。東京大会の各試合は14:00開始です。引き続き、龍神NIPPONに熱いご声援をよろしくお願いします!

○FIVBワールドカップ2015 男子大会 順位表(9月18日[金]終了時点)

1位:アメリカ(8勝0敗、勝点24)

2位:ポーランド(8勝0敗、勝点23)

3位:ロシア(7勝1敗、勝点21、セット率=5.550)

4位:イタリア(7勝1敗、勝点21、セット率=4.200)

5位:アルゼンチン(6勝2敗、勝点17)

6位:日本(5勝3敗、勝点15)

7位:イラン(3勝5敗、勝点9)

8位:カナダ(2勝6敗、勝点4)

9位:ベネズエラ(1勝7敗、勝点3、セット率=0.260、得点率=0.823)

10位:オーストラリア(1勝7敗、勝点3、セット率=0.260、得点率=0.811)

11位:エジプト(0勝8敗、勝点3)

12位:チュニジア(0勝8敗、勝点1)

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