第6回アジアカップ

RESULTS

試合結果

最終順位

  1. 中国
  2. 日本
  3. タイ
  4. チャイニーズタイペイ
  5. ベトナム
  1. 韓国
  2. オーストラリア
  3. イラン
  4. フィリピン
  5. カザフスタン

<日本選手の個人賞>

ベストアウトサイドスパイカー:長内美和子選手

ベストリベロ:水杉玲奈選手

日本の試合結果

9月23日 日本×中国 ファイナル
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
2勝3敗
0 23 20 17
中国
5勝
3 25 25 25

【第1セットのスタメン】

【戦評】

平均身長185㎝と大会随一の高さを誇る中国に、高さでは劣るが若さを武器に日本が果敢に挑んで決勝戦が行われた。

第1セット

スタートはキャプテン・荒谷栞選手や山田二千華選手の足の長いスパイクで5-3と先行。しかしバックアタックを交えた中国の攻撃に日本のミスも手伝って6-8で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。中川美柚選手のサービスエースや堀江美志選手のストレートスパイクが決まり11-9で中国はタイムアウトを要求。その後も中国の強打を必死でレシーブしたが、相手の両サイドからのスパイクやブロックで徐々に加点され、14-16で2回目のテクニカルタイムアウトへ。中川選手のスパイクで追いすがるが、強力なブロックに行く手を阻まれ19-23と追い詰められた。途中出場の工藤嶺選手がスパイクを決め、荒谷選手の連続サービスエースで23-24と迫ったが、最後はミスでこのセットを失った。

第2セット

序盤から横田紗椰香選手の連続サービスエースや山田選手の連続ブロックで5-1とリードすると中国ベンチはタイムアウトを要求。その後も中国の高いブロックに手を焼くが、堀江選手のブロックを利用したスパイクや中川選手のサービスエースで14-9、ここで中国は2回目のタイムアウトを使い切った。ここから中国の連続ブロックなどで14-13とされ、今度は日本ベンチがタイムアウトを要求。これが功を奏し、堀江選手の強弱を交えたスパイクなどで20-16とリードして終盤を迎えた。ところが、中国は高さの本領を発揮。伸びるサーブで日本はサーブレシーブを崩され、苦し紛れのスパイクはことごとくブロックで叩き落とされ、終わってみれば9連続失点を喫して、20-25で第2セットも奪取された。

第3セット

出だしからサイドアウトの応酬となった。荒谷選手や堀江選手のスパイクで対抗したが、中国の両サイドからの速い攻撃に手を焼き、6-8で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。日本は何度も中国の強打をレシーブして会場を沸かせたが、バックアタックを交えた攻撃を前に苦しみ、8-13でタイムアウトを求めた。その後も中国の高いブロックを避けてアタックをミス、11-17で再びタイムアウトを要求した。終盤に差し掛かっても、強軟を交えて攻撃の手を緩めない中国に対し、荒谷選手や中川選手の攻撃で得点したが、流れをつかむには至らず、最後はサイドから強烈な連続アタックを決められて第3セットも失った。結果、日本はセットカウント0-3で敗戦し、準優勝となった。

9月21日 日本×チャイニーズタイペイ セミファイナルラウンド
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
2勝2敗
3 25 25 21 25
チャイニーズタイペイ
1勝3敗
1 15 20 25 23

【第1セットのスタメン】

【戦評】
第1セット

横田紗椰香選手の好サーブでチャイニーズタイペイの出鼻をくじくと、長内美和子選手やキャプテン荒谷栞選手のアタック、山田二千華選手のブロックなどで8-3とリードして1回目のテクニカルタイムアウトとなった。その後も攻撃の手を緩めない日本は、長内選手のアタックや荒谷選手のブロックで加点し16-8と大きくリードして、2回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。終盤にかけてリズムに乗る日本は、中川美柚選手のサイドからのアタックや横田選手の速攻で加点し、相手の攻撃を散発に抑えると、最後も荒谷選手がライトから決めて、25-15で第1セットを先取した。

