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- 2014
RESULTS
試合結果
日本の試合結果
9月18日 順位決定戦(決勝)日本×フランス
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
3
30
25
25
25
フランス
1
28
27
20
19
【第1セットのスタメン】
【戦評】
【第1セット】
総当たりの予選ラウンドを全勝でファイナル(順位決定戦)へ進んだ日本と、3勝2敗でファイナルへ進んだ地元フランスとの決勝戦。フランスには予選でストレート勝ちを収めたが決勝ではどんな戦いができるか、世界選手権へ向けて弾みをつけたい試合でもある。
立ち上がりアウェイの雰囲気にも吞み込まれ、1-3とリードを奪われる。古賀紗理那選手、島村春世選手のスパイクで得点する日本だが、4-7と追う展開を強いられる。離されまいと古賀選手のパイプ攻撃などで応戦する。徐々に会場の雰囲気にも慣れ、追い上げを図っていく。それでも得点は8-10。ここで福留慧美選手の好レシーブから井上愛里沙選手がパイプ攻撃を決め1点差となり、その井上選手はサービスエースを奪い10-10の同点とした。しかし、フランスのサーブに押し込まれ再度2点を追う。ここからは一進一退の攻防が続き両チームとも抜け出せない試合展開となる。15-15からは井上選手が見事なブロックを決め、16-15とした日本はこの試合初めてリードを奪った。フランスも食い下がり同点を繰り返す展開で終盤へ。古賀選手のブロックで20-19としたが、ともに点を取り合い21-20。チャンスはあるもののフランスの高いブロックに阻まれてしまう。我慢のバレーが続き22-21とした場面でフランスがタイムアウト。簡単には得点を奪えずに22-22。23-23からは横田真未選手が相手コートへ上手く押し込み24-23とセットポイントを握るも、またしてもブロックに阻まれ24-25と逆にセットポイントを奪われてしまう。ここで井上選手が踏ん張り25-25とした。ここからは1点の取り合いが続くが、最後は古賀選手のサービスエースで粘り切り30-28で第1セットを奪った。
【第2セット】
このセットは横田選手に替わりミドルに山田二千華選手を起用してスタートし、その山田選手はすぐさま速攻を決め得点する。林琴奈選手も続き2-1。しかし、ミスが続き連続失点を喫し2-5となった場面で、林選手に替わり石川真佑選手を起用し立て直しを図る。島村選手がブロード攻撃を決めて反撃を開始する日本だが、勢いに乗るフランスの攻撃を押さえきれずに5-9とリードされる展開となる。粘りに粘りラリーを制し7-10とすると、石川選手が連続でスパイクを決め9-10とする。追いつきかけるも9-12と離されてしまう。これ以上差を広げられたくない日本は島村選手のダイレクトやブロックで食い下がり12-14とし、さらには古賀選手が押し込み13-14と相手を射程圏内に捉えた。我慢が続く日本は井上選手らの活躍で16-16とようやく同点に追いついた。今日のフランスは前回の対戦よりミスも少なく粘りもあり、思うようにはいかない。終盤19-21の場面では日本がタイムアウトを要求した。なんとか島村選手が踏ん張り20-21。しかし、フランスも安定した攻撃をみせ21-23と反撃を許さない。ここで籾井あき選手がコートに入り、島村選手を生かし22-23と1点差に詰め寄る。そして、全員で拾い井上選手がその期待に応え23-23とした。フランスのミスで24-23とセットポイントを握るが、フランスも同点としてくる。逆にセットポイントを25-26で奪われた日本はタイムアウトを要求し一息つく。だが、このセットは25-27でセットを奪われてしまい、セットイーブンとなる。
【第3セット】
2セット目終盤で起用された籾井選手と林選手を戻しスタートした。フランスの勢いを止めたい日本は山田選手がサービスエースを奪い2-1。その後は一進一退の攻防が続き、5-5と両者とも譲らない。井上選手は強烈なスパイクを叩き込み得点すると、相手ミスをも誘い9-6とリードを奪う。さらに福留選手のレシーブから林が決め、10-6とし流れを持ってきた。内瀬戸真実選手が相手の強烈なサーブに完璧なパスを返し、籾井選手は山田選手の速攻を選択し11-7とした。その山田選手はサーブでも大きく貢献し14-8とリードを奪う。しかし、明らかな判定ミスから連続失点を喫し14-11と3点差まで詰め寄られるが、ここは島村選手が踏ん張った。さらにブロード攻撃を決め16-11とした。山田選手、井上選手も確実に点を取り21-15となり、終盤を迎えた。やや押され気味で22-19となった場面で日本がタイムアウトを要求。嫌な流れを断ち切りたいところで古賀選手が踏ん張り23-19。そして、最後は古賀選手のパイプ攻撃で25点目を上げ、25-20で第3セット目を奪い返した。
【第4セット】
スタートから勢いを出したい日本は井上選手がサーブで崩し、古賀選手がスパイクを決め先取点を奪う。その古賀選手は続けて得点を上げチームを鼓舞していく。日本は粘りのあるディフェンスで勝機を見出していこうとするが、フランスは高さとパワーのある攻撃で応戦してくる。このセットも1点を取り合う展開が序盤は続いた。9-9からは長いラリーとなるが林選手が決め切る。まず一歩抜け出したのは日本。島村選手の活躍で13-11とし、相手ミスで14-11。しかし、フランスも食い下がり17-15と2点差に迫りくる。日本は流れを引き戻し19-15とリードし、勝負の終盤へ突入する。勢いに乗った日本は林選手の連続スパイクで23-16とした。さらにはブロックでも得点し、24-16としてマッチポイントを握った。連続得点を許してしまうが、最後は林選手が見事決め切り25-19でこのセットを奪い、セットカウント3-1で勝利した。
最終的にはフランスに1セットを奪われたが6戦全勝で優勝を飾り、勝ちにこだわることができた大会でもあった。いよいよ来週からは今年度の最大目標である世界選手権が開幕する。チーム一丸となり、まずは第3次ラウンド進出(ベスト8)を目指していく。
9月17日 日本×コロンビア
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
3
25
25
25
コロンビア
0
21
22
17
【第1セットのスタメン】
【戦評】
【第1セット】
横田真未選手のクイックが相手コートに刺さり先取点を上げた日本。コロンビアも負けまいと速攻を仕掛けてくる。身体能力を生かしたプレーは素晴らしいものがあり、それを崩していきたい日本は持ち前の粘り強さで勝機を見出していく。序盤は井上愛里沙選手のブロック、古賀紗理那選手のスパイクで得点するも、6-6と接戦の展開が続く。互いが点を奪う中、横田選手の速攻で9-8、古賀選手のブロックで10-8と流れを掴みかけたが、コロンビアのブロックが立ちふさがり11-14とリードを奪われる。古賀選手がここでスパイクを決め12-14と追い上げを図っていく。中盤に差し掛かり点差はなかなか縮まらないが、井上選手らが踏ん張り17-18とする。ここで古賀選手がまたしてもブロックを決め18-18と同点とする。サーブで相手を崩せずに苦戦を強いられ、逆に相手サーブに苦しみ18-20とリードを奪われてしまう。なんとか古賀選手が苦しい態勢ながらも見事なスパイクを決め19-20とし、リリーフサーブで起用された佐藤淑乃選手がノータッチエースを奪い20-20の同点とした。相手のチャンスを島村春世選手が見事なブロックでしのぎ21-21。リリーフサーバーで石川真佑選手が相手を崩し、島村選手がダイレクトスパイクを決め22-21と逆転に成功する。そして、古賀選手のブロックで23-21、さらには関菜々巳選手がうまくネット際で押し込み24-21とセットポイントを握り、最後も石川選手がサーブで崩し相手ミスを誘い25-21で第1セットを奪った。
【第2セット】
ブロックとディフェンスが機能し2-0と良いスタートを切った日本。サーブレシーブも安定し、関選手もリズム良くトスを上げていく。相手ミスもあり5-2とリードを奪うが、5-5と同点とされてしまう。ここから1点を取り合う展開。中盤、14-11とリードした日本は島村選手がダイレクトボールを押し込み15-11。中盤以降は井上選手、林琴奈選手が切れあるスパイクを見せ18-14と優位に試合を進めていく。しかし、19-19と追いつかれる展開となってしまう。相手ミスで21-20とした場面で石川選手がリリーフサーバーで起用され、島村選手のブロックを演出し、22-20と終盤にきて一歩リードを奪う。23-22からは島村選手が決め、24-22とセットポイントを握った。最後は井上選手がブロックアウトを奪うスパイクで、苦しみながらも25-22で2セットを連取した。
【第3セット】
内瀬戸真実選手からのパスを横田選手が見事な速攻を決め、先取点を上げた。序盤は島村選手、古賀選手の活躍もあり、点数を重ね6-4とリードする。そして、井上選手も強烈なスパイクで存在感を見せた。横田選手も冷静にスパイクを押し込み9-6。関選手と島村選手のコンビネーションも素晴らしく、効果を上げていく。だが、コロンビアもいいバレーボールを展開し、一進一退の攻防が続き12-11。ここから日本が一歩抜け出し、14-11としたところでコロンビアはタイムアウトを要求する。その後も横田選手のサービスエースで17-13と優位に試合を進める日本は手を緩めることなく古賀選手らが得点し、19-13とリードを奪う。終盤は島村選手のブロックで20-15、スパイクでも貢献し21-16とした。最後までリズムよく攻撃を仕掛けた日本が25-17でこのセットを奪い、ストレート勝ちを収め、これで5戦5勝となり明日の順位決定戦(決勝)へと駒を進めた。
