第1回アジア女子U16選手権大会

RESULTS

試合結果

最終順位

  1. 日本
  2. 中国
  3. チャイニーズタイペイ
  4. タイ
  5. カザフスタン
  6. イラン
  1. ウズベキスタン
  2. マカオ
  3. ホンコンチャイナ
  4. モンゴル
  5. オーストラリア

日本の試合結果

7月8日 日本×中国 決勝
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本 3 25 25 17 25  
中国 1 19 22 25 19  
チーム 日本 中国
セットカウント 3 1
第1セット 25 19
第2セット 25 22
第3セット 17 25
第4セット 25 19
第5セット    
【第1セットのスタメン】
【戦評】

【第1セット】

決勝戦は溝上愛那選手のAクイックが決まり、続けて忠願寺莉桜選手のバックアタック、相手エースのスパイクアウトで、日本が一気に3点リードの好スタートで始まる。たまらず中国が1回目のタイムアウト。ワンサイドアウト後に中国のエースを紅野花歩選手がブロックし、6-1と突き離す。日本は作戦通り狙いを絞ったサーブを打ち込み、相手に楽に攻撃をさせずにゲームをコントロールする。スパイクのコースを読んだブロックと連携したレシーブフォーメーションが、的確に機能し、確実にディフェンスして丁寧な攻撃で点数を重ねながらサイドアウトを繰り返す。中盤は、キャプテン・馬場柚希選手のレフトからのスパイク、忠願寺選手のライトからの力強いスパイクを軸に10-4と一方的な展開に持ち込む。その後、溝上選手のBクイックとサービスエース、𠮷村はぐみ選手のブロックなどで16-10とリードを保ち、後半戦に流れを進める。後半も日本が粘りのあるディフェンスと、コースをしっかりと打ち抜くスパイクで確実に点数を重ねる。20点以降は、馬場選手のバックアタック、工藤光莉選手のサービスエース、溝上選手のCクイックが決まり、24-18でマッチポイントを取り、最後は相手サーブがコートを割り、1セット目をものにした。

【第2セット】

2セット目のスタートは、中国が思い切ったサーブとエースの力強いスパイクで3点を連取。日本も負けずに、相手強打を好レシーブで切り返してポイントを重ね、工藤選手のサービスエースなどで3連続得点し、互いに拮抗した展開となる。2サイドアウト後、5-6から日本が1回目のブレイクに成功。8-6と日本がリードしたところで中国が1回目のタイムアウトを要求する。直後に紅野選手が相手エースをブロックし9-6と3点リードに広げる。その後、21-18まで、常に日本が3点をリードしゲームが進んだ。その間、チームの軸で活躍している馬場選手と忠願寺選手のブロックポイントとサービスエース、溝上選手のクイック攻撃で隙のないバレーを展開する。中国も粘り強く底力を発揮し3連続失点を喫する。21-21と追い上げられたところで、すかさず日本が1回目のタイムアウトを取る。忠願寺選手のライトからのスパイク、溝上選手のAクイックが決まり、23-21と再び日本がリード。ワンサイドアウト後、工藤選手がレフトからスパイクを決め、マッチポイントを迎える。最後も工藤選手がサービスエースを取り2セット目を連取した。

【第3セット】

スタートから馬場選手のブロックとスパイクポイントで3-1と日本がリードするが、すかさず中国もエースを軸とした攻撃で4連続得点を許し3-5と逆転される。その後は、常に中国が3点リードでサイドアウトを繰り返し、13-14と日本が1点差まで詰め寄ったところで、中国が1回目のタイムアウト。その後、中国の3連続得点で13-17とリードされたところで、日本が1回目のタイムアウトを取る。忠願寺選手のスパイク、吉井美樹選手のサービスエースで16-18と日本も粘りを見せるが、中国が19点から一気にブレイク。途中16-21で日本がタイムアウトをとるが中国の勢いは止まらず、6連続失点を喫しマッチポイントを握られる。最後は中国のエースに移動攻撃を決められ3セット目を失った。