第2セット

中川選手のサーブポイントで始まった第2セット。長内選手や荒谷選手のアタックで先行するも、相手のブロックやバックアタックを交えた反撃で7-10とリードされ、日本がタイムアウトを要求。以降サイドアウトの取り合いとなったが、長内選手の相手ブロックの手を大きく弾くスパイクなどで挽回した日本が16-14とリードして、2回目のテクニカルタイムアウトとなった。終盤今度は中川選手や荒谷選手が頑張り22-20とリードを保つと、最後も長内選手が3連続アタックポイントを挙げて25-20と相手を突き放し、第2セットも連取した。

第3セット

好調だった2セットから一転、アタックミスやサーブポイントを献上して、あっという間に0-6とリードを許す出だしとなった。しかしキャプテン荒谷選手の硬軟まじえたアタックで反撃し、5-6と追い上げた。さらに、後衛に回った荒谷選手がサーブで相手を崩すと自らもバックアタックを決めて10-8と逆転に成功。中盤、中川選手のアタックで対抗したが相手の伸びるサーブに手を焼き、16-15で2回目のテクニカルタイムアウトとなった。終盤にかけて、相手の好サーブに日本のミスも手伝って18-21と追う展開となってしまった。最後は攻守がかみ合わないまま、21-25で第3セットを失った。

第4セット

第3セットの雰囲気を引きずったままのスタートで、いきなり1-4とリードを許した。日本の攻撃も散発に抑えられ5-10と推移した。しかしここから踏ん張る日本は横田選手のアタックや途中出場の林琴奈選手のアタックで11-11とし、チャイニーズタイペイがタイムアウトを要求。以降サイドアウトの応酬となったが、荒谷選手がライトサイドから攻撃し、林選手のタイミングの良いサーブポイントで16-15として2回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。終盤にかけてもサイドアウトの応酬となったが、日本も中川選手のアタックや荒谷選手のブロックで確実に加点し23-20とすると、相手もキレの良いアタックで追いすがり、23-22で日本がタイムアウトを要求。最後は途中出場の山口珠李選手がボールを押し込んで接戦に蹴りをつけ、25-23で第4セットをものにした。結果、日本は準決勝でチャイニーズタイペイに3-1で勝利し、決勝進出を決めた。

9月19日 日本×ベトナム クオーターファイナルラウンド(1-8位)
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
1勝2敗
3 20 25 25 25
ベトナム
1勝2敗
1 25 23 12 23

【第1セットのスタメン】

【戦評】
第1セット

ベトナムの落ちるサーブに手こずる日本は2-6と思いがけないリードを許す出だしとなった。その後山田二千華選手の速攻で追い上げるが、5-8で1回目のテクニカルタイムアウトとなった。その後も中川美柚選手のアタックで挽回の機会をうかがうが、ベトナムの粘りのあるディグからの切り返しに9-16で2回目のテクニカルタイムアウトを迎え、大きくリードを許した。ここまでは防戦一方であったが、キャプテン荒谷栞選手の3サーブポイントなど14-17と一気に得点を詰めた。終盤、ベトナムもトスをエースに集めて日本を突き放しにかかったが、日本も途中出場の山口珠李選手のアタックやブロックで20-23と追いすがり、ここでベトナムがタイムアウトを要求。これで一息ついたベトナムのアタックやサーブが決まり、20-25で第1セットを落としました。

第2セット

山口選手と堀江美志選手を先発させた日本。出だしから長内美和子選手や山田選手のアタックで加点はするが、ミスでベトナムに得点を献上するといった展開となり、7-8で
1回目のテクニカルタイムアウトとなった。中盤にかけて山口選手、荒谷選手、堀江選手のアタック陣が踏ん張りリズムに乗ってきた日本が16
-14とリードして、2回目のテクニカルタイムアウトとなった。ベトナムの強弱を交えたアタックに押された日本が17-19とリードを広げられかかったところで日本がタイムアウトを要求。その後、山口選手のサーブポイントや長内選手のアタックで踏ん張った日本が21-22と追い上げた。詰めではベトナムのミスも手伝ったが、最後は堀江選手が軟打を決め、25-23で第2セットを取り返した。

