2018男子世界選手権アジア最終予選 オーストラリア大会

RESULTS

試合結果

日本の試合結果

7月15日 日本×オーストラリア
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
4勝
3 25 23 25 22 15
オーストラリア
2勝1敗
2 22 25 14 25 13

【第1セットのスタメン】

【戦評】

第1セット

セッターの藤井直伸が最初に選択したのは、オポジットとしてスタメンに入った出耒田敬だった。しかし、相手に先制点を許す。石川祐希のバックアタックや柳田将洋のサービスエースで追い上げるが、2点のビハインドで1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。それでも、石川がサーブで攻めると、藤井がダイレクトスパイクで加点。さらに、出耒田も相手のブロックを利用して得点を奪い、3連続得点で12-11と逆転に成功する。集中力を切らさなかった日本が、最後は石川、柳田にトスを集めて25-22で第1セットを先取した。

第2セット

立ち上がりは日本が追いかける展開。出耒田のスパイクなどでサイドアウトを切るが、5-8でリードを許す。しかし、好調の石川が硬軟を織り交ぜたスパイクで得点を量産。オーストラリアを粘り強く追随する。さらに17-19となったところで米山裕太を投入し、チームが落ち着きを取り戻した。一時は石川がバックアタックを決めて23-22と逆転。しかし、ここからミスが重なり3連続失点でこのセットを落とした。

第3セット

山内の得点で先制した第3セット。石川のサービスエースなどで4-2と先行する。さらに出耒田のブロックなどで8-4とリード。中盤は日本が完全にペースを握る。李博、山内のクイックを絡めた攻撃も機能。さらに石川が2本のサービスエースを決めるなど5連続得点。16-8と完全に主導権を握った。終盤には李のブロックや柳田のスパイクで確実に得点を重ね、最後は石川のサービスエースが決まり、25-14でこのセットはオーストラリアを圧倒した。

第4セット

最初の8点を奪ったのはオーストラリアの方だった。石川がスパイク、ブロックで奮闘するが、序盤に許したリードが響いた。藤井のブロックなどですぐに8-8の同点に追いつくと、拮抗した展開のまま試合は中盤まで進行。16-18となったところで、中垣内監督は2度目のタイムアウトを要求する。柳田のサービスエースで19-19の同点に追いつくが、最後は突き放されて22-25。セットカウントを2-2のタイに戻された。

第5セット

再び石川がエンジン全開。強烈なスパイクを立て続けにオーストラリアのコートに叩き込む。相手のミスが続いて7-5と日本が一歩抜け出すと、ここでオーストラリアはタイムアウトを要求する。山内のサービスエースで9-6、さらに出耒田が難しい二段トスを決めてサイドアウトを奪う。一時はサービスエースを決められて1点差に迫られるが、タイムアウトで嫌な流れを断ち切った。2枚替えで深津英臣、高橋健太郎を投入して勝負に出た日本。石川のスパイクでマッチポイントを奪うと、最後は柳田が決めて熱戦に終止符。今大会4戦無敗で世界選手権の出場権を獲得した。

【コメント】

中垣内祐一監督
「今日は石川(祐希選手)の調子がよく、久しぶりに彼らしいプレーが見られた。思い切ったサーブが打てていたし、サーブレシーブも頑張っていた。また、出耒田(敬選手)、石川(選手)、山内(晶大選手)の3枚ブロックは、今までの日本にはなかった形。違う可能性を示すことができた」

柳田将洋選手
「世界選手権の切符を獲ることが今年のチームの目標だったので、それが達成できてよかった。個人的にはサーブなど精度の悪い状況が続いたので、結果を残せるチームの一員になれるように、しっかり調整していきたい」

石川祐希選手
「4連勝で世界選手権の切符を取れたことはよかった。しかし、これからがスタート。今年のグラチャン(ワールドグランドチャンピオンズカップ)や来年の世界選手権でしっかり勝負できるように、残りの期間も成長していきたい」

【今日の試合結果】

チャイニーズタイペイ×タイ 3-0(25-22、25-23、25-22)

日本×オーストラリア 3-2(25-22、23-25、25-14、22-25、15-13)

試合なし…ニュージーランド

【順位表(7月15日終了時点)】

1位: 日本(4勝0敗) ☆世界選手権出場

2位: オーストラリア(2勝1敗、勝点7)

3位: チャイニーズタイペイ(2勝1敗、勝点6)

4位: タイ(0勝3敗、セット率=0、得点率=0.769)

