火の鳥NIPPON、中国親善試合は3戦3敗
中国遠征を行っている全日本女子チーム・火の鳥NIPPONが4月27日(水)、深圳[シンセン](中国)で中国女子ナショナルチームとの親善試合最終戦を戦い、ストレート(13-25、16-25、21-25)で敗戦。中国との親善試合を3戦3敗で終えました。
第1セットは中国のエース・朱婷(シュ,テイ)選手の高さと角度のあるスパイクに苦戦。7-16と大きくリードを許すと、長岡望悠選手(久光製薬スプリングス)のコースを突いたスパイク、古賀紗理那選手(NECレッドロケッツ)のサービスエースなどで応戦しますが、13-25で第1セットを失います。第2セット、立ち上がりに連続で中国のブロックに捕まると、荒木絵里香選手(上尾メディックス)が大きな声でチームを叱咤。その後、粘り強いブロックで得点を挙げ中国に食らいつきますが、朱婷選手のスパイクを止めることができず、16ー25で第2セットを落とします。第3セット、荒木選手の連続ブロックポイントや強いサーブで中国を崩すと、中国にパワーのある攻撃を決められながらも江畑幸子選手(PFUブルーキャッツ)や山口舞選手(岡山シーガルズ)がスパイクを決め応戦。しかし、中盤に入りサーブレシーブを崩されリードを奪われると、21ー25で第3セットを落としました。
◆眞鍋政義監督
「昨日(26日)も今日(27日)も一方的にやられてしまった。チームに足りないものは『危機感』。世界最終予選(2016リオデジャネイロオリンピック世界最終予選兼アジア大陸予選大会)まであと17日しかない。全員で危機感を持って取り組まなければならない」
◆キャプテン・木村沙織選手
「個人としてもチームとしても、こんなバレーをしていては世界最終予選で結果は出せない。もっと気持ちを全面に出して向かっていかなくてはいけない」
◆荒木絵里香選手
「勝敗にこだわって戦わなければならない試合で自滅してしまったし、自分としてもいいプレーができなかった。世界最終予選まで時間がない中、今回の(中国遠征の)結果を受けてさらに自分としてもチームとしても危機感が増したと思う。それをエネルギーに変え、今できることを1つずつ確実に積み重ねていきたい」
火の鳥NIPPONは1週間におよぶ中国遠征を終えました。明日29日(金・祝)からは、いよいよ5月14日(土)から東京体育館(東京都渋谷区)にて行われる「2016リオデジャネイロオリンピック世界最終予選兼アジア大陸予選大会」に向けて、最後の国内合宿に臨みます。