V・プレミアリーグ男子全チームの監督と選手が大阪・なんばに集結、2016/17 V・プレミアリーグ男子開幕記者会見を開催
2016/17 V・プレミアリーグ男子の開幕を約10日後に控えた10月11日(火)、同リーグを戦う全8チームの監督、キャプテンらがなんばパークス(大阪府大阪市)に集結し、「2016/17 V・プレミアリーグ男子開幕記者会見」が行われました。
バレーボール国内リーグ50周年を迎える今シーズンの開幕会見は、ファンの皆さまに観覧いただく公開方式にて開催され、駆け付けた約500名のファンの方々が注目する中、監督、選手らが今シーズンに向けた意気込みを語りました。
会見に先立ち、嶋岡健治一般社団法人日本バレーボールリーグ機構(Vリーグ機構)代表理事会長は「バレーボール国内リーグ50周年を記念する本大会では、V・プレミアリーグ全試合でタラフレックスコートまたはカラーコート使用。さらにビデオ判定の導入や『DAZN』での全試合配信や新方式の『ファイナル3』、『ファイナル』の実施などを予定している。東京オリンピックへのスタートとなる本大会、全チームの選手たちの頑張りに注目してほしい」と語りました。
2015/16シーズンにV・プレミアリーグと天皇杯の2冠を達成した豊田合成トレフェルサのアンディッシュ・クリスティアンソン監督は「どのチームの監督方も昨年よりいいチームにしたいと思って取り組んでいるが、それが十分だったかどうかは、来年の3月(のファイナルのとき)に分かるだろう」と語りました。
◆豊田合成トレフェルサ アンディッシュ・クリスティアンソン監督
「昨シーズン優勝の要因は、常に浮き沈みがなくいい状態を保てたことにある。今シーズンの鍵はすべてにおいて昨シーズンを上回ること。プレーの質を高めて、高い質の試合ができればいいと思っている」
◆パナソニックパンサーズ 川村慎二監督
「昨シーズンは(ファイナルの舞台で)悔しい思いをした。今年はミスをしないチームとなるよう、強化してきた。若手選手を多く抱えているが、誰が出ても強いチームを目指している。(若い選手たちには)どんどん経験を積んでいってほしい」
◆東レアローズ 小林敦監督
「粘り強さは東レの真骨頂であり、それを継承してきている。昨シーズンの技術成績をチーム間で比べると、東レは突出していいものがある訳でもないし、何かひどく悪いものがある訳でもない。ここで何か突出していいものが出てくれば、結果にも繋がってくるだろう」
◆ジェイテクトSTINGS 増成一志監督
「(V・プレミアリーグでの年数を重ねるごとに)チームのモチベーションが上がってきている。選手やスタッフの頑張りが結実している結果だと思う。全選手の頑張りはもちろんだが、新しい選手の力にも期待している」
◆JTサンダーズ ヴェセリン・ヴコヴィッチ監督
「(Vリーグ・天皇杯王者として迎えた)昨シーズンは黒鷲旗で優勝したものの、間違いなく悔しさが残るシーズンだった。今シーズンはこの悔しさを晴らしたいと思っている。大会方式にも変更がある中、シーズンを通じて安定したプレーを発揮することが鍵。それが実現できれば自ずとファイナルへの道は開ける」
◆堺ブレイザーズ 真保綱一郎監督
「(就任初年度で)堺はよくも悪くも『豪快』と言う印象。力強いサーブやブロック、ディフェンスに加え個々の能力も高い。また控えの選手のレベルも高いと感じた。悪い意味での豪快な部分を克服すべくいまは練習に取り組んでいる。一戦一戦経験しながら力をつけたい」
◆サントリーサンバーズ ジルソン・ベルナルド監督
「今年はバランスのとれたバレーを目指す。若い選手の力を最大限に生かし、質の高いバレーを展開したい。新加入のエスコバル・ヤドリアン選手は初めての日本なので順応するまで時間がかかると思うが、彼らしさを出して、新たなアイディアをもたらしてくれることを期待している」
◆FC東京 坂本将康監督
「今シーズンの目標はファイナル6に進出すること。そして他の7チームと3回あたるうちの1回は必ず勝とうと選手に話している。(堺ブレイザーズから)ミラン・ペピチ選手が加入したが、Vリーグを4シーズン経験した選手として、リーダーシップを発揮してくれることを期待している」
会見ではその後、10月22日(土)、23日(日)の対戦カードごとに選手が登壇し、ここまでのチーム作りの成果や開幕戦に向けた意気込みを語りました。
