2018男子世界選手権

RESULTS

試合結果

日本の試合結果

9月18日 日本×アルゼンチン  第1次ラウンドA組
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
2勝3敗
3 26 20 30 25 15
アルゼンチン
2勝3敗
2 24 25 32 20 13

【第1セットのスタメン】

【戦評】

 第1次ラウンドの突破には勝ち点3(3-0もしくは3-1での勝利)が不可欠の状態で臨んだ。

第1セット

序盤からキャプテン・柳田将洋選手と福澤達哉選手を中心に攻撃を展開。ディフェンスにおいても福澤選手が体を張ってボールをつなぎ、会場を沸かせた。15-14とリードした場面から4連続失点を喫したが、西田有志選手のスパイクと福澤選手のサービスエースで盛り返した。21-21から西田選手がサービスエースを決めて勝ち越すも、その後ジュースにもつれ込み、最後はアルゼンチンのサーブミスと、福澤選手のポイントでセット先取に成功した。

第2セット

開始早々、アルゼンチンに3連続得点を許したが、西田選手の強打や山内晶大選手のクイックを交えながらポイントを重ねる。6-6からは藤井直伸選手がサイドラインギリギリへのサービスエースを決め、その後も西田選手と柳田選手が中心となって攻撃を展開した。しかしアルゼンチンのパワフルなアタックを抑えきれず、13-15から4連続失点でリードを広げられた。伏見大和選手のクイックや、途中出場した石川祐希選手のスパイクで追い上げるも及ばず、アルゼンチンにセットを奪われた。

第3セット

序盤からサイドアウトの応酬が続いたが、7-7から西田選手や山内選手の得点でリード。一度はサイドアウトを取られたが、福澤選手のブロック、西田選手の強打、柳田選手のサービスエースを含む5連続得点で14-8に。アルゼンチンはサーブレシーブに精彩を欠いたが、一方でエースのアタックを日本は止められない。17-14から西田選手が相手ブロックに苦しみ、17-17の同点とされると、そこからは両チーム一歩も譲らず。古賀太一郎選手が味方の弾いたボールを追って客席に飛び込み、負傷し離脱する事態となったが、日本は総力戦を継続。ジュースの末、アルゼンチンのセットポイントからも柳田選手、西田選手らが得点して追いすがった。しかし30-30からアルゼンチンに決められ、第3セットを落とした時点で、第1次ラウンドでの敗退が決定した。

第4セット

開始早々に西田選手がサービスエースを決めれば、柳田選手もコースを見極めたスパイクを決めて、中盤までサイドアウトの応酬となった。16-14からアルゼンチンに連続得点を許したが、伏見選手のクイックや福澤選手のスパイク、また途中出場した石川選手のブロックポイントで19-19の同点に追いついた。20-20から柳田選手の2本のサービスエースを含む5連続得点でこのセットを取り戻した。

第5セット

柳田選手のスパイクで先制点。7-7から西田選手が連続得点をマークすれば、アルゼンチンも3連続得点などで10-12とリードを許したが、今度は石川選手が連続得点。柳田選手もサービスエースを決め、13-12と勝ち越した。その後、同点とされたが、福澤選手がスパイクでポイント、最後は二枚ブロックを決めて激闘を制し、勝利を飾った。

9月16日 日本×ベルギー  第1次ラウンドA組
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
1勝3敗
1 25 23 14 19
ベルギー
2勝2敗
3 14 25 25 25

【第1セットのスタメン】

【戦評】

 1勝2敗どうしの対戦となった第4戦。オポジットに西田有志選手を、またミドルブロッカーに伏見大和選手を先発で起用し臨んだ。

第1セット

西田選手の強烈なスパイクで先制した日本は、石川祐希選手の得点もあり序盤から先行する。9-7から伏見選手がBクイックを決めてサイドアウトを奪うと、西田選手が強烈なジャンプサーブを放ち、ライトからのポイントも重ねて日本は4連続得点しリードを広げた。19-14から日本は西田選手の3本のサービスエースを含む6連続得点をあげ、セットを先取した。

第2セット

石川選手、福澤達哉選手の両アウトサイドヒッターがしっかり得点し、山内晶大選手のクイックをアクセントとして、攻撃のリズムを作った日本。対するベルギーはミスも目立つが、攻撃的なサーブを仕掛けてきた。終盤、20-23と抜け出され、福澤選手や石川選手の得点で食らいついたが、一歩及ばずこのセットを失った。

第3セット

西田選手がライトから鋭いスパイクを決める一方で、石川選手がベルギーのブロックに跳ね返され、序盤からリードを許す苦しい展開に。8-13で西田選手のサービスエースがチャンレジの結果アウト判定となるなど、なかなか反撃に転じることができない。13-18で日本がサーブをミスすると、ベルギーはここから3連続得点。終盤で投入されたキャプテン柳田将洋選手が得点するも力及ばず、このセットも落としてしまった。

第4セット

西田選手のスパイクや、伏見選手と山内選手のミドルブロッカー陣によるクイックで拮抗した展開が続いた。しかし17-18からベルギーの5連続得点で突き放される。福澤選手がレフトから決めて、伏見選手もクイックでポイントしたが、最後は伏見選手のサーブがネットにかかり、軍配はベルギーに上がった。

9月14日 日本×スロベニア  第1次ラウンドA組
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
1勝2敗
1 20 25 20 13
スロベニア
2勝
3 25 22 25 25

