第19回世界ジュニア女子選手権大会(U-20)

RESULTS

試合結果

日本の試合結果

7月23日 日本×トルコ 3位決定戦
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本 3 19 25 18 25 15
トルコ 2 25 20 25 20 12

【第1セットのスタメン】

【戦評】

第1セット

序盤から山口珠李の連続サービスエースで3-1とリードし、いい雰囲気の立ちあがりだった。しかし、トルコもすぐさま連続ブロックで3-5と反撃。この試合の激戦を想像させるに十分なスタートであった。その後、中川美柚や黒後愛のアタックで対抗し、12-8と日本が点差を広げにかかったところでトルコがタイムアウトを要求。これで目が覚めたのか、トルコの日本のブロックをかわすスパイクや、高いブロックが次々と決まるようになり、14-16で2回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。終盤は勢いの衰えないトルコのアタックが次々と決まり、点差が広がる一方となった。日本も黒後や荒谷のスパイクで何とか食い下がったが、最後もブロックのいいトルコに日本のスパイクが捕まり、19-25で第1セットを落とした。

第2セット

このセットの出だしも、日本のアタックがトルコの分厚いブロックで何度も跳ね返された。日本は山口や黒後のアタックやブロックなどで対抗し、8-6とリードして1回目のテクニカルタイムアウトを迎えると、その後はサイドアウトの応酬となったが、日本が黒後や山口のアタックなどで徐々に点差を広げにかかると、16-12で2回目のテクニカルタイムアウトとなった。終盤にかけて、トルコのミスにも助けられながら山口のスパイクなどで22-15とリードを広げた。その後は粘るトルコに連続サービスエースを決められ、23-18と迫られたが、ムードメーカーの山口がライトに回り込んでアタックを決めて24-19とすると、最後は黒後のアタックが決まり、25-20でこのセットを取り返した。

第3セット

相変わらずサイドからの高いトスをパワフルに打ち込むトルコの攻撃に手を焼きながらも、中川のアタックや小川愛里奈のアタックで、7-8と得点差を最小に抑えて1回目のテクニカルタイムアウトとなった。その後、中川の軟打や山口の相手ブロッカー陣の手を弾く思い切りのよいアタックなどで13-13と両チームとも譲らない展開となった。しかし、ここで決定機をミスで逃した日本がトルコのブロックに捕まり始めると、堰を切ったようにトルコの猛襲を受け15-21と一気に抜け出されてしまった。中川のアタックで何とか応酬するもトルコの勢いを止めるには至らず、最後も連続スパイクを決められて、18-25で第3セットを失った。

第4セット

日本は一部のメンバーを入れ替えると、これが功を奏したのか、荒谷のアタック、中川のアタックとサービスエースなどで11-4と前セットの鬱憤を晴らすようなスタートダッシュを見せた。その後、トルコが足の長いサーブを打ち込み始めると、サービスエースやブロック4得点を献上してしまい、トルコに11-12と一気に逆転を許した。ここで日本は堀江美志を投入、連続得点を挙げ17-17と並んだ。その後、荒谷のライトに回り込んでの移動攻撃や黒後のアタックで22-20として終盤を迎えると、最後まで攻撃の手を緩めない日本が黒後のアタック、山口のブロック、最後は中川のアタックで25-20。第4セットを奪取しセットカウントを2-2のタイに戻した。

第5セット

開始から両チームの点の取り合いになり、4-4と推移した。ここで山口や東谷玲衣奈がスパイクやブロックで得点し9-4としたところで、トルコは2回のタイムアウトを使い果たした。その後はサイドアウトの応酬となったが、中川、東谷、荒谷のアタックで13-10とした。最後は黒後がスパイクで連続得点を挙げ、15-12で第5セットを奪取。トルコとの激戦に終止符を打った。

この試合の公式記録(FIVBウェブサイト・英語)

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7月22日 日本×ロシア セミファイナルラウンド(1-4位)
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本 2 30 19 25 25 12
ロシア 3 32 25 23 23 15