9月15日 日本×カナダ
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
3
25
25
25
カナダ
0
17
19
20
【第1セットのスタメン】
【戦評】
【第1セット】
2点を先制されるも林琴奈選手が得点し1-2。関菜々巳選手のナイスディグから古賀紗理那選手が決め2-2とし、ここから相手にミスが出始め、10-5と日本がリードした場面でカナダが1回目のタイムアウトを要求する。その後、島村春世選手のブロード攻撃、横田真未選手のブロックで13-7とリードを奪う。続いて林選手もブロックを決め、中盤は優位にゲームを進めていく。サーブを最大の強化テーマに挙げてきた日本は攻めのサーブを演じ、林選手がサービスエースを奪い18-10。そして、中盤以降は石川真佑選手、籾井あき選手、宮部藍梨選手、宮部愛芽世選手をコートへ起用する。宮部愛芽世選手はうまく相手コートへボールを押し込み得点すると、次も強烈なスパイクで得点し21-15とする。続いて姉の宮部藍梨選手も中央から鋭いスパイクを放ち23-17。続く24点目も宮部藍梨選手が奪い、マッチポイントを迎えた。最後はこれまた宮部藍梨選手がサービスエースを奪い、25-17で第1セットを先取した。
【第2セット】
このセットはメンバーを大幅に入れ替え、石川選手、宮部藍梨選手、宮部愛芽世選手、小川愛里奈選手、籾井選手らをスタートから起用した。林選手がサーブで相手陣営を崩し4-1とする。その後、逆に相手の強烈なサーブに苦しめられ4-5と逆転を許すものの、小川選手がブロード攻撃を決め5-5の同点に追いつく。その小川選手はサービスエースを奪う活躍を見せる。そして、小島満菜美選手は相手の強烈なバックアタックを拾い得点へつなげる。長いラリーでは石川選手が中央からのバックアタックを決め10-8。以降は一進一退の攻防が続き、14-12。カナダも高いブロックとパワフルなスパイクで応戦してくる。気がつけば15-15の同点とされ、中盤は我慢のバレーが続く。石川選手が強烈なスパイクを放ち18-16とリードすると、宮部藍梨選手がサーブで相手を崩し、チャンスでは林選手がしっかり決め切り20-17と一歩リードする。リリーフサーバーで起用された佐藤淑乃選手は期待に応えサービスエースを奪い24-19。最後は相手ミスで25-19とした日本が2セットを連取した。
【第3セット】
佐藤選手をスタートから起用し、その佐藤選手はレフトからスパイクを決めていく。小川選手も得意のブロード攻撃を決めるが、序盤は得点の取り合いが続き7-6とシーソーゲームとなる。宮部藍梨選手のブロックが飛び出すと相手のミスを誘い、10-6とリードした日本。宮部愛芽世選手がサーブで崩し、宮部藍梨選手がダイレクトボールを決め11-6、佐藤選手も続き12-6といい流れを作る。宮部愛芽世選手はバックアタックも冴えた。中盤を制した日本は、内瀬戸真実選手からの安定したパスを籾井選手がリズムよくトスを上げ、佐藤選手が気持ちよくスパイクを決め19-13とした。石川選手も強烈なスパイクを放ち20-13。ここから相手の高いブロックが襲い掛かり20-17と3点差まで詰め寄られるが、宮部愛芽世選手が悪い流れを絶ち21-17。宮部藍梨選手のサービスエースで24-19とセットポイントを握った日本は相手ミスで25点目を奪い、25-20。セットカウント3-0のストレート勝ちを収めた。
【コメント】
宮部愛芽世選手
「リザーブでの出場ではなくスタートとして2セット目から出させてもらい、前半、自分のいいプレーが出たところはあったが、後半カナダが動けるようになってきてからは少し押される部分があったので、そこをしっかりと修正したい。個人的にはサーブでもう少し崩せたのでは、という印象がある。次のコロンビア戦や世界選手権に向けてさらに詰めていきたい。(チームの雰囲気は)試合に入るところなどはとてもいい雰囲気でできている。そこをさらに、コートの内外やスタッフとなど、わかれないように一つになってしっかり戦いたい。そのためには、自分からは外からできる声掛けや、サーブで入ったらしっかり攻めて、思い切ったプレーでチームを鼓舞することで、さらにいい雰囲気でできると思うので頑張っていきたい」
9月13日 日本×フランス
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
3
25
25
25
フランス
0
21
17
20
【第1セットのスタメン】
【戦評】
【第1セット】
2024年パリオリンピックの開催国、フランスとの対戦。パリオリンピックへ向けて強化を図っており、欧州のチームだけに高さとパワーもある強敵である。
立ち上がり、相手の強烈なサーブを内瀬戸真実選手が見事にAパスを返し、関菜々巳選手が林琴奈選手へ上げ見事にブロックアウトを奪い、先制点を上げる。その後、3点を奪われ1-3とされるも島村春世選手のブロード攻撃、古賀紗理那選手のサービスエースで5-4と逆転に成功する。日本は連続得点こそ奪えないものの、林選手らの活躍でサイドアウトはしっかりと奪っていく。しかし、11-11から連続失点を許し11-13でタイムアウトを要求した日本。相手のサーブミスで12-13、そして福留慧美選手のナイスディグから井上愛里沙選手が決めて、13-13の同点とする。だが、サービスエースを奪われるなどし13-16とされ、日本は2回目のタイムアウトを要求。ここで島村選手のブロード攻撃が決まり14-16。島村選手に替わり宮部愛芽世選手がリリーフサーブで起用され、2点を奪い16-16の同点とした。互いに点を奪い合う展開で終盤へと向かう。20-19からリリーフサーブで起用された佐藤淑乃選手はレシーブでも貢献し、得点へとつなげ21-19とした。ここでフランスがタイムアウトを要求した。1点を争う展開で林選手が決め22‐20。この場面では石川真佑選手がリリーフサーブで起用され、相手のミスを誘い23-20とするサーブを放った。古賀選手がレフトから決め24-21のセットポイントを握り、最後は井上選手が決め25-21で第1セットを奪った。このセット、リリーフサーバーで起用された3選手が全員得点に絡む活躍を見せ、眞鍋監督の采配も光った。
【第2セット】
古賀選手のスパイクで先制点を上げた日本は横田真未選手も続いた。フランスも高さのある攻撃で応戦してくるため、得点は開かないが、日本は島村選手らが確実にサイドアウトを奪っていく。相手の隙をつき7-4とリードする日本。その後、林選手のブロックで10-5と点差を広げた。さらにラリーも制して、11-5でフランスが1回目のタイムアウトを要求し、日本ペースで試合は進む。フランスも反撃を見せ、11-7と4点差まで追い上げてくる。だが、慌てない日本は持ち味の粘りのあるバレーボールでフランスの攻撃に耐え、14-7。良いリズムで中盤へと試合は進む。内瀬戸選手、島村選手らは自身の役割を確実にこなし、得点を演出していく。関選手も献身的なトス回しでスパイカー陣を操り、生かしていく。19-12とリードを広げた日本は多彩な攻撃で相手ブロッカーを翻弄する。20-13となり、フランスは2回目のタイムアウト。その後も古賀選手らが確実に決め21-14とする。最後は長いラリーを制した日本が得点し25-17で奪い、2セットを連取した。
【第3セット】
勢いに乗る日本は古賀選手のスパイクで先取点を上げると相手ミスで2-0と、入りは良く、林はレシーブでも活躍し得点へとつなげた。そして、島村選手がブロックで得点し5-1とリードを奪う。序盤は9-4とリードして試合は進んだ。高さのあるフランスのブロックだが、速さのある攻撃で、完成する前に攻撃を仕掛ける日本。それを演出するのが内瀬戸選手であり、関選手でもある。全員が持ち味を最大限に発揮しゲームを優位に進めていき、14-9とリードし中盤の攻防へ。相手ブロックや強烈なスパイクで応戦され3点差まで詰め寄られるが、ブロックディフェンスが機能した日本は18-13とする。フランスに粘りが生まれ苦しむも、横田選手が得点し20-16。林選手は味のあるスパイクを決め、21-17とするも、フランスの追い上げで得点は22-20となる。フランスの勢いを止めるため、日本はタイムアウトを要求して一息ついた。井上選手がスパイクを決め23-20とすると、24点目も井上選手が奪い24-20。最後は相手スパイクが日本のサイドラインを割り25-20となり、ストレート勝ちを収めた。
フランスはまだまだ粗さの残るチームだが、秘めた力があり今後侮れないチームになるという印象が残った。
【コメント】
関菜々巳選手
「アウェイの中でやりづらい部分はあったが、勝ちきれたことはすごくよかった。自分たちの失点が多かったり、サーブで崩した後のディフェンスは課題が残る試合だったので、次の試合に向けて修正していきたいと思う。
世界選手権に向けて次の2試合はすごく大事になってくると思うので、自分たちのやるべきことをしっかりやって、個人としてはセッターとしてコンビの精度を上げていけるように頑張っていきたい」
9月11日 日本×アルゼンチン
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
3
25
25
25
アルゼンチン
0
11
22
15
【第1セットのスタメン】
【戦評】
【第1セット】
世界選手権の第1次ラウンドでも対戦するアルゼンチン。高さとパワーもあるチームだけに、サーブで効果を出し、日本のリズムでゲームを進めていきたい。
