- 3
- アウトサイドヒッター
第14回アジアU18(ユース)女子選手権大会
-
- VOLLEYBALL
- BEACH VOLLEYBALL
- YEAR
-
- 2024
- 2023
- 2022
- 2021
- 2020
- 2019
- 2018
- 2017
- 2016
- 2015
- 2014
RESULTS
試合結果
最終順位
- 日本
- 中国
- 韓国
- タイ
- チャイニーズタイペイ
- カザフスタン
- イラン
- ウズベキスタン
- フィリピン
- インド
- オーストラリア
U18女子日本代表 個人賞受賞者
ベスト アウトサイド ヒッター賞 |
大森咲愛選手
|
---|---|
ベストセッター賞 |
吉田紗奈衣選手
|
ベストリベロ賞 |
西川凛選手
|
最優秀選手賞 |
大森咲愛選手
|
日本の試合結果
6月13日 日本×中国 決勝
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
3
19
26
25
25
15
中国
2
25
28
21
17
13
【第1セットのスタメン】
【戦評】
【第1セット】
決勝戦という大舞台のためか、立ち上がりは日本に幾分硬さが見えた。出だしから中国のライトからの攻撃に手を焼き、3-7とリードを許したところで日本はタイムアウトを取った。中盤にかけて大森咲愛選手のアタックやサーブで対抗した日本だが、中国の高いブロックと早いサーブに手を焼くと、徐々に点差を広げられ13-19、日本が2回のタイムアウトを使い切った。終盤、平野シアラ美恵アディナ選手のライトからのスパイクや、馬場柚希選手のサービスエースで追い上げるも、中国の高さに屈し19-25で第1セットを失った。
【第2セット】
相変わらずの中国の猛攻を受け0-4とあっという間にリードされた。しかし、ここから日本が踏ん張りを見せた。河俣心海選手が中国のエースをシャットアウトすると、大森選手のサーブなどで5-5と追い付いた。その後は相変わらず中国のスピードサーブに手こずりながらも、北川美桜選手がセンターから切り込んで得点を挙げた。日本のビハインドではあったが点の取り合いとなり、15-16となったところで中国が1回目のタイムアウトを要求した。そこからライトのエースにトスを集める中国に15-18とリードを広げられ、日本がタイムを取った。終盤に向けて、ようやく笠井季璃選手、大森選手の両エースにエンジンがかかり、22-21と逆転に成功、たまらず中国は2回目のタイムアウトを取った。ここから両チームとも譲らず、笠井選手の相手ブロックの手をはじくパワフルなアタックでデュースにまでもつれ込んだが、最後は中国の高いブロックに捕まり、26-28で第2セットも失った。
【第3セット】
立ち上がりに日髙心選手のサーブが中国レシーブを乱し、大森選手がブロックで押し込むプレーで日本が得点を先取した。その後も馬場選手の連続サービスエースなどで得点を重ね6-3とすると、たまらず中国はタイムアウトを要求。それ以降は中国の高いブロックに手を焼き、サイドアウトは取るものの、中国に逆転されリードを許す苦しい試合展開となった。10-13、12-17と引き離されたところで、あまり間を置かずに立て続けにタイムアウトを取らざるを得なかった。しかし、これが功を奏したのか、馬場選手のサービスエースや平野選手のスパイクで17-20と猛追。終盤には笠井選手の好サーブで相手レシーブを乱すと、大森選手が小気味よいスパイクを決めて日本が7連続得点を挙げて一気に中国を突き放し、25-21で第3セットを取り返した。
【第4セット】
出だしから大森選手のサーブで揺さぶり、笠井選手がアタックを決めるという本来のペースを取り戻した日本。会場からは日本コールも巻き起こり、8-0と大きくリードした。この間に中国は2回のタイムアウトを使い切ってしまった。その後はサイドアウトの応酬になり、14-11で後半に突入。馬場選手の好サーブで中国のレシーブを乱し、北川選手のセンターからのフェイントなどが決まって19-11とさらにリードを広げた。セッター・吉田紗奈衣選手が笠井選手のバックアタックを交えるなどトスを散らせて、中国ブロッカー陣に的を絞らせず確実に得点を重ねた。最後は平野選手のライトからのスパイクで、25-17とセットカウントを2-2のタイに戻した。
【第5セット】
スタートから一進一退の攻防が続いたが、北川選手のセンター攻撃が効果的に決まり、6-4としたところで中国がタイムアウトを取った。日本は大森選手の連続スパイクでリードを広げにかかるが、中国もパワーのあるスパイクを連発して食い下がり、10-9と1点差で終盤へ。ここから笠井選手が踏ん張って点差を広げると、好レシーブで中国の猛追を食い止め、最後は大森選手のスパイクが中国のレシーブの手を大きくはじいて15-13。2セットダウンから3セットを奪い返し、8回連続のアジアチャンピオンとなった。
6月12日 日本×タイ セミファイナルラウンド
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
3
25
25
26
タイ
0
11
19
24
【第1セットのスタメン】
【戦評】
【第1セット】
出だしからタイに付け入る隙を全く与えない日本の立ち上がり。笠井季璃選手や大森咲愛選手のアタックやブロックで6-1となったところでタイはたまらずタイムアウト。その後もバックアタックを絡めた日本の攻撃が相手レシーブの手をはじいて12-2となったところで、タイは2回のタイムアウトを使い切った。中盤以降もタイの攻撃を散発に抑えた日本は順調に加点し、最後は北川美桜選手がセンターから決めて、25-11とタイを突き放した。
【第2セット】
河俣心海選手や大森選手のアタックやブロックで一気に4-0とスタートダッシュを切った日本。それ以降タイも踏ん張りサイドアウトの応酬となり、ワンプレー毎に場内の観衆の声援も一段と大きくなってきた。中盤13-11とタイに追い上げられたところで、日本のベンチはタイムアウトを要求。これでリズムの変わった日本は、笠井選手の落ち着いたアタックで加点して16-12としたところで、タイもすかさず1回目のタイムアウト。ここにきて両チームのベンチの動きが慌ただしくなってきた。しかし、終盤に向かって北川選手のアタックや笠井選手のブロックなどで確実に加点する日本が、必死で追いすがるタイを振り切って25-19と2セット連取に成功した。
【第3セット】
いきなり大森選手の小気味よいストレートスパイクから始まった第3セット。河俣選手のアタックやブロックでも加点をすると、バックアタックを絡めた攻撃も出だして10-7としたところでタイがタイムアウト。これが効いて、少しずつタイのアタックが日本のブロックの間を抜いたり、手をはじいたりして加点する場面が多くなってきて、会場の盛り上がりも一段と大きくなってきた。日本も大森選手の踏ん張りで対抗するも20-19と追い上げられ、日本ベンチはたまらずタイムアウトを要求。それ以降もサイドアウトの応酬となりデュースまでもつれ込んだが、最後は大森選手が相手のライト攻撃をブロックして、26-24と接戦に決着をつけた。
