FIVBワールドグランプリ2017

RESULTS

試合結果

日本の試合結果

7月23日 日本×ロシア 予選ラウンド
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
6勝3敗
3 23 19 25 25 15
ロシア
3勝6敗
2 25 25 20 22 10

【第1セットのスタメン】

【戦評】

第1セット

立ち上がりは古賀紗理那が連続でスパイクを決めるなどして4-2とリードする。新鍋理沙の巧みなスパイクやサービスエースを決めると、さらに冨永こよみがツーアタックで相手の不意を突くなどして8-3と主導権を握った。しかし、サーブで崩される場面が目立ち始め、ロシアに連続得点を許してじりじりと差を縮められると、21-18から相手のスパイクが立て続けに決まり、21-22と逆転される。新鍋や古賀の攻撃で食らいつくが、23-25で第1セットを落とした。

第2セット

序盤からロシアに攻め込まれ、4-8でテクニカルタイムアウトを迎える。その後もミスが重なり後手に回ると、中盤に鍋谷友理枝のスパイクや岩坂名奈のクイックで反撃に出るが、18-19と1点差まで迫ったところから、ロシアにブロックやサービスエースで4連続得点を許した。そのまま押し切られ、19-25で第2セットも奪われた。

第3セット

内瀬戸真実と佐藤美弥をスタートから起用。10-10から相手のミスと内瀬戸のサービスエースで12-10と引き離し、さらに奥村麻依のブロード攻撃も決まってリードを保った。内瀬戸真実のスパイクが好調で、18-16からバックアタックを決めると、新鍋や古賀もスパイクを放って相手を寄せ付けず、25-20でセットを取り返した。

第4セット

序盤は点の取り合いとなった。新鍋やリベロの小幡真子が懸命に拾って攻撃につなぐと、17-15で内瀬戸が連続でロシアのブロックにシャットアウトされ追い付かれるが、古賀のバックアタックや佐藤のサービスエースなどで21-17と突き放した。終盤に1点差まで詰め寄られたが、古賀と交代した野本梨佳の連続得点でセットポイントを迎えると、最後は奥村のクイックで25-22とし、このセットも取った。

第5セット

序盤に野本のスパイクが次々と決まり、5-2とリードを奪った。その後、相手のツーアタックや強烈なスパイクを浴びて7-7とされたが、冨永らのサービスエースで11-8と引き離した。連続得点で11-10まで迫られたが、そこからクイックとブロックで13-10。最後は連続得点で15-10と逆転勝ちした。

この試合の公式記録(FIVBウェブサイト・英語)

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【コメント】

中田久美監督
「3日間とも非常に強いチームと試合をして、とても苦しい展開になったが、チームにとって勝つこと、結果を残すことが大きな栄養になると思うので、勝って終われて本当によかった」

内瀬戸真実選手
「きょうは時間差攻撃が通用したので、そこはすごく自信になった。フルセットで2連勝できたこともチームの自信につながると思う」

野本梨佳選手
「高いブロックが出てきたときに、恐れることなくコースを見つけて狙い少しずつ打てるようになっている」

【グループ1予選ラウンド最終順位】

1位: セルビア(7勝2敗) ☆決勝ラウンド進出

2位: アメリカ(6勝3敗、勝点19) ☆決勝ラウンド進出

3位: ブラジル(6勝3敗、勝点18) ☆決勝ラウンド進出

4位: オランダ(6勝3敗、勝点17) ☆決勝ラウンド進出

5位: イタリア(6勝3敗、勝点16) ☆決勝ラウンド進出

6位: 日本(6勝3敗、勝点13)

7位: 中国(5勝4敗) ☆決勝ラウンド開催国

8位: ドミニカ共和国(4勝5敗)

9位: ロシア(3勝6敗、勝点13)

10位: タイ(3勝6敗、勝点11)

11位: トルコ(2勝7敗)

12位: ベルギー(0勝9敗)

【日本の次戦】

現地時間: 8月9日(水) 15:00~(日本時間: 16:00~)

大会名: 第19回アジア女子選手権大会

ラウンド: 1次リーグ戦B組

対戦相手: オーストラリア

7月22日 日本×セルビア 予選ラウンド
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
5勝3敗
3 21 20 25 25 15
セルビア
6勝2敗
2 25 25 23 20 12