いきなり井上愛里沙選手のサービスエースで始まり、続いて林琴奈選手のスパイクで2-0。関 菜々巳選手は内瀬戸真実選手からのAパスを横田真未選手、小川愛里奈選手の両ミドルへトスを回し、リズムを作る。古賀紗理那選手のサービスエースやパイプ攻撃、さらには小川選手のブロード攻撃で得点を重ね、8-3とリードを奪う。続く長いラリーでは井上選手が決め9-4と日本ペースでゲームが進む。横田選手は相手のスパイクを読みブロック、さらには自身でワンタッチを取ってクイックも決め13-5とした。井上選手もスパイク、サーブにと躍動し、15-6とリードを広げた。横田選手に替わり宮部藍梨選手がリリーフサーバーで起用されると、自身の好レシーブから3連続得点に絡む活躍を見せ期待に応えた。21-10の場面から2枚替えで起用された宮部愛芽世選手と籾井あき選手も安定したプレーを見せ、第1セットを25-11で日本が先取した。
【第2セット】
林選手のスパイクで先制点を上げると、横田選手のサーブで相手を崩し、関選手が林選手へのコンビネーションで見事なスパイクを演出する。小川選手、古賀選手のブロックも決まり、7-0とする。ブロックとディフェンスがしっかりと機能した日本はその後も井上選手らが確実に得点を重ね、12-4とリードを奪う。アルゼンチンも高さとパワーで対抗してくるも林選手の技ありで対抗し、反撃の隙を相手に与えない。中盤、日本が17-8とリードした場面でアルゼンチンは2回目のタイムアウトを要求する。3連続得点を許しはしたものの、古賀選手のスパイク、井上選手のバックアタックで20-12とする。多少リズムが崩れ20-15まで追い上げられるも、古賀選手のスパイクで一旦は断ち切る。しかし、リズムが戻らないまま21-19まで迫られる展開となってしまう。なんとか23-20とし、ミスで23-22となるが、井上選手が決め切り24-22のセットポイントを握る。最後はまたしても井上選手が相手のブロード攻撃を見事にブロックし、25-22でセットを連取した。
【第3セット】
序盤はアルゼンチンの勢いに押されるも、横田選手、小川選手のミドル陣が目の覚めるような速攻を見せる。4-6とその差は2点。関選手はミドルを多用し突破口を見出す。相手も多彩な攻撃を仕掛けてくるも、徐々に日本のペースとなり、ようやく7-7の同点とする。ここで小島満菜美選手の素晴らしいディグから得点して8-7と逆転に成功し、またしても小島選手のファインレシーブからボールをつなぎ、横田選手がブロックを決め11-8とした。その後は互いに点を取り合うが、横田選手の好レシーブからリズムを掴んだ日本は14-10と一歩抜け出した。中盤以降も順調に得点を重ねて20-12とリードを広げ、最後まで集中力を切らさず攻めて25-15で奪い、ストレート勝ちを収めた。
【コメント】
小川愛里奈選手
「久々にスタートで出た試合。コンディションも上がってきていてスパイク面に関しては調子もよく、攻撃でチームに貢献できたと思う。(チームは)1セット目は集中していて試合の”入り”もよかったが、2セット目の終盤にかけて”お見合いボール”が増えてしまったので、3セット目に入る前にもう一度チームとしてノータッチを減らそう、という話をした。そこも修正できたので、チーム全体でいい流れで試合ができた。次の試合もしっかり全員で勝ちきれるよう、チーム一丸となって頑張りたい」
9月9日 日本×ベルギー
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
3
25
25
25
ベルギー
0
17
18
21
【第1セットのスタメン】
【戦評】
【第1セット】
ネーションズリーグではフルセットの末に敗れたベルギーとの対戦。井上愛里沙選手からのサーブからスタートし、林琴奈選手のスパイクで先制点を上げると3連続ポイント。古賀紗理那選手も続き、7-2とリードを奪う。ここでベルギーは1回目のタイムアウトを要求する。今大会はテクニカルタイムアウトの採用がなく、各チームに2回与えられるタイムアウトをどのタイミングで取るかも勝負に大きく影響してくる。ディグで起用されている福留慧美選手は相手の強打を何度も上げ、得点へ結びつける活躍を見せる。3点差まで迫られるも、関菜々巳選手が絶妙なツーアタックを見せ相手へ主導権を渡さない。井上選手も得点し、13-7とリードを奪う。相手ミスもあり中盤は16-9と日本のペースで試合が進む。ミドルでは横田真未選手が相手エースをブロックし、17-9とした。内瀬戸真実選手のAパスから島村春世選手が見事な速攻を決めて19-11。20-15まで追い上げられるも、島村選手のブロード攻撃で相手の攻撃を断ち切り21-15とすると、井上選手、横田選手らが確実にポイントを重ね、最後は古賀選手のブロックで得点し、25-17で第1セットを奪った。
【第2セット】
波に乗る日本は古賀選手のサービスエースで4-2とリードを奪う。島村選手の攻撃も冴え5-2。関選手はミドルへトスをうまく回し、横田選手もそれに応える活躍を見せる。粘りのバレーで何度もリバウンドを取り、速い攻撃へ展開し得点を重ね、10-4とリードを奪う。井上選手、林選手の攻撃、さらには関選手のサーブも冴え12-4と大きくリードする。そして、横田選手をおとりにして林選手が後ろへ回るコンビネーションも見事に決まる。中盤は日本のペースのまま進み、16-7とリードして終盤へと進む。ベルギーも高さを生かしたブロックで追い上げを見せ、連続得点を上げて18-14と4点差まで迫ってくる。ここで日本はタイムアウトを要求し、その後島村選手が決めて流れを断ち切る。ここで宮部愛芽世選手がリリーフサーバーに起用されてサービスエースを奪い、20-14。その後、3点差まで詰め寄られるが、林選手らの活躍で24-18とセットポイントを握る。最後は福留選手の好レシーブから古賀選手が決め切り、25-18とした日本が2セットを連取した。
【第3セット】
序盤は互いに点を取り合う展開でどちらも抜け出せない。しかし、林選手、古賀選手らは確実にスパイクを決めていく。ここで相手ミスがあり6-4と一歩リードする。井上選手はブロックでも貢献し8-5とし、古賀選手が高速バックアタックを決めて9-5と優位にゲームを進めていく。その後、互いが点を取り合い16-11で中盤を迎えた。高さのある攻撃とブロックで徐々に詰め寄ってくるベルギーに、日本も林選手のスパイクで応戦し21-17。そして、宮部愛芽世選手がまたしてもリリーフサーブに起用されサービスエースを奪い、22-17とした。終盤は苦戦したが最後は井上選手が決め25-21とし、セットカウント3-0のストレート勝ちを収めた。
【コメント】
古賀紗理那選手
「シーズン最初のネーションズリーグでは負けている相手だったので、絶対に勝つという気持ちで(試合に)入った。また、今回の大会は世界選手権に向けて、チームとしてこうやって勝っていく、というのを出していこうと今日選手ミーティングで話していた。この大会は”勝ちぐせ”をつけるために大切な大会だと思っていたので、初戦でストレートで勝つことができてよかった。
途中でサーブで入ってきた選手がサービスエースを取ってくれてその時に一気に盛り上がったり、とてもいい雰囲気試合ができている。
次戦のアルゼンチンも世界選手権で当たるチームなので、しっかり勝ちきるということと、それぞれスタートかそうでないかに関係なく、チーム一丸となって戦えるよういい準備をしていきたい」
チーム | セットカウント | 第1セット | 第2セット | 第3セット | 第4セット | 第5セット |
---|---|---|---|---|---|---|
日本 | 3 | 30 | 25 | 25 | 25 | |
フランス | 1 | 28 | 27 | 20 | 19 |
【第1セットのスタメン】
【戦評】
【第1セット】
総当たりの予選ラウンドを全勝でファイナル(順位決定戦)へ進んだ日本と、3勝2敗でファイナルへ進んだ地元フランスとの決勝戦。フランスには予選でストレート勝ちを収めたが決勝ではどんな戦いができるか、世界選手権へ向けて弾みをつけたい試合でもある。
立ち上がりアウェイの雰囲気にも吞み込まれ、1-3とリードを奪われる。古賀紗理那選手、島村春世選手のスパイクで得点する日本だが、4-7と追う展開を強いられる。離されまいと古賀選手のパイプ攻撃などで応戦する。徐々に会場の雰囲気にも慣れ、追い上げを図っていく。それでも得点は8-10。ここで福留慧美選手の好レシーブから井上愛里沙選手がパイプ攻撃を決め1点差となり、その井上選手はサービスエースを奪い10-10の同点とした。しかし、フランスのサーブに押し込まれ再度2点を追う。ここからは一進一退の攻防が続き両チームとも抜け出せない試合展開となる。15-15からは井上選手が見事なブロックを決め、16-15とした日本はこの試合初めてリードを奪った。フランスも食い下がり同点を繰り返す展開で終盤へ。古賀選手のブロックで20-19としたが、ともに点を取り合い21-20。チャンスはあるもののフランスの高いブロックに阻まれてしまう。我慢のバレーが続き22-21とした場面でフランスがタイムアウト。簡単には得点を奪えずに22-22。23-23からは横田真未選手が相手コートへ上手く押し込み24-23とセットポイントを握るも、またしてもブロックに阻まれ24-25と逆にセットポイントを奪われてしまう。ここで井上選手が踏ん張り25-25とした。ここからは1点の取り合いが続くが、最後は古賀選手のサービスエースで粘り切り30-28で第1セットを奪った。
【第2セット】