セミファイナルラウンド(準決勝)を勝ちあがった日本は、6月13日(月)、現地時間19:00(日本時間21:00)より中国とファイナルラウンド決勝戦を戦う。
6月11日 日本×フィリピン 予選ラウンド
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
3
25
25
25
フィリピン
0
11
18
15
【第1セットのスタメン】
【戦評】
【第1セット】
この大会で初めて朝一番(9:00開始)の試合の影響か、若干身体の動きが鈍い日本はいきなり連続ミスでスタート。しかし心配もここまでで、河俣心海選手のブロックやサービスエースで一気に14-5とフィリピンを引き離した。中盤以降もキャプテン・笠井季璃選手や大森咲愛選手の両サイドにボールを集め得点を重ね、21-7とした。終盤、日本に連続ミスが出て22-11とフィリピンに追い上げを許したが、最後も両ポイントゲッター(笠井、大森選手)の活躍でフィリピンを突き放し、25-11でセットを先取した。
【第2セット】
出だしから笠井選手の落ち着いたプレーで確実に日本が得点を重ね、7-3としたが、日本のミスが目立ち始めると中盤にかけて9-9とフィリピンに並ばれた。その後も一時リードはするものの調子に乗り切れない日本は、ブロックを抜けてくるフィリピンのスパイクを拾いきれず13-13と追従された。日本は流れを切るべくタイムアウトを要求。これで立て直すと笠井選手や平野シアラ美恵アディナ選手による両サイドからの攻撃で20-16とリードを広げ、今度はフィリピンがタイムアウト。しかし、日本の勢いは止まらず、最後は北川美桜選手の攻撃などでフィリピンを25-18と押し切った。
【第3セット】
第1、2セットの出だしでもたついた日本は、3セットも同じ展開で1-5とフィリピンにリードを許した。笠井選手の硬軟交えたアタックで挽回しようとするも、中盤までは点の取り合いとなり14-15で後半へ。ここで日本は河俣選手を投入。この采配が功を奏し、河俣選手が連続ブロックやアタックを稼いで20-15と一気に点差をつけることに成功した。フィリピンはタイムアウトを要求したが、それでも日本の猛攻を止まらず、最後は笠井選手サービスエースで25-15とし、ストレートで勝利を収めた。
6月9日 日本×カザフスタン 予選ラウンド
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
3
25
25
25
カザフスタン
0
9
17
22
【第1セットのスタメン】
【戦評】
【第1セット】
スタート直後から大森咲愛選手のコースを狙ったサーブだけで4得点を挙げるなど、カザフスタンを圧倒した日本。馬場柚希選手のクイックも決まり16-4と大きくリードしたところで、カザフスタンは2回のタイムアウトを使い果たした。その後も全くカザフスタンを寄せ付けない猛攻を続けると、終盤も大森咲愛選手のレフトからの攻撃が小気味よく決まり、25-9とカザフスタンを一蹴した。
【第2セット】
出だしから笠井季璃選手のアタックや渡邉実羽香選手、馬場柚希選手の連続ブロック、さらには日髙心選手のサーブで日本が順調に得点を重ね、13-6としたところでたまらずカザフスタンはタイムアウトを要求。その後はスピードサーブで日本のレセプションを乱すなど、少しずつペースを掴んだカザフスタンに追い上げられ、16-14となったところで日本はタイムアウトを取り選手を落ち着かせた。これを契機に笠井選手や平野シアラ美恵アディナ選手の両サイドからの攻撃が小気味よく決まり、一気に加点して25-17でセットを連取した。
【第3セット】
日本は大幅にスターティングメンバーを入れ替えて臨んだ。立ち上がりにカザフスタンのライト攻撃を止められず、5-7と先行を許したところで、日本は早くも1回目のタイムアウトを要求した。その後もカザフスタンにBクイックを決められたり、日本のスパイクを好レシーブされたりなど、お株を奪われる展開となった。日本は渡邉選手らのアタックで食い下がるも15-18と、なかなか点差が詰めることができない。ここでベンチが動き、笠井選手をサーブで起用すると、ようやくペースを取り戻した。平野選手や大森選手の攻撃が切れを取り戻し逆転に成功すると、最後は馬場選手のブロックで追いすがるカザフスタンを25-22と振り切った。
*日本は予選ラウンド最終戦の結果を待たずに同B組2位以上が確定し、セミファイナルラウンド上位グループ(1-4位)進出が決まった。これにより、本大会の最終成績上位4チームに与えられる「世界U19女子選手権大会」(2023年開催)の出場権を獲得した。
6月8日 日本×チャイニーズタイペイ 予選ラウンド
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
3
25
25
25
チャイニーズ
タイペイ
0
22
12
16
【第1セットのスタメン】
【戦評】
【第1セット】
序盤日本は平野シアラ美恵アディナ選手のライトからのパワフルなアタック等で順調に加点し、9-5となったところでたまらずチャイニーズタイペイがタイムアウトを要求。これで一息ついたチャイニーズタイペイが盛り返し、これに河俣心海選手のブロックなどで対抗するも、日本のミスも手伝って中盤はサイドアウトの応酬となり、21-16まで進んだ。ここからチャイニーズタイペイのサーブにレシーブを乱された日本は、連続失点を喫して21-20まで猛追を許した。しかし最後は馬場柚希選手のブロックやキャプテン・笠井季璃選手のアタックで踏ん張った日本が25-22とチャイニーズタイペイを突き放した。
【第2セット】
いきなり北川美桜選手のブロックが飛び出して始まった2セット目。以降、日髙心選手の長短交えたサーブで相手レシーブ陣を乱すと、大森咲愛選手の強弱をつけたアタックで一気に15-5とリードした。その後も、サーブミスなどでチャイニーズタイペイに得点を献上するも、 付け入る隙を与えないレシーブで相手攻撃を切り返すと、終盤も河俣選手のブロックなどで加点して25-12と日本が連取した。
【第3セット】
大幅にスターティングメンバーを入れ替えて臨んだ3セット目。出だしにミスを連発して1-4とチャイニーズタイペイにスタートダッシュを許してしまう。しかし、相手ミスにも助けられた日本は落ち着きを取り戻し、渡邉実羽香選手の効果的なサーブや、大森選手のアタックで8-5と逆転した。中盤以降も大森選手の連続サーブポイントなどで順調に加点し19-13と大きくリードした。終盤も大森選手の猛攻は衰えず、確実に加点した日本が25-16と試合にけりをつけた。
今日の試合で大森選手は大奮闘し、26得点を挙げた。