第3セット

2セットを奪取して調子の上がってきた日本。出だしから堀江選手の前後からのアタックや山口選手のサーブで加点した日本が4:2とリードした。その後も攻撃の手を緩めない日本は長内選手が大奮闘して一気に12-4と点差を広げると、ベトナムがタイムアウトを取った。コースを突く日本のサーブが機能し始め、ベトナムの攻撃を限定すると、山口選手のライトからの攻撃も効果的で16-8となり2回目のテクニカルタイムアウトとなった。その後も日本は塩出仁美選手の連続サーブポイントで加点すると、ベトナムのミスに乗じて締めにかかり、最後は荒谷選手の連続アタックポイントで25-12とし、第3セットも連取した。

第4セット

サイドアウトの応酬となった第4セットの出だし。ベトナムの強打に山田選手のライトに回り込んだアタックなどで対抗し5-5。ここで日本は塩出選手の流れを変えるタイミングの良いサーブポイントや堀江選手のアタックで10-5とリードを広げた。その後一進一退の展開とはなったが、山田選手の速攻や山口選手や長内選手のアタックでベトナムに連続得点を許さず、22-15とリードを保ったまま推移した。しかし、終盤勝負を急ぎたい日本のミスに乗じて意地を見せるベトナムの攻撃で22-18となると、日本が1回目のタイムアウトを要求した。その後長内選手のアタックでいったんはサイドアウト。ベトナムに連続ブロック得点を許し23-21とされると、再び日本がタイムアウトを取った。最後はベトナムの追い上げに四苦八苦しながら、塩出選手のブロックや堀江選手のアタックで25-23とベトナムを突き放した。結果、日本は準々決勝対ベトナムに対して3-1で勝利した。

9月17日 日本×タイ 予選リーグA組
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
2敗
1 26 25 25 17
タイ
1勝
3 28 21 27 25

【第1セットのスタメン】

【戦評】
第1セット

フル代表で構成されるタイに対し、若い日本は一歩も引かず、出だしからサイドアウトを取り合う展開となった。先発したセッター塩出仁美選手が両サイドにトスを散らして、山口珠李選手や長内美和子選手、工藤嶺選手の強打を引き出し、2回目のテクニカルタイムアウトを15-16とほぼ互角で迎えた。その後も一進一退の展開、20-19で日本はリリーフサーバーとして林琴奈選手を投入する。その林選手のサービスエースや塩出選手のブロックもあり、23-19と一気に点差を広げた。しかし、ここで日本のミスも手伝ってタイが踏ん張り、23-22と追い上げられる。山田二千華選手のアタックで24-22とセットポイントをつかむも、ここからタイは驚異的な粘りを見せて日本の強打をブロックで叩き落し、あっという間に24-25と逆転されてしまった。工藤選手のアタックでセットポイントを2回はしのいだが、最後はタイの速い攻撃に突き放されセットを失った。

第2セット

出だしから見違えるように動きの良い日本は、長内選手のアタックや山口選手のサービスエースなどで8-3とリードして1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。その後もタイの攻撃を単発に抑え、工藤選手や入澤まい選手のアタックで16-9とリードして2回目のテクニカルタイムアウトとなった。その後、タイもバックアタックを交えた速い攻撃で17-14と肉薄してきたが、ここで再びリリーフサーバーとして林選手を投入。山田選手がライトに回り込む攻撃が機能して、22-14と突き放した。終盤は意地を見せるタイの猛攻を受けたが、何とかしのいだ日本がセットを取り返した。

第3セット

前後の揺さぶりをかけたタイのサーブにレシーブが乱されたが、長内選手や工藤選手らサイドアタッカー陣が踏ん張って、序盤からサイドアウトの取り合いが続く。2回のテクニカルタイムアウトも7-8、15-16と最少得点差で迎えた。終盤、タイのバックアタックなどで20-22とされて日本は1回目のタイムアウトを要求。その後、山田選手の速攻や工藤選手のスパイクで22-22と追いつくと、今度はタイもタイムアウトを要求し、総力戦の様相を呈した。最後は25-25から日本が痛恨のタッチネットやオーバーネットのミスを犯し、惜しくもこのセットを失った。

