日本代表

火の鳥NIPPONが薩摩川内で練習を公開

2016.03.29|日本代表

火の鳥NIPPONが薩摩川内で練習を公開

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全日本女子チーム・火の鳥NIPPONが3月29日(火)、強化合宿を行っているサンアリーナせんだい(鹿児島県薩摩川内市)で報道向けに練習を公開しました。

3月23日(水)から4月2日(土)まで行われるこの合宿には、総勢21名の選手が参加しています。薩摩川内での合宿も終盤に差し掛かった29日(火)、火の鳥NIPPONの選手たちはウォーミングアップやパス練習を行った後、ゲーム練習を2セット分行いました。

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練習終了後には囲み取材を実施しました。全国各地から取材に訪れた約50名の報道関係者を前に、眞鍋政義監督やキャプテンの木村沙織選手(東レアローズ)らが今シーズンの意気込みを語りました。眞鍋監督は「緊褌一番(きんこんいちばん)」という四字熟語が彫られたシューズを披露。「今回ミズノ株式会社より提案をいただいて『緊褌一番』という言葉をシューズに刻んだ。この言葉がオリンピックイヤーにもってこいだと思った」とコメント。このシューズを履いて、2016リオデジャネイロオリンピック世界最終予選兼アジア大陸予選大会に挑みます。

◆眞鍋政義監督

「厳しい戦いが続くが、まずはリオデジャネイロオリンピックの出場権獲得がミッション。前回大会(銅メダル)以上というのが最大の目標。とにかくロンドンオリンピックよりいい成績を残したい。現在は21名が合宿に参加しているが、中国での強化遠征には16名で臨む予定。オリンピックにはベストの12名を選考したいと思っている。セッターは佐藤(美弥選手)、田代(佳奈美選手)、田中(美咲選手)、宮下(遥選手)の4名を合宿に参加させているが安定したトス、コンビコンビネーションが1番。サーブ、ブロック、守備も大きなウエイトを占める。アタッカーとのコミュニケーションも重要だと思う。また、現在このチームは木村(沙織選手)がキャプテンではあるが、復帰した荒木(絵里香選手)が前回ロンドン大会の時の竹下(佳江さん)のようにキャプテンを支えてくれるだろう」

◆キャプテン・木村沙織選手

「前回ロンドン大会の時もそうだったが、世界最終予選はぎりぎりの戦いが続くので、しっかり勝ちきれる強い集団を作りたいと思っている。4年前はワールドグランプリでブラジルに勝利、そして世界選手権銅メダルを経てロンドンオリンピックでの銅メダル獲得だった。昨年のワールドカップなどで思うような成績が出せていない中、『奇跡を起こしてやろう』というような、4年前とはまた違う気持ち。眞鍋監督が話す『ロンドンよりいい色のメダル』を全員で目指していきたい。このチームでキャプテンとして何ができたかと言われると足りないことばかりだし、自分のプレーも絶好調とは言えない状況が続いていたので、今シーズンに心から頼れる先輩である(荒木)絵里香さんが戻ってきてくれたのはすごく心強い」

◆荒木絵里香選手

「久しぶりの合宿参加だが、若いメンバーや初対面のメンバーも多いので緊張している。日本のトップレベルで再びプレーするチャンスをもらえたので覚悟を決めた。全日本復帰は眞鍋監督がいつも気にかけてくれていたこと、(キャプテンを務めている)木村選手の力になりたいという思い、そして家族の全面的なサポートによるものが大きい。(家族らの)バックアップがあってこそなので、『いままで以上に頑張らなければ、もっと結果を出さなければ』というエネルギーを持つことができている。(木村選手がキャプテンとして頑張る姿をみてきたので)1人のミドルブロッカーとしてしっかりプレーすることはもちろん、木村選手と同じ温度でチームにできることをやっていきたい」

◆長岡望悠選手

「オリンピックの年ということで1番厳しいシーズンになると思う。世界最終予選に向けて、自分にできることを精いっぱいやれるよう準備をしたい。眞鍋監督からは、『厳しく大変なシーズンになるが、冷静な判断をして、シンプルに、ブレずに消化していってほしい』という話があった。これはプレーに限らず、チーム内のコミュニケーションなど、いろいろなことにも当てはまると思う。これまではなりたい選手像を目指してやってきたので、幼い頃からオリンピックなど、特定の大会に出場することを意識していた訳ではない。それでもいろいろな方との出会いや経験を経て新しい世界を見ることができたし、その中でオリンピックというものが見えてきた」

◆宮下遥選手

「この年が大切な年だと言うことはずっと分かっていたし、そのための(2013年からの)3年間だったと思う。経験がいい方向にでるように、まずは5月の世界で切符を獲れるように準備をしていきたい。これまで協力しあいながらプレーしてきたセッターの先輩方がいないチームではあるが、その分先輩に甘えていられないという思いもある。もしメンバーに選ばれたら、自分がトスを上げ切るくらいの気持ちを持ってやりたい。(竹下佳江さんに)『もう遥が1人で頑張らないといけないよ』と言われて背中を押されたような感じがあり、その時心が決まった」

火の鳥NIPPONは薩摩川内市での約10日間の合宿後、4月3日(日)から17日(日)までは味の素ナショナルトレーニングセンター(東京都北区)で合宿を行います。21日(木)に中国遠征に出発。23日(土)、26日(火)、27日(水)には中国女子代表チームと親善試合を行います。

リオデジャネイロオリンピックの出場権獲得を目指して火の鳥NIPPONが挑む「2016リオデジャネイロオリンピック世界最終予選兼アジア大陸予選大会 女子日本大会」は5月14日(土)に東京体育館(東京都渋谷区)で開幕します。

本大会にはヨーロッパ大陸からオランダ、イタリア、南米大陸からペルー、北中米大陸からドミニカ共和国、アジア大陸から韓国、タイ、カザフスタンが出場します。全8チームが1回戦総当り方式で対戦し、全体の順位からアジアの4カ国中で最上位となった1チームと、アジア最上位を除いた7チーム中上位3チームがリオデジャネイロオリンピックの切符を手にすることができます。世界最終予選のチケットは、現在ローソンチケットほか各種プレイガイドにて好評発売中です。

また、世界最終予選後に出場する「FIVBワールドグランプリ2016 京都大会」は、6月24日(金)から26日(日)まで島津アリーナ京都(京都府京都市)で開催されます。本大会のチケットは、公益財団法人日本バレーボール協会が運営するファンサイト「バレとも」で明日3月30日(水)23:59まで先行販売(抽選方式)の申込を受け付けております。なお4月10日(日)からはチケットぴあ、ローソンチケットほか、各種プレイガイドにて一般発売を開始します。ぜひ東京体育館、島津アリーナ京都にお越しいただき、火の鳥NIPPONへご声援をお送りください!

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