【第4セット】

第4セットのスタートは工藤選手・馬場選手のレフト攻撃と溝上選手のサービスエースで4-1と日本がリード。紅野選手のブロックなどで7-3となったところで中国が1回目のタイムアウト。その後は、馬場選手・工藤選手・忠願寺選手の思い切りのいいスパイクとサーブが決まり、14点目まで日本が常に3点をリードする。忠願寺選手のブロック、馬場選手のサービスエースなどで18-12と一気にリードを広げる。その後、サイドアウトを繰り返し、さらに日本が21点目から溝上選手のBクイックなどで3連続得点。ワンサイドアウト後、溝上選手のAクイックでマッチポイントを取り、最後はキャプテン・馬場選手がレフトからストレートに強打を決め、勝利をものにした。

7月7日 日本×タイ セミファイナルラウンド
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本 3 25 25 25    
タイ 0 22 13 18    
チーム 日本 タイ
セットカウント 3 0
第1セット 25 22
第2セット 25 13
第3セット 25 18
第4セット    
第5セット    
【第1セットのスタメン】
【戦評】

【第1セット】

セミファイナルラウンドはC組を1位通過したタイとの対戦となる。スタートは、セッター・𠮷村はぐみ選手のサーブで相手を崩し、ライトの忠願寺莉桜選手のスパイクポイントなどで3点リードの展開となる。サイドアウト後、キャプテン・馬場柚希選手のサービスエース2本を含めたブレイクで、7-1とタイを突き離す。その後はタイもリズムを作りサイドアウトの繰り返しとなる。日本は工藤光莉選手のレフトからの速い攻撃を軸に、センターから紅野花歩選手のクイック攻撃で得点を重ねたが、タイに9-7と点差を詰め寄られる。10点目から工藤選手のレフトスパイク、溝上愛那選手のセンターブロック、工藤選手のサービスエースの3点連続得点で12-7として再び引き離す。13-8となったところで、相手スパイクのブロックに飛んだセッター𠮷村選手が着地で足を捻り負傷し、佐藤まひろ選手と交代するアクシデントが起きる。日本のリズムが崩れ、13-9から一気に15-15と並ばれる。16点目に工藤選手がライトからスパイクを決めブレイク。工藤選手のブロックと、忠願寺選手のライトからのスパイクなどで5点を連取し、20-16と再び引き離したが、日本のリズムは安定せず、20-18となったところで、日本が最初のタイムアウトを取る。20-19とタイに1点差まで詰め寄られたが、日本が力を発揮し、工藤選手の連続スパイクポイントで22-19とする。すかさずタイが1回目のタイムアウト。その後、工藤選手のレフトからのスパイク、溝上選手のAクイックが決まり24-20とする。サイドアウト後、馬場選手がレフトからを相手コートに強打を打ち込み、25-22で第1セットをものにした。

【第2セット】

日本は、セッター・佐藤選手がスタメンでのスタートとなる。出だし、キャプテン・馬場選手のレフトからのスパイクポイントとサービスエース2本、工藤選手のスパイクポイントで一気に5-0としたところでタイが1回目のタイムアウト。直後、馬場選手の2連続のサービスエースで7-0まで引き離す。日本がコンビネーションを立て直し、溝上選手のBクイック、馬場選手のバックアタックなどで16-4と大きく相手を引き離す。16-4までキャプテン・馬場選手が9得点の大活躍。19点以降は、忠願寺選手が積極的にトスを呼びライトから3連続でスパイクを決めゲームをリードする。後半、工藤選手が2連続でレフトからスパイクを決めてセットポイントとなったが、24-11から3連続失点を喫し24-13となったところで日本が落ち着いてタイムアウト取る。最後は、相手エースのスパイクがコートを割り、25-13で2セット目もものにした。