【第1セットのスタメン】

【戦評】

第1セット

高いブロックに臆することなく、黒後愛のスパイクなどで8-5とリードして1回目のテクニカルタイムアウトとなった。その後、両サイドに高いトスを上げて高い打点からのアタックを確実に決めるロシアに押され始めると、10-11と逆転されたところで日本ベンチはタイムアウトを要求。それ以降はサイドアウトの応酬となると、2回目のテクニカルタイムアウトは13-16とロシアにリードを許したが、荒谷栞のクイックや松井珠己のサービスエース、ロシアのミスで20-18と日本が再びリードを奪った。ロシアに得意のブロックとサーブで得点を許し20-21と再びリードを許して終盤へ突入すると、日本は堀江美志のアタックや荒谷のブロックなどで得点。23-21とセット獲得まであと一歩まで迫ったが、ロシアにブロックとサーブで得点を許すと、逆に23-24とセットポイントを握られた。ロシアのミスでデュースに突入すると、日本は堀江のサービスエースで25-24とセットポイントを迎えたが、両チームとも一歩も譲らず30-30と推移。最後はロシアの高い壁に日本のスパイクがはね返され、30-32で第1セットを失った。

第2セット

立ち上がりはロシアの伸びるサーブにサーブレシーブを乱されて、2-6とリードを許した。日本はたまらずタイムアウトを取ると、荒谷の移動攻撃やブロックなどで対抗し6-8と追いすがるが、ロシアのパワフルなアタックに対応できず8-14で2回目のタイムアウトを取った。中盤にかけて日本は山口珠李のサービスエース、堀江のアタックで対抗したが、それもロシアに単発に抑えられてしまう。17-19と追いすがったが、目まぐるしく選手交代をしてリズムを変えようとするロシアになかなか連続して得点できない日本。終盤はロシアのブロック陣にフェイントを叩き落とされるなどして、19-25で第2セットも失った。

第3セット

日本は第1、2セットと大きくスタートフォーメーションを変えて臨んだ。相変わらず両サイドからの高いトスをパワフルに打ち込むロシアの攻撃に手を焼きながらも、少しずつアタッカー陣が応戦し始め、7-8で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。その後、徐々に日本のレシーブがロシアのアタックに反応、加えて松井のサーブでロシアのサーブレシーブを崩すと、黒後のアタックなどで連続得点し15-10と日本がリードした。中盤、ロシアの猛追を受けて15-14、17-18の場面で2回のタイムアウトを使い果たした日本。荒谷のアタックなどで踏ん張りを見せると、ロシアの攻撃を何とかしのいで24-20とセットポイントを握った。意地を見せるロシアにブロックやサーブで得点され24-23と迫られたが、最後は荒谷のアタックが決まり25-23で第3セットを取り返した。

第4セット

序盤からロシアのパワフルな攻撃が日本のブロッカーの手を大きく弾く場面が目立った。日本は堀江、黒後のスパイクなどで必死に対抗するも、あっという間に13-21と大きく点差を広げられ、勝負が決したかに思われた。それでも日本は諦めずに荒谷のサービスエースなどで15-22と追撃のきっかけを掴むと、ロシアの強烈なアタックをレシーブから山口や黒後のアタックなどに繋げ、20-22と点差を縮めてロシアを慌てさせた。その後も黒後のサービスエースや堀江のアタックで得点を重ねると、最後は山口がアタックを決めて25-23で第4セットを逆転で制した。

第5セット

出だしから一進一退の展開となった。ロシアの力強いサーブやブロックに、日本は堀江の思い切りのいいアタックなどで対抗した。7-9となったところで日本はタイムアウトを要求。その後、黒後のロシアの高いブロックをものともしないアタックで10-10と並んだが、相手の高打点からのアタックに最後まで手を焼いた。小川愛里奈の軟攻で対抗するのが精一杯の日本は、アタッカー陣がロシアのブロック陣に連続して捕まり万事休した。第5セットを12-15で失い、フルセットの末に敗戦となった。

この試合の公式記録(FIVBウェブサイト・英語)

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【日本の次戦】

現地時間: 7月23日(日)18:00~(日本時間: 翌8:00~)

ラウンド: 3位決定戦

対戦相手: トルコ

7月20日 日本×中国 2次リーグ戦
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
2勝1敗
1 19 28 25 23
中国
3勝
3 25 30 23 25

【第1セットのスタメン】

【戦評】

第1セット

2次リーグ戦F組最終戦で、全勝同士の日本と中国が同組1位をかけて対戦した。序盤から中国のクイックを中心とした高いスパイクに押される展開となり、日本は山口珠李のアタックで対抗するも散発に抑えられ、2-8で1回目のテクニカルタイムアウトとなった。その後も何とか反撃を試みるが、中国の厚いブロックに再三抑えられ、5-13となったところで日本はこのセット2回目のタイムアウトを要求した。中盤にかけて山口や荒谷栞の移動攻撃、中川美柚の連続サービスエースなどで少しずつ挽回を図り、13-16と追い上げた。しかし、ここから中国が反撃に転じてジャンプサーブなどで日本のサーブレシーブを乱し、一気に13-21とその差を広げにかかった。最後まで粘る日本は黒後愛や堀江美志のアタッカー陣が踏ん張って追い上げたが、最後まで中国のスパイクを止められずに19-25で第1セットを失った。

第2セット

相変わらず中国の高い攻撃に手を焼き、先行を許す立ち上がりとなった第2セット。日本は中川のスパイクで対抗するが、8-13となったところで1回目のタイムアウトを要求。その後、日本は荒谷の緩急を交えた移動攻撃や中川のサービスエースで攻勢をかけると、中国のミスも手伝って16-15と挽回して2回目のテクニカルタイムアウトとなった。終盤にかけては一進一退の攻防が続き、22-20と日本がリードした。しかし、中国に連続ブロックを決められて22-23とリードを許すと、両チームとも一歩も譲らずデュースまでもつれ込む展開となった。日本は黒後や荒谷のアタックで必死に対抗したが、最後は中国のパワーに押し切られ、28-30で第2セットも連取された。

第3セット

序盤からサイドアウトの応酬となった第3セット。日本は堀江や荒谷の緩急を交えたアタックで中国の高いブロックに対抗し、テクニカルタイムアウトを7-8、15-16と最少得点差で凌いだ。その後、ようやく日本のブロックが機能しはじめると、終盤にかけて山口や荒谷がブロックを決めて23-21とリード。ここで途中出場の兵頭由希がサーブで得点して24-21とセットポイントを握った。意地を見せる中国が立ちはだかる壁のようなブロックで日本に迫るが、最後は荒谷の移動攻撃が決まり25-23で第3セットを取り返した。

第4セット

中国の高い打点からのクイックが止められない日本は、堀江や荒谷のアタックで対抗するも、5-8で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。中盤にかけて点を取り合う展開となったが、日本は中川や黒後のスパイクなどで切り返すと、2回目のテクニカルタイムアウトは16:15と日本のリードで迎えた。その後、荒谷のクイックや途中出場の島田美紅のサービスエースなどで21-18とリードして終盤に突入すると、相変わらずクイックが機能する中国はミドルブロッカーにボールを集め、21-21と追いすがった。日本も山口や堀江のブロックで23-22と一歩リードしたが、最後は高いブロックを避けたスパイクがラインを割るなどミスを連発して23-25で第4セットを失い、セットカウント1-3で中国に敗れた。

この試合の公式記録(FIVBウェブサイト・英語)

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2次リーグ戦F組 最終順位

1位: 中国(3勝0敗) ☆セミファイナルラウンド(1-4位)進出

2位: 日本(2勝1敗) ☆セミファイナルラウンド(1-4位)進出

3位: ブルガリア(1勝2敗)

4位: アメリカ(0勝3敗)

【日本の次戦】

現地時間: 7月22日(土) 20:00~(日本時間: 翌10:00~)

ラウンド: セミファイナルラウンド(1-4位)

対戦相手: ロシア(2次リーグE組1位)

7月19日 日本×アメリカ 2次リーグ戦
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
2勝
3 25 25 25
アメリカ
2敗
0 18 22 17

【第1セットのスタメン】

【戦評】

第1セット

お互いつば競り合いの感はあったが、アメリカの平均身長191センチという高さを振りかざした攻撃に5-9とリードを許す前半となった。しかし、黒後愛の効果的なサーブが機能し徐々に攻撃のリズムが戻ってきた日本は、堀江美志や東谷玲衣奈のブロックをものともしないアタックで10-10と一気に追いついた。中盤に向って徐々にミスが目立ってきたアメリカに対して、ブロックの的を絞らせない東谷のバックアタックや黒後のライトからの攻撃などで20-16と優位にゲームを進めた。終盤、山口珠李のサーブポイントや荒谷栞のブロックポイントでアメリカを突き放しにかかると、最後もやはり東谷がスパイクを決めて、25-18と第1セットを先取した。

第2セット

出だしからアメリカの短いサーブやブロックで失点して0-3となり、たまらずタイムアウトを要求した日本。これで態勢を整えると、堀江のサーブ時に東谷や荒谷のアタックで5-4と逆転に成功した。その後は一進一退の展開となり、高さを生かしたアタックやブロックで攻めつけるアメリカに対し、日本は山口のクイックや堀江、東谷のサービスエース、黒後の緩急をつけたアタックなどで対抗、19-19で終盤へ。ここで日本は東谷の連続スパイクポイントで21-19と抜け出すと、アメリカの攻撃を散発に抑え、最後は荒谷のクイックで連続得点し、25-22とアメリカを突き放した。

第3セット

第2セットの好調さが続く日本は、東谷のサイドからのアタックや、荒谷、山口のミドルブロッカー陣が躍動して9-5と先行した。この間、アメリカの猛攻に身を挺してレシーブするリベロ・岩澤実育のプレーに会場が沸く場面もあった。中盤から終盤にかけて、アメリカの反撃を単発に抑えながら黒後、山口らがタイミングのいいサーブやスパイク、東谷のスパイクやブロックなどで確実に得点した日本が23-16と大きくリード。最後は堀江のアタックとこの試合の好調な荒谷のライトに回り込んでのアタックでアメリカにダメを押し、25-17で第3セットを奪い、2次リーグ戦2戦目も勝利で飾った。

この試合の公式記録(FIVBウェブサイト・英語)

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2次リーグ戦F組 順位表(7月19日終了時点)

1位: 日本(2勝0敗、勝点6) ☆セミファイナルラウンド(1-4位)進出

2位: 中国(2勝0敗、勝点5) ☆セミファイナルラウンド(1-4位)進出

3位: アメリカ(0勝2敗、勝点1)

4位: ブルガリア(0勝2敗、勝点0)

【日本の次戦】

現地時間: 7月20日(木)15:00~(日本時間: 翌5:00~)

ラウンド: 2次リーグ戦(F組)

対戦相手: 中国(1次リーグ戦 B組1位)

7月18日 日本×ブルガリア 2次リーグ戦
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
1勝
3 25 25 25
ブルガリア
1敗
0 16 12 18

【第1セットのスタメン】

【戦評】

第1セット

出だし、ブルガリアにいきなりサービスエースを決められ、コルドバに移動しての初めての試合で若干やりにくい面があるのかと思われたが、あっという間に中川美柚、黒後愛のアタックやサービスエースで8-5と先行して1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。その後も攻撃の手を緩めない日本が堀江美志の両サイドからのスパイクや山口珠李のブロックやサーブで得点を重ね、16-9と2回目のテクニカルタイムアウトでも点差を広げた。終盤にかけてブルガリアも意地を見せ、アタックやサーブで得点し何とか追い上げようとするが、最後は黒後の連続スパイクポイントなどで日本がブルガリアを25-16と突き放し、第1セットを獲得した。

第2セット

出だしから黒後のサーブが冴えて3得点を挙げ、切り返しても山口のスパイクが好調で、6-0となったところでたまらずブルガリアがタイムアウトを要求。その後も日本がブルガリアの反撃を散発に抑えると、小川愛里奈のクイックやサービスエースなどで次々と加点し、19-6と大きくリードした。終盤もセッター・松井珠己がツーアタックを見せるなど余裕の試合運びとなり、最後も山口、中川のスパイクがブルガリアにダメを押すかたちとなり、25-12で第2セットも連取した。

第3セット

日本がスタートメンバーを変えて臨んだ第3セット。ファーストサーバーの島田美紅のサーブがブルガリアに十分なプレーをさせない間に、自身のサーブ2得点や東谷玲衣奈の小気味よいスパイクやブロックで次々と加点し、8-0で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。その後、ブルガリアの思い切りのいいサーブに日本のサーブレシーブが乱され10-7と迫られたが、荒谷栞の好サーブでブルガリアのサーブレシーブを乱す間に、島田のブロックなどで抜け出した日本が16-8で2回目のテクニカルタイムアウトを取った。中盤、日本のアタックミスなども手伝って17-12とブルガリアに点差を詰められたが、ここで再度島田にサーブが回ってくると、島田のサービスエースや堀江のアタックなどで21-12とブルガリアを突き放しにかかった。終盤、ブルガリアも必死にアタックを打ち込み23-18と日本に迫ったが、最後は兵頭由希のアタックと荒谷のサーブで日本がブルガリアを振り切り、25-18で第3セットを奪った。

この試合の公式記録(FIVBウェブサイト・英語)

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【2次リーグ戦 日本(F組)の競技日程】

現地時間: 7月19日(水)13:00~(日本時間: 翌3:00~)

ラウンド: 2次リーグ戦(F組)

対戦相手: アメリカ(1次リーグ戦 C組2位)

7月16日 日本×トルコ 1次リーグ戦
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
3勝
3 22 20 25 25 15
トルコ
2勝1敗
2 25 25 21 23 12

【第1セットのスタメン】

【戦評】

第1セット

1次リーグ戦D組1位通過が懸かったこの試合。序盤は山口珠李のサーブが機能し、また黒後愛のアタック、セッター・松井珠己のツーアタックなどが決まり10-7と日本がリードした。しかし、ここからトルコの狙いの的を絞ったサーブで連続失点を喫すると、一気に攻守のリズムが乱れだした日本。これまで見られなかった連係ミスも手伝って、15-20とリードを許した。その後、日本も黒後が気を吐き、アタックで必死に追いすがるも22-23と詰めるのがやっと。最後はサーブミスとトルコのブロックにダメを押される格好となり、22-25で第1セットを失った。

第2セット

このセットも日本のアタックを分厚いブロックで何回もはね返すトルコ。対する日本も東谷玲衣奈、黒後のアタックで対抗するも、6-8とトルコのリードで1回目のテクニカルタイムアウトとなった。その後はサイドアウトの応酬となったが、トルコの失点にも助けられる形で中盤は13-13と同点に追い付いた。しかし、ここからトルコの猛攻が始まり、伸びるサーブや力強いアタックでじりじりとリードを広げられ、16-21で終盤を迎えた。日本も松井や黒後のサービスエースで20-23と必死に追い上げるが、最後はブロックを避けた日本のアタックがサイドラインを割り、20-25と第2セットも失った。

第3セット

第1、2セットとスターティングメンバーを変えて臨んだ第3セット。相変わらずサイドからの高いトスをパワフルに打ち込むトルコの攻撃に手を焼きながらも、中川美袖のサービスエースや黒後の工夫したスパイクなどで対抗し、10-7とリードした。中盤は一進一退の展開となったが、徐々に日本のアタックがトルコのブロック陣に掴まり始め、15-17と先行された。ここで堀江美志をコートに戻した日本ベンチ。18-20から堀江のスパイク得点4得点などで一気に逆転し、25-21と第3セットを取った。

第4セット

第3セット終盤のメンバーでスタートした日本。いきなりサービスエースを取れられる嫌な出だしとなったが、何とか中川、小川愛里奈、黒後のスパイクで踏ん張り、リードされながらも6-8で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。堀江、中川、黒後のアタックなどでじりじりとトルコを追い上げ、16-13と日本リードで2回目のテクニカルタイムアウトを迎えると、終盤にかけてはサイドアウトの応酬となったが、トルコの揃ったブロックに連続してスパイクを止められ、21-21の同点まで追い上げられた。ここで日本は大黒柱の黒後がスパイクで気を吐き、24-21とセットポイントを握ったが、ブロックで粘るトルコに日本のミスが重なり、24-23と1点差まで迫られた。日本はタイムアウトを要求、一息入れると山口がライトに回り込んでのアタックを落ち着いて決め、25-23と接戦の末に第4セットを取り、デュースに持ち込んだ。

第5セット

緊張のためか両チームともアタックミスの目立つ立ち上がりとなったものの、松井のブロック得点などで8-5と日本がリードしてチェンジコートを迎えた。その後はサイドアウトの応酬となったが、終盤には黒後、小川、堀江のアタック陣が踏ん張り14-9とマッチポイントを迎えた。あと1点というところでトルコに連続ブロックポイントを許し14-11と追いすがられたが、日本はタイムアウトを取るとトルコにサービスエースを取られたものの、中川が強烈なスパイクを相手コートに打ち込み、15-12で第5セットを取った。2セットを落としてからの逆転で、1次リーグ戦D組1位通過が決まった。

この試合の公式記録(FIVBウェブサイト・英語)

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1次リーグ戦D組最終順位

1位: 日本(3勝0敗)

2位: トルコ(2勝1敗)

3位: イタリア(1勝2敗)

4位: アルゼンチン(0勝3敗)

【2次リーグ戦 日本(F組)の競技日程】

◆1試合目

現地時間: 7月18日(火) 15:00~(日本時間翌5:00~)

対戦相手: ブルガリア(1次リーグ戦A組2位)

◆2試合目

現地時間: 7月19日(水) 13:00~(日本時間翌3:00~)

対戦相手: アメリカ(1次リーグ戦C組2位)

◆3試合目

現地時間: 7月20日(火) 15:00~(日本時間翌5:00~)

対戦相手: 中国(1次リーグ戦B組組1位)

7月15日 日本×イタリア 1次リーグ戦
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
2勝
3 25 25 26
イタリア
2敗
0 17 15 24

【第1セットのスタメン】

【戦評】

第1セット

東谷玲衣奈のキレのいいアタックがイタリアの高いブロックの壁をこじ開けると、堀江美志、黒後愛、荒谷栞のアタッカー陣が次々と加点して8-5で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。中盤にかけてミスを散発するイタリアのプレーに助けられながらも、堀江のアタックや山口珠李のブロックなどで確実に点差を広げ、22-13とリード。最後は東谷のアタックで3得点し、25-17で第1セットをものにした。

第2セット

第1セットと同様の立ち上がりとなり、東谷のサイド攻撃や荒谷のクイックで3-2とリードしかけたが、イタリアのパワフルなジャンプサーブをコントロールできず3-6と一気に逆転され、日本ベンチは堪らずタイムアウトを要求した。これで落ち着きを取り戻すと、セッター・松井珠己が荒谷のクイックを中心に両サイドにうまくトスを配給し、中盤まで一進一退の攻防で15-12とした。ここから黒後のアタックとサービスエースで19-15とすると、終盤には山口がサーブで3得点を挙げるなどイタリアを一気に突き放し、最後はこのセット調子を上げている荒谷がセンターから押し込み、25-15で第2セットを締めくくった。

第3セット

堀江、荒谷のアタッカー陣がサーブやブロックでも機能し、8-6と日本のリードで1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。その後、イタリアの変化のあるサーブに連続失点を強いられると、8-10とされたところで日本は1回目のタイムアウトを要求。その後はサイドアウトの応酬となり、荒谷、堀江のアタックや山口のブロックで何とか対抗したが、イタリアの高いブロックなどで17-19と抜け出され2回目のタイムアウトを要求。タイムアウト明けは山口のセンターからうまくボールを押し込むプレーや荒谷のクイックなどで逆転して24-22とマッチポイントを握った。粘るイタリアにスパイクで連続得点を許し、24-24とデュースに持ち込まれたが、荒谷がセッターの背後に回り込んでクイックを決めると、最後は途中出場の島田美紅がセンターからクイックを打ち込み、26-24で第3セットを取った。

この試合の公式記録(FIVBウェブサイト・英語)

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1次リーグ戦D組順位表順位(7月15日終了時点)

1位: 日本(2勝0敗、勝点6)

2位: トルコ(2勝0敗、勝点4)

3位: イタリア(0勝2敗、勝点1、セット率=0.333、得点率=0.856)

4位: アルゼンチン(0勝2敗、勝点1、セット率=0.333、得点率=0.827)

【日本の次戦】

現地時間: 7月16日(日)13:00~(日本時間翌3:00~)

ラウンド: 1次リーグ戦 D組

対戦相手: トルコ

7月14日 日本×アルゼンチン 1次リーグ戦
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
1勝
3 25 25 25
アルゼンチン
1敗
0 11 13 22

【第1セットのスタメン】

【戦評】

第1セット

日本は立ち上がりにアルゼンチンにいきなりフェイントを決められ、緊張から足が動かないのかと思われたが、あっという間に堀江美志の連続アタックポイントやサービスエースで4-2と逆転すると、黒後愛の8連続サーブで相手サーブレシーブを崩し、12-3と一気にリードを広げた。中盤以降もアルゼンチンの攻撃を散発に抑えると、山口珠李のライトに回り込んでのスパイクや、堀江のキレのいいスパイクなどで着実に加点。最後は中川美袖のスパイクでアルゼンチンにダメを押し、25-11で第1セットをものにした。

第2セット

出だしは意地を見せるアルゼンチンがライトからのアタックで対抗し、5-6と日本がリードを許す展開となった。しかし、荒谷栞がクイックでサイドアウトを取ると、すぐさまサービスエースを決めて日本に流れを引き戻し、8-6とした。中盤もサーブが機能してサーブレシーブを乱し、アルゼンチンに十分な攻撃を許さない状況を作り、16-8と先行して2回目のテクニカルタイムアウトとなった。終盤も中川のサイドからのアタックや荒谷のクイックで確実に加点し、日本が25-13で第2セットも連取した。このセット、日本はサービスエースで6点を挙げ、アルゼンチンに付け入る隙を与えなかった。

第3セット

日本はスターティングメンバーを変えて臨んだ。東谷玲衣奈が小気味よいスパイクを量産し、あっという間に10-4とアルゼンチンを大きく引き離した。ところが、ここからアルゼンチンの好サーブでポイントを連取を許すと10-9と追い上げられ、日本ベンチは堪らずタイムアウトを要求。これで何とか踏ん張った日本が、逆に兵頭由希の連続サービスエースなどで17-11と点差を広げた。終盤にかけて東谷のスパイクなどで加点したが、粘るアルゼンチンにライトサイドからの高い打点からのアタックやスピードのあるサーブでじりじりと点差を詰められ、23-22と1点差まで追い上げられた。しかし、堀江のアタック、兵頭のサーブがチャンスボールになったところを東谷がダイレクトアタックを決め、25-22とアルゼンチンを振り切った。

この試合の公式記録(FIVBウェブサイト・英語)

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【日本の次戦】

現地時間: 7月15日(土) 15:00~(日本時間翌5:00~)

ラウンド: 1次リーグ戦 D組

対戦相手: イタリア