第29回ユニバーシアード競技大会(2017/台北)女子バレーボール競技

RESULTS

試合結果

最終順位

  1. ロシア
  2. 日本
  3. ウクライナ
  4. チャイニーズタイペイ
  5. フィンランド
  6. タイ
  7. フランス
  8. アルゼンチン
  1. ブラジル
  2. アメリカ
  3. スイス
  4. チェコ
  5. カナダ
  6. ラトビア
  7. メキシコ
  8. コロンビア

日本の試合結果

8月28日 日本×ロシア 決勝戦
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本 1 18 25  22 22
ロシア 3 25 17 25 25

【第1セットのスタメン】

【戦評】

第29回ユニバーシアード競技大会(2017/台北) 女子バレーボール競技の決勝戦は、3大会連続の優勝を目指す常勝ロシアと、22年ぶりの決勝戦進出で32年ぶりの優勝を目指す日本の対戦となった。

第1セット

序盤から日本のサーブレシーブが乱れ、攻撃が単調になったところをロシアの高いブロックに捕まるパターンが連続して、2-9とロシアに大きくリードを許した。今村優香の2連続サービスエースなどで5-9とするも、再びロシアのサービスエースとブロックポイントなどで5連続失点を喫して、6-16で2回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。井上愛里沙のレフト平行でようやくサイドアウトをとると、山内美咲のブロックアウトや横田真未のブロックポイント、さらには柴田真果のレシーブから井上がストレートに決めて、4連続得点を奪い11-16と追い上げた。しかし、ここから日本のタッチネットやスパイクミスが続いて13-21と再び点差を広げられると、終盤には2枚替えで塚田しおりと村永奈央を投入するも、最後まで攻守のリズムを掴みきれず、18-25で第1セットを失った。

第2セット

気持ちを切り替えて臨んだ第2セットは、井上のブロックでワンタッチをとり、山内のライトからのバックアタックや杉郁香のCワイドで6-3と好スタートを切ったが、ロシアも堅いディフェンスから両サイドを中心に得点を重ねて7-8で1回目のテクニカルタイムアウトを迎える。ここから日本の狙いを定めたサーブと小島満菜美の粘り強いレシーブなどで徐々にロシアにプレッシャーをかけてスパイクミスを誘うと、15-12でロシアがタイムアウトを取った。その後、互いに持ち味を発揮した見応えある展開で18-17まで進んだが、柴田の速いサーブで崩し、横田がワンタッチをとって井上と山内が決めるパターンで見事な6連続得点を挙げ、25-17とロシアを圧倒した。

第3セット

攻守にわたってリズムを掴んだ第2セット終盤の勢いを継続させたい日本だったが、序盤からサーブレシーブが乱れ、ロシアの高いブロックに苦しむ展開で8-13と大きくリードを許した。しかし、決して諦めない日本は小島の好レシーブから今村が軽打、ストレートブロックアウト、中に切れ込む時間差攻撃と3連続得点を決めて13-15と追い上げると、さらに途中出場の村永のライト攻撃、ブロックフォローから井上がストレートに決めて17-18と1点差に迫った。流れは完全に日本かと思われたが、ここでロシアの高いブロックとスパイクが炸裂して18-22と再び引き離された。日本も今村の巧みな軽打で22-23まで追いすがるが、最後はサーブレシーブが乱れて22-25でロシアが逃げ切った。

第4セット

序盤はサーブレシーブが乱れながらも、しつこいブロックから井上と山内のサイド攻撃で得点を重ねるという、日本にとっては我慢の展開となった。8-9から日本に連続でミスが出て9-11と流れがロシアに傾きかけた局面で、ここまで打数の少なかった横田のBクイックや杉のブロード攻撃、さらには相手スパイクミスが重なって16-13とリードを奪い、2回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。中盤以降、ロシアはブロックの上から打ち込むレフト攻撃を中心に得点し、日本は井上が相手ブロックの割れたところや得意のインナースパイクで得点する、一進一退の攻防が続いて20-18で終盤を迎える。ところが、21-19からロシアのAクイック、日本のミス、ブロックポイントで3連続失点を喫して21-22と逆転を許した。ロシアのサーブミスで22-22とするも、レフトから高い打点でコーナー奥に決められて22-23、最後は日本の攻撃を2連続でブロックされて22-25で第4セットを落とした。日本はセットカウント1-3で敗れ、1985年の神戸大会以来32年ぶりの優勝は叶わなかった。

この試合の公式記録(第29回ユニバーシアード競技大会[2017/台北]特設サイト・英語)

P2(PDF)

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8月26日 日本×チャイニーズタイペイ セミファイナルラウンド(1-4位)
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本 3 25 25 25 25
チャイニーズタイペイ 1 27 19 15 17

【第1セットのスタメン】

【戦評】

2015年に韓国・光州で行われた前回大会での銅メダルを上回る成績を収めたい日本。セミファイナルラウンド(1-4位)では、近年継続的な強化を図る大会ホストのチャイニーズタイペイと対戦した。チャイニーズタイペイはユニバチームとはいえ、経験豊富なシニアのメンバーを擁し、地元の5,000人の大歓声を味方にする難敵である。

第1セット

序盤は日本の攻撃がチャイニーズタイペイにレシーブされ攻め返される展開が続き、3-7とリードを許して日本が1回目のタイムアウトを取った。タイムアウト後、横田真未のブロックなどで6-8、さらに今村優香が続けてスパイクを決めて10-9と逆転したところでチャイニーズタイペイが1回目のタイムアウトを取った。その後、井上愛里