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火の鳥NIPPON、 アメリカに敗れ準々決勝で敗退 第31回オリンピック競技大会(2016/リオデジャネイロ) 女子バレーボール競技

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第31回オリンピック競技大会(2016/リオデジャネイロ)女子バレーボール競技は、現地時間8月16日(火)に大会6日目を行いました。14日(日)まで行われた予選ラウンドをA組4位で通過した全日本女子チーム・火の鳥NIPPONは、同B組を1位で通過したアメリカと準々決勝を戦い、ストレート(16-25、23-25、22-25)で敗戦。最終順位5位で本大会を終えました。

第1セット、中央、サイドから自在に攻撃を仕掛けるアメリカに9-15、13-22とリードを許すと、宮下遥選手(岡山シーガルズ)のツーアタックや石井優希選手(久光製薬スプリングス)のサービスエースで巻き返しを図ったものの、16-25でセットを落とします。続く第2セットはアメリカにもミスが目立ち、中盤までは接戦に持ち込みますが、ジョーダン・ラーソンに続けざまにスパイクを決められ、23-25でアメリカに2セット連取を許します。第3セット、キンバリー・ヒルの得点で8-13と先行を許すと、長岡望悠選手(久光製薬スプリングス)ら攻撃陣がポイントを挙げたものの得点差を広げられます。14-20となった場面で、木村沙織選手(東レアローズ)がスパイク、ブロックで4得点と躍動。島村春世選手(NECレッドロケッツ)のサービスエースもあり、20-20と同点に持ち込みますが、アメリカの層の厚い攻撃陣に得点を許し、22-25で逃げ切られました。

◆眞鍋政義監督

「世界ランキング1位・アメリカの速さと高さのあるサーブ、そしてブロックに苦戦したという印象。4年前のロンドンオリンピックとの1番の違いは『高さ』。世界には190センチ以上の選手が40名以上いるなかで、日本は(最長身の選手は)高くて186センチか187センチ。女子バレーもそういう時代になったのだなと感じる。この4年間、『世界と同じことをしていては勝てない』といろいろなことに挑戦したが、選手たちは本当に頑張ってくれた。今大会は初めてオリンピックを経験した選手が8人いる。次の大会(2020年東京)ではメダルを獲って欲しい」

◆キャプテン・木村沙織選手

「自分たちの目標としているところを達成することができずに残念。いいチームだったし、このチームでキャプテンができてよかった。最後に作った円陣では言葉が出てこなかったが、チームメイトに『4年間ありがとう』と伝えた。(第3セットの追い上げについて、)落としたら終わってしまうと思ったので、気持ちを込めて打った」

◆山口舞選手

「メダルを目指してやっていたので悔しい気持ちはあるが、これが自分たちの力だと思うので受け止めたい。試合を重ねるごとによくなったと思うが、初戦の韓国戦を落としたことで、みんなが不安に思ってしまったところはある。やはり気持ちが弱い部分があったのかなと思う。オリンピックは最後のつもり。チームメイトで後輩の宮下選手にはこの経験が東京で生かされるように頑張って欲しい」

◆荒木絵里香選手

「目標としていたものには遠く及ばずとても残念だし、私がこのチームに戻ってきた意味というものを果たせなかったのはすごく悔しい。第3セット目のような展開を大会通して作っていかなければならなかった。自分は競技をまだやろうと思っている。バレーボール自体は、オリンピックで楽しさも難しさも知れたので、これからも頑張っていきたい」

◆長岡望悠選手

「世界の舞台で負けることは悔しい。日本が世界一になるためには、無駄にできる1点、1本、瞬間はひとつもない。初めてのオリンピックでは、たくさんのものを自分に感じさせてもらい、自分の中から新しく湧いてくるものがあった。助けてもらってばかりだったので、堂々と自分の足で(コートに)立てるようになりたい」

◆宮下遥選手

「自分の力は出し切ったので、反省することはあるが悔いは残っていない。勝ちたかったという気持ちが強かったが、こういう舞台に立てたことを自信にしてもいいのかなと思う。4年後にリオを経験したこのメンバーが残っているか分からないが、目指せる立場ではある。今はまだ気持ちを向けることができないが、自分がしっかり引っ張っていくつもりでやっていきたい」

女子バレーボール競技の準決勝には、韓国に勝利したオランダ、そして日本に勝利したアメリカの2チームの出場が決まっています。残る2つの切符を懸けて、現地時間18:00よりロシアとセルビア、そして22:15よりブラジルと中国が対戦します。オリンピック女王の座を射止めるのは、どのチームでしょうか。引き続き2016リオオリンピック女子バレーボール競技にご注目ください。

全日本女子チーム・火の鳥NIPPONへのたくさんのご声援、ありがとうございました。

写真提供:FIVB

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