①豊田合成トレフェルサ×パナソニックパンサーズ 10月22日(土)
◆豊田合成トレフェルサ
キャプテン・古賀幸一郎選手
「パナソニックパンサーズは経験豊富なチーム。個々のスキルも高いので、豊田合成トレフェルサにとってはリスペクトすべきチームだと思っている」
◆パナソニックパンサーズ
キャプテン・白澤健児選手
「豊田合成トレフェルサはイゴール(・オムルチェン)選手中心と言われているが、イゴール選手以外の選手の動きがいい。彼らに仕事をさせないようにすることが勝利への鍵」
清水邦広選手
「豊田合成トレフェルサのアジアクラブ選手権での戦況を見ていたが、昨年より素晴らしいチームになっていると感じた。サーブ力があってスパイクレシーブもいい。厳しい試合になると思う」
②東レアローズ×サントリーサンバーズ10月23日(日)
◆東レアローズ
キャプテン・渡辺俊介選手
「今年は若い選手たちも頑張っているので、東レアローズに新しい歴史を創ることができればと思っている。今年は全日本に初めて選出された。チームが勝つことは大前提だが、また呼んでもらえるようにプレーしたい」
星野秀知選手
「サントリーサンバーズは攻撃力がある印象。昨年は自分がチーム内で最もミス率が高い選手になってしまった。その汚名を返上できるように頑張りたい」
◆サントリーサンバーズ
キャプテン・栗山雅史選手
「『今シーズンこそは』という気持ちでやっている。今シーズンは登録選手が15名と、怪我などで人数が欠ける不安があるものの、全員にチャンスがありモチベーションが高い。互いにフォローしあって戦っていきたい」
柳田将洋選手
「去年は東レアローズの速さのあるバレーにやられた印象。ここまでいい準備ができているので、開幕までの期間でしっかり詰めていきたい」
③ジェイテクトSTINGS×FC東京10月23日(日)
◆ジェイテクトSTINGS
キャプテン・高橋慎治選手
「去年は(マテイ・)カジースキ選手だよりだった。今年は古田(史郎)選手の急成長もあり、打てる選手が増えた。何も言わなくてもみんながついてくるようなキャプテンになれたらいいなと思っている」
古田史郎選手
「FC東京はもともと爆発力があるチーム。(ミラン・)ペピチ選手が加わってどうなるのか、注目している」
◆FC東京
キャプテン・橘裕也選手
「去年は他のチームと比べて、繋ぎやパスの部分が劣っていた。V・プレミアリーグ男子の最年少キャプテンとして、元気よくやっていきたい」
手塚大選手
「ジェイテクトSTINGSは守備力が抜きんでている印象。自分も含めて、繋ぎからしっかり決め切れるようにやっていきたい」
④JTサンダーズ×堺ブレイザーズ10月23日(日)
◆JTサンダーズ
キャプテン・深津旭弘選手
「チームの調子はとてもいい。今シーズンからキャプテン、チームの顔になった。今まで以上に気持ちを引き締めて頑張りたい」
越川優選手
「堺ブレイザーズは真保監督が就任し、去年までとは違うチームになったと思う。やってみないと(結果は)どうなるか分からないかな、という印象」
◆堺ブレイザーズ
キャプテン・伊藤康貴選手
「ここまでいい準備ができている。新キャプテンとして、今まで以上にしっかりやっていきたい」
出耒田敬選手
「JTサンダーズにはサーブでやられている印象。サーブを凌いで自分たちのペースに持っていきたい」
記者会見の締めくくりに豊田合成トレフェルサのキャプテン・古賀選手が挨拶し「国内リーグ50周年の年にVリーグに関われることを誇りに思っている。もっとエキサイティングなリーグになるように頑張るので、会場でのたくさんの応援をお願いします」と呼びかけました。
今シーズンのV・プレミアリーグ男子の開幕戦は10月22日(土)、23日(日)に大阪市中央体育館(大阪府大阪市)にて行われます。初日22日(土)は1試合のみの開催ですが、国内リーグ50周年の幕開けを彩るイベントが多数実施される予定です。開幕戦でのイベントに関する情報やチケット情報、Vリーグの日程は、Vリーグ機構ウェブサイトにてご確認ください。
2017年3月18日(土)、19日(日)に東京体育館(東京都渋谷区)で行われるファイナルに進出する2チームはどのチームでしょうか。国内リーグ50周年の節目の年にリーグ制覇を目指して戦う各チームに、ぜひ会場でたくさんのご声援をお願いします!