このセットは横田選手に替わりミドルに山田二千華選手を起用してスタートし、その山田選手はすぐさま速攻を決め得点する。林琴奈選手も続き2-1。しかし、ミスが続き連続失点を喫し2-5となった場面で、林選手に替わり石川真佑選手を起用し立て直しを図る。島村選手がブロード攻撃を決めて反撃を開始する日本だが、勢いに乗るフランスの攻撃を押さえきれずに5-9とリードされる展開となる。粘りに粘りラリーを制し7-10とすると、石川選手が連続でスパイクを決め9-10とする。追いつきかけるも9-12と離されてしまう。これ以上差を広げられたくない日本は島村選手のダイレクトやブロックで食い下がり12-14とし、さらには古賀選手が押し込み13-14と相手を射程圏内に捉えた。我慢が続く日本は井上選手らの活躍で16-16とようやく同点に追いついた。今日のフランスは前回の対戦よりミスも少なく粘りもあり、思うようにはいかない。終盤19-21の場面では日本がタイムアウトを要求した。なんとか島村選手が踏ん張り20-21。しかし、フランスも安定した攻撃をみせ21-23と反撃を許さない。ここで籾井あき選手がコートに入り、島村選手を生かし22-23と1点差に詰め寄る。そして、全員で拾い井上選手がその期待に応え23-23とした。フランスのミスで24-23とセットポイントを握るが、フランスも同点としてくる。逆にセットポイントを25-26で奪われた日本はタイムアウトを要求し一息つく。だが、このセットは25-27でセットを奪われてしまい、セットイーブンとなる。
【第3セット】
2セット目終盤で起用された籾井選手と林選手を戻しスタートした。フランスの勢いを止めたい日本は山田選手がサービスエースを奪い2-1。その後は一進一退の攻防が続き、5-5と両者とも譲らない。井上選手は強烈なスパイクを叩き込み得点すると、相手ミスをも誘い9-6とリードを奪う。さらに福留選手のレシーブから林が決め、10-6とし流れを持ってきた。内瀬戸真実選手が相手の強烈なサーブに完璧なパスを返し、籾井選手は山田選手の速攻を選択し11-7とした。その山田選手はサーブでも大きく貢献し14-8とリードを奪う。しかし、明らかな判定ミスから連続失点を喫し14-11と3点差まで詰め寄られるが、ここは島村選手が踏ん張った。さらにブロード攻撃を決め16-11とした。山田選手、井上選手も確実に点を取り21-15となり、終盤を迎えた。やや押され気味で22-19となった場面で日本がタイムアウトを要求。嫌な流れを断ち切りたいところで古賀選手が踏ん張り23-19。そして、最後は古賀選手のパイプ攻撃で25点目を上げ、25-20で第3セット目を奪い返した。
【第4セット】
スタートから勢いを出したい日本は井上選手がサーブで崩し、古賀選手がスパイクを決め先取点を奪う。その古賀選手は続けて得点を上げチームを鼓舞していく。日本は粘りのあるディフェンスで勝機を見出していこうとするが、フランスは高さとパワーのある攻撃で応戦してくる。このセットも1点を取り合う展開が序盤は続いた。9-9からは長いラリーとなるが林選手が決め切る。まず一歩抜け出したのは日本。島村選手の活躍で13-11とし、相手ミスで14-11。しかし、フランスも食い下がり17-15と2点差に迫りくる。日本は流れを引き戻し19-15とリードし、勝負の終盤へ突入する。勢いに乗った日本は林選手の連続スパイクで23-16とした。さらにはブロックでも得点し、24-16としてマッチポイントを握った。連続得点を許してしまうが、最後は林選手が見事決め切り25-19でこのセットを奪い、セットカウント3-1で勝利した。
最終的にはフランスに1セットを奪われたが6戦全勝で優勝を飾り、勝ちにこだわることができた大会でもあった。いよいよ来週からは今年度の最大目標である世界選手権が開幕する。チーム一丸となり、まずは第3次ラウンド進出(ベスト8)を目指していく。
チーム | セットカウント | 第1セット | 第2セット | 第3セット | 第4セット | 第5セット |
---|---|---|---|---|---|---|
日本 | 3 | 25 | 25 | 25 | ||
コロンビア | 0 | 21 | 22 | 17 |
【第1セットのスタメン】
【戦評】
【第1セット】
横田真未選手のクイックが相手コートに刺さり先取点を上げた日本。コロンビアも負けまいと速攻を仕掛けてくる。身体能力を生かしたプレーは素晴らしいものがあり、それを崩していきたい日本は持ち前の粘り強さで勝機を見出していく。序盤は井上愛里沙選手のブロック、古賀紗理那選手のスパイクで得点するも、6-6と接戦の展開が続く。互いが点を奪う中、横田選手の速攻で9-8、古賀選手のブロックで10-8と流れを掴みかけたが、コロンビアのブロックが立ちふさがり11-14とリードを奪われる。古賀選手がここでスパイクを決め12-14と追い上げを図っていく。中盤に差し掛かり点差はなかなか縮まらないが、井上選手らが踏ん張り17-18とする。ここで古賀選手がまたしてもブロックを決め18-18と同点とする。サーブで相手を崩せずに苦戦を強いられ、逆に相手サーブに苦しみ18-20とリードを奪われてしまう。なんとか古賀選手が苦しい態勢ながらも見事なスパイクを決め19-20とし、リリーフサーブで起用された佐藤淑乃選手がノータッチエースを奪い20-20の同点とした。相手のチャンスを島村春世選手が見事なブロックでしのぎ21-21。リリーフサーバーで石川真佑選手が相手を崩し、島村選手がダイレクトスパイクを決め22-21と逆転に成功する。そして、古賀選手のブロックで23-21、さらには関菜々巳選手がうまくネット際で押し込み24-21とセットポイントを握り、最後も石川選手がサーブで崩し相手ミスを誘い25-21で第1セットを奪った。
【第2セット】
ブロックとディフェンスが機能し2-0と良いスタートを切った日本。サーブレシーブも安定し、関選手もリズム良くトスを上げていく。相手ミスもあり5-2とリードを奪うが、5-5と同点とされてしまう。ここから1点を取り合う展開。中盤、14-11とリードした日本は島村選手がダイレクトボールを押し込み15-11。中盤以降は井上選手、林琴奈選手が切れあるスパイクを見せ18-14と優位に試合を進めていく。しかし、19-19と追いつかれる展開となってしまう。相手ミスで21-20とした場面で石川選手がリリーフサーバーで起用され、島村選手のブロックを演出し、22-20と終盤にきて一歩リードを奪う。23-22からは島村選手が決め、24-22とセットポイントを握った。最後は井上選手がブロックアウトを奪うスパイクで、苦しみながらも25-22で2セットを連取した。
【第3セット】
内瀬戸真実選手からのパスを横田選手が見事な速攻を決め、先取点を上げた。序盤は島村選手、古賀選手の活躍もあり、点数を重ね6-4とリードする。そして、井上選手も強烈なスパイクで存在感を見せた。横田選手も冷静にスパイクを押し込み9-6。関選手と島村選手のコンビネーションも素晴らしく、効果を上げていく。だが、コロンビアもいいバレーボールを展開し、一進一退の攻防が続き12-11。ここから日本が一歩抜け出し、14-11としたところでコロンビアはタイムアウトを要求する。その後も横田選手のサービスエースで17-13と優位に試合を進める日本は手を緩めることなく古賀選手らが得点し、19-13とリードを奪う。終盤は島村選手のブロックで20-15、スパイクでも貢献し21-16とした。最後までリズムよく攻撃を仕掛けた日本が25-17でこのセットを奪い、ストレート勝ちを収め、これで5戦5勝となり明日の順位決定戦(決勝)へと駒を進めた。
9月15日 日本×カナダ
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
3
25
25
25
カナダ
0
17
19
20
【第1セットのスタメン】
【戦評】
【第1セット】
2点を先制されるも林琴奈選手が得点し1-2。関菜々巳選手のナイスディグから古賀紗理那選手が決め2-2とし、ここから相手にミスが出始め、10-5と日本がリードした場面でカナダが1回目のタイムアウトを要求する。その後、島村春世選手のブロード攻撃、横田真未選手のブロックで13-7とリードを奪う。続いて林選手もブロックを決め、中盤は優位にゲームを進めていく。サーブを最大の強化テーマに挙げてきた日本は攻めのサーブを演じ、林選手がサービスエースを奪い18-10。そして、中盤以降は石川真佑選手、籾井あき選手、宮部藍梨選手、宮部愛芽世選手をコートへ起用する。宮部愛芽世選手はうまく相手コートへボールを押し込み得点すると、次も強烈なスパイクで得点し21-15とする。続いて姉の宮部藍梨選手も中央から鋭いスパイクを放ち23-17。続く24点目も宮部藍梨選手が奪い、マッチポイントを迎えた。最後はこれまた宮部藍梨選手がサービスエースを奪い、25-17で第1セットを先取した。
【第2セット】
このセットはメンバーを大幅に入れ替え、石川選手、宮部藍梨選手、宮部愛芽世選手、小川愛里奈選手、籾井選手らをスタートから起用した。林選手がサーブで相手陣営を崩し4-1とする。その後、逆に相手の強烈なサーブに苦しめられ4-5と逆転を許すものの、小川選手がブロード攻撃を決め5-5の同点に追いつく。その小川選手はサービスエースを奪う活躍を見せる。そして、小島満菜美選手は相手の強烈なバックアタックを拾い得点へつなげる。長いラリーでは石川選手が中央からのバックアタックを決め10-8。以降は一進一退の攻防が続き、14-12。カナダも高いブロックとパワフルなスパイクで応戦してくる。気がつけば15-15の同点とされ、中盤は我慢のバレーが続く。石川選手が強烈なスパイクを放ち18-16とリードすると、宮部藍梨選手がサーブで相手を崩し、チャンスでは林選手がしっかり決め切り20-17と一歩リードする。リリーフサーバーで起用された佐藤淑乃選手は期待に応えサービスエースを奪い24-19。最後は相手ミスで25-19とした日本が2セットを連取した。
【第3セット】