【第3セット】

続く3セット目は2セットと同様のメンバーでスタート。後のないタイは、スタートから思い切ったプレーで挑んでくる。序盤はタイに2-5とリードを許す展開となる。忠願寺選手のライト攻撃、サービスエース、バックアタックの3連続得点で5-5に追いつき、互いにサイドアウトを繰り返す展開に持ち込む。8-8から再び忠願寺選手が強烈なバックアタックを決め9-8と逆転。その後、11-8まで引き離したところでタイが1回目のタイムアウト。流れは変わらず、紅野選手のセンターブロックなどで13-8と点差を広げる。その後も工藤選手の連続スパイクポイントで18-11としたところでタイが2度目のタイムアウト。日本は馬場選手や工藤選手のスパイクで安定して得点を重ねて終始リードを保ち、最後は忠願寺選手がライトスパイクを決め25-18でゲームをものにした。

7月6日 日本×チャイニーズタイペイ 2次ラウンド
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本 3 25 21 24 25 15
チャイニーズタイペイ 2 22 25 26 19 10
チーム 日本 チャイニーズタイペイ
セットカウント 3 2
第1セット 25 22
第2セット 21 25
第3セット 24 26
第4セット 25 19
第5セット 15 10
【第1セットのスタメン】
【戦評】

【第1セット】

D組1位のチャイニーズタイペイとの一戦は、ミドルブロッカーとしてコートに入ったキャプテン・馬場柚希選手の綺麗なBクイックが決まり日本の先制点で始まる。サイドアウト後、工藤光莉選手のスパイクとブロック、吉井美樹選手のバックアタックなどで5-2と相手を突き離す。その後は、互いに相手の攻撃を切り返して点を取り合う展開となる。中盤、馬場選手がBクイックを決め12-8となったところでチャイニーズタイペイが1回目のタイムアウト。その後も日本が3点から4点のリードでゲームを進める。チャイニーズタイペイのディフェンス力は高く、エースを軸とする移動攻撃やセンターからのクイック攻撃が機能し、互いにラリーを繰り返す質の高いゲーム展開となる。日本もリベロ・仙波こころ選手を軸に、ディフェンスが機能し、17点から忠願寺莉桜選手がライトからスパイクを3本決めブレイク。さらに馬場選手のBクイックなど速い攻撃を仕掛け、24-19とマッチポイントとなるが、相手も粘りを見せて、24-21まで追い上げられたところで日本が1回目のタイムアウト。その後、24-22となったが、最後は馬場選手が相手エースのレフトからのスバイクをブロックして1セット目を先取した。

【第2セット】

日本が1点を先取するも、相手に1-7まで一気に走られ1回目のタイムアウトを要求。チャイニーズタイペイの勢いは止まらず1-9となる。チャイニーズタイペイの隙のない守りと、必ずスパイクで返球する粘りある攻撃に、日本は厳しい対応をする展開となる。何とかサイドアウトをもぎ取り、紅野花歩選手のサーブで相手を崩し3点のブレイク。サイドアウト直後、松尾侑和選手のレフトからのストレートへのスパイクポイント、溝上愛那選手の2本連続のブロックで4-10から8-10と2点差まで詰めよる。互いに好守備からのコンビネーション攻撃でサイドアウトを繰り返し13-15と接戦となるが、直後に相手がブレイク。13-17と4点差となったところで日本が2回目のタイムアウト。溝上選手のブロック、忠願寺選手のスパイクで応酬し、サイドアウトを繰り返す。マクアリスターアイリーン心寧選手がライトからスパイクを決め19-22と詰め寄ったところで相手が1回目のタイムアウト。しかし、その後も確実にチャイニーズタイペイが点数を重ね、最後はエースにスパイクを決められこのセットを失う。

