2023男子バレーボール強化試合 日本対ポーランド(リモートマッチ)

RESULTS

試合結果

日本の試合結果

6月2日 日本×ポーランド
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
1勝1敗
1 25 16 16 19  
ポーランド
1勝1敗
3 22 25 25 25  
チーム 日本
1勝1敗
ポーランド
1勝1敗
セットカウント 1 3
第1セット 25 22
第2セット 16 25
第3セット 16 25
第4セット 19 25
第5セット    

【第1セットのスタメン】

【戦評】
【第1セット】
ポーランドとの強化試合の第2戦は髙橋藍選手のサーブでスタート。西田有志選手の強烈なスパイクや高梨健太選手のラインいっぱいのスパイクで3連続得点を獲得し、5-3と日本が先行。このままペースを握るかと思われたが、直後にポーランドがバックアタックやブロックで得点し、すぐに5-6と追い抜かれてしまう。しかし、日本も髙橋藍選手のブロックから流れを掴むと、西田選手の相手を弾き飛ばすスパイクがさく裂し5連続得点。11-7と大幅にリードするが、負けじとポーランドも18-16と徐々に追い上げをみせる。流れを渡したくない日本は山内晶大選手のブロックから流れを引き戻し3連続ポイントで21-17とする。24-21と日本がセットポイントを握り、最後は宮浦健人選手のスパイクがブロックアウト。25-22で第1セットを日本が先取する。
【第2セット】
続く第2セットの先制点は日本が取るも、ポーランドに4連続得点を許し1-4とリードされる。3-7としたところで、日本は最初のタイムアウトを要求し、さらに昨日からサーブが好調の甲斐優斗選手を投入する。しかし、ポーランドのパワーのあるサーブで崩され、思うように反撃できない。西田選手の強烈なスパイクと、髙橋健太郎選手のブロックでこのセット初の連続ポイントを獲得し6-10。そこから互いに点を重ね15-20となかなか点差が縮まらないまま終盤に突入。逆転のチャンス掴みたい日本だが、勢いに乗ったポーランドのバックアタックやブロックを止めることができず、16-25と第2セットはポーランドにセットを取り返される。
【第3セット】
第3セットはセッターを深津旭弘選手に代えて臨む。序盤からポーランドの高いブロックやクイックがさく裂し、1-4とリードされる。西田選手や高梨選手のスパイクで点差を縮めていきたいところだが、セッターのトスと合わず、思うように得点できない。4-8とダブルスコアまで引き離されたところで西田選手のサービスエースと高梨選手のブロックが決まり6-8とする。しかし、簡単に流れを掴ませないポーランドがバックアタックやブロックアウト次々と決め5連続得点に成功し、11-19と再び引き離される。髙橋藍選手のスパイクや甲斐選手のノータッチエースで15-21と日本も粘りをみせるが、最後はポーランドのサービスエースで16-25と大きく点差を広げられ、第2セットに続いてポーランドにセットを奪われる。
【第4セット】
このセットからスタメンに起用された宮浦選手のレフトからのキレのあるスパイクと麻野堅斗選手のCクイックで点数を重ね4-3とするが、相手もツーアタックやブロックなど多彩な攻めをみせ、点差が広がらない。ポーランドのブロックタッチを狙った巧みなスパイクで8-10と2点差がついたところで日本はタイムアウト。ここで日本は流れを断ち切りたいところだが、3連続失点を喫し8-12とさらにリードを広げられる。小川智大選手のレシーブや甲斐選手のスパイクで粘りを見せるも、点差が縮まらず、14-18。宮浦選手のサービスエースが決まるなど、ここから逆転を目指してリズムを作りたいところだが、相手のブロックに阻まれ思うように得点できず、19-24。最後はポーランドのフローターサーブがエースとなり、19-25でポーランドがセットを獲得。セットカウント1-3でポーランドの勝利となった。
【コメント】
西田有志選手

「ポーランドは取るところで取ってくるチームなので、日本はそこが課題。ビハインドになったところでも、1点取ることができれば勝てるシチュエーションでもあったので、そこが課題でも収穫でもあった。昨日はあまり良いパフォーマンスが出来ていなかったので、自分とスタッフが考えていることを擦り合わせを行った。昨日より今日は良くなっていると感じているので、これから上げていきたい」

関田誠大選手

「ミドルを上手く使うことを意識してやった。トスのスピードを昨年に比べて少し早くしている部分がある。みんな速いテンポでスパイク打てるので、これからも供給していきたい。昨日は手ごたえが非常に良かった。今日はまだまだの部分もあり、外から見ていても感じるところはあった。ネーションズリーグは非常に楽しみ。パリに向けて結果を残していかないといけないので、初戦から勝ちに行きたい」

麻野堅斗選手

「高校とは格が違った。緊張しない方ではあるが、アップゾーンから緊張していた。けれども、みんなが声かけてくれたので、いつも通りのプレーを出せたと思う。セッターにクイックの高さ、トスの高さを追求するようになり、打点をあげられるようにしており、そこが自分の強みだと考えている。左利きのミドルは世界でもあまりいないので、対策や相手も分からない攻撃、例えばいまは真っすぐのBクイックを練習している。それが通用するようになると幅が広がる」

