宮城県の亘理郡山元町で復興支援バレーボール教室を開催
アテネオリンピックで活躍した大山加奈さん(公益財団法人日本バレーボール協会・広報委員)と、昨シーズンまでビーチバレーボールで活躍した大山未希さんの姉妹が3月14日(月)、本会と宮城県バレーボール協会の協力のもと、宮城県亘理郡の山元町立坂元小学校にて「復興支援バレーボール教室」を実施しました。
この教室は、東京急行電鉄株式会社主催の東日本大震災復興支援活動「子どもたちに笑顔を!プロジェクト」の一環として本会が体育の授業としてバレーボール教室開催を協力させていただく形で実現したものです。現在坂元小学校に通学する(今回訪問した坂元小学校は震災の影響から平成25年に近隣の中浜小学校と統合)全学年の参加が実現し、1~3年生対象と4~6年生対象の授業2時間の教室を開催しました。
初めてバレーボールをする子からバレーボールチームに所属する子までたくさんの子どもたちが揃って楽しみにしていたというバレーボール教室は、多くの観覧を含めて盛況に開催されました。授業冒頭のスパイクデモンストレーションでは、大山加奈さんがスパイクで床に打ち付けたボールが天井近くまで弾む様子をみて、子どもたちだけでなく教職員の方、保護者のみなさんからも驚きの声があがっていました。ゲーム形式のウォーミングアップを経てオーバーパス・アンダーパスの練習を行い、グループごとの練習時にはボールをつなぐ回数を競い合うなかで楽しそうな歓声があがるとともに、グループ内で相談しながら懸命にパスに挑戦する様子が見られました。補助講師として大山姉妹をサポートしてくれた東北福祉大学女子バレーボール部の選手や、参加児童の先輩にあたる坂元中学校女子バレーボール部の選手も各グループに一人ずつ加わり、小学生のみんなは先輩からのアドバイスに真剣に耳を傾けていました。教室の終わりには大山姉妹から「初めてのことにもチャレンジしている様子がとても印象的でした。これからも仲間と助け合い、色々なことに挑戦していってください。スポーツを楽しむことを大切にしてほしい」とメッセージが送られました。授業の限られた時間でバレーボールを堪能した子どもたちからは「もっと教室をやってほしい。他の練習もしてみたい。またバレーボールをやってみる」といった声もあがっていました。バレーボール教室終了後には、講師や補助講師が子どもたちに混ざって昼食をとる時間が設けられ、バレーボールの質問や講師陣への質問、授業の感想が絶えない子どもたちの楽しそうな声で、とても賑わった昼食となりました。
東日本大震災から5年が経過しました。震災を風化させないために、また少しでも復興の後押しとなるように、本会は今後も継続的に復興支援活動を実施してまいります。