【第3セット】

3セット目のスタートは、チャイニーズタイペイのレシーブがさらに機能し、なかなか日本のスパイクが決まらない展開となる。日本の攻撃力もアップしたが、それ以上に相手リベロを中心にしっかりとしたディフェンスで攻撃を仕掛けてくる。序盤は5-5とシーソーゲームとなる。その後、互いにレベルの高い攻守を繰り広げ、一進一退の攻防が展開される。8-12とチャイニーズタイペイに引き離されたところで日本が1回目のタイムアウト。その後、忠願寺選手のライト攻撃などで12-14と詰め寄ったところでチャイニーズタイペイが1回目のタイムアウト。マクアリスター選手のレフトからの攻撃が2本決まり、16-16と並ぶも相手が凌ぎ、16-18となったところで日本が2回目のタイムアウト。馬場選手のBクイック、吉井選手と工藤選手のレフト攻撃、忠願寺選手のライト攻撃で23-22と逆転に成功。再び23-23と並ばれるが、ライトから忠願寺選手が決め、日本が最初に24点を取りセットポイントを握る。しかし、相手の粘り強い攻撃とブロックで3連続失点を喫し24-26で3セット目も失う。

【第4セット】

2セットを失い後がない日本は、序盤から積極的に攻め、3-1と出だし好調のスタートとなる。8点まで、キャプテン・馬場選手のレフトスパイク、忠願寺選手のライトとバックからのスパイクを軸に点数を重ね、常に2点から3点のリードでゲームが進む。セッター・𠮷村はぐみ選手のサーブが走り、8点から11点まで4点連続ブレイク。紅野選手が相手エースを綺麗にブロックし11-6とリードを広げたところで、相手が1回目のタイムアウト。その後、日本チームは、忠願寺選手のライト攻撃を軸に、溝上選手のクイック、馬場選手のバックアタック、工藤選手のレフト攻撃で点数を重ね、常に4点から5点差をつけてゲームを進める。20点以降も、馬場選手のレフトからの速い攻撃と忠願寺選手のライト攻撃で確実に点を刻み、最後は相手エースのスパイクがラインを割り4セット目をもぎ取った。

【第5セット】

最終第5セットは紅野選手のAクイックが決まりスタート。1-2となったところで再び紅野選手が相手エースをブロックし同点とする。相手も集中したプレーで、常に日本を1点リードしてゲームを進める。5-7とされたところで日本が1回目のタイムアウト。サイドアウトで6-8となり、これ以上離されたくない状況で、キャプテン・馬場選手がレフトから強烈なスパイクを決め、7点から11点と5連続ブレイク。馬場選手のスパイクと紅野選手の相手エースを止めるブロックで、11-8とチャイニーズタイペイを引き離す。その後も馬場選手のスパイクが決まり12-9となったところでチャイニーズタイペイがタイムアウト。14点目に馬場選手のバックアタックが決まりマッチポイントとなり、最後はチャイニーズタイペイのスパイクがコートを割りゲームセットとなった。

【コメント】
馬場柚希選手

「最終的には守りに入ってしまったところがあったので、最後のセットは全員で強気で攻めようという話をチームでしていた。いい環境で(試合を)やらせてもらっているので、とてもワクワクしているし、自分の力を出し切ろうと思っている」

7月4日 日本×マカオ 2次ラウンド
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本 3 25 25 25    
マカオ 0 9 12 4    
チーム 日本 マカオ
セットカウント 3 0
第1セット 25 9
第2セット 25 12
第3セット 25 4
第4セット    
第5セット    
【第1セットのスタメン】
【戦評】

【第1セット】
決勝ラウンド初戦は、Dリーグ2位のマカオとの対戦。スタートは忠願寺莉桜選手のライトからの早い攻撃が決まり3点リードの展開で始まる。2度のサイドアウト後、松尾侑和選手のレフトスパイク、溝上愛那選手のクイック、忠願寺選手のサービスエースで一気に4点差とする。その後もサイドアウトで日本が確実に点を取り11点目から2度目のブレイク。溝上選手のジャンプサーブが2連続で決まり、相手のレセプションを崩し、思うように攻撃をさせない展開に持ち込む。16-5となったところでマカオが1回目のタイムアウトを要求。その後も終始日本のペースでゲームが進み、最後は忠願寺選手のトスを松尾選手が決め1セット目を先取した。