5位: ニュージーランド(0勝3敗、セット率=0、得点率=0.618)

7月14日 日本×タイ
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
3勝
3 25 25 25
タイ
2敗
0 12 18 16

【第1セットのスタメン】

【戦評】

第1セット

日本がサーブで主導権を握った。2-2の場面では、李博のノータッチエースで逆転に成功。9-7から、柳田将洋がサーブで果敢に攻めた。相手の守備を崩し、石川祐希のスパイク、李のダイレクトスパイクをお膳立て。さらに相手からミスを誘って、17-7と大きくリードを広げる。藤井直伸のトスワークも機能して、ネット際で強さを発揮。山内晶大のスパイクで20-9とすると、タイは2度目のタイムアウトを消化した。山内のブロックでセットポイント。最後まで攻めた日本が、25-12で先取した。

第2セット

サイドアウトの応酬となった序盤だが、石川のサービスエースなどで4連続得点を奪い、8-4と一気に抜け出す。山内のジャンプフローターサーブで相手の守備を崩し、李のダイレクトスパイクで着実に加点。大竹壱青の得点などで、5点のリードで2度目のテクニカルタイムアウトを迎える。一時は2点差まで追い上げられたが、大竹に代わってコートに入った出耒田敬が躍動。李のブロックや柳田のスパイクなどで得点を重ね、25-18で第2セットを奪った。

第3セット

白星に王手をかけた日本は、第3セットの序盤も柳田のサーブでペースを掴む。前半こそ6-7と先行を許したが、柳田のフェイントや山内のサービスエースで逆転。中盤には石川にトスを集めて得点を重ね、4連続得点で16-12とリードを広げた。安定した守備から確実に得点を稼いでいく日本。相手のミスをきっかけに5連続得点を奪うと、石川のバックアタックで23-15。最後は出耒田が決めて25-16とし、ストレート勝ちを決めた。

【コメント】

中垣内祐一監督
「柳田のサーブがようやく火を噴いた。我々のサーブ、ディフェンスが勝っていた。明日もサーブで攻めていきたい」

李博選手
「競った場面もあったが、みんなが最後まで集中力を持続させた。一人ひとりが自分の役割をしっかり果たしたことが勝因だと思う」

山内晶大選手
「サーブで攻めることができていたので、ディフェンスがしやすかった。サイドアウトが取れず苦しい時もあったが、うまく乗り越えられたと思う」

【日本の次戦】

試合時間: 7月15日(土)20:00~(日本時間19:00~)

対戦相手: オーストラリア

【今日の試合結果】

チャイニーズタイペイ×ニュージーランド 3-0(25-17、25-21、25-16)

日本×タイ 3-0(25-12、25-18、25-16)

試合なし…オーストラリア

【順位表(7月14日終了時点)】

1位:日本(3勝0敗)

2位:オーストラリア(2勝0敗)

3位:チャイニーズタイペイ(1勝1敗)

4位:タイ(0勝2敗)

5位:ニュージーランド(0勝3敗)

7月13日 日本×ニュージーランド
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
2勝
3 25 25 25
ニュージーランド
2敗
0 11 16 10

【第1セットのスタメン】

【戦評】

第1セット

立ち上がりから日本が主導権を握った。李博が連続でノータッチエースを決めるなど5連続得点で6-2。石川祐希のスパイクも決まり、8-3で1回目のテクニカルタイムアウトを迎える。その後も攻撃の手を緩めない日本。中盤には、李のブロックや大竹壱青のスパイクなどで5連続得点を奪い、17-7とニュージーランドを大きく引き離した。18-9の場面で柳田将洋に代わって米山裕太がコートイン。最後は石川がサービスエースを決めて、第1セットを25-11の大差で先取した。

第2セット

日本は大きくメンバーを入れ替えた。セッターに深津英臣が入り、オポジットに出耒田敬。そして米山が第1セットに続いてコートに立った。立ち上がりは一進一退。日本は出耒田、石川のスパイクでサイドアウトを切るが、1点のビハインドで1回目のテクニカルタイムアウトを迎える。しかし、石川の連続得点などで10-8とすぐに逆転。15-12となったところでコートに入った浅野博亮が、攻守に安定感を生み出した。終盤は出耒田の活躍で4連続得点。25-16でこのセットを締めくくった。