第4セット

林選手を先発させてリズムを変えたい日本。しかし出だしからタイのブロックにアタック陣が捕まり1-6で1回目のタイムアウトを要求した。その後はサイドアウトを取り合う展開となったが、タイのサーブに崩される日本に対し、セッターの正確なトスを中心として組織的な攻撃を仕掛けてくるタイに少しずつ点差を広げられ、11-17で日本は2回目のタイムアウトを求めた。終盤に向かって、途中出場した堀江美志選手のアタックで追いすがり14-21としたが、タイの猛攻を止めることができずこのセットも失い、結果1-3で敗れた。

○日本の次戦
現地時間: 9月19日(水) 16:00~
ラウンド: クオーターファイナルラウンド(1-8位)
対戦相手: ベトナムとチャイニーズタイペイ戦の勝者

9月16日 日本×韓国  予選リーグA組
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
1敗
1 25 18 27 23
韓国
1勝
3 21 25 29 25

【第1セットのスタメン】

【戦評】
第1セット

平均年齢19.4歳と参加10チーム中最も若い布陣で大会に臨んだ日本。初戦の堅さが心配されたが、出だしから長内美和子選手や中川美柚選手のアタックで、国際経験が豊かで平均年齢22歳の韓国と互角に戦い、10-8とリードしたところで韓国がタイムアウトを要求。これで息を吹き返した韓国にブロックポイントなどで加点され12-14と逆転されて日本もタイムアウトを要求。一息ついた日本はここでリリーフサーバーとして林琴奈選手を投入。林のサーブで韓国のサーブレシーブを崩すと中川選手のアタックで17-14と韓国を突き放しにかかる。終盤はサイドアウトの応酬となったが、山田二千華選手やキャプテン荒谷栞選手のライトに回り込んだアタックなどで対応した。最後は長内選手のソフトアタックが韓国コートに落ち、 25-21で第1セットを先取した。

第2セット

韓国のサービスエースと日本のコンビネーションミスから始まる。徐々に日本のスパイクが韓国のブロック網にかかり始めて5-8と点差が広がり、1回目のテクニカルタイムアウト。その後も韓国のライトからの攻撃に手を焼く日本は、サイドアウトは取るがなかなか挽回に結びつく連続得点に恵まれず、長内選手や山田選手のアタックで15-18と追いすがって韓国にタイムアウトを要求させるのが精一杯となった。終盤もバックアタックを織り交ぜた韓国の攻撃に対応しきれず18-25と押し切られ第2セットを失った。

第3セット

堀江美志選手と横田紗耶香選手を先発させて臨んだ日本。序盤、0-3とリードはされたが、日本は中川選手や荒谷選手のアタック、山田選手のブロックなどで食い下がり、15-16と最少得点差で2回目のテクニカルタイムアウトまで推移した。その後山田選手のサーブで韓国のサーブレシーブを崩すと、中川選手のアタックや横田選手のブロックなどで一気に20-16と逆転に成功した。しかし意地を見せる韓国もパワフルなアタックで反撃し22-22と追いつかれる展開となった。ここからサイドアウトの応酬でジュースにもつれ込んだ。日本は4回のジュースをしのいだが、最後はバックアタックを絡めた韓国の攻撃に突き放され、27-29と第3セットを逆転で失った。

第4セット

出だしから韓国のパワフルなスパイクがレシーブの手をはじいて1-4とリードを許し1回目のタイムアウトを要求。山田選手や安田美南選手の連続ブロックポイントで4-4と追いついたところで韓国が1回目のタイムアウトを要求した。序盤から両チームベンチの動きの早い立ち上がりとなった。その後堀江選手のアタック等で7-:5と先行するも、韓国の前後の揺さぶりをかけたサーブに手を焼く日本は逆転を許し、7-8で1回目のテクニカルタイムアウトとなった。以降、中川選手のアタックなどで食い下がったが韓国の堅い守りに阻まれ、2回目のテクニカルタイムアウトも13-16と挽回できずに迎えることとなった。しかし、ここで日本が林選手をコートに送り出すと、林選手のアタックが面白いように決まって、22-19と大きく日本がリードする展開となった。ところが国際大会経験豊かな韓国は焦ることなくサーブやアタックで23-21と追いすがると、終盤は1枚ブロックや強烈なアタックで一気に加点し、日本は23-25で第4セットを再び逆転で失った。結果、日本は最上位A組第1戦、韓国に1-3で敗戦した。