佐藤選手をスタートから起用し、その佐藤選手はレフトからスパイクを決めていく。小川選手も得意のブロード攻撃を決めるが、序盤は得点の取り合いが続き7-6とシーソーゲームとなる。宮部藍梨選手のブロックが飛び出すと相手のミスを誘い、10-6とリードした日本。宮部愛芽世選手がサーブで崩し、宮部藍梨選手がダイレクトボールを決め11-6、佐藤選手も続き12-6といい流れを作る。宮部愛芽世選手はバックアタックも冴えた。中盤を制した日本は、内瀬戸真実選手からの安定したパスを籾井選手がリズムよくトスを上げ、佐藤選手が気持ちよくスパイクを決め19-13とした。石川選手も強烈なスパイクを放ち20-13。ここから相手の高いブロックが襲い掛かり20-17と3点差まで詰め寄られるが、宮部愛芽世選手が悪い流れを絶ち21-17。宮部藍梨選手のサービスエースで24-19とセットポイントを握った日本は相手ミスで25点目を奪い、25-20。セットカウント3-0のストレート勝ちを収めた。
【コメント】
宮部愛芽世選手
「リザーブでの出場ではなくスタートとして2セット目から出させてもらい、前半、自分のいいプレーが出たところはあったが、後半カナダが動けるようになってきてからは少し押される部分があったので、そこをしっかりと修正したい。個人的にはサーブでもう少し崩せたのでは、という印象がある。次のコロンビア戦や世界選手権に向けてさらに詰めていきたい。(チームの雰囲気は)試合に入るところなどはとてもいい雰囲気でできている。そこをさらに、コートの内外やスタッフとなど、わかれないように一つになってしっかり戦いたい。そのためには、自分からは外からできる声掛けや、サーブで入ったらしっかり攻めて、思い切ったプレーでチームを鼓舞することで、さらにいい雰囲気でできると思うので頑張っていきたい」
9月13日 日本×フランス
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
3
25
25
25
フランス
0
21
17
20
【第1セットのスタメン】
【戦評】
【第1セット】
2024年パリオリンピックの開催国、フランスとの対戦。パリオリンピックへ向けて強化を図っており、欧州のチームだけに高さとパワーもある強敵である。
立ち上がり、相手の強烈なサーブを内瀬戸真実選手が見事にAパスを返し、関菜々巳選手が林琴奈選手へ上げ見事にブロックアウトを奪い、先制点を上げる。その後、3点を奪われ1-3とされるも島村春世選手のブロード攻撃、古賀紗理那選手のサービスエースで5-4と逆転に成功する。日本は連続得点こそ奪えないものの、林選手らの活躍でサイドアウトはしっかりと奪っていく。しかし、11-11から連続失点を許し11-13でタイムアウトを要求した日本。相手のサーブミスで12-13、そして福留慧美選手のナイスディグから井上愛里沙選手が決めて、13-13の同点とする。だが、サービスエースを奪われるなどし13-16とされ、日本は2回目のタイムアウトを要求。ここで島村選手のブロード攻撃が決まり14-16。島村選手に替わり宮部愛芽世選手がリリーフサーブで起用され、2点を奪い16-16の同点とした。互いに点を奪い合う展開で終盤へと向かう。20-19からリリーフサーブで起用された佐藤淑乃選手はレシーブでも貢献し、得点へとつなげ21-19とした。ここでフランスがタイムアウトを要求した。1点を争う展開で林選手が決め22‐20。この場面では石川真佑選手がリリーフサーブで起用され、相手のミスを誘い23-20とするサーブを放った。古賀選手がレフトから決め24-21のセットポイントを握り、最後は井上選手が決め25-21で第1セットを奪った。このセット、リリーフサーバーで起用された3選手が全員得点に絡む活躍を見せ、眞鍋監督の采配も光った。
【第2セット】
古賀選手のスパイクで先制点を上げた日本は横田真未選手も続いた。フランスも高さのある攻撃で応戦してくるため、得点は開かないが、日本は島村選手らが確実にサイドアウトを奪っていく。相手の隙をつき7-4とリードする日本。その後、林選手のブロックで10-5と点差を広げた。さらにラリーも制して、11-5でフランスが1回目のタイムアウトを要求し、日本ペースで試合は進む。フランスも反撃を見せ、11-7と4点差まで追い上げてくる。だが、慌てない日本は持ち味の粘りのあるバレーボールでフランスの攻撃に耐え、14-7。良いリズムで中盤へと試合は進む。内瀬戸選手、島村選手らは自身の役割を確実にこなし、得点を演出していく。関選手も献身的なトス回しでスパイカー陣を操り、生かしていく。19-12とリードを広げた日本は多彩な攻撃で相手ブロッカーを翻弄する。20-13となり、フランスは2回目のタイムアウト。その後も古賀選手らが確実に決め21-14とする。最後は長いラリーを制した日本が得点し25-17で奪い、2セットを連取した。
【第3セット】
勢いに乗る日本は古賀選手のスパイクで先取点を上げると相手ミスで2-0と、入りは良く、林はレシーブでも活躍し得点へとつなげた。そして、島村選手がブロックで得点し5-1とリードを奪う。序盤は9-4とリードして試合は進んだ。高さのあるフランスのブロックだが、速さのある攻撃で、完成する前に攻撃を仕掛ける日本。それを演出するのが内瀬戸選手であり、関選手でもある。全員が持ち味を最大限に発揮しゲームを優位に進めていき、14-9とリードし中盤の攻防へ。相手ブロックや強烈なスパイクで応戦され3点差まで詰め寄られるが、ブロックディフェンスが機能した日本は18-13とする。フランスに粘りが生まれ苦しむも、横田選手が得点し20-16。林選手は味のあるスパイクを決め、21-17とするも、フランスの追い上げで得点は22-20となる。フランスの勢いを止めるため、日本はタイムアウトを要求して一息ついた。井上選手がスパイクを決め23-20とすると、24点目も井上選手が奪い24-20。最後は相手スパイクが日本のサイドラインを割り25-20となり、ストレート勝ちを収めた。
フランスはまだまだ粗さの残るチームだが、秘めた力があり今後侮れないチームになるという印象が残った。
【コメント】
関菜々巳選手
「アウェイの中でやりづらい部分はあったが、勝ちきれたことはすごくよかった。自分たちの失点が多かったり、サーブで崩した後のディフェンスは課題が残る試合だったので、次の試合に向けて修正していきたいと思う。
世界選手権に向けて次の2試合はすごく大事になってくると思うので、自分たちのやるべきことをしっかりやって、個人としてはセッターとしてコンビの精度を上げていけるように頑張っていきたい」
9月11日 日本×アルゼンチン
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
3
25
25
25
アルゼンチン
0
11
22
15
【第1セットのスタメン】
【戦評】
【第1セット】
世界選手権の第1次ラウンドでも対戦するアルゼンチン。高さとパワーもあるチームだけに、サーブで効果を出し、日本のリズムでゲームを進めていきたい。
いきなり井上愛里沙選手のサービスエースで始まり、続いて林琴奈選手のスパイクで2-0。関 菜々巳選手は内瀬戸真実選手からのAパスを横田真未選手、小川愛里奈選手の両ミドルへトスを回し、リズムを作る。古賀紗理那選手のサービスエースやパイプ攻撃、さらには小川選手のブロード攻撃で得点を重ね、8-3とリードを奪う。続く長いラリーでは井上選手が決め9-4と日本ペースでゲームが進む。横田選手は相手のスパイクを読みブロック、さらには自身でワンタッチを取ってクイックも決め13-5とした。井上選手もスパイク、サーブにと躍動し、15-6とリードを広げた。横田選手に替わり宮部藍梨選手がリリーフサーバーで起用されると、自身の好レシーブから3連続得点に絡む活躍を見せ期待に応えた。21-10の場面から2枚替えで起用された宮部愛芽世選手と籾井あき選手も安定したプレーを見せ、第1セットを25-11で日本が先取した。
【第2セット】
林選手のスパイクで先制点を上げると、横田選手のサーブで相手を崩し、関選手が林選手へのコンビネーションで見事なスパイクを演出する。小川選手、古賀選手のブロックも決まり、7-0とする。ブロックとディフェンスがしっかりと機能した日本はその後も井上選手らが確実に得点を重ね、12-4とリードを奪う。アルゼンチンも高さとパワーで対抗してくるも林選手の技ありで対抗し、反撃の隙を相手に与えない。中盤、日本が17-8とリードした場面でアルゼンチンは2回目のタイムアウトを要求する。3連続得点を許しはしたものの、古賀選手のスパイク、井上選手のバックアタックで20-12とする。多少リズムが崩れ20-15まで追い上げられるも、古賀選手のスパイクで一旦は断ち切る。しかし、リズムが戻らないまま21-19まで迫られる展開となってしまう。なんとか23-20とし、ミスで23-22となるが、井上選手が決め切り24-22のセットポイントを握る。最後はまたしても井上選手が相手のブロード攻撃を見事にブロックし、25-22でセットを連取した。
【第3セット】
序盤はアルゼンチンの勢いに押されるも、横田選手、小川選手のミドル陣が目の覚めるような速攻を見せる。4-6とその差は2点。関選手はミドルを多用し突破口を見出す。相手も多彩な攻撃を仕掛けてくるも、徐々に日本のペースとなり、ようやく7-7の同点とする。ここで小島満菜美選手の素晴らしいディグから得点して8-7と逆転に成功し、またしても小島選手のファインレシーブからボールをつなぎ、横田選手がブロックを決め11-8とした。その後は互いに点を取り合うが、横田選手の好レシーブからリズムを掴んだ日本は14-10と一歩抜け出した。中盤以降も順調に得点を重ねて20-12とリードを広げ、最後まで集中力を切らさず攻めて25-15で奪い、ストレート勝ちを収めた。
【コメント】
小川愛里奈選手
「久々にスタートで出た試合。コンディションも上がってきていてスパイク面に関しては調子もよく、攻撃でチームに貢献できたと思う。(チームは)1セット目は集中していて試合の”入り”もよかったが、2セット目の終盤にかけて”お見合いボール”が増えてしまったので、3セット目に入る前にもう一度チームとしてノータッチを減らそう、という話をした。そこも修正できたので、チーム全体でいい流れで試合ができた。次の試合もしっかり全員で勝ちきれるよう、チーム一丸となって頑張りたい」