6月1日 日本×ポーランド
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
1勝
3 23 25 25 22 15
ポーランド
1敗
2 25 23 18 25 12
チーム 日本
1勝
ポーランド
1敗
セットカウント 3 2
第1セット 23 25
第2セット 25 23
第3セット 25 18
第4セット 22 25
第5セット 15 12

【第1セットのスタメン】

【戦評】
【第1セット】
FIVB世界ランキング1位のポーランドとの一戦。西田有志選手のサーブからスタート。日本は西田選手や髙橋藍選手の攻めたサーブがアウトになり、序盤は1-3とポーランドが先行する。3-4と点差を縮めるも、23番カロル・ブトリン選手のパワーのあるスパイクに崩され、3連続失点したところで、日本はたまらずタイムアウトを要求。タイムアウト明け、山内晶大選手のクイックが決まり4-7とするが、なかなか点差が縮まらない。6-10の場面で髙橋藍選手のレフトからのインナースパイクをきっかけに流れを掴んだ日本は、小野寺太志選手のクイックや石川祐希選手のブロックの上から打ち抜くスパイクで11-11と追いつく。その後は一進一退の攻防が続く中、17-19の場面で宮浦健人選手と深津旭弘選手が2枚代えで出場するも流れを変えることができない。23-23の場面で、ピンチサーバーとして甲斐優斗選手が出場。高い打点から攻めたサーブを打つもネットにかかり23-24。最後は相手のクイックが決まり、23-25と第1セットはポーランドが先取する。
【第2セット】
続く第2セットは序盤から1-3と相手にリードを許すが、関田選手のナイスレシーブからの西田選手のクロスへのスパイクや、石川選手の相手ブロックを利用したスパイクで4-3と簡単には流れを譲らない。山内選手のブロックや関田選手のツーアタックも決まりリズムを掴みたいところだが、ポーランドの高いブロックに阻まれなかなかリードを広げられず同点のまま中盤に突入。日本は19-19の場面から第1セット同様に2枚代えを仕掛ける。髙橋藍選手のナイスレシーブから石川選手の強烈なスパイクで21-19とリード。ポーランドがタイムアウトで立て直し、21-22と逆転されるも、宮浦選手のエンドラインいっぱいのスパイクで24-22と再びリードする。最後は宮浦選手のストレートへの強力なスパイクが決まり、第2セットを奪い返し、セットカウント1-1とする。
【第3セット】
第3セット序盤はサイドアウトの応酬になるも、髙橋藍選手のクロスへの鋭いインナースパイクや西田選手のブロックが決まり、5-3と日本が一歩リード。さらに山内選手のブロックや小野寺選手のクイックが順調に決まるが、ポーランドの選手を吹っ飛ばす程のパワーあるスパイクやミドルを効果的に使った攻撃を前にリードが広げられない。12-10の場面で25番アルトゥル・シャルプク選手の強烈なバックアタックが決まり勢いに乗るかと思われたが、関田選手の巧みなトス回しで相手に流れを渡さず、14-11。西田選手の相手ブロックが完成する前に打ち込むテンポの速いスパイクや、宮浦選手のブロックを弾き飛ばす強烈なスパイクで22-17と点差を広げていく。さらに、リリーフサーバーとして甲斐選手を投入。サーブで相手を崩すと、最後は小野寺選手と髙橋藍選手が相手のスパイクをブロックし、25-18で第3セットも日本が獲得する。
【第4セット】
第4セットは小野寺選手のブロックポイントで日本が幸先よくスタートを切る。序盤は6-7と競った展開となるが、相手に3連続得点を許し、6-10。山本智大選手のディグや石川選手らのスパイクで日本も粘りを見せるが、16-19と点差が縮まらないまま終盤に突入。流れを変えたい日本はタイムアウトを取る。山内選手のAクイックや石川選手の早いパイプ攻撃が決まるも、21-23とあと一歩ポーランドに追いつくことができない。ここで日本は2回目のタイムアウトを要求。しかし、ネーションズリーグ2023の新ルール※に基づき、日本にイエローカードが出る。ワンポイントブロッカーとして麻野堅斗選手が出場するも、ポーランドのスパイクがワンタッチをとり22-25。セットカウント2-2となり試合は第5セットまでもつれ込む。
※タイムアウト:各セット最大2 回(先行チームが12点に達するまでに1回/以降1回)
※先行していたポーランドが12点までにタイムアウトと取らなかったため、日本は2回目のタイムアウトを取ることができない
【第5セット】
最終第5セットはこのセットからスタメンとして出場した宮浦選手のサービスエースや強烈なスパイクで4-1と日本は好スタートを切る。ポーランドの力強いバックアタックやクロスへのスパイクに苦しめられるも、日本は粘り強いレシーブでボールを落とさず、トランジションアタックや宮浦選手のレフトからのスパイクで着実に点数を重ねていき、11-8とする。サーブが好調な甲斐選手や髙橋藍選手の活躍で14-12とすると、最後はポーランドのサーブがアウトになり15-12で第5セットは日本が獲得。セットカウント3-2で日本が勝利した。