京都大会最終戦はロシアに敗れる FIVBワールドグランプリ2016
FIVBワールドグランプリ2016予選ラウンド(グループ1)第3週京都大会が6月26日(日)、島津アリーナ京都(京都府京都市)で大会最終日を迎えました。本大会に出場している全日本女子チーム・火の鳥NIPPONは同日、ロシアと予選ラウンド最終戦となる本大会9試合目を戦い、セットカウント1-3(25-20、23-25、24-26、20-25)で敗戦。通算3勝6敗(勝点12)で本大会終了となりました。
京都大会最終戦の相手はFIVB世界ランキング4位のロシア。世界屈指のエース、タチアナ・コシェレワ、得点源のナタリア・ゴンチャロワなどハイレベルなアタッカー陣を揃える強豪を相手に「何とか最終戦を白星で飾りたい」と試合に臨みました。スターティングメンバーにはセッター・宮下遥選手(岡山シーガルズ)、迫田さおり選手(東レアローズ)、リベロに佐藤あり紗選手(日立リヴァ―レ)とこれまでの2戦とメンバーを代えた布陣でロシアの高い壁に挑みました。
第1セット、3試合通してスタートから起用された井上愛里沙選手(筑波大学3年)がスパイク、サーブで得点。中盤には島村春世選手(NECレッドロケッツ)のサーブで崩し、大竹里歩選手(デンソーエアリービーズ)がゴンチャロワ選手をシャットアウトするなど、連続得点で突き放しリードを奪います。終盤、大竹選手、井上選手がスパイクを決めると、ロシアの追撃を振り切り25-20でセットを先取しました。第2セットは井上選手に代えて、古賀紗理那選手(NECレッドロケッツ)を投入。好調の迫田さおり選手(東レアローズ)がスパイクにブロックに活躍し得点を重ねますが、ロシアもフェイントを織り交ぜた攻撃で日本を揺さぶり連続得点を喫します。日本も宮下選手のブロック、迫田選手のバックアタックなどで得点し終盤で同点に追いつきますが、このセットはロシアが23-25で奪い返す展開に。第3セットはリズムに乗ってきた古賀選手が迫田選手とともに得点を量産。先にセットポイントを握りますが、ロシアのブロックが炸裂し、3連続ポイントを奪われると、24-26と逆転でセットを奪われてしまいます。第4セットも日本の攻撃を絞りこむブロックや間を狙ったサーブなどロシアの戦略を崩すことができず、そのまま20-25で押し切られセットカウント1-3で敗れました。
◆眞鍋政義選手
「最終戦ということでロシアに勝ちたかったが、残念。3セット目に連続でシャットアウトされた場面、あの負けパターンはオリンピック本大会までの大きな課題になる。昨日に続き逆転負けとなったが、サーブで崩されて高いブロックに止められる、この2戦はそれに尽きる。サーブで崩されディフェンスで拾ったあと、レフト、ライト側のスパイクをシャットアウトされない、ミスをしない。そこが試合に勝っていくための大きな課題」
◆迫田さおり選手
「今日はワールドグランプリの予選ラウンド最終戦ということで勝って終わりたかったが、勝つことができず悔しい。大会を通じてバックアタックの助走の入り方を、ミドルブロッカーとラリー中に接触しないようにしなければいけないという課題が見つかった」
◆宮下遥選手
「今日はロシアの高いブロックに連続してポイントされたり、ミスが出たこともあったが、日本側がいいリズムでできていた時間も多かったので、よかった点も悪かった点もあったと思う。ラリー中に日本が点を取るチャンスがあるときに点を取りきるコンビネーションをもっと確実にしていかなければ、後半厳しくなってくる。次の大会までに修正したい」
◆鍋谷友理枝選手
「スタートはすごくよかったが、サーブの狙い目やブロックのコースなど、2、3セット目は相手に修正されて、それに対してこちらが対応しきれなかったことが敗因だと思う。私自身、被ブロックやスパイクミスなどが目立っていたので、苦しい状況で相手を崩すスパイクを打てるように工夫していかなければいけない」
京都大会 本日6月26日(日)の試合結果
セルビア×タイ 3-0(25-18、25-20、25-20)
日本×ロシア 1-3(25-20、23-25、24-26、20-25)
なお、7月6日(水)から10日(日)まで、バンコク(タイ)で開催される本大会の決勝ラウンドには、開催国・タイに加え、アメリカ、中国、ロシア、ブラジル、オランダの出場が決まりました。
そして、いよいよ8月6日(土)からリオデジャネイロオリンピックが始まります。本日の試合終了後、キャプテンの木村沙織選手(東レアローズ)が島津アリーナ京都のマッチコートに立ち、「8月6日(土)からいよいよリオデジャネイロオリンピックが始まります。ロンドンオリンピックよりいい色のメダルを目指して、選手・スタッフが一致団結して戦います」と会場に駆け付けたファンの方々に挨拶をしました。
8月6日(土)の韓国戦を皮切りに、火の鳥NIPPONにとって、4年間の集大成となる挑戦が始まります。ぜひリオデジャネイロオリンピックでも、火の鳥NIPPONへの熱いご声援をお願いいたします!