9月9日 日本×ベルギー
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
3
25
25
25
ベルギー
0
17
18
21
【第1セットのスタメン】
【戦評】
【第1セット】
ネーションズリーグではフルセットの末に敗れたベルギーとの対戦。井上愛里沙選手からのサーブからスタートし、林琴奈選手のスパイクで先制点を上げると3連続ポイント。古賀紗理那選手も続き、7-2とリードを奪う。ここでベルギーは1回目のタイムアウトを要求する。今大会はテクニカルタイムアウトの採用がなく、各チームに2回与えられるタイムアウトをどのタイミングで取るかも勝負に大きく影響してくる。ディグで起用されている福留慧美選手は相手の強打を何度も上げ、得点へ結びつける活躍を見せる。3点差まで迫られるも、関菜々巳選手が絶妙なツーアタックを見せ相手へ主導権を渡さない。井上選手も得点し、13-7とリードを奪う。相手ミスもあり中盤は16-9と日本のペースで試合が進む。ミドルでは横田真未選手が相手エースをブロックし、17-9とした。内瀬戸真実選手のAパスから島村春世選手が見事な速攻を決めて19-11。20-15まで追い上げられるも、島村選手のブロード攻撃で相手の攻撃を断ち切り21-15とすると、井上選手、横田選手らが確実にポイントを重ね、最後は古賀選手のブロックで得点し、25-17で第1セットを奪った。
【第2セット】
波に乗る日本は古賀選手のサービスエースで4-2とリードを奪う。島村選手の攻撃も冴え5-2。関選手はミドルへトスをうまく回し、横田選手もそれに応える活躍を見せる。粘りのバレーで何度もリバウンドを取り、速い攻撃へ展開し得点を重ね、10-4とリードを奪う。井上選手、林選手の攻撃、さらには関選手のサーブも冴え12-4と大きくリードする。そして、横田選手をおとりにして林選手が後ろへ回るコンビネーションも見事に決まる。中盤は日本のペースのまま進み、16-7とリードして終盤へと進む。ベルギーも高さを生かしたブロックで追い上げを見せ、連続得点を上げて18-14と4点差まで迫ってくる。ここで日本はタイムアウトを要求し、その後島村選手が決めて流れを断ち切る。ここで宮部愛芽世選手がリリーフサーバーに起用されてサービスエースを奪い、20-14。その後、3点差まで詰め寄られるが、林選手らの活躍で24-18とセットポイントを握る。最後は福留選手の好レシーブから古賀選手が決め切り、25-18とした日本が2セットを連取した。
【第3セット】
序盤は互いに点を取り合う展開でどちらも抜け出せない。しかし、林選手、古賀選手らは確実にスパイクを決めていく。ここで相手ミスがあり6-4と一歩リードする。井上選手はブロックでも貢献し8-5とし、古賀選手が高速バックアタックを決めて9-5と優位にゲームを進めていく。その後、互いが点を取り合い16-11で中盤を迎えた。高さのある攻撃とブロックで徐々に詰め寄ってくるベルギーに、日本も林選手のスパイクで応戦し21-17。そして、宮部愛芽世選手がまたしてもリリーフサーブに起用されサービスエースを奪い、22-17とした。終盤は苦戦したが最後は井上選手が決め25-21とし、セットカウント3-0のストレート勝ちを収めた。
【コメント】
古賀紗理那選手
「シーズン最初のネーションズリーグでは負けている相手だったので、絶対に勝つという気持ちで(試合に)入った。また、今回の大会は世界選手権に向けて、チームとしてこうやって勝っていく、というのを出していこうと今日選手ミーティングで話していた。この大会は”勝ちぐせ”をつけるために大切な大会だと思っていたので、初戦でストレートで勝つことができてよかった。
途中でサーブで入ってきた選手がサービスエースを取ってくれてその時に一気に盛り上がったり、とてもいい雰囲気試合ができている。
次戦のアルゼンチンも世界選手権で当たるチームなので、しっかり勝ちきるということと、それぞれスタートかそうでないかに関係なく、チーム一丸となって戦えるよういい準備をしていきたい」
チーム | セットカウント | 第1セット | 第2セット | 第3セット | 第4セット | 第5セット |
---|---|---|---|---|---|---|
日本 | 3 | 25 | 25 | 25 | ||
カナダ | 0 | 17 | 19 | 20 |
【第1セットのスタメン】
【戦評】
【第1セット】
2点を先制されるも林琴奈選手が得点し1-2。関菜々巳選手のナイスディグから古賀紗理那選手が決め2-2とし、ここから相手にミスが出始め、10-5と日本がリードした場面でカナダが1回目のタイムアウトを要求する。その後、島村春世選手のブロード攻撃、横田真未選手のブロックで13-7とリードを奪う。続いて林選手もブロックを決め、中盤は優位にゲームを進めていく。サーブを最大の強化テーマに挙げてきた日本は攻めのサーブを演じ、林選手がサービスエースを奪い18-10。そして、中盤以降は石川真佑選手、籾井あき選手、宮部藍梨選手、宮部愛芽世選手をコートへ起用する。宮部愛芽世選手はうまく相手コートへボールを押し込み得点すると、次も強烈なスパイクで得点し21-15とする。続いて姉の宮部藍梨選手も中央から鋭いスパイクを放ち23-17。続く24点目も宮部藍梨選手が奪い、マッチポイントを迎えた。最後はこれまた宮部藍梨選手がサービスエースを奪い、25-17で第1セットを先取した。
【第2セット】
このセットはメンバーを大幅に入れ替え、石川選手、宮部藍梨選手、宮部愛芽世選手、小川愛里奈選手、籾井選手らをスタートから起用した。林選手がサーブで相手陣営を崩し4-1とする。その後、逆に相手の強烈なサーブに苦しめられ4-5と逆転を許すものの、小川選手がブロード攻撃を決め5-5の同点に追いつく。その小川選手はサービスエースを奪う活躍を見せる。そして、小島満菜美選手は相手の強烈なバックアタックを拾い得点へつなげる。長いラリーでは石川選手が中央からのバックアタックを決め10-8。以降は一進一退の攻防が続き、14-12。カナダも高いブロックとパワフルなスパイクで応戦してくる。気がつけば15-15の同点とされ、中盤は我慢のバレーが続く。石川選手が強烈なスパイクを放ち18-16とリードすると、宮部藍梨選手がサーブで相手を崩し、チャンスでは林選手がしっかり決め切り20-17と一歩リードする。リリーフサーバーで起用された佐藤淑乃選手は期待に応えサービスエースを奪い24-19。最後は相手ミスで25-19とした日本が2セットを連取した。
【第3セット】
佐藤選手をスタートから起用し、その佐藤選手はレフトからスパイクを決めていく。小川選手も得意のブロード攻撃を決めるが、序盤は得点の取り合いが続き7-6とシーソーゲームとなる。宮部藍梨選手のブロックが飛び出すと相手のミスを誘い、10-6とリードした日本。宮部愛芽世選手がサーブで崩し、宮部藍梨選手がダイレクトボールを決め11-6、佐藤選手も続き12-6といい流れを作る。宮部愛芽世選手はバックアタックも冴えた。中盤を制した日本は、内瀬戸真実選手からの安定したパスを籾井選手がリズムよくトスを上げ、佐藤選手が気持ちよくスパイクを決め19-13とした。石川選手も強烈なスパイクを放ち20-13。ここから相手の高いブロックが襲い掛かり20-17と3点差まで詰め寄られるが、宮部愛芽世選手が悪い流れを絶ち21-17。宮部藍梨選手のサービスエースで24-19とセットポイントを握った日本は相手ミスで25点目を奪い、25-20。セットカウント3-0のストレート勝ちを収めた。
【コメント】
宮部愛芽世選手
「リザーブでの出場ではなくスタートとして2セット目から出させてもらい、前半、自分のいいプレーが出たところはあったが、後半カナダが動けるようになってきてからは少し押される部分があったので、そこをしっかりと修正したい。個人的にはサーブでもう少し崩せたのでは、という印象がある。次のコロンビア戦や世界選手権に向けてさらに詰めていきたい。(チームの雰囲気は)試合に入るところなどはとてもいい雰囲気でできている。そこをさらに、コートの内外やスタッフとなど、わかれないように一つになってしっかり戦いたい。そのためには、自分からは外からできる声掛けや、サーブで入ったらしっかり攻めて、思い切ったプレーでチームを鼓舞することで、さらにいい雰囲気でできると思うので頑張っていきたい」
チーム | セットカウント | 第1セット | 第2セット | 第3セット | 第4セット | 第5セット |
---|---|---|---|---|---|---|
日本 | 3 | 25 | 25 | 25 | ||
フランス | 0 | 21 | 17 | 20 |
【第1セットのスタメン】
【戦評】
【第1セット】
2024年パリオリンピックの開催国、フランスとの対戦。パリオリンピックへ向けて強化を図っており、欧州のチームだけに高さとパワーもある強敵である。