第3セット

立ち上がりは日本の一方的な展開になった。山内晶大がブロックで立ちはだかり、粘り強くボールをつなぐ。李のジャンプフローターサーブも機能。相手の隙を突いて、米山、出耒田が得点を重ね9-2と大きくリードを広げた。さらに浅野が真後ろからきた二段トスを決めるなど、果敢な攻めを見せる。23-9となったところで、ニュージーランドは2度目のタイムアウトを消化。出耒田のスパイクでマッチポイントを奪うと、最後は山内のスパイクでラリーを制して試合終了。25-10でこのセットを奪い、ストレート勝ちを決めた。

【コメント】

中垣内祐一監督
「点差ほど満足のいく内容ではなかった。ただ、いろいろな選手を使う機会があったことはよかった。ブロックやディフェンスの面で、もう少しそつのないプレーをしていきたい」

出耒田敬選手
「試合前のミーティングで、途中から選手交代をしていくという話があった。第2セットから大きく選手が代わったが、その状態でも3-0で勝てたのは大きい」

石川祐希選手
「いろいろな選手が出た中で、3-0で勝てたことはよかった。明日のタイはもっと強いと思うので、切り替えて準備をしていきたい」

【日本の次戦】

試合時間: 7月14日(金)14:00~(日本時間13:00~)

対戦相手: タイ

【今日の試合結果】

日本×ニュージーランド 3-0(25-11、25-16、25-10)

オーストラリア×タイ 3-0(25-20、25-21、25-19)

試合なし…チャイニーズタイペイ

【順位表(7月13日終了時点)】

1位:日本(2勝0敗、勝点6、セット率=MAX、得点率1.596)

2位:オーストラリア(2勝0敗、勝点6、セット率=MAX、得点率1.389)

3位:タイ(0勝1敗、勝点0、セット率=0.000、得点率=0.800)

4位:チャイニーズタイペイ(0勝1敗、勝点0、セット率=0.000、得点率=0.760)

5位:ニュージーランド(0勝2敗)

7月12日 日本×チャイニーズタイペイ
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
1勝
3 25 25 25
チャイニーズタイペイ
1敗
0 19 19 19

【第1セットのスタメン】

【戦評】

第1セット

序盤こそ硬さが見られた日本だが、李博のサービスエースで流れを取り戻し、2点のリードで2度目のテクニカルタイムアウトを迎えた。石川祐希のブロックで日本が20-16とリードを広げたところでチャイニーズタイペイは2度目のタイムアウトを要求。攻撃の手を緩めない日本は、この大会から背番号1を着けている大竹壱青のスパイクなどで確実にサイドアウトを切る。深津英臣、出耒田敬を2枚替えで投入すると、そのまま25-19で逃げ切った。

第2セット

同じ布陣でスタートした第2セットは、石川の活躍で日本が序盤のペースをつかむ。リベロの井手智が好レシーブを見せると、李のブロックでブレイクポイント。大竹のスパイク、柳田将洋のブロックも決まり、6連続得点で10-6と一気に逆転した。さらに李、山内晶大、藤井直伸のジャンプフローターサーブも機能。チャイニーズタイペイから攻撃の選択肢を奪い、日本のリズムでゲームが進行する。最後は柳田がバックアタックを決め、25-19で日本が2セットを連取した。

第3セット

石川のバックアタック、柳田のサービスエースで幕を開けた第3セットは、一進一退の展開。セッターの藤井がトスを散らすが、なかなかチャイニーズタイペイとの点差を広げることができない。きっかけとなったのは大竹のバックアタック。13-8とすると、李がスパイク、ブロックで活躍して4連続得点。20-13と日本が完全に試合の主導権を握った。最後は米山裕太を投入して落ち着いた試合運びを見せた日本。25-19でチャイニーズタイペイの追撃を振り切った。

【コメント】

中垣内祐一監督
「トーナメントの初戦ということで、全体的にスタートが硬かった。明日からさらに調子が上がることを期待している」

キャプテン・深津英臣選手
「第1セットは硬くなったが、全員の力で1点を取りにいくバレーができた。自分たちはもっとできる。明日の一戦に集中したい」

藤井直伸選手
「初戦ということで、僕自身も少し硬かった。サイドアウト率がよくなかったが、硬さも徐々に取れてくると思うので、明日、明後日とよりよい試合をしていきたい」

【日本の次戦】

試合時間: 7月13日(木)17:00~(日本時間16:00~)

対戦相手: ニュージーランド

【今日の試合結果】

日本×チャイニーズタイペイ 3-0(25-19、25-19、25-19)

オーストラリア×ニュージーランド 3-0(25-12、25-18、25-18)

試合なし…タイ