【第2セット】

日本は大きくスタメンを入れ替えて第2セットに臨む。序盤は互いにミスが多く、流れを作れず4-4のシーソーゲームとなる。その後も7-6と日本のサーブミスなどで相手を引き離すことができず、試合は中盤に突入する。8点目の相手サーブミスから、1回目のブレイク。馬場柚希選手の2連続のサービスエースを含め、4連続得点で11-6とマカオを引き離しにかかる。徐々にチームの連携も取れ、本田葵選手のライトからのスパイク、紅野花歩選手のAクイックが決まり、20-10とする。終盤も紅野選手のサービスエース、馬場選手のBクイック、マクアリスターアイリーン心寧選手のレフトからの攻撃が決まり、21-10となったところでマカオが再びタイムアウト。最後はレフトから工藤光莉選手が平行トスをコートに打ち込み、2セット目をものにした。

【第3セット】
2セット目からさらに3人を入れ替えて3セット目に臨む。特に、本来アウトサイドヒッター/オポジットの忠願寺選手をセッターとして起用し、高いセットポジションからのコンビネーションに挑戦する。スタートから丁寧なトス回しで、レフトとライトに早いトスを上げ、スパイカーが活き活きと躍動する展開となる。馬場選手や吉井美樹選手、工藤選手のスパイク、紅野選手の高いブロックが有効に機能し、安定して点数を重ねる。17点目でリベロの仙波こころ選手が、セッターとして入った忠願寺選手へ2段攻撃のトスを上げ、力強いスパイクが決まる好プレーも見られる。最後は、ライトに上がった高いトスを忠願寺選手がクロスに叩き込み25-4で圧勝した。

7月2日 日本×イラン 予選ラウンド
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本 3 25 25 25    
イラン 0 16 19 20    
チーム 日本 イラン
セットカウント 3 0
第1セット 25 16
第2セット 25 19
第3セット 25 20
第4セット    
第5セット    
【第1セットのスタメン】

【戦評】

【第1セット】

前半6点までは、互いにプレーに硬さが見られ、点をとり合うスタートとなる。日本は、忠願寺桜選手や工藤光莉選手のオープン攻撃などでオーソドックスに攻め、サイドアウトを繰り返す。対するイランは、センター攻撃を交え日本のミスを誘う展開となり、6-5とシーソーゲームとなる。日本が7点目にブレイクすると、忠願寺選手のバックアタックなどの攻撃で3点得点。9-5となったところで、すかさずイランが1回目のタイムアウトを要求する。直後に溝上愛那選手がサービスエースをとり10-5とイランを突き放す。イランに11-8まで詰め寄られるが、工藤選手のバックアタックがストレートに決まり、2回目のブレイク。馬場柚希選手の2連続のサービスエースで、15-8となったところでイランが2回目のタイムアウト。直後に紅野花歩選手のブロック、馬場選手のサーブが決まり、6連続得点で17-8と再びイランを突き放す。終盤は互いに一進一退の攻防を繰り返し24-16でセットカウントを迎えるが、最後は馬場選手のレフトからブロックを弾き飛ばすスパイクで1セット先取した。

【第2セット】

第2セットは、1セット目同様5-5までシーソーゲームとなる。日本は忠願寺選手のライト攻撃、2セット目からスタートメンバーとして入った松尾侑和選手のレフト攻撃、工藤選手のバックアタックでサイドアウトを取り攻撃のリズムを作ったが、イランも粘り強いディフェンスからの攻撃で6点目を先取。日本が相手のミスを誘い1回目のブレイク。溝上選手が相手エースをブロックすると、さらに松尾選手が2連続のサービスエースでポイントを重ね、9-6とリードを広げる。中盤、紅野選手が2本連続でクイックを決めるなど好プレーがあり、15-12まで常に日本が3点リードを保ちゲームをメーキングする。16点目に松尾が相手エースをブロックして2回目のブレイク。松尾選手と工藤選手のスパイクポイントで18-13となったところでイランが1回目のタイムアウトを要求する。しかし、流れは変わらず19-14とイランを大きく突き放す。後半、忠願寺選手のブロックや工藤選手のレフトからの強烈なスパイクが決まり、最後は忠願寺選手がライトからクロススパイクを打ち込み、日本チームが2セット目も連取した。