これで3勝した日本は6月9日(木)現地時間14:00よりカザフスタンと対戦する。
6月7日 日本×インド 予選ラウンド
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
3
25
25
25
インド
0
11
10
18
【第1セットのスタメン】
【戦評】
【第1セット】
出だしに若干力みの見られた日本。スパイクがインドのブロックにワンタッチを取られて切り替えされる展開となり、一進一退の状況が8-8まで続いた。その後、ようやく硬さの取れた日本が渡邉実羽香選手のアタックやサーブで混戦から抜け出すと、一気に16-10としてインドのタイムアウトとなった。その後もキャプテン・笠井季璃選手の強烈なアタックで一気にインドを突き離し、25-11で日本が第1セットを先取した。
【第2セット】
長短を交えたサーブが機能し始めた日本。渡邉選手や北川美桜選手がインドのサーブレシーブを乱して加点すると、河俣心海選手や笠井選手のアタックがさく裂し、あっという間に16-5とした。インドはこの展開にタイムアウトを要求するが、その後も日本の猛攻が続くと、今度は渡邉選手や北川選手が連続スパイクを決め、25-10とインドを突き放した。
【第3セット】
河俣選手や渡邉選手の猛攻でスタートからインドを圧倒する日本。8-3としたところでインドが1回目のタイムアウトを取った。しかし、その後も日本の勢いは止まらず、北川選手の連続サービスエースなどで17-8と一気にリードを広げた。ところが、終盤に向かっては一転して、日本はミスが散発する大味な試合運びとなった。笠井選手のアタックで踏ん張るものの、21-17までインドに追い上げられた。しかし、最後は渡邉選手のアタックが決まり25-18で第3セットをものにした。
6月6日 日本×中国 予選ラウンド
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
3
25
27
25
中国
0
20
25
22
【第1セットのスタメン】
【戦評】
【第1セット】
本大会初戦の相手は平均身長約185cmと日本(同175cm)を10cmを上回る中国。日本の立ち上がりが注目されたが、キャプテン・笠井季璃選手、大森咲愛選手の両サイドにボールを集め、中国の高いブロックに応戦し、中盤まで1点を取り合う好ゲームを展開した。馬場柚希選手のブロックが決まり、日本が17-15と2点リードしたところで中国がたまらずタイムアウト。その後は再びサイドアウトの応酬になったが、北川美桜選手のスパイクや笠井選手のサーブポイントで22-20としたところで中国2回目のタイムアウト。しかし、日本の勢いは止まらず、大森選手の連続アタックで25-20と中国を突き放し、第1セットをものにした。
【第2セット】
出だしこそ平野シアラ美恵アディナ選手、笠井選手の攻撃で一進一退の展開となったが、次第に中国の高い打点からのアタックに点差を広げられ、6-9となったところで日本が1回目のタイムアウトを要求。その後、大森選手の思い切りのいいスパイクで追いすがるが、中国のライト側の攻撃を止められず、11-15となったところで日本は早くも2回目のタイムアウトを取った。日本はこれで息を吹き返し、笠井選手、大森選手の両サイドが踏ん張りを見せ、さらに北川選手のスパイクで18-17と一歩前に出た。終盤に向けて、両チームが1点を争う攻防を見せると、デュースまでもつれ込み会場内も沸いたが、馬場選手のブロックやセッター・吉田紗奈衣選手のツーアタックでしのいだ日本、最後も大森選手のアタックが決まり、27-25と接戦をものにした。
【第3セット】
スタートから河俣心海選手、インディグウェ シンディ千想夢選手を起用。序盤は中国に先行を許すも、川俣選手のアタックや北川選手のブロックで必死に追いすがり、笠井選手の連続アタックで11-12と追い上げたところで中国がたまらず1回目のタイムアウトを要求。中盤にかけて追撃の手を緩めない日本は、笠井選手、大森選手の両輪の活躍で17-15と逆転し、中国は2回目のタイムアウトを取った。その後もリベロ・西川凛選手を中心に身を挺したレシーブで中国の強烈なアタックをつないだ日本。最後はインディグウエ選手のブロックで25-22と中国を突き放した。
チーム | セットカウント | 第1セット | 第2セット | 第3セット | 第4セット | 第5セット |
---|---|---|---|---|---|---|
日本 | 3 | 19 | 26 | 25 | 25 | 15 |
中国 | 2 | 25 | 28 | 21 | 17 | 13 |
【第1セットのスタメン】
【戦評】
【第1セット】
決勝戦という大舞台のためか、立ち上がりは日本に幾分硬さが見えた。出だしから中国のライトからの攻撃に手を焼き、3-7とリードを許したところで日本はタイムアウトを取った。中盤にかけて大森咲愛選手のアタックやサーブで対抗した日本だが、中国の高いブロックと早いサーブに手を焼くと、徐々に点差を広げられ13-19、日本が2回のタイムアウトを使い切った。終盤、平野シアラ美恵アディナ選手のライトからのスパイクや、馬場柚希選手のサービスエースで追い上げるも、中国の高さに屈し19-25で第1セットを失った。
【第2セット】
相変わらずの中国の猛攻を受け0-4とあっという間にリードされた。しかし、ここから日本が踏ん張りを見せた。河俣心海選手が中国のエースをシャットアウトすると、大森選手のサーブなどで5-5と追い付いた。その後は相変わらず中国のスピードサーブに手こずりながらも、北川美桜選手がセンターから切り込んで得点を挙げた。日本のビハインドではあったが点の取り合いとなり、15-16となったところで中国が1回目のタイムアウトを要求した。そこからライトのエースにトスを集める中国に15-18とリードを広げられ、日本がタイムを取った。終盤に向けて、ようやく笠井季璃選手、大森選手の両エースにエンジンがかかり、22-21と逆転に成功、たまらず中国は2回目のタイムアウトを取った。ここから両チームとも譲らず、笠井選手の相手ブロックの手をはじくパワフルなアタックでデュースにまでもつれ込んだが、最後は中国の高いブロックに捕まり、26-28で第2セットも失った。
【第3セット】
立ち上がりに日髙心選手のサーブが中国レシーブを乱し、大森選手がブロックで押し込むプレーで日本が得点を先取した。その後も馬場選手の連続サービスエースなどで得点を重ね6-3とすると、たまらず中国はタイムアウトを要求。それ以降は中国の高いブロックに手を焼き、サイドアウトは取るものの、中国に逆転されリードを許す苦しい試合展開となった。10-13、12-17と引き離されたところで、あまり間を置かずに立て続けにタイムアウトを取らざるを得なかった。しかし、これが功を奏したのか、馬場選手のサービスエースや平野選手のスパイクで17-20と猛追。終盤には笠井選手の好サーブで相手レシーブを乱すと、大森選手が小気味よいスパイクを決めて日本が7連続得点を挙げて一気に中国を突き放し、25-21で第3セットを取り返した。
