国内大会

V・プレミアリーグ女子開幕まで2週間 2016/17 V・プレミアリーグ女子開幕記者会見を開催

2016.10.17|国内大会

V・プレミアリーグ女子開幕まで2週間 2016/17 V・プレミアリーグ女子開幕記者会見を開催

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2016/17 V・プレミアリーグ女子の開幕を約2週間後に控えた10月17日(月)、各チームの監督、キャプテンらがサンシャインシティ(東京都豊島区)に集結し、「2016/17 V・プレミアリーグ女子開幕記者会見」が行われました。

バレーボール国内リーグ50周年を迎える今シーズンの開幕会見は、先週11日(火)に開催されたV・プレミアリーグ男子の記者会見と同様、ファンの皆さまに観覧いただく公開方式にて開催されました。男子同様多くのファンの方々が詰めかける中、監督、選手らが今シーズンに向けた意気込みを語りました。

会見に先立ち、嶋岡健治一般社団法人日本バレーボールリーグ機構(Vリーグ機構)代表理事会長は「3月18日のファイナル最終日まで気の抜けない試合が続く。ぜひ会場で選手に声援を送っていただければ」と語りました。

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また、Vリーグを盛り上げる「オフィシャルサポーター」に就任した歌手の上野優華さんが登場し、嶋岡会長からオフィシャルサポーターの「名刺」を受け取りました。上野さんは2016/17Vリーグオフィシャルソングである『やくそく』を披露。「ファンの皆さんとVリーグを盛り上げていきたい」と所信表明しました。

続いて各チームの監督が登壇(PFUブルーキャッツ・寺廻太監督は記者会見を欠席)。2015/16シーズンにV・プレミアリーグと皇后杯の2冠を達成した久光製薬スプリングスは、明日18日(火)からマニラ(フィリピン)で開催される「FIVB世界クラブ女子選手権大会2016」に出場するためビデオメッセージでの出席となりました。

◆久光製薬スプリングス 中田久美監督(ビデオメッセージ)

「それぞれの選手が持つ個性をチームで発揮し、最高の輝きを掴み取りたい。昨シーズンは苦しい状況から一丸となって優勝することができた。たくさんの試合経験を積んで、新たな進化を遂げた久光製薬スプリングスにご期待いただきたい」

◆日立リヴァーレ 松田明彦監督

「ゼロからのスタートという感じ。あの場所(ファイナル)で勝ちきるための準備をしている。ここまでのチームの調子は絶好調。攻守の要である内瀬戸(真実選手)、佐藤あり紗(選手)と、セッターの佐藤美弥(選手)をチームのキーマンと考えている」

◆東レアローズ 菅野幸一郎監督

「3年ぶりに東レアローズで指揮を執る。若い選手の底上げを図り、Vリーグでプレーできるようにしたい。基本を大切にする丁寧なバレーはもちろんだが、(アメリカ滞在中に経験した)お客さんに楽しんでもらえるバレーも目指していきたい」

◆NECレッドロケッツ 山田晃豊監督

「2016アジアクラブ女子選手権大会で優勝し、いいシーズンの入り方ができた。(同大会でMVPを受賞した)古賀(紗理那選手)は、この1年いろいろな経験を積んで成長することができたし、強くなったと思う。試合を観に来てくださる皆さんに、その成長した姿を見せてほしい」

◆トヨタ車体クインシーズ 多治見麻子監督

「21年間の選手生活で様々な経験をしてきたが、監督業は未知の世界。自分の経験を選手に伝えていきたい。やるからには日本一を目指す。トヨタ車体はリーグで優勝経験がないので、チャレンジャーとしてやっていく」

◆岡山シーガルズ 河本昭義監督

「初戦の相手はアジアで優勝したNECレッドロケッツと、手強い相手になった。リオデジャネイロオリンピックを経験した山口(舞選手)、宮下(遥選手)を中心に戦う。このチームには外国人選手や大エースのような存在はいないが、守備で粘りを見せて活路を見出したい」

◆JTマーヴェラス 吉原智子監督

「(V・チャレンジからV・プレミア昇格までの1年は)『始まってすぐに終わった』という印象だった。今のチームの雰囲気はよく、調子は上がってきていると思う。ともに戦ってきた方々(中田監督と多治見監督)が監督として他のチームを率いているが、(監督が選手と)同性でも異性でも関係なく、『この1戦に勝ちたい』という気持ちで戦っていると思う」

◆PFUブルーキャッツ 寺廻太監督(囲み取材でのコメント)

「ここまで順調にきているが、プレミアリーグのチームに対応できるかどうかは開幕してみないと分からない。(開幕戦で対戦する)東レアローズは常に上位にいるチームで強いチームであることは間違いない。十分な準備をして戦いたい」

その後14名の選手たちが順番に登場し、ここまでのチーム作りの成果やV・プレミアリーグ開幕に向けた意気込みを語りました。「FIVB世界クラブ女子選手権大会2016」を控えてマニラにいる久光製薬スプリングスの長岡望悠選手、石井優希選手はビデオメッセージでの出演となりました。

①久光製薬スプリングス×日立リヴァーレ 10月29日(土)

◆久光製薬スプリングス

キャプテン・長岡望悠選手(ビデオメッセージ)

「これまでの経験すべてに意味があると思う。それを生かして1戦1戦を取りにいきたい」

石井優希選手(ビデオメッセージ)

