最終戦はフランスにストレートで勝利、龍神NIPPONは2勝5敗で終える 2016リオデジャネイロオリンピック世界最終予選兼アジア大陸予選大会
リオデジャネイロオリンピックの出場権を懸けた戦い「2016リオデジャネイロオリンピック世界最終予選兼アジア大陸予選大会 男子日本大会」が6月5日(日)、東京体育館(東京都渋谷区)で大会最終日を迎えました。全日本男子チーム・龍神NIPPONはフランスと戦い、ストレート(25-18、25-23、25-23)で勝利し、本大会を2勝5敗で終えました。
第1セット、米山裕太選手(東レアローズ)、柳田将洋選手(サントリーサンバーズ)らの得点を重ねると、酒井大祐選手(サントリーサンバーズ)を中心とするフロアディフェンスも光り、16-8と大きくリードを広げます。19-12で迎えた終盤、13番選手のサーブに崩されると得点に結びつけられず、19-17と一気に点差を詰められますが、米山選手、出耒田敬選手(堺ブレイザーズ)の得点で25-18とフランスを振り切ります。第2セットを25-23で取り迎えた第3セット、立ち上がりはフランスにリードを奪われますが、中盤に柳田選手が硬軟を織り交ぜたアタックで次々と得点し17-17と同点に追い付くと、競り合いの末に25-23と第3セットを奪いました。
◆南部正司監督
最終戦で色んな思いを選手がプレーに出してくれたと思う。大会を通して、後半にならないと高さやスピードに慣れてこないというのが課題だった。この点に関しては一度強化を見直しながら、次に向かってしっかりやっていきたい。
◆キャプテン・清水邦広選手
今日の試合は日本らしいバレーができた。サーブで攻めてディフェンスを絞り、そこからこちら側の攻撃につなげていく。これを毎回強い相手にやっていれば、自分たちの結果ももっと違うものになっていた。
◆柳田将洋選手
サーブでかなり相手ディフェンスを崩せており、そこからたくさんチャンスを作ることができた。ブレイクの本数も今までより多かったので、それを起点に相手をかき乱すことができ、勝利の要因になった。初めての世界最終予選で、思うように力を出せない期間があったので、悔しい思いは強かったが、この経験をしっかり次につなげられるように精進していきたい。
◆関田誠大選手
自分たちのバレーが展開でき、自分もクイックをたくさん使うことができて、いい試合の流れを作れたのでよかった。今回が初めての世界最終予選だったが、大きなプレッシャーの中でいつも通りのバレーができないという悔しい思いをしたので、今後につなげられるように練習していきたい。
◆フランス ロラン・ティリ監督
大きなプレッシャーもかかっており非常に難しい試合だった。バレーボールで勝つためには速さと決意が何よりも必要。今日はフランスよりも日本のほうが勝っていたし、サーブとディフェンスも優れていた。リオデジャネイロオリンピックではメダル獲得を目指し、戦っていきたい。
◆キャプテンバンジャマン・トニウッティ選手
日本はいいプレーが多く、特にディフェンスが素晴らしかった。私たちは昨日、今大会の目標であったオリンピックの出場権を獲得できたことで調子を崩してしまい、いいプレーができなかった。オリンピックではメダル獲得を目指したい。
○この試合のサイドアウト率/ブレイク率
日本:72%/38%
6月5日(日)の試合結果
イラン×ベネズエラ 3-2(25-23、27-29、21-25、25-18、15-8)
カナダ×中国 3-2(25-16、20-15、24-26、25-20、15-9)
オーストラリア×ポーランド 0-3(21-25、15-25、25-27)
日本×フランス 3-0(25-18、25-23、25-23)
本大会は、出場8チームによる、1回戦総当り戦で行われます。
○2016リオデジャネイロオリンピック世界最終予選兼アジア大陸予選大会 最終順位表
1位:ポーランド(6勝1敗、勝点15、セット率=2,111)☆
2位:イラン(6勝1敗、勝点15、セット率=1.636)☆
3位:フランス(5勝2敗、勝点15)☆
4位:カナダ(4勝3敗、勝点12)☆
5位:オーストラリア(3勝4敗、勝点10)
6位:中国(2勝5敗、勝点9)
7位:日本(2勝5敗、勝点6)
8位:ベネズエラ(0勝7敗、勝点2)
☆はリオデジャネイロオリンピック出場権獲得
龍神NIPPONは2勝5敗の7位で本大会を終えました。5月14日(土)に開幕した女子日本大会から、連日火の鳥NIPPONと龍神NIPPONへのたくさんのご声援をありがとうございました。