【第4セット】
出だしから大森選手のサーブで揺さぶり、笠井選手がアタックを決めるという本来のペースを取り戻した日本。会場からは日本コールも巻き起こり、8-0と大きくリードした。この間に中国は2回のタイムアウトを使い切ってしまった。その後はサイドアウトの応酬になり、14-11で後半に突入。馬場選手の好サーブで中国のレシーブを乱し、北川選手のセンターからのフェイントなどが決まって19-11とさらにリードを広げた。セッター・吉田紗奈衣選手が笠井選手のバックアタックを交えるなどトスを散らせて、中国ブロッカー陣に的を絞らせず確実に得点を重ねた。最後は平野選手のライトからのスパイクで、25-17とセットカウントを2-2のタイに戻した。
【第5セット】
スタートから一進一退の攻防が続いたが、北川選手のセンター攻撃が効果的に決まり、6-4としたところで中国がタイムアウトを取った。日本は大森選手の連続スパイクでリードを広げにかかるが、中国もパワーのあるスパイクを連発して食い下がり、10-9と1点差で終盤へ。ここから笠井選手が踏ん張って点差を広げると、好レシーブで中国の猛追を食い止め、最後は大森選手のスパイクが中国のレシーブの手を大きくはじいて15-13。2セットダウンから3セットを奪い返し、8回連続のアジアチャンピオンとなった。
チーム | セットカウント | 第1セット | 第2セット | 第3セット | 第4セット | 第5セット |
---|---|---|---|---|---|---|
日本 | 3 | 25 | 25 | 26 | ||
タイ | 0 | 11 | 19 | 24 |
【第1セットのスタメン】
【戦評】
【第1セット】
出だしからタイに付け入る隙を全く与えない日本の立ち上がり。笠井季璃選手や大森咲愛選手のアタックやブロックで6-1となったところでタイはたまらずタイムアウト。その後もバックアタックを絡めた日本の攻撃が相手レシーブの手をはじいて12-2となったところで、タイは2回のタイムアウトを使い切った。中盤以降もタイの攻撃を散発に抑えた日本は順調に加点し、最後は北川美桜選手がセンターから決めて、25-11とタイを突き放した。
【第2セット】
河俣心海選手や大森選手のアタックやブロックで一気に4-0とスタートダッシュを切った日本。それ以降タイも踏ん張りサイドアウトの応酬となり、ワンプレー毎に場内の観衆の声援も一段と大きくなってきた。中盤13-11とタイに追い上げられたところで、日本のベンチはタイムアウトを要求。これでリズムの変わった日本は、笠井選手の落ち着いたアタックで加点して16-12としたところで、タイもすかさず1回目のタイムアウト。ここにきて両チームのベンチの動きが慌ただしくなってきた。しかし、終盤に向かって北川選手のアタックや笠井選手のブロックなどで確実に加点する日本が、必死で追いすがるタイを振り切って25-19と2セット連取に成功した。
【第3セット】
いきなり大森選手の小気味よいストレートスパイクから始まった第3セット。河俣選手のアタックやブロックでも加点をすると、バックアタックを絡めた攻撃も出だして10-7としたところでタイがタイムアウト。これが効いて、少しずつタイのアタックが日本のブロックの間を抜いたり、手をはじいたりして加点する場面が多くなってきて、会場の盛り上がりも一段と大きくなってきた。日本も大森選手の踏ん張りで対抗するも20-19と追い上げられ、日本ベンチはたまらずタイムアウトを要求。それ以降もサイドアウトの応酬となりデュースまでもつれ込んだが、最後は大森選手が相手のライト攻撃をブロックして、26-24と接戦に決着をつけた。
セミファイナルラウンド(準決勝)を勝ちあがった日本は、6月13日(月)、現地時間19:00(日本時間21:00)より中国とファイナルラウンド決勝戦を戦う。
6月11日 日本×フィリピン 予選ラウンド
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
3
25
25
25
フィリピン
0
11
18
15
【第1セットのスタメン】
【戦評】
【第1セット】
この大会で初めて朝一番(9:00開始)の試合の影響か、若干身体の動きが鈍い日本はいきなり連続ミスでスタート。しかし心配もここまでで、河俣心海選手のブロックやサービスエースで一気に14-5とフィリピンを引き離した。中盤以降もキャプテン・笠井季璃選手や大森咲愛選手の両サイドにボールを集め得点を重ね、21-7とした。終盤、日本に連続ミスが出て22-11とフィリピンに追い上げを許したが、最後も両ポイントゲッター(笠井、大森選手)の活躍でフィリピンを突き放し、25-11でセットを先取した。
【第2セット】
出だしから笠井選手の落ち着いたプレーで確実に日本が得点を重ね、7-3としたが、日本のミスが目立ち始めると中盤にかけて9-9とフィリピンに並ばれた。その後も一時リードはするものの調子に乗り切れない日本は、ブロックを抜けてくるフィリピンのスパイクを拾いきれず13-13と追従された。日本は流れを切るべくタイムアウトを要求。これで立て直すと笠井選手や平野シアラ美恵アディナ選手による両サイドからの攻撃で20-16とリードを広げ、今度はフィリピンがタイムアウト。しかし、日本の勢いは止まらず、最後は北川美桜選手の攻撃などでフィリピンを25-18と押し切った。
【第3セット】
第1、2セットの出だしでもたついた日本は、3セットも同じ展開で1-5とフィリピンにリードを許した。笠井選手の硬軟交えたアタックで挽回しようとするも、中盤までは点の取り合いとなり14-15で後半へ。ここで日本は河俣選手を投入。この采配が功を奏し、河俣選手が連続ブロックやアタックを稼いで20-15と一気に点差をつけることに成功した。フィリピンはタイムアウトを要求したが、それでも日本の猛攻を止まらず、最後は笠井選手サービスエースで25-15とし、ストレートで勝利を収めた。
6月9日 日本×カザフスタン 予選ラウンド
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
3
25
25
25
カザフスタン
0
9
17
22
【第1セットのスタメン】
【戦評】
【第1セット】
スタート直後から大森咲愛選手のコースを狙ったサーブだけで4得点を挙げるなど、カザフスタンを圧倒した日本。馬場柚希選手のクイックも決まり16-4と大きくリードしたところで、カザフスタンは2回のタイムアウトを使い果たした。その後も全くカザフスタンを寄せ付けない猛攻を続けると、終盤も大森咲愛選手のレフトからの攻撃が小気味よく決まり、25-9とカザフスタンを一蹴した。
【第2セット】