「国内リーグ50周年という記念の年。より一層バレー界を盛り上げることができるように頑張りたい」

◆日立リヴァーレ

キャプテン・佐藤美弥選手

「久光製薬スプリングスは勝ち続けている。(今シーズンも)気合いを感じるし負けられないチーム。昨シーズンはファイナルに残れたが、結果に納得していない選手もいる。昨シーズンの経験を生かして今年は頂点を目指す」

佐藤あり紗選手

「リオデジャネイロオリンピックではチームとしても個人としても納得いく結果がでなかった。Vリーグでは(結果を)後悔するのではなく反省をして、オリンピックでの経験を生かしていきたい」

②東レアローズ×PFUブルーキャッツ 10月30日(日)

◆東レアローズ

キャプテン・峯村沙紀選手

「初めてキャプテンとして迎えた昨シーズンは助けてもらうことが多かった。今シーズンはプレーや自身の生活を大切にすることを意識し、特に守備の技術を高めるための身体づくりを行っている。菅野監督が戻ってきて新しくなった部分と、これまでチームが大切にしてきたことを生かしながら戦っていきたい」

田代佳奈美選手

「今年は初めて全日本に選出されて、オリンピックにも出させてもらった。オリンピックのコートには立ったものの、自分のプレーをすることに必死だった。今シーズンはチーム全員で優勝を目指して頑張りたい」

◆PFUブルーキャッツ

キャプテン・三橋聡恵選手

「V・プレミアリーグ初参加。自分たちのリズムで勝利を掴み取りたい。まだ自分たちは知名度が低いので、色々なところでPFUブルーキャッツをアピールしたいと思っている。試合を観に来てくださる皆さんには、1点を取ったときの喜び方にも注目してほしい」

江畑幸子選手

「若い選手たちの声が大きくて賑やかなチーム。チームの声の大きさなら負けないと思う。チャレンジリーグから昇格して、今は8チームの中で1番下の位置にいる。ただ、何が起きるかは分からない。爪痕を残せたらと思っている」

③トヨタ車体クインシーズ×JTマーヴェラス 10月30日(日)

◆トヨタ車体クインシーズ

キャプテン・竹田沙希選手

「多治見監督が就任して、雰囲気や練習内容がガラリと変わった。今までとは違うチームをお見せできると思う。多治見監督は選手経験があり、私たちのいちばんの理解者」

荒木絵里香選手

「多治見監督をもとに、若くて元気のある選手と練習ができて日々充実している。今シーズンはすべてにおいて頑張っていきたい。優勝はもちろん、シーズンを通じて戦えるチームを作りたい」

◆JTマーヴェラス

キャプテン・井上琴絵選手

「チームの士気は上がってきている。昨年は苦しいシーズンだったが、V・プレミアに昇格することができてよかった。個人的にはリベロとして若い選手たちに声かけをすること、自分に見えていることを周囲に伝えることを意識している」

田中瑞稀選手

「全日本チームで活動ができていい経験になった。次こそはという気持ちでいる。全日本で『ディグ(スパイク)世界一』を目指していたこともあり、いまはチームでもディグの技術を磨いている。個人的には初めてのV・プレミアリーグの舞台。チャレンジ精神を持って戦いたい」

④NECレッドロケッツ×岡山シーガルズ 10月30日(日)

◆NECレッドロケッツ

キャプテン・岩崎沙也加選手

「アジアクラブ選手権では、海外のチームが相手でも正しいブロックを続ければいい結果がでることが分かり、自信になった。夏から一致団結してチーム作りをしてきた。チームワークを大切にして優勝を目指したい」

古賀紗理那選手

「Vリーグ開幕に向けて充実した練習をすることができた。ここまでもいい準備ができている。また優勝の座に返り咲けるように、自分の『得点を取る』という役割を精一杯果たしたい」

◆岡山シーガルズ

キャプテン・山口舞選手

「リオデジャネイロオリンピックで得た経験をチームで生かすことができればと思う。若い選手が多いので精神的にもサポートしたい。岡山シーガルズらしい粘りのあるバレーで頂点を掴み取りたい」

宮下遥選手

「オリンピックで得た経験をチームで生かさなさいといけないと思っている。後輩も増え、『私が頑張らないと』と思えるようになった。このチームはたくさんのチームがコートに立つので、セッターとして1人1人の力を生かせるようにしたい」

記者会見の締めくくりに日立リヴァーレのキャプテン・佐藤美弥選手が挨拶し「国内リーグ50周年の特別な年。Vリーグ全チームで盛り上げて、Vリーグの発展のさらなる力となれるように頑張りたい。たくさんの方に会場に来ていただきたいです」と呼びかけました。

今シーズンのV・プレミアリーグ女子の開幕戦は10月29日(土)、30日(日)に東京体育館(東京都渋谷区)にて行われます。初日29日(土)は1試合のみの開催ですが、国内リーグ50周年の幕開けを彩るイベントが多数実施される予定です。なお、開幕戦でのイベントに関する情報やチケット情報、Vリーグの日程は、
Vリーグ機構ウェブサイト
にてご確認ください。

2017年3月17日(金)、18日(日)に東京体育館(東京都渋谷区)で行われるファイナルに進出する2チームはどのチームでしょうか。国内リーグ50周年の節目の年にリーグ制覇を目指して戦う各チームに、ぜひ会場でたくさんのご声援をお願いします!

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Vリーグ機構ウェブサイト