立ち上がり、相手の強烈なサーブを内瀬戸真実選手が見事にAパスを返し、関菜々巳選手が林琴奈選手へ上げ見事にブロックアウトを奪い、先制点を上げる。その後、3点を奪われ1-3とされるも島村春世選手のブロード攻撃、古賀紗理那選手のサービスエースで5-4と逆転に成功する。日本は連続得点こそ奪えないものの、林選手らの活躍でサイドアウトはしっかりと奪っていく。しかし、11-11から連続失点を許し11-13でタイムアウトを要求した日本。相手のサーブミスで12-13、そして福留慧美選手のナイスディグから井上愛里沙選手が決めて、13-13の同点とする。だが、サービスエースを奪われるなどし13-16とされ、日本は2回目のタイムアウトを要求。ここで島村選手のブロード攻撃が決まり14-16。島村選手に替わり宮部愛芽世選手がリリーフサーブで起用され、2点を奪い16-16の同点とした。互いに点を奪い合う展開で終盤へと向かう。20-19からリリーフサーブで起用された佐藤淑乃選手はレシーブでも貢献し、得点へとつなげ21-19とした。ここでフランスがタイムアウトを要求した。1点を争う展開で林選手が決め22‐20。この場面では石川真佑選手がリリーフサーブで起用され、相手のミスを誘い23-20とするサーブを放った。古賀選手がレフトから決め24-21のセットポイントを握り、最後は井上選手が決め25-21で第1セットを奪った。このセット、リリーフサーバーで起用された3選手が全員得点に絡む活躍を見せ、眞鍋監督の采配も光った。
【第2セット】
古賀選手のスパイクで先制点を上げた日本は横田真未選手も続いた。フランスも高さのある攻撃で応戦してくるため、得点は開かないが、日本は島村選手らが確実にサイドアウトを奪っていく。相手の隙をつき7-4とリードする日本。その後、林選手のブロックで10-5と点差を広げた。さらにラリーも制して、11-5でフランスが1回目のタイムアウトを要求し、日本ペースで試合は進む。フランスも反撃を見せ、11-7と4点差まで追い上げてくる。だが、慌てない日本は持ち味の粘りのあるバレーボールでフランスの攻撃に耐え、14-7。良いリズムで中盤へと試合は進む。内瀬戸選手、島村選手らは自身の役割を確実にこなし、得点を演出していく。関選手も献身的なトス回しでスパイカー陣を操り、生かしていく。19-12とリードを広げた日本は多彩な攻撃で相手ブロッカーを翻弄する。20-13となり、フランスは2回目のタイムアウト。その後も古賀選手らが確実に決め21-14とする。最後は長いラリーを制した日本が得点し25-17で奪い、2セットを連取した。
【第3セット】
勢いに乗る日本は古賀選手のスパイクで先取点を上げると相手ミスで2-0と、入りは良く、林はレシーブでも活躍し得点へとつなげた。そして、島村選手がブロックで得点し5-1とリードを奪う。序盤は9-4とリードして試合は進んだ。高さのあるフランスのブロックだが、速さのある攻撃で、完成する前に攻撃を仕掛ける日本。それを演出するのが内瀬戸選手であり、関選手でもある。全員が持ち味を最大限に発揮しゲームを優位に進めていき、14-9とリードし中盤の攻防へ。相手ブロックや強烈なスパイクで応戦され3点差まで詰め寄られるが、ブロックディフェンスが機能した日本は18-13とする。フランスに粘りが生まれ苦しむも、横田選手が得点し20-16。林選手は味のあるスパイクを決め、21-17とするも、フランスの追い上げで得点は22-20となる。フランスの勢いを止めるため、日本はタイムアウトを要求して一息ついた。井上選手がスパイクを決め23-20とすると、24点目も井上選手が奪い24-20。最後は相手スパイクが日本のサイドラインを割り25-20となり、ストレート勝ちを収めた。
フランスはまだまだ粗さの残るチームだが、秘めた力があり今後侮れないチームになるという印象が残った。
【コメント】
関菜々巳選手
「アウェイの中でやりづらい部分はあったが、勝ちきれたことはすごくよかった。自分たちの失点が多かったり、サーブで崩した後のディフェンスは課題が残る試合だったので、次の試合に向けて修正していきたいと思う。
世界選手権に向けて次の2試合はすごく大事になってくると思うので、自分たちのやるべきことをしっかりやって、個人としてはセッターとしてコンビの精度を上げていけるように頑張っていきたい」
9月11日 日本×アルゼンチン
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
3
25
25
25
アルゼンチン
0
11
22
15
【第1セットのスタメン】
【戦評】
【第1セット】
世界選手権の第1次ラウンドでも対戦するアルゼンチン。高さとパワーもあるチームだけに、サーブで効果を出し、日本のリズムでゲームを進めていきたい。
いきなり井上愛里沙選手のサービスエースで始まり、続いて林琴奈選手のスパイクで2-0。関 菜々巳選手は内瀬戸真実選手からのAパスを横田真未選手、小川愛里奈選手の両ミドルへトスを回し、リズムを作る。古賀紗理那選手のサービスエースやパイプ攻撃、さらには小川選手のブロード攻撃で得点を重ね、8-3とリードを奪う。続く長いラリーでは井上選手が決め9-4と日本ペースでゲームが進む。横田選手は相手のスパイクを読みブロック、さらには自身でワンタッチを取ってクイックも決め13-5とした。井上選手もスパイク、サーブにと躍動し、15-6とリードを広げた。横田選手に替わり宮部藍梨選手がリリーフサーバーで起用されると、自身の好レシーブから3連続得点に絡む活躍を見せ期待に応えた。21-10の場面から2枚替えで起用された宮部愛芽世選手と籾井あき選手も安定したプレーを見せ、第1セットを25-11で日本が先取した。
【第2セット】
林選手のスパイクで先制点を上げると、横田選手のサーブで相手を崩し、関選手が林選手へのコンビネーションで見事なスパイクを演出する。小川選手、古賀選手のブロックも決まり、7-0とする。ブロックとディフェンスがしっかりと機能した日本はその後も井上選手らが確実に得点を重ね、12-4とリードを奪う。アルゼンチンも高さとパワーで対抗してくるも林選手の技ありで対抗し、反撃の隙を相手に与えない。中盤、日本が17-8とリードした場面でアルゼンチンは2回目のタイムアウトを要求する。3連続得点を許しはしたものの、古賀選手のスパイク、井上選手のバックアタックで20-12とする。多少リズムが崩れ20-15まで追い上げられるも、古賀選手のスパイクで一旦は断ち切る。しかし、リズムが戻らないまま21-19まで迫られる展開となってしまう。なんとか23-20とし、ミスで23-22となるが、井上選手が決め切り24-22のセットポイントを握る。最後はまたしても井上選手が相手のブロード攻撃を見事にブロックし、25-22でセットを連取した。
【第3セット】
序盤はアルゼンチンの勢いに押されるも、横田選手、小川選手のミドル陣が目の覚めるような速攻を見せる。4-6とその差は2点。関選手はミドルを多用し突破口を見出す。相手も多彩な攻撃を仕掛けてくるも、徐々に日本のペースとなり、ようやく7-7の同点とする。ここで小島満菜美選手の素晴らしいディグから得点して8-7と逆転に成功し、またしても小島選手のファインレシーブからボールをつなぎ、横田選手がブロックを決め11-8とした。その後は互いに点を取り合うが、横田選手の好レシーブからリズムを掴んだ日本は14-10と一歩抜け出した。中盤以降も順調に得点を重ねて20-12とリードを広げ、最後まで集中力を切らさず攻めて25-15で奪い、ストレート勝ちを収めた。
【コメント】
小川愛里奈選手
「久々にスタートで出た試合。コンディションも上がってきていてスパイク面に関しては調子もよく、攻撃でチームに貢献できたと思う。(チームは)1セット目は集中していて試合の”入り”もよかったが、2セット目の終盤にかけて”お見合いボール”が増えてしまったので、3セット目に入る前にもう一度チームとしてノータッチを減らそう、という話をした。そこも修正できたので、チーム全体でいい流れで試合ができた。次の試合もしっかり全員で勝ちきれるよう、チーム一丸となって頑張りたい」
9月9日 日本×ベルギー
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
3
25
25
25
ベルギー
0
17
18
21
【第1セットのスタメン】
【戦評】
【第1セット】
ネーションズリーグではフルセットの末に敗れたベルギーとの対戦。井上愛里沙選手からのサーブからスタートし、林琴奈選手のスパイクで先制点を上げると3連続ポイント。古賀紗理那選手も続き、7-2とリードを奪う。ここでベルギーは1回目のタイムアウトを要求する。今大会はテクニカルタイムアウトの採用がなく、各チームに2回与えられるタイムアウトをどのタイミングで取るかも勝負に大きく影響してくる。ディグで起用されている福留慧美選手は相手の強打を何度も上げ、得点へ結びつける活躍を見せる。3点差まで迫られるも、関菜々巳選手が絶妙なツーアタックを見せ相手へ主導権を渡さない。井上選手も得点し、13-7とリードを奪う。相手ミスもあり中盤は16-9と日本のペースで試合が進む。ミドルでは横田真未選手が相手エースをブロックし、17-9とした。内瀬戸真実選手のAパスから島村春世選手が見事な速攻を決めて19-11。20-15まで追い上げられるも、島村選手のブロード攻撃で相手の攻撃を断ち切り21-15とすると、井上選手、横田選手らが確実にポイントを重ね、最後は古賀選手のブロックで得点し、25-17で第1セットを奪った。
【第2セット】
波に乗る日本は古賀選手のサービスエースで4-2とリードを奪う。島村選手の攻撃も冴え5-2。関選手はミドルへトスをうまく回し、横田選手もそれに応える活躍を見せる。粘りのバレーで何度もリバウンドを取り、速い攻撃へ展開し得点を重ね、10-4とリードを奪う。井上選手、林選手の攻撃、さらには関選手のサーブも冴え12-4と大きくリードする。そして、横田選手をおとりにして林選手が後ろへ回るコンビネーションも見事に決まる。中盤は日本のペースのまま進み、16-7とリードして終盤へと進む。ベルギーも高さを生かしたブロックで追い上げを見せ、連続得点を上げて18-14と4点差まで迫ってくる。ここで日本はタイムアウトを要求し、その後島村選手が決めて流れを断ち切る。ここで宮部愛芽世選手がリリーフサーバーに起用されてサービスエースを奪い、20-14。その後、3点差まで詰め寄られるが、林選手らの活躍で24-18とセットポイントを握る。最後は福留選手の好レシーブから古賀選手が決め切り、25-18とした日本が2セットを連取した。