【第1セットのスタメン】

【戦評】

 第3戦の相手、スロベニアは開催地イタリアの隣国ということもあってか、熱狂的なファンが多数来場。この日は特にブロックポイントで、日本の1点に対しスロベニアは13点と、大きく差をつけられた。

第1セット

小野寺太志選手のクイックと石川祐希選手のサービスエースで幸先のよい立ち上がり。先発出場した福澤達哉選手もサイドから得点を重ね、攻撃のリズムを作った。しかし、スロベニアのキャプテン、ティネ・ウルナウト選手のブロックが立ちはだかり、次第にリードを許す展開とされ、そのままスロベニアにセットを先取された。

第2セット

キャプテン・柳田将洋選手に代わり、西田有志選手がスタートからコートへ。サーブで試合の流れをつかむと、石川選手が各方向からスパイクを決める大活躍。終盤で同点にされるが、石川選手の得点や小野寺選手のクイックでしのぎ、セットポイントから最後は西田選手がスパイクを決め、セットカウントをタイに戻した。

第3セット

序盤からサイドアウトの応酬が続くが、スロベニアのミチャ・ガスパリニ選手がライトから放つスパイクに苦しめられる。中盤には4連続失点で一気に相手のペース。石川選手と、セット途中で投入された柳田選手のスパイクで追い上げるも及ばず、セットを失った。

第4セット

攻撃的なサーブを試みるも、序盤からそのサーブが機能せずリズムに乗ることができない。逆にウルナウト選手が放つ高い打点からのスパイクを止めることができず、中盤で6連続失点。突き放された日本はこのセットを失い、2敗目を喫した。

9月13日 日本×ドミニカ共和国  第1次ラウンドA組
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
1勝1敗
3 25 25 25
ドミニカ共和国
2敗
0 20 16 16

【第1セットのスタメン】

【戦評】

 ローマからフィレンツェに舞台を移し、試合が行われた会場は「ネルソン・マンデラ・アリーナ」。第2戦の相手ドミニカ共和国は、チーム最長身の選手は身長210㎝に達するなど、身体能力の高さを持ち味とする。

第1セット

序盤で石川祐希選手が3連続得点を決め、日本がリードする展開に持ち込むと、中盤以降は小野寺太志選手や大竹壱青選手がブロックで相手の攻撃を封じ込め、25-20で第1セットを先取した。

第2セット

石川選手やキャプテン・柳田将洋選手がバックアタックで得点するなど、多彩な攻撃を展開。浅野博亮選手を投入するなど手堅くゲームを進める日本に対し、ドミニカ共和国は徐々にミスが目立ちはじめたこともあり、大差をつけてセット連取に成功した。

第3セット

石川選手の対角に福澤達哉選手を、柳田選手をオポジットに配置してスタート。福澤選手がレフトサイドから得点を重ねて存在感を放った。18-14の場面で、柳田選手と交代し、西田有志選手が出場。持ち味のパワフルなスパイクを炸裂させて、短い出場時間の中で3得点をあげるなど、負傷により欠場した開幕戦の分も活躍した。結局日本は相手に流れを渡すことなくストレートで勝利し、初白星を飾った。

12日(水)の練習で手首を負傷した李博選手はチームから離脱する形となるが、チーム一丸となって、引き続き第1次ラウンドを戦う。

9月9日 日本×イタリア  第1次ラウンドA組
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
1敗
0 20 21 23
イタリア
1勝
3 25 25 25

【第1セットのスタメン】

【戦評】

 開幕戦となった日本の初戦は、自国開催となるイタリアとの対戦。晴れ渡った空の下、屋外コートに集まった11,000人以上の観衆が見守る中で試合が行われた。

第1セット

キャプテン・柳田将洋選手、石川祐希選手らによるサイドからの攻撃を中心に攻め、相手ミスもあって中盤まで拮抗した展開。しかし終盤に差し掛かった17-20の場面で石川選手がイタリアのエース、イバン・ザイツェフにブロックで仕留められる。日本はタイムアウトを要求するが、これで一気に流れをたぐり寄せたイタリアに先行され、押し切られてセットを失った。

第2セット

活躍が光ったのは大竹壱青選手。相手のブロックを冷静に見極めてブロックアウトで得点を重ね、さらにはサービスエースも決めるなど、チームをけん引した。しかし、中盤以降はイタリアのシモーネ・アンザーニが立ちはだかる。追う展開で攻め手に欠いた日本は勝負どころで点差を詰めることができず、このセットも失った。

第3セット

後がない日本は柳田選手、石川選手を中心に得点を重ね、一歩リードした状態で試合を進めた。しかし10-10からは再びリードを許す展開となり、一進一退ながらも、終盤になるにつれてイタリアに攻守で圧倒される。何度も食らいついたがあと一歩及ばず、オスマニー・ユアントレーナに決められて23-25でこのセットも失い、開幕戦を飾ることはできなかった。

 イタリアは6月のネーションズリーグ大阪大会で対戦した時には不在だった、ザイツェフとユアントレーナという二枚看板がチーム内得点で上位を占めるなど存在感を示した。全体を通しては、サービスエースの本数で日本(3本)はイタリア(2本)を上回ったが、ブロック得点は日本が大竹選手の1点に対し、イタリアは9点と大きく差を付けられる結果になった。

 次は13日(木)、ドミニカ共和国と対戦する。