出だしから笠井季璃選手のアタックや渡邉実羽香選手、馬場柚希選手の連続ブロック、さらには日髙心選手のサーブで日本が順調に得点を重ね、13-6としたところでたまらずカザフスタンはタイムアウトを要求。その後はスピードサーブで日本のレセプションを乱すなど、少しずつペースを掴んだカザフスタンに追い上げられ、16-14となったところで日本はタイムアウトを取り選手を落ち着かせた。これを契機に笠井選手や平野シアラ美恵アディナ選手の両サイドからの攻撃が小気味よく決まり、一気に加点して25-17でセットを連取した。
【第3セット】
日本は大幅にスターティングメンバーを入れ替えて臨んだ。立ち上がりにカザフスタンのライト攻撃を止められず、5-7と先行を許したところで、日本は早くも1回目のタイムアウトを要求した。その後もカザフスタンにBクイックを決められたり、日本のスパイクを好レシーブされたりなど、お株を奪われる展開となった。日本は渡邉選手らのアタックで食い下がるも15-18と、なかなか点差が詰めることができない。ここでベンチが動き、笠井選手をサーブで起用すると、ようやくペースを取り戻した。平野選手や大森選手の攻撃が切れを取り戻し逆転に成功すると、最後は馬場選手のブロックで追いすがるカザフスタンを25-22と振り切った。
*日本は予選ラウンド最終戦の結果を待たずに同B組2位以上が確定し、セミファイナルラウンド上位グループ(1-4位)進出が決まった。これにより、本大会の最終成績上位4チームに与えられる「世界U19女子選手権大会」(2023年開催)の出場権を獲得した。
6月8日 日本×チャイニーズタイペイ 予選ラウンド
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
3
25
25
25
チャイニーズ
タイペイ
0
22
12
16
【第1セットのスタメン】
【戦評】
【第1セット】
序盤日本は平野シアラ美恵アディナ選手のライトからのパワフルなアタック等で順調に加点し、9-5となったところでたまらずチャイニーズタイペイがタイムアウトを要求。これで一息ついたチャイニーズタイペイが盛り返し、これに河俣心海選手のブロックなどで対抗するも、日本のミスも手伝って中盤はサイドアウトの応酬となり、21-16まで進んだ。ここからチャイニーズタイペイのサーブにレシーブを乱された日本は、連続失点を喫して21-20まで猛追を許した。しかし最後は馬場柚希選手のブロックやキャプテン・笠井季璃選手のアタックで踏ん張った日本が25-22とチャイニーズタイペイを突き放した。
【第2セット】
いきなり北川美桜選手のブロックが飛び出して始まった2セット目。以降、日髙心選手の長短交えたサーブで相手レシーブ陣を乱すと、大森咲愛選手の強弱をつけたアタックで一気に15-5とリードした。その後も、サーブミスなどでチャイニーズタイペイに得点を献上するも、 付け入る隙を与えないレシーブで相手攻撃を切り返すと、終盤も河俣選手のブロックなどで加点して25-12と日本が連取した。
【第3セット】
大幅にスターティングメンバーを入れ替えて臨んだ3セット目。出だしにミスを連発して1-4とチャイニーズタイペイにスタートダッシュを許してしまう。しかし、相手ミスにも助けられた日本は落ち着きを取り戻し、渡邉実羽香選手の効果的なサーブや、大森選手のアタックで8-5と逆転した。中盤以降も大森選手の連続サーブポイントなどで順調に加点し19-13と大きくリードした。終盤も大森選手の猛攻は衰えず、確実に加点した日本が25-16と試合にけりをつけた。
今日の試合で大森選手は大奮闘し、26得点を挙げた。
これで3勝した日本は6月9日(木)現地時間14:00よりカザフスタンと対戦する。
6月7日 日本×インド 予選ラウンド
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
3
25
25
25
インド
0
11
10
18
【第1セットのスタメン】
【戦評】
【第1セット】
出だしに若干力みの見られた日本。スパイクがインドのブロックにワンタッチを取られて切り替えされる展開となり、一進一退の状況が8-8まで続いた。その後、ようやく硬さの取れた日本が渡邉実羽香選手のアタックやサーブで混戦から抜け出すと、一気に16-10としてインドのタイムアウトとなった。その後もキャプテン・笠井季璃選手の強烈なアタックで一気にインドを突き離し、25-11で日本が第1セットを先取した。
【第2セット】
長短を交えたサーブが機能し始めた日本。渡邉選手や北川美桜選手がインドのサーブレシーブを乱して加点すると、河俣心海選手や笠井選手のアタックがさく裂し、あっという間に16-5とした。インドはこの展開にタイムアウトを要求するが、その後も日本の猛攻が続くと、今度は渡邉選手や北川選手が連続スパイクを決め、25-10とインドを突き放した。
【第3セット】
河俣選手や渡邉選手の猛攻でスタートからインドを圧倒する日本。8-3としたところでインドが1回目のタイムアウトを取った。しかし、その後も日本の勢いは止まらず、北川選手の連続サービスエースなどで17-8と一気にリードを広げた。ところが、終盤に向かっては一転して、日本はミスが散発する大味な試合運びとなった。笠井選手のアタックで踏ん張るものの、21-17までインドに追い上げられた。しかし、最後は渡邉選手のアタックが決まり25-18で第3セットをものにした。
6月6日 日本×中国 予選ラウンド
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
3
25
27
25
中国
0
20
25
22
【第1セットのスタメン】
【戦評】
【第1セット】
本大会初戦の相手は平均身長約185cmと日本(同175cm)を10cmを上回る中国。日本の立ち上がりが注目されたが、キャプテン・笠井季璃選手、大森咲愛選手の両サイドにボールを集め、中国の高いブロックに応戦し、中盤まで1点を取り合う好ゲームを展開した。馬場柚希選手のブロックが決まり、日本が17-15と2点リードしたところで中国がたまらずタイムアウト。その後は再びサイドアウトの応酬になったが、北川美桜選手のスパイクや笠井選手のサーブポイントで22-20としたところで中国2回目のタイムアウト。しかし、日本の勢いは止まらず、大森選手の連続アタックで25-20と中国を突き放し、第1セットをものにした。
【第2セット】
出だしこそ平野シアラ美恵アディナ選手、笠井選手の攻撃で一進一退の展開となったが、次第に中国の高い打点からのアタックに点差を広げられ、6-9となったところで日本が1回目のタイムアウトを要求。その後、大森選手の思い切りのいいスパイクで追いすがるが、中国のライト側の攻撃を止められず、11-15となったところで日本は早くも2回目のタイムアウトを取った。日本はこれで息を吹き返し、笠井選手、大森選手の両サイドが踏ん張りを見せ、さらに北川選手のスパイクで18-17と一歩前に出た。終盤に向けて、両チームが1点を争う攻防を見せると、デュースまでもつれ込み会場内も沸いたが、馬場選手のブロックやセッター・吉田紗奈衣選手のツーアタックでしのいだ日本、最後も大森選手のアタックが決まり、27-25と接戦をものにした。