【第3セット】

3セット目のスタートは、イランが強いサーブを打ち込んでくるなど思い切った攻めを展開し、0-3とリードされる。3-6までイランに先行されたところで、このセットからスタメンに起用されたマクアリスターアイリーン心寧選手がライトからクロススパイクを決め、1回目のブレイク。馬場選手のパイプ攻撃が決まり、7-6と日本がリードしたところでイランが1回目のタイムアウト。直後、吉井美樹選手のレフトスパイクが決まり9-6と日本が一気に逆転する。その後、日本のサーブやコンビミスで15-14とイランに詰め寄られるが、本田葵選手のライト攻撃や馬場選手のサービスエースなどで17-14と3点のリードを広げる。すかさずイランが2回目のタイムアウトをとるも直後、吉井選手のレフトからの早い攻撃が決まり18-14とイランを突き放す。その後は終始日本がリードを保ち、最後は馬場選手のレフトからスパイクがストレートに決まり勝利をものにした。

7月1日 日本×オーストラリア 予選ラウンド
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本 3 25 25 25    
オーストラリア 0 6 12 18    
チーム 日本 オーストラリア
セットカウント 3 0
第1セット 25 6
第2セット 25 12
第3セット 25 18
第4セット    
第5セット    
【第1セットのスタメン】

【戦評】

【第1セット】

今大会初戦となるオーストラリア戦は、吉村はぐみ選手の好サーブから始まり、工藤光莉選手のライトからの2本のスパイク、紅野花歩選手のブロック、吉井美樹選手のバックアタック、吉村選手のサービスエースで、6点のブレイクから始まる。オーストラリアが流れを断ち切るため1回目のタイムアウトを試みるが変わらず。日本が2点を追加し、ワンサイドアウトを経て再びブレイク。馬場柚希選手の3本のサービスエースとバックアタック、工藤選手のライト攻撃、溝上愛那選手のクイック攻撃が決まり一挙に7点を追加。 後半、マクアリスターアイリーン心寧選手と佐藤まひろ選手を2枚替えで投入すると、すかさず馬場選手のスパイク、佐藤選手の2本のサービスエースが決まり、最後は溝上選手のサービスエースで25点を先取。8点のサービスエースとバックアタック2本を含む攻撃で、相手を圧倒したセットであった。

【第2セット】

第2セットは、このセットからスタメンで起用された松尾侑和選手のレフトからのスパイクポイントから始まり、工藤選手の2本のスパイク、マクアリスター選手のサービスエース、馬場選手のクイックが決まり、6-3で前半をリードする展開となる。中盤も日本が主導権を握り、ゲームをメーキングする。松尾選手のスパイクとサービスエース、紅野選手の2連続ブロック、工藤選手の安定した高い打点からのスパイクで、16-8と相手を引き離す。最後は、工藤選手の2本のサービスエースを含む5連続ブレイクで25-12とし、セットを連取する。

【第3セット】

3セット目は、互いの打ち合いでスタート。本田葵選手のスパイクや松尾選手のバックアタック、吉井選手のキレのあるスパイク、溝上選手のサービスエースなど、随所でポイントを重ねる。常にリードした展開ではあったが、前半は8-6と点の取り合いとなる。馬場選手の2本連続サービスエースで10-6と一気に突き離したところでオーストラリアがタイムアウト。その後も、溝上選手のクイック攻撃が決まり7点を連取する。ミスを含めオーストラリアに3連続失点を喫したが、再びブレイクし、さらに松尾選手や本田選手のスパイク、吉井選手のバックアタックで、4点連取する。終盤は積極的に速攻やパイプ攻撃を行い、ラリーの中から点をもぎとる展開となる。23-16となり、オーストラリアが2回目のタイムアウトを取るが流れは変わらず、最後は相手スパイクがアウトとなり25-18。ストレートで初戦を制した。