【第3セット】
序盤は互いに点を取り合う展開でどちらも抜け出せない。しかし、林選手、古賀選手らは確実にスパイクを決めていく。ここで相手ミスがあり6-4と一歩リードする。井上選手はブロックでも貢献し8-5とし、古賀選手が高速バックアタックを決めて9-5と優位にゲームを進めていく。その後、互いが点を取り合い16-11で中盤を迎えた。高さのある攻撃とブロックで徐々に詰め寄ってくるベルギーに、日本も林選手のスパイクで応戦し21-17。そして、宮部愛芽世選手がまたしてもリリーフサーブに起用されサービスエースを奪い、22-17とした。終盤は苦戦したが最後は井上選手が決め25-21とし、セットカウント3-0のストレート勝ちを収めた。
【コメント】
古賀紗理那選手
「シーズン最初のネーションズリーグでは負けている相手だったので、絶対に勝つという気持ちで(試合に)入った。また、今回の大会は世界選手権に向けて、チームとしてこうやって勝っていく、というのを出していこうと今日選手ミーティングで話していた。この大会は”勝ちぐせ”をつけるために大切な大会だと思っていたので、初戦でストレートで勝つことができてよかった。
途中でサーブで入ってきた選手がサービスエースを取ってくれてその時に一気に盛り上がったり、とてもいい雰囲気試合ができている。
次戦のアルゼンチンも世界選手権で当たるチームなので、しっかり勝ちきるということと、それぞれスタートかそうでないかに関係なく、チーム一丸となって戦えるよういい準備をしていきたい」
チーム | セットカウント | 第1セット | 第2セット | 第3セット | 第4セット | 第5セット |
---|---|---|---|---|---|---|
日本 | 3 | 25 | 25 | 25 | ||
アルゼンチン | 0 | 11 | 22 | 15 |
【第1セットのスタメン】
【戦評】
【第1セット】
世界選手権の第1次ラウンドでも対戦するアルゼンチン。高さとパワーもあるチームだけに、サーブで効果を出し、日本のリズムでゲームを進めていきたい。
いきなり井上愛里沙選手のサービスエースで始まり、続いて林琴奈選手のスパイクで2-0。関 菜々巳選手は内瀬戸真実選手からのAパスを横田真未選手、小川愛里奈選手の両ミドルへトスを回し、リズムを作る。古賀紗理那選手のサービスエースやパイプ攻撃、さらには小川選手のブロード攻撃で得点を重ね、8-3とリードを奪う。続く長いラリーでは井上選手が決め9-4と日本ペースでゲームが進む。横田選手は相手のスパイクを読みブロック、さらには自身でワンタッチを取ってクイックも決め13-5とした。井上選手もスパイク、サーブにと躍動し、15-6とリードを広げた。横田選手に替わり宮部藍梨選手がリリーフサーバーで起用されると、自身の好レシーブから3連続得点に絡む活躍を見せ期待に応えた。21-10の場面から2枚替えで起用された宮部愛芽世選手と籾井あき選手も安定したプレーを見せ、第1セットを25-11で日本が先取した。
【第2セット】
林選手のスパイクで先制点を上げると、横田選手のサーブで相手を崩し、関選手が林選手へのコンビネーションで見事なスパイクを演出する。小川選手、古賀選手のブロックも決まり、7-0とする。ブロックとディフェンスがしっかりと機能した日本はその後も井上選手らが確実に得点を重ね、12-4とリードを奪う。アルゼンチンも高さとパワーで対抗してくるも林選手の技ありで対抗し、反撃の隙を相手に与えない。中盤、日本が17-8とリードした場面でアルゼンチンは2回目のタイムアウトを要求する。3連続得点を許しはしたものの、古賀選手のスパイク、井上選手のバックアタックで20-12とする。多少リズムが崩れ20-15まで追い上げられるも、古賀選手のスパイクで一旦は断ち切る。しかし、リズムが戻らないまま21-19まで迫られる展開となってしまう。なんとか23-20とし、ミスで23-22となるが、井上選手が決め切り24-22のセットポイントを握る。最後はまたしても井上選手が相手のブロード攻撃を見事にブロックし、25-22でセットを連取した。
【第3セット】
序盤はアルゼンチンの勢いに押されるも、横田選手、小川選手のミドル陣が目の覚めるような速攻を見せる。4-6とその差は2点。関選手はミドルを多用し突破口を見出す。相手も多彩な攻撃を仕掛けてくるも、徐々に日本のペースとなり、ようやく7-7の同点とする。ここで小島満菜美選手の素晴らしいディグから得点して8-7と逆転に成功し、またしても小島選手のファインレシーブからボールをつなぎ、横田選手がブロックを決め11-8とした。その後は互いに点を取り合うが、横田選手の好レシーブからリズムを掴んだ日本は14-10と一歩抜け出した。中盤以降も順調に得点を重ねて20-12とリードを広げ、最後まで集中力を切らさず攻めて25-15で奪い、ストレート勝ちを収めた。
【コメント】
小川愛里奈選手
「久々にスタートで出た試合。コンディションも上がってきていてスパイク面に関しては調子もよく、攻撃でチームに貢献できたと思う。(チームは)1セット目は集中していて試合の”入り”もよかったが、2セット目の終盤にかけて”お見合いボール”が増えてしまったので、3セット目に入る前にもう一度チームとしてノータッチを減らそう、という話をした。そこも修正できたので、チーム全体でいい流れで試合ができた。次の試合もしっかり全員で勝ちきれるよう、チーム一丸となって頑張りたい」
チーム | セットカウント | 第1セット | 第2セット | 第3セット | 第4セット | 第5セット |
---|---|---|---|---|---|---|
日本 | 3 | 25 | 25 | 25 | ||
ベルギー | 0 | 17 | 18 | 21 |
【第1セットのスタメン】
【戦評】
【第1セット】
ネーションズリーグではフルセットの末に敗れたベルギーとの対戦。井上愛里沙選手からのサーブからスタートし、林琴奈選手のスパイクで先制点を上げると3連続ポイント。古賀紗理那選手も続き、7-2とリードを奪う。ここでベルギーは1回目のタイムアウトを要求する。今大会はテクニカルタイムアウトの採用がなく、各チームに2回与えられるタイムアウトをどのタイミングで取るかも勝負に大きく影響してくる。ディグで起用されている福留慧美選手は相手の強打を何度も上げ、得点へ結びつける活躍を見せる。3点差まで迫られるも、関菜々巳選手が絶妙なツーアタックを見せ相手へ主導権を渡さない。井上選手も得点し、13-7とリードを奪う。相手ミスもあり中盤は16-9と日本のペースで試合が進む。ミドルでは横田真未選手が相手エースをブロックし、17-9とした。内瀬戸真実選手のAパスから島村春世選手が見事な速攻を決めて19-11。20-15まで追い上げられるも、島村選手のブロード攻撃で相手の攻撃を断ち切り21-15とすると、井上選手、横田選手らが確実にポイントを重ね、最後は古賀選手のブロックで得点し、25-17で第1セットを奪った。
【第2セット】
波に乗る日本は古賀選手のサービスエースで4-2とリードを奪う。島村選手の攻撃も冴え5-2。関選手はミドルへトスをうまく回し、横田選手もそれに応える活躍を見せる。粘りのバレーで何度もリバウンドを取り、速い攻撃へ展開し得点を重ね、10-4とリードを奪う。井上選手、林選手の攻撃、さらには関選手のサーブも冴え12-4と大きくリードする。そして、横田選手をおとりにして林選手が後ろへ回るコンビネーションも見事に決まる。中盤は日本のペースのまま進み、16-7とリードして終盤へと進む。ベルギーも高さを生かしたブロックで追い上げを見せ、連続得点を上げて18-14と4点差まで迫ってくる。ここで日本はタイムアウトを要求し、その後島村選手が決めて流れを断ち切る。ここで宮部愛芽世選手がリリーフサーバーに起用されてサービスエースを奪い、20-14。その後、3点差まで詰め寄られるが、林選手らの活躍で24-18とセットポイントを握る。最後は福留選手の好レシーブから古賀選手が決め切り、25-18とした日本が2セットを連取した。
【第3セット】
序盤は互いに点を取り合う展開でどちらも抜け出せない。しかし、林選手、古賀選手らは確実にスパイクを決めていく。ここで相手ミスがあり6-4と一歩リードする。井上選手はブロックでも貢献し8-5とし、古賀選手が高速バックアタックを決めて9-5と優位にゲームを進めていく。その後、互いが点を取り合い16-11で中盤を迎えた。高さのある攻撃とブロックで徐々に詰め寄ってくるベルギーに、日本も林選手のスパイクで応戦し21-17。そして、宮部愛芽世選手がまたしてもリリーフサーブに起用されサービスエースを奪い、22-17とした。終盤は苦戦したが最後は井上選手が決め25-21とし、セットカウント3-0のストレート勝ちを収めた。
【コメント】
古賀紗理那選手
「シーズン最初のネーションズリーグでは負けている相手だったので、絶対に勝つという気持ちで(試合に)入った。また、今回の大会は世界選手権に向けて、チームとしてこうやって勝っていく、というのを出していこうと今日選手ミーティングで話していた。この大会は”勝ちぐせ”をつけるために大切な大会だと思っていたので、初戦でストレートで勝つことができてよかった。
途中でサーブで入ってきた選手がサービスエースを取ってくれてその時に一気に盛り上がったり、とてもいい雰囲気試合ができている。
次戦のアルゼンチンも世界選手権で当たるチームなので、しっかり勝ちきるということと、それぞれスタートかそうでないかに関係なく、チーム一丸となって戦えるよういい準備をしていきたい」