【第3セット】
スタートから河俣心海選手、インディグウェ シンディ千想夢選手を起用。序盤は中国に先行を許すも、川俣選手のアタックや北川選手のブロックで必死に追いすがり、笠井選手の連続アタックで11-12と追い上げたところで中国がたまらず1回目のタイムアウトを要求。中盤にかけて追撃の手を緩めない日本は、笠井選手、大森選手の両輪の活躍で17-15と逆転し、中国は2回目のタイムアウトを取った。その後もリベロ・西川凛選手を中心に身を挺したレシーブで中国の強烈なアタックをつないだ日本。最後はインディグウエ選手のブロックで25-22と中国を突き放した。
チーム | セットカウント | 第1セット | 第2セット | 第3セット | 第4セット | 第5セット |
---|---|---|---|---|---|---|
日本 | 3 | 25 | 25 | 25 | ||
フィリピン | 0 | 11 | 18 | 15 |
【第1セットのスタメン】
【戦評】
【第1セット】
この大会で初めて朝一番(9:00開始)の試合の影響か、若干身体の動きが鈍い日本はいきなり連続ミスでスタート。しかし心配もここまでで、河俣心海選手のブロックやサービスエースで一気に14-5とフィリピンを引き離した。中盤以降もキャプテン・笠井季璃選手や大森咲愛選手の両サイドにボールを集め得点を重ね、21-7とした。終盤、日本に連続ミスが出て22-11とフィリピンに追い上げを許したが、最後も両ポイントゲッター(笠井、大森選手)の活躍でフィリピンを突き放し、25-11でセットを先取した。
【第2セット】
出だしから笠井選手の落ち着いたプレーで確実に日本が得点を重ね、7-3としたが、日本のミスが目立ち始めると中盤にかけて9-9とフィリピンに並ばれた。その後も一時リードはするものの調子に乗り切れない日本は、ブロックを抜けてくるフィリピンのスパイクを拾いきれず13-13と追従された。日本は流れを切るべくタイムアウトを要求。これで立て直すと笠井選手や平野シアラ美恵アディナ選手による両サイドからの攻撃で20-16とリードを広げ、今度はフィリピンがタイムアウト。しかし、日本の勢いは止まらず、最後は北川美桜選手の攻撃などでフィリピンを25-18と押し切った。
【第3セット】
第1、2セットの出だしでもたついた日本は、3セットも同じ展開で1-5とフィリピンにリードを許した。笠井選手の硬軟交えたアタックで挽回しようとするも、中盤までは点の取り合いとなり14-15で後半へ。ここで日本は河俣選手を投入。この采配が功を奏し、河俣選手が連続ブロックやアタックを稼いで20-15と一気に点差をつけることに成功した。フィリピンはタイムアウトを要求したが、それでも日本の猛攻を止まらず、最後は笠井選手サービスエースで25-15とし、ストレートで勝利を収めた。
チーム | セットカウント | 第1セット | 第2セット | 第3セット | 第4セット | 第5セット |
---|---|---|---|---|---|---|
日本 | 3 | 25 | 25 | 25 | ||
カザフスタン | 0 | 9 | 17 | 22 |
【第1セットのスタメン】
【戦評】
【第1セット】
スタート直後から大森咲愛選手のコースを狙ったサーブだけで4得点を挙げるなど、カザフスタンを圧倒した日本。馬場柚希選手のクイックも決まり16-4と大きくリードしたところで、カザフスタンは2回のタイムアウトを使い果たした。その後も全くカザフスタンを寄せ付けない猛攻を続けると、終盤も大森咲愛選手のレフトからの攻撃が小気味よく決まり、25-9とカザフスタンを一蹴した。
【第2セット】
出だしから笠井季璃選手のアタックや渡邉実羽香選手、馬場柚希選手の連続ブロック、さらには日髙心選手のサーブで日本が順調に得点を重ね、13-6としたところでたまらずカザフスタンはタイムアウトを要求。その後はスピードサーブで日本のレセプションを乱すなど、少しずつペースを掴んだカザフスタンに追い上げられ、16-14となったところで日本はタイムアウトを取り選手を落ち着かせた。これを契機に笠井選手や平野シアラ美恵アディナ選手の両サイドからの攻撃が小気味よく決まり、一気に加点して25-17でセットを連取した。
【第3セット】
日本は大幅にスターティングメンバーを入れ替えて臨んだ。立ち上がりにカザフスタンのライト攻撃を止められず、5-7と先行を許したところで、日本は早くも1回目のタイムアウトを要求した。その後もカザフスタンにBクイックを決められたり、日本のスパイクを好レシーブされたりなど、お株を奪われる展開となった。日本は渡邉選手らのアタックで食い下がるも15-18と、なかなか点差が詰めることができない。ここでベンチが動き、笠井選手をサーブで起用すると、ようやくペースを取り戻した。平野選手や大森選手の攻撃が切れを取り戻し逆転に成功すると、最後は馬場選手のブロックで追いすがるカザフスタンを25-22と振り切った。
*日本は予選ラウンド最終戦の結果を待たずに同B組2位以上が確定し、セミファイナルラウンド上位グループ(1-4位)進出が決まった。これにより、本大会の最終成績上位4チームに与えられる「世界U19女子選手権大会」(2023年開催)の出場権を獲得した。
6月8日 日本×チャイニーズタイペイ 予選ラウンド
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
3
25
25
25
チャイニーズ
タイペイ
0
22
12
16
【第1セットのスタメン】
【戦評】
【第1セット】
序盤日本は平野シアラ美恵アディナ選手のライトからのパワフルなアタック等で順調に加点し、9-5となったところでたまらずチャイニーズタイペイがタイムアウトを要求。これで一息ついたチャイニーズタイペイが盛り返し、これに河俣心海選手のブロックなどで対抗するも、日本のミスも手伝って中盤はサイドアウトの応酬となり、21-16まで進んだ。ここからチャイニーズタイペイのサーブにレシーブを乱された日本は、連続失点を喫して21-20まで猛追を許した。しかし最後は馬場柚希選手のブロックやキャプテン・笠井季璃選手のアタックで踏ん張った日本が25-22とチャイニーズタイペイを突き放した。
【第2セット】
いきなり北川美桜選手のブロックが飛び出して始まった2セット目。以降、日髙心選手の長短交えたサーブで相手レシーブ陣を乱すと、大森咲愛選手の強弱をつけたアタックで一気に15-5とリードした。その後も、サーブミスなどでチャイニーズタイペイに得点を献上するも、 付け入る隙を与えないレシーブで相手攻撃を切り返すと、終盤も河俣選手のブロックなどで加点して25-12と日本が連取した。
【第3セット】
大幅にスターティングメンバーを入れ替えて臨んだ3セット目。出だしにミスを連発して1-4とチャイニーズタイペイにスタートダッシュを許してしまう。しかし、相手ミスにも助けられた日本は落ち着きを取り戻し、渡邉実羽香選手の効果的なサーブや、大森選手のアタックで8-5と逆転した。中盤以降も大森選手の連続サーブポイントなどで順調に加点し19-13と大きくリードした。終盤も大森選手の猛攻は衰えず、確実に加点した日本が25-16と試合にけりをつけた。
今日の試合で大森選手は大奮闘し、26得点を挙げた。
これで3勝した日本は6月9日(木)現地時間14:00よりカザフスタンと対戦する。
6月7日 日本×インド 予選ラウンド
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
3
25
25
25
インド
0
11
10
18
【第1セットのスタメン】
【戦評】
【第1セット】
出だしに若干力みの見られた日本。スパイクがインドのブロックにワンタッチを取られて切り替えされる展開となり、一進一退の状況が8-8まで続いた。その後、ようやく硬さの取れた日本が渡邉実羽香選手のアタックやサーブで混戦から抜け出すと、一気に16-10としてインドのタイムアウトとなった。その後もキャプテン・笠井季璃選手の強烈なアタックで一気にインドを突き離し、25-11で日本が第1セットを先取した。
【第2セット】
長短を交えたサーブが機能し始めた日本。渡邉選手や北川美桜選手がインドのサーブレシーブを乱して加点すると、河俣心海選手や笠井選手のアタックがさく裂し、あっという間に16-5とした。インドはこの展開にタイムアウトを要求するが、その後も日本の猛攻が続くと、今度は渡邉選手や北川選手が連続スパイクを決め、25-10とインドを突き放した。
【第3セット】
河俣選手や渡邉選手の猛攻でスタートからインドを圧倒する日本。8-3としたところでインドが1回目のタイムアウトを取った。しかし、その後も日本の勢いは止まらず、北川選手の連続サービスエースなどで17-8と一気にリードを広げた。ところが、終盤に向かっては一転して、日本はミスが散発する大味な試合運びとなった。笠井選手のアタックで踏ん張るものの、21-17までインドに追い上げられた。しかし、最後は渡邉選手のアタックが決まり25-18で第3セットをものにした。
6月6日 日本×中国 予選ラウンド
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
3
25
27
25
中国
0
20
25
22
【第1セットのスタメン】
【戦評】
【第1セット】
本大会初戦の相手は平均身長約185cmと日本(同175cm)を10cmを上回る中国。日本の立ち上がりが注目されたが、キャプテン・笠井季璃選手、大森咲愛選手の両サイドにボールを集め、中国の高いブロックに応戦し、中盤まで1点を取り合う好ゲームを展開した。馬場柚希選手のブロックが決まり、日本が17-15と2点リードしたところで中国がたまらずタイムアウト。その後は再びサイドアウトの応酬になったが、北川美桜選手のスパイクや笠井選手のサーブポイントで22-20としたところで中国2回目のタイムアウト。しかし、日本の勢いは止まらず、大森選手の連続アタックで25-20と中国を突き放し、第1セットをものにした。
【第2セット】
出だしこそ平野シアラ美恵アディナ選手、笠井選手の攻撃で一進一退の展開となったが、次第に中国の高い打点からのアタックに点差を広げられ、6-9となったところで日本が1回目のタイムアウトを要求。その後、大森選手の思い切りのいいスパイクで追いすがるが、中国のライト側の攻撃を止められず、11-15となったところで日本は早くも2回目のタイムアウトを取った。日本はこれで息を吹き返し、笠井選手、大森選手の両サイドが踏ん張りを見せ、さらに北川選手のスパイクで18-17と一歩前に出た。終盤に向けて、両チームが1点を争う攻防を見せると、デュースまでもつれ込み会場内も沸いたが、馬場選手のブロックやセッター・吉田紗奈衣選手のツーアタックでしのいだ日本、最後も大森選手のアタックが決まり、27-25と接戦をものにした。
【第3セット】
スタートから河俣心海選手、インディグウェ シンディ千想夢選手を起用。序盤は中国に先行を許すも、川俣選手のアタックや北川選手のブロックで必死に追いすがり、笠井選手の連続アタックで11-12と追い上げたところで中国がたまらず1回目のタイムアウトを要求。中盤にかけて追撃の手を緩めない日本は、笠井選手、大森選手の両輪の活躍で17-15と逆転し、中国は2回目のタイムアウトを取った。その後もリベロ・西川凛選手を中心に身を挺したレシーブで中国の強烈なアタックをつないだ日本。最後はインディグウエ選手のブロックで25-22と中国を突き放した。
チーム | セットカウント | 第1セット | 第2セット | 第3セット | 第4セット | 第5セット |
---|---|---|---|---|---|---|
日本 | 3 | 25 | 25 | 25 | ||
チャイニーズ タイペイ |
0 | 22 | 12 | 16 |
【第1セットのスタメン】
【戦評】
【第1セット】
序盤日本は平野シアラ美恵アディナ選手のライトからのパワフルなアタック等で順調に加点し、9-5となったところでたまらずチャイニーズタイペイがタイムアウトを要求。これで一息ついたチャイニーズタイペイが盛り返し、これに河俣心海選手のブロックなどで対抗するも、日本のミスも手伝って中盤はサイドアウトの応酬となり、21-16まで進んだ。ここからチャイニーズタイペイのサーブにレシーブを乱された日本は、連続失点を喫して21-20まで猛追を許した。しかし最後は馬場柚希選手のブロックやキャプテン・笠井季璃選手のアタックで踏ん張った日本が25-22とチャイニーズタイペイを突き放した。
【第2セット】
いきなり北川美桜選手のブロックが飛び出して始まった2セット目。以降、日髙心選手の長短交えたサーブで相手レシーブ陣を乱すと、大森咲愛選手の強弱をつけたアタックで一気に15-5とリードした。その後も、サーブミスなどでチャイニーズタイペイに得点を献上するも、 付け入る隙を与えないレシーブで相手攻撃を切り返すと、終盤も河俣選手のブロックなどで加点して25-12と日本が連取した。
【第3セット】
大幅にスターティングメンバーを入れ替えて臨んだ3セット目。出だしにミスを連発して1-4とチャイニーズタイペイにスタートダッシュを許してしまう。しかし、相手ミスにも助けられた日本は落ち着きを取り戻し、渡邉実羽香選手の効果的なサーブや、大森選手のアタックで8-5と逆転した。中盤以降も大森選手の連続サーブポイントなどで順調に加点し19-13と大きくリードした。終盤も大森選手の猛攻は衰えず、確実に加点した日本が25-16と試合にけりをつけた。
今日の試合で大森選手は大奮闘し、26得点を挙げた。
これで3勝した日本は6月9日(木)現地時間14:00よりカザフスタンと対戦する。
チーム | セットカウント | 第1セット | 第2セット | 第3セット | 第4セット | 第5セット |
---|---|---|---|---|---|---|
日本 | 3 | 25 | 25 | 25 | ||
インド | 0 | 11 | 10 | 18 |
【第1セットのスタメン】
【戦評】
【第1セット】
出だしに若干力みの見られた日本。スパイクがインドのブロックにワンタッチを取られて切り替えされる展開となり、一進一退の状況が8-8まで続いた。その後、ようやく硬さの取れた日本が渡邉実羽香選手のアタックやサーブで混戦から抜け出すと、一気に16-10としてインドのタイムアウトとなった。その後もキャプテン・笠井季璃選手の強烈なアタックで一気にインドを突き離し、25-11で日本が第1セットを先取した。
【第2セット】
長短を交えたサーブが機能し始めた日本。渡邉選手や北川美桜選手がインドのサーブレシーブを乱して加点すると、河俣心海選手や笠井選手のアタックがさく裂し、あっという間に16-5とした。インドはこの展開にタイムアウトを要求するが、その後も日本の猛攻が続くと、今度は渡邉選手や北川選手が連続スパイクを決め、25-10とインドを突き放した。
【第3セット】
河俣選手や渡邉選手の猛攻でスタートからインドを圧倒する日本。8-3としたところでインドが1回目のタイムアウトを取った。しかし、その後も日本の勢いは止まらず、北川選手の連続サービスエースなどで17-8と一気にリードを広げた。ところが、終盤に向かっては一転して、日本はミスが散発する大味な試合運びとなった。笠井選手のアタックで踏ん張るものの、21-17までインドに追い上げられた。しかし、最後は渡邉選手のアタックが決まり25-18で第3セットをものにした。
6月6日 日本×中国 予選ラウンド
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
3
25
27
25
中国
0
20
25
22
【第1セットのスタメン】
【戦評】
【第1セット】
本大会初戦の相手は平均身長約185cmと日本(同175cm)を10cmを上回る中国。日本の立ち上がりが注目されたが、キャプテン・笠井季璃選手、大森咲愛選手の両サイドにボールを集め、中国の高いブロックに応戦し、中盤まで1点を取り合う好ゲームを展開した。馬場柚希選手のブロックが決まり、日本が17-15と2点リードしたところで中国がたまらずタイムアウト。その後は再びサイドアウトの応酬になったが、北川美桜選手のスパイクや笠井選手のサーブポイントで22-20としたところで中国2回目のタイムアウト。しかし、日本の勢いは止まらず、大森選手の連続アタックで25-20と中国を突き放し、第1セットをものにした。
【第2セット】
出だしこそ平野シアラ美恵アディナ選手、笠井選手の攻撃で一進一退の展開となったが、次第に中国の高い打点からのアタックに点差を広げられ、6-9となったところで日本が1回目のタイムアウトを要求。その後、大森選手の思い切りのいいスパイクで追いすがるが、中国のライト側の攻撃を止められず、11-15となったところで日本は早くも2回目のタイムアウトを取った。日本はこれで息を吹き返し、笠井選手、大森選手の両サイドが踏ん張りを見せ、さらに北川選手のスパイクで18-17と一歩前に出た。終盤に向けて、両チームが1点を争う攻防を見せると、デュースまでもつれ込み会場内も沸いたが、馬場選手のブロックやセッター・吉田紗奈衣選手のツーアタックでしのいだ日本、最後も大森選手のアタックが決まり、27-25と接戦をものにした。
【第3セット】
スタートから河俣心海選手、インディグウェ シンディ千想夢選手を起用。序盤は中国に先行を許すも、川俣選手のアタックや北川選手のブロックで必死に追いすがり、笠井選手の連続アタックで11-12と追い上げたところで中国がたまらず1回目のタイムアウトを要求。中盤にかけて追撃の手を緩めない日本は、笠井選手、大森選手の両輪の活躍で17-15と逆転し、中国は2回目のタイムアウトを取った。その後もリベロ・西川凛選手を中心に身を挺したレシーブで中国の強烈なアタックをつないだ日本。最後はインディグウエ選手のブロックで25-22と中国を突き放した。
チーム | セットカウント | 第1セット | 第2セット | 第3セット | 第4セット | 第5セット |
---|---|---|---|---|---|---|
日本 | 3 | 25 | 27 | 25 | ||
中国 | 0 | 20 | 25 | 22 |
【第1セットのスタメン】
【戦評】
【第1セット】
本大会初戦の相手は平均身長約185cmと日本(同175cm)を10cmを上回る中国。日本の立ち上がりが注目されたが、キャプテン・笠井季璃選手、大森咲愛選手の両サイドにボールを集め、中国の高いブロックに応戦し、中盤まで1点を取り合う好ゲームを展開した。馬場柚希選手のブロックが決まり、日本が17-15と2点リードしたところで中国がたまらずタイムアウト。その後は再びサイドアウトの応酬になったが、北川美桜選手のスパイクや笠井選手のサーブポイントで22-20としたところで中国2回目のタイムアウト。しかし、日本の勢いは止まらず、大森選手の連続アタックで25-20と中国を突き放し、第1セットをものにした。
【第2セット】
出だしこそ平野シアラ美恵アディナ選手、笠井選手の攻撃で一進一退の展開となったが、次第に中国の高い打点からのアタックに点差を広げられ、6-9となったところで日本が1回目のタイムアウトを要求。その後、大森選手の思い切りのいいスパイクで追いすがるが、中国のライト側の攻撃を止められず、11-15となったところで日本は早くも2回目のタイムアウトを取った。日本はこれで息を吹き返し、笠井選手、大森選手の両サイドが踏ん張りを見せ、さらに北川選手のスパイクで18-17と一歩前に出た。終盤に向けて、両チームが1点を争う攻防を見せると、デュースまでもつれ込み会場内も沸いたが、馬場選手のブロックやセッター・吉田紗奈衣選手のツーアタックでしのいだ日本、最後も大森選手のアタックが決まり、27-25と接戦をものにした。
【第3セット】
スタートから河俣心海選手、インディグウェ シンディ千想夢選手を起用。序盤は中国に先行を許すも、川俣選手のアタックや北川選手のブロックで必死に追いすがり、笠井選手の連続アタックで11-12と追い上げたところで中国がたまらず1回目のタイムアウトを要求。中盤にかけて追撃の手を緩めない日本は、笠井選手、大森選手の両輪の活躍で17-15と逆転し、中国は2回目のタイムアウトを取った。その後もリベロ・西川凛選手を中心に身を挺したレシーブで中国の強烈なアタックをつないだ日本。最後はインディグウエ選手のブロックで25-22と中国を突き放した。