【第1セットのスタメン】

【戦評】

第1セット

2-2からセルビアに4連続得点を許して序盤から追う展開となった。セッターの冨永こよみがトスを散らして反撃に出たが、15-15から強烈なスパイクやブロックで6連続得点を与えた。終盤に鍋谷友理枝が得点を量産して追い上げを図ったが、最後はサーブミスで第1セットを21-25で落とした。

第2セット

鍋谷のスパイクや島村春世のブロード攻撃で序盤は食らいつくが、相手エースの力強いスパイクやフェイントに翻弄されて6-12とされる。新鍋理沙と佐藤美弥を投入したが点差は縮まらない。13-23からブロックや冨永のサービスエースなどで猛追し、19-23としたが、振り切られて第2セットもセルビアに奪われた。

第3セット

冨永のサービスエースで始まり、相手のミスも重なって序盤は8-5とするが、中盤はサイドアウトを切れずに逆転される。それでも集中力を切らさず、18-22から鍋谷の4連続得点で追い付くと、23-23から相手のミスで日本がセットポイントを迎え、最後は鍋谷のサービスエースで第3セットを取った。

第4セット

第4セットは一度もリードを奪われなかった。8-7から鍋谷、石井里沙のスパイクが決まって11-7。安定した守備が攻撃に結びつき、9点差までリードを広げた。終盤には点差を詰められたが、25-20で押し切ってセットカウント2-2。試合を振り出しに戻した。

第5セット

先に連続でスパイクを決められ0-2とされたが、長いラリーの末にサイドアウトを奪うなどしてセルビアに食らいつく。9-11から石井、古賀の2連続スパイクが決まり12-11とリードすると、その後12-12と同点に追い付かれるが、古賀のスパイクと相手のミスもあり、15-12で逆転勝ちを収めた。

この試合の公式記録(FIVBウェブサイト・英語)

P2(PDF)

P3(PDF)

【コメント】

中田久美監督
「前回セルビアと対戦したときにストレート負けをし、非常に悔しい思いをした。今日は苦しい戦いではあったが、選手たちは最後まで諦めずによく頑張ってくれたと思う。明日のロシア戦にしっかりとこの勝ちをつなげていきたい」

鍋谷友理枝選手
「1、2セット目は硬かった部分もあったが、3セット目を取りきったところからみんながいい表情でできていたので、勝てるかもという雰囲気が出ていた。とにかく今日は勝ててよかった」

古賀紗理那選手
「セルビアに勝てたのは自分もチームも自信になった。5セット目は15点で終わってしまうので、要所で点を取ることが大事だと思った」

松本亜弥華選手
「今日はブロックで貢献できた。相手も高いので、私の高さを生かしていいワンタッチを取れるように頑張った」

【グループ1順位表】

FIVBウェブサイト

【日本の次戦】

現地時間: 7月23日(日) 13:15~(日本時間: 14:15~)

ラウンド: 予選ラウンド第3週プールG1

対戦相手: ロシア

7月21日 日本×中国 予選ラウンド
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
4勝3敗
1 19 20 35 21
中国
5勝2敗
3 25 25 33 25

【第1セットのスタメン】

【戦評】

第1セット

日本は5-5と出だしは一歩も譲らなかったが、中国の高い打点のスパイクに対応しきれず、徐々に点差を広げられる。新鍋理沙のスパイクや島村春世のブロックで食らいつき、12-13まで来るも相手のサービスエースや古賀紗理那のスパイクミスなどで12-17と再び突き放された。終盤には高さのあるブロックに攻撃を封じられ、19-25で第1セットを落とした。

第2セット

内瀬戸真実をスタートから起用。中国のクイックに対応できず、いきなり3点を連取されて追う展開となる。13-20からは野本梨佳のバックアタックが決まり、さらに佐藤美弥の2連続サービスエースで盛り返す。怒濤の5連続得点で2点差まで詰め寄るも、要所でミスが出て20-25で第2セットも奪われた。

第3セット

後がない日本は島村の活躍で8-4と、この試合で初めてリードしてテクニカルタイムアウトを迎える。しかし、中盤にミスが重なり19-19と追い付かれると、ここから一進一退の攻防となる。デュースに突入すると、28-29からは中国の強烈なスパイクを何度も拾い、長いラリーを制した。30点台までもつれたこのセット。最後は新鍋のスパイクが決まり、35-33で取り返した。

第4セット

5-5から中国のサービスエースなどで3連続失点を喫した。内瀬戸や野本の攻撃で臨戦するも、点差がなかなか縮まらない。終盤には松本亜弥華のサービスエースで日本に流れが傾きかけたが、21-23から中国に押し切られて21-25で第4セットを落とし、セットカウント1-3で敗れた。

この試合の公式記録(FIVBウェブサイト・英語)

P2(PDF)

P3(PDF)

【コメント】

中田久美監督
「最後まで諦めない気持ちはチームの力として出てきている。ただ、身長が高いチームに対して点の取り方はもっともっと詰めていかないといけない」

キャプテン・岩坂名奈選手
「大声援を受ける中で第3セットを取れた。でもまだ課題だらけなのでもう1度みんなで頑張っていきたい」

佐藤美弥選手
「相手は高さがあるので、日本はスピードで攻めていければいいと思った。ディグ(スパイクレシーブ)のポジショニングをセットごとに明確にしていった。(サーブは)チーム全員が攻める気持ちでできていたと思う」

【グループ1順位表】

FIVBウェブサイト

【日本の次戦】

現地時間: 7月22日(土) 13:15~(日本時間: 14:15~)

ラウンド: 予選ラウンド第3週プールG1

対戦相手: セルビア

7月16日 日本×ブラジル 予選ラウンド
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
4勝2敗
3 25 26 19 20 17
ブラジル
3勝2敗
2 22 24 25 25 15

【第1セットのスタメン】

【戦評】

第1セット

1-4と劣勢の場面から新鍋理沙選手の好サーブにも助けられ、古賀紗理那選手の活躍で5連続得点。6-4とリードする。その後も、サーブで相手をくずしたところから古賀選手の技ありのスパイクで着実に点を重ね、最後は新鍋選手が相手ブロックを利用したスパイクを決めた。

第2セット

序盤から一進一退の攻防が続き、中盤、岩坂名奈選手のブロックやサービスエースで流れを作る。そこから、セッター佐藤選手がうまくスパイカーにトスを振り分けながら攻撃を展開し、奥村麻依選手の移動攻撃で勢いを保った日本が2セットを連取。

第3セット

日本はサーブで相手を揺さぶりながら攻撃を切り返し、スパイカーを幅広く使いながら攻撃を展開する。しかし、終盤競った場面での相手のチャレンジで流れが変わり、一気に5連続失点。1セットを返され第4セットに臨んだ。

第4セット

内瀬戸真実選手や新鍋選手の巧妙なスパイクで出だしからブラジルに食らいつく。中盤以降も、相手の高いブロックや攻撃に苦しみながらも、粘りのつなぎや古賀選手、内瀬戸選手、新鍋選手らサイド陣の奮闘もありブラジルに追いすがったが、20-25とあと一歩敵わず。

第5セット

新鍋選手のスパイクで一気に4-1とリードを奪う。サイドアウトの奪い合いが続く中、奥村選手の移動攻撃やブロック、新鍋選手の攻守にわたる活躍もあり、日本が一歩リードする。そして、古賀選手が相手の高い2枚ブロックを打ち抜き14-13とすると、最後は内瀬戸選手が連続でスパイクを決めて17-15.日本がフルセットの熱戦を制し、6年ぶりにブラジルに勝った。

この試合の公式記録(FIVBウェブサイト・英語)

P2(PDF)

P3(PDF)

【コメント】

中田久美監督
「昨日負け方があまりよくなかったので、前回王者ブラジルに対して相手がどうのこうのというよりも、もう一度戦う姿勢を見せたい、と選手たちにも伝えての一戦だった。フルセットですが、結果が出てよかった」

キャプテン・岩坂名奈選手
「昨日悔しい負け方をして、今日フルセットで勝てたということは、チームとしても大きな自信になりました。この勝利を無駄にせず、次の試合に向けて準備をしていきたいです」

古賀紗理那選手
「しっかり勝てたことは自信になりましたし、最後の5セット目、競った場面でも落ち着いて点数を取れたことは一番の収穫だと思います」

【グループ1順位表】

FIVBウェブサイト

【日本の次戦】

現地時間: 7月21日(金) 21:00~(日本時間 22:00~)

ラウンド: 予選ラウンド第2週プールG1

対戦相手: 中国

7月15日 日本×セルビア 予選ラウンド
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
3勝2敗
0 21 20 20
セルビア
4勝1敗
3 25 25 25

【第1セットのスタメン】

【戦評】

第1セット

序盤、古賀紗理那選手のコースをついたスパイクが連続で決まり、中盤に岩坂名奈選手や奥村麻依選手のクイックで互角に戦う。終盤の古賀選手の活躍で流れに乗りたい日本だったが、最後は相手の高さある攻撃に押され、このセットを落とした

第2セット

前日のタイ戦同様、石井優希選手を鍋谷友理枝選手に代え、岩坂選手や新鍋選手、奥村選手のブロックポイントも出て、序盤はいいペースで試合を運びます。中盤以降、相手の高さあるクイックに翻弄されながらも古賀のバックアタックなどで対抗したが、最後まで相手の攻撃に対応できず、セルビアにセットを連取された。

第3セット

リズムを変えようと、新鍋選手に代わり内瀬戸真実選手、冨永こよみ選手に代えて佐藤美弥選手を起用。連続失点からのスタートから、古賀選手の鋭いスパイクや佐藤選手と奥村選手の息が合った移動攻撃で日本がリードを奪う。しかし、17-17の場面で相手にサービスエースを許すと、自陣のミスや相手ブロックに苦しみ、一気に19-23とセルビア優勢に。なかなか攻略できなかった相手のクイックで25点目を奪われた。

この試合の公式記録(FIVBウェブサイト・英語)

P2(PDF)

P3(PDF)

【コメント】

中田久美監督
「セルビアの攻撃力に対して、サーブで崩してブロックとディフェンスで何とか対応しようとしましたが、セルビアはセッターにきちんとAパスが入ることが多くて、ミドルブロッカーの決定率を下げられなかった。具体的な課題が見えてきたことは大きな収穫。明日は元気な試合がしたい」

キャプテン・岩坂名奈選手
「自分たちから崩れて相手のペースになってしまうところが、今大会の負け試合では続いているので、個人としてもチームとしても反省して、明日は気持ちを切り替えて勝ちにいけるようにしたい」

古賀紗理那選手
「今日は相手のブロックに対しての対策ができず、シャットアウトされるケースが多く、ブロックフォローもできないという状況が何本も続き、修正できないまま終わってしまった」

井上琴絵選手
「いいところも出たけれども、試合を通して、高さのある攻撃に対してディフェンスで対応しきれず、終始やられてしまっていた」

【グループ1順位表】

FIVBウェブサイト

【日本の次戦】

現地時間: 7月16日(日) 13:05~

ラウンド: 予選ラウンド第2週プールD1

対戦相手: ブラジル

7月14日 日本×タイ 予選ラウンド
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
3勝1敗
3 25 17 25 25
タイ
0勝4敗
1 19 25 18 19

【第1セットのスタメン】

【戦評】

第1セット

序盤から冨永こよみや新鍋理沙のサービスエースで勢い付いた。その後も、新鍋の攻守に渡る活躍が光り、多彩な攻撃で点を重ねた日本が1セット目を先取した。

第2セット

タイの攻撃に押され4-8と劣勢で、ファーストテクニカルタイムアウトを迎える。中盤、古賀紗理那のバックアタックや島村春世の移動攻撃が機能し始めるものの、タイの巧みな攻撃展開に終始対応できず、2セット目を失った。

第3セット

新鍋、古賀のブロックからブレイクを重ねた日本が、序盤のシーソーゲームを抜け出した。奥村麻依のサービスエースもあり12点から5連続得点で一気にタイを突き放すと、流れを渡さなかった日本が3セット目を奪い返した。

第4セット

3セット目から石井に代わった鍋谷友理枝が、ラリーが続く場面で意地を見せると、奥村、新鍋のスピードあふれる攻撃が立て続けに決まり、じわじわタイを引き離す。終盤まで集中力を切らなさなかった日本が、ようやく日本らしいリズムを取り戻し、最後は島村のブロックでマッチポイントを決め、3-1で勝った。

この試合の公式記録(FIVBウェブサイト・英語)

P2(PDF)

P3(PDF)

【コメント】

中田久美監督
「選手で日の丸を背負うのと監督と背負うのと、選手(時代)の方がラクですね」

キャプテン・岩坂名奈選手
「今日も自分たちから崩れかけましたが、初戦を勝てたことは大きいので、しっかり明日につなげたい」

古賀紗理那選手
「2セット目と4セット目は詰めの甘さが出た。3セットを取り切るまで集中してやっていきたい」

【グループ1順位表】

FIVBウェブサイト

【日本の次戦】

現地時間: 7月15日(土) 14:00~

ラウンド: 予選ラウンド第2週プールD1

対戦相手: セルビア

7月9日 日本×オランダ 予選ラウンド
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
2勝1敗
3 17 21 25 25 15
オランダ
2勝1敗
2 25 25 18 22 9

【第1セットのスタメン】

【戦評】

第1セット

3-3から石井優希の2本のスパイクミスなどで連続失点し、3-9とリードされた。その後も相手のサービスエースや堀川真理のスパイクミスなどで失点し、7-15と走られた。リベロを小幡真子に代えたが流れは変わらず。古賀紗理那が連続でスパイクを止められるなどして11-22と大差をつけられた。そこから4連続得点で追い上げたが、17-25と大差で押し切られた。

第2セット

スタートから鍋谷友理枝を起用。6-6から島村春世、古賀が3連続ブロックにあうなどして6-11と差を付けられた。その後、日本にもブロックが出て10-11と追い上げた。ここからサイドアウトの応酬となったが、要所でラリーを取り切れずにじりじりと引き離され、21-25と4点差で奪われた。

第3セット

新鍋理沙、冨永こよみをスタートより起用。序盤から古賀や島村の攻撃で優位に進め、この試合で初めて8-7とリードしてテクニカルタイムアウトを迎える。その後は一進一退の攻防が続いたが、17-16から島村の活躍で3連続得点。20-17からは鍋谷の攻撃が好調で一気に抜け出し、25-18で奪い返した。

第4セット

岩坂名奈に代わって奥村麻依が先発した。10-10から奥村のサービスエースなどで3連続得点を奪ってリード。一度は14-15と逆転されたが、鍋谷や古賀が攻撃で踏ん張って再逆転。21-20で終盤にもつれ込むと、冨永のブロックや島村のブロード攻撃などでブレイクポイントを奪って25-22で競り合いを制し、タイに持ち込んだ。

第5セット

出だしで0-3と走られたが、ラリーで粘って4-3と逆転に成功。さらに冨永のブロックやツーアタックで10-6とリードを広げた。終盤には鍋谷が立て続けにレフトからスパイクを決めてリードを保ち、15-9で最終セットを奪取。セットカウント0-2から逆転勝ちした。

この試合の公式記録(FIVBウェブサイト・英語)

P2(PDF)

P3(PDF)

【コメント】

中田久美監督

「全員でがんばった1勝だと思う。新鍋が入ることでサーブレシーブが安定した」

古賀紗理那選手

「チームとして勝ち切れたのは大きな自信になった」

冨永こよみ選手

「途中から入った人が自分の仕事をして勝てたのでうれしい」

【グループ1順位表】

FIVBウェブサイト

【日本の次戦】

現地時間: 7月14日(金) 19:00~

ラウンド: 予選ラウンド第2週プールD1

対戦相手: タイ

7月8日 日本×ドミニカ共和国 予選ラウンド
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
1勝1敗
1 20 19 26 27
ドミニカ共和国
1勝1敗
3 25 25 24 29

【第1セットのスタメン】

【戦評】

第1セット

出だしは堀川真理、古賀紗理那のスパイクが冴えて3-1とリードを奪った。しかし、ここからドミニカ共和国のジャンプサーブに苦しんで2本のサービスエースを喫するなどし、5-8と逆転された。その後は要所で古賀や堀川、石井優希がブロックに阻まれてブレイクポイントを奪われ、徐々に点差を離された。終盤、古賀と交代した鍋谷友理枝の攻撃が好調で17-24から3連続得点で追いすがったが、20-25で逃げ切られた。

第2セット

スタートから古賀に代えて鍋谷を起用。このセットも序盤は4-1とリードしたが、コンビネーションミスや被ブロックなどで6-8と逆転された。セッターを冨永から宮下遥に代えても流れは変わらず、岩坂のクイックが連続でブロックされるなどして7-11と走られた。中盤には松本亜弥華に代えて島村春世、堀川に代えて新鍋理沙を投入して打開を試みたが、ラリーを制することができない場面が多く、差を詰められずに19-25と6点差で失った。

第3セット

序盤から石井優希にトスを集めて得点を重ねて8-5とし、この試合で初めてリードしてテクニカルタイムアウトを迎えた。しかし、攻撃を決めきれずに追い付かれると、ミスも出て10-13と逆転を許す。新鍋のスパイクや島村のブロックなどで17-17とすると、島村の好レシーブから石井優希がスパイクを決めるなどして20-17と再びリード。終盤にミスが出てデュースに持ち込まれたが、島村が相手のスパイクを止めて26-24で競り合いを制した。

第4セット

6-6の場面で相手選手が体調不良を訴え、20分ほど試合が中断した。それでも日本は集中力を切らさずにサイドアウトを重ねた。16-15からは岩坂名奈が相手のスパイクをブロックして一歩抜け出した。しかし、ミスが出て22-22と追い付かれると、そのままデュースへ。鍋谷のスパイクや岩坂のブロックで粘ったが、最後はラリーを制することができずに27-29で落とした。

この試合の公式記録(FIVBウェブサイト・英語)

P2(PDF)

P3(PDF)

中田久美監督

「昨日の1勝も大きいし、今日の1敗も大きい。無駄にしないようにやっていきたい」

石井優希選手

「4セット目はチャンスだったが勝ちきることができなくて、最後の詰めの甘さが出たと思う」

鍋谷友理枝選手

「自分たちの思ったような流れに持っていけなくて、苦しい展開の中で試合をしていた」

【グループ1順位表】

FIVBウェブサイト

【日本の次戦】

現地時間: 7月9日(日) 17:30~(日本時間翌0:30~)

ラウンド: 予選ラウンド第1週プールC1

対戦相手: オランダ

7月7日 日本×タイ 予選ラウンド
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
1勝
3 25 18 25 22 15
タイ
1敗
2 19 25 14 25 9

【第1セットのスタメン】

【戦評】

第1セット

序盤、堀川真理のスパイクが好調で4-1と抜け出すと、先発で起用されたセッター・冨永こよみがブロック、ツーアタックを決めるなどして8-3とリードしてテクニカルタイムアウト。その後も日本の守備が機能し、ラリーに持ち込むと石井優希らがスパイクを決めて、17-8とリードを広げた。相手のサーブに苦しんで4点差まで追い上げを許す場面もあったが、石井優希が踏ん張って主導権を渡さず、25-19で第1セットを先取した。

第2セット

序盤、堀川のスパイクがブロックに止められ、さらにミスも出て5-8に。ここからラリーで粘りを見せ、14-14と追い付いたが、15-16から相手のサーブに苦しめられると、攻撃も単調になってブロックに捕まり、連続失点を喫する。タイムアウトを2度使って流れを断とうとしたが効果は出ない。15-21とリードを広げられ、そのまま18-25で押し切られた。

第3セット

4-4から奥村麻依のブロード攻撃とブロックで抜け出すと、セッター・冨永も切り返しの攻撃で鋭いスパイクを放って得点。7-4とリードを奪って主導権を握った。中盤には岩坂名奈、堀川の連続ブロックも出て14-9と5点差に。16-10からは2枚替えで入った宮下遥のサーブでリズムを掴んで一気に22-10となり、リードを保って25-14でセットを取り返した。

第4セット

古賀や岩坂が攻撃を引っ張り、21-18とリードして終盤を迎えた。ここでセッター・冨永、オポジット・堀川に代えてオポジット・石井里沙、セッター・宮下を2枚替えで起用。攻勢を強めたが、その石井里沙がブロックに捕まると、好調だった古賀にもミスが出るなどして連続失点を喫し21-23と逆転を許す。そのまま22-25で失い、セットカウントをタイに戻された。

第5セット

1-0から岩坂のサーブが走った。ラリーも堀川のスパイクなどできっちりと制して7-0とリードを奪う。流れを引き寄せると、その後も古賀や石井優希が堅実に得点を重ね、リードを保ったまま6点差をつけて15-9でセットを奪い、フルセットの熱戦に終止符を打った。

この試合の公式記録(FIVBウェブサイト・英語)

P2(PDF)

P3(PDF)

【コメント】

中田久美監督
「3-1で勝たないといけない試合。最後まで諦めず、1勝できてよかった」

キャプテン・岩坂名奈選手
「内容を振り返ると、課題だらけ。悔しさはあるけど、勝てたことが1番よかった」

古賀紗理那選手
「2セット目と4セット目は詰めの甘さが出た。3セットを取り切るまで集中してやっていきたい」

【日本の次戦】

現地時間: 7月8日(土) 20:30~(日本時間翌3:30~)

ラウンド: 予選ラウンド第1週プールC1

対戦相手: ドミニカ共和国