男女バレーボール競技のメダルマッチが間もなくスタート 第31回オリンピック競技大会(2016/リオデジャネイロ)
第31回オリンピック競技大会(2016/リオデジャネイロ)男女バレーボール競技は、いよいよフィナーレを迎えます。現地時間8月18日(木)、19日(金)に男女準決勝が行われ、女子は中国とセルビア、男子はイタリアとブラジルが金メダルの懸かる決勝戦へ駒を進めました。
現地時間18日(木)に行われた女子準決勝の1試合目は、セルビアがアメリカにフルセット(20-25、25-17、25-20、16-25、15-13)の末に勝利し、同国史上初となる決勝戦進出を果たしました。セルビアバレー史上初のメダルをチームにもたらしたゾラン・テルジッチ監督は試合後に「セルビアバレー界にとって、またセルビアの人々にとって、この(準決勝での)勝利をどう表現したらいいのか言葉が見つからないが、我々は世界最高のチーム(アメリカ)に勝利した。本当に満足している」と喜びを語りました。
女子準決勝のもう1試合では、中国がオランダをセットカウント3-1(27-25、23-25、29-27、25-23)でオランダを下し、1984年ロサンゼルス大会、2004年アテネ大会に続いて3度目の金メダルを目指して決勝戦に進出します。1984年に選手として金メダルを獲得し、今大会では監督として挑む郎 平(ロウ,ヘイ)監督は「予選ラウンドではストレート負けしているだけに、決勝戦では選手たちの頑張りに期待している。セルビアは昨年のワールドカップとこの大会でアメリカをフルセットで下している。非常にいいチーム」とセルビアへの警戒を口にしました。
現地時間19日(金)に行われた男子準決勝は、1試合目にイタリアとアメリカが登場。イタリアがセットカウント1-2という劣勢から逆転に成功し、フルセット(30-28、 26-28、9-25、25-22、15-9)で勝利。アメリアを破り2004年アテネ大会以来となる決勝戦進出を決めました。ジャンロレンツォ・ブレンジーニ監督は「今日の勝利はただ信じられず、これまでの勝利とは別の感情がある。我々のチームの成熟度がこの試合を驚くべきものにした。(チーム最多得点の)イバン・ザイツェフ選手は本当によくやってくれたし、持ち味を存分に発揮していた」と決勝進出への喜びを口にしました。
そして男子準決勝2戦目では、2012年ロンドン大会の決勝戦と同カードとなる、ロシアと地元・ブラジルが激突し、強力なサーブを仕掛けたブラジルがストレート(25-21、25-20、25-17)でロシアを一掃。前回大会の雪辱を果たし、地元優勝に王手をかけました。2004年アテネ大会以来の金メダルを目指すベルナルド・レゼンデ監督は「この試合は我々にとって本大会でのベストマッチ。決勝戦までにもう少し修正することができればと思う。自国開催で全ての人が金メダルを期待しており、大きな緊張がある。イタリアは非常にうまくとてもアグレッシブにサーブを打ってくる」とコメントしました。
女子決勝戦は現地時間20日(土)22:15から、男子決勝戦は21日(日)13:15からそれぞれ行われます。また銅メダルが懸かる3位決定戦では、女子はオランダとアメリカが現地時間20日(土)13:00から、男子はアメリカとロシアが21日(日)9:30から激突します。
◆男女バレーボール競技 決勝戦、3位決定戦
【女子】
3位決定戦
オランダ×アメリカ
日本時間8月21日(日) 1:00~
決勝戦
中国×セルビア
日本時間8月21日(日) 10:15~
テレビ中継:NHK総合(10:05中継開始)
【男子】
3位決定戦
アメリカ×ロシア
日本時間8月21日(日) 21:30~
決勝戦
イタリア×ブラジル
日本時間8月22日(月) 1:15~
テレビ中継:NHK総合(1:05中継開始)
写真提供:FIVB