バレーボール日本代表国際親善試合~東京チャレンジ2021~

RESULTS

試合結果

日本の試合結果

5月2日 日本×中国
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
2勝
3 25 25 21 25
中国
2敗
1 20 20 25 20

【第1セットのスタメン】

【戦評】

第1セット、序盤から前日も好調だった髙橋藍選手のスパイクでの連続得点で日本は一気に試合の流れを掴んだ。小川智大選手の丁寧なサーブレシーブから関田誠大選手の絶妙なトス回しで中国のブロックを翻弄し、8-6と日本が1回目のテクニカルタイムアウトを取った。中盤はミスが続き、中国に一時同点に追いつかれるも、小野寺太志選手のブロックと李博選手のサービスエースで再び17-13と突き放した。要所での西田有志選手のバックアタックで相手に流れを渡さず、25-20で日本が第1セットを先取した。

第2セットはメンバーを入れ替え、セッターに藤井直伸選手、アウトサイドヒッターに大塚達宣選手を起用。昨日、中国代表の高いブロックに苦しめられた大塚選手も、今日は持ち味のブロックを利用するスパイクが発揮され得点を重ねた。序盤、大塚選手と髙橋藍選手の大学生コンビの攻守での活躍で6-3とリードした。中盤から打数が増えた西田選手もエンジンがかかり、勢いに乗って強烈なサーブで中国の守備を崩し、一気に畳みかけた。中盤以降は常に4点リードを保ち、最後は中国のサーブミスで25-20と日本がセットを連取した。

第3セット、日本は立ち上がりから福澤達哉選手と髙橋健太郎選手を起用。前2セットの流れのままといきたいところだったが、1、2セット目と打って変わって、中国の2連続ブロックポイントなどで1-5と4点のリードを許した。さらに、前日も苦しめられた中国の高さのあるスパイクを防ぎきれず8-15まで引き離され、日本はタイムアウトを要求。李選手と髙橋健太郎選手のブロックなどで得点し、流れを切りたいところだが、点差が縮まらない。18-24と中国にセットポイントを握られる中、大塚選手のサーブを起点とした連続得点で詰め寄るも届かず、21-25で第3セット落した。

第4セット、1点目から両チームが攻守ともに譲らない展開となったが、髙橋藍選手のライトからの鋭いスパイクで長いラリーに終止符を打った。このセットもスタートから入った藤井選手は、積極的に髙橋健太郎選手、李選手の両ミドルブロッカーを使い、中国のブロッカーに的を絞らせないトス回しで攻撃を展開した。中盤はシーソーゲームが続いたが西田選手の二段トスから髙橋藍選手がスパイクを決め、12-11と一歩リード。連続得点を挙げて中国を突き放そうとしたが、18-18と同点のまま終盤へ。この同点の場面で日本は清水邦広選手と関田選手を2枚替えでコートに送り出すと、起用に応えた清水選手がスパイク、サービスエースで得点し、勢いに乗った日本が第4セットを25-20で取った。

【コメント】
中垣内祐一監督

「昨日の試合を受けて、スタートからもっと自分たちができること、やるべきことをきっちりやっていこうという反省をして本日の試合に臨んだ。スタートは非常に良い『入り』で、相手のミスにも助けられたが、髙橋藍のスパイクも効果的に決まり、優位的な展開で取ることができた。メンバーを変えたことによって3セット目を落としてしまったが、最後もう一回(気を)引き締めたスタートができて、最後取りきれたということは今日の収穫ではないか。終始、髙橋藍、大塚も良かったし、途中で変わった高梨(健太選手)も非常に安定したプレーをしていた。小川含め新しい戦力を4人ともフルに使ったが、それぞれ及第点を上げていいのではないかと思う」

小川智大選手

「代表初の試合ということで、いい経験ができると思って試合に臨んだ。こういう経験をさせてもらえてとても有難い。チームとしては課題が残る部分が多かったと思うし、個人のスキルは世界と戦うにはまだ足りないと実感した。ただその中でも勝てたので、本当によかった」

大塚達宣選手

「このような状況の中で試合ができることに感謝の気持ちでいっぱい。スタートから出場せずに途中出場という経験があまりなかったので、そういった意味では少し不安もあったが、昨日は途中で交代させられてしまい、自分に何が足りないかを考えて、今日は昨日よりいいプレーが出せたと思うのでよかった。それがチームの勝利につながったと思うので、本当に嬉しい気持ちでいっぱい」

髙橋藍選手

「昨日の試合でブロックのシャットアウトなどの課題が見えたので、高いブロックに対する打ち方であったり、そういった課題に対しては自分にとっていいものになったんじゃないかと、今日の試合を通してそういった感覚を持っている。勝負所でのスパイクや、サーブレシーブでも乱される部分が多かったので、これからどんどん磨いていかないといけないという課題も見つかった。勝負所で決められたスパイクは自分にとって自信に繋がったし、これから自信をつけた部分を自分自身の成長につなげていきたい」

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5月1日 日本×中国
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
1勝
3 21 25 23 25 15
中国
1敗
2 25 21 25 18 8

【第1セットのスタメン】

【戦評】

第1セット、序盤は西田有志選手、大塚達宣選手、髙橋藍選手のスパイクで得点を重ねるも、中国も食らいつき13-13まで点差は開かずサイドアウトの応酬に。しかし、中国のブロックポイントから流れが変わり、13-16まで突き放された。中盤、山内晶大選手と小野寺太志選手のクイックで応戦するも、中国の身長2mを超える選手たちのブロックと強烈なサーブに押され、21-25で第1セットを先取された。

第2セットは序盤から西田選手にボールを集め得点を重ねた。西田選手のサービスエースもあり9-8とリードしたが、サーブミスやスパイクミスにより10-11と中国に逆転された。ここで流れを変えたのが、大塚選手との交代で投入された高梨健太選手。高梨選手の相手ブロックを利用するスパイクや山本智大選手、髙橋選手の好レシーブ、終盤には清水邦広選手と藤井直伸選手の2枚替えも功を奏し、25-21でセットを取り返した。

第3セット、前セットに活躍した高梨選手をスタートから起用した。序盤から山内選手のクイック、高梨選手のスパイクで連続得点すると、中盤には西田選手の2本連続サービスエースで16-13と突き放した。しかし、中国にブロックなどで21-21と追いつかれた。終盤も拮抗したラリーが続いたが、最後は西田選手が中国の壁に阻まれ23-25で第3セットを落とした。

第4セット、ミドルブロッカーは山内選手に代えて李博選手を起用。スタートから西田選手、髙橋選手のスパイク、関田選手のサービスエースで5-0と突き放すと、中国はたまらずタイムアウトを要求。その後はお互いスパイクを決めてシーソーゲームが続いたが、この大会でキャプテンを務める小野寺太志選手のスパイクなどで16-9と一気に中国を突き放した。山本選手のスパイクレシーブ、髙橋選手のラインぎりぎりを狙ったスパイク、関田誠大選手のトスワークも光り、第4セットは終始日本が流れを握った。25-18で第4セットを取り返し、試合の決着をファイナルセットに持ち込んだ。

第5セット、第4セットと同様に序盤は髙橋選手、高梨選手、李博選手のスパイクで4-1と勢いに乗った日本。3点差を保ったまま試合を進めると、李選手のブロックポイントで12-8と一気に畳みかけた。最後は西田選手のキレのあるスパイクで15-8で第5セットを取り、セットカウント3-2のフルセットで日本が中国に勝利した。

【コメント】
中垣内祐一監督

「違った緊張感があった。実際の試合も我々らしくない試合で、練習してきたこと、目指してきたことを出せないスタートになってしまった。アウトサイドの対角の2人(髙橋藍選手、大塚達宣選手)が大学生で代表初試合。大塚に代わって入った高梨も初試合ということを考えると、よく盛り返してくれたなと思う。勝つことを第一に考えているので、チーム作りはまだまだこれからだが、勝ったことは評価できる」

小野寺太志選手

「オリンピックイヤーに有明アリーナで勝利を飾れて嬉しい。チームとしてまだまだ課題がある状態なので、明日の試合でさらによくなった姿をお見せできるようにしたい」

西田有志選手

「国際試合は1年半ぶり。ワールドカップを終えてからメンバーが変わり、どういったチームになるかと思って試合に臨んだが、全員が全員しっかりと仕事ができた。だが、まだまだ細かい部分で確認しなければならない部分がたくさんある。最初の入り(今シーズン初戦)としては、少なからずよかったのかと思う」

髙橋藍選手

「最初は硬さがあったが、徐々にリズムを作ることができ、終盤に向けて自分らしいプレーができた。初の国際試合で高さ慣れしていなかったが、どういった高さに打てばブロックにかからないか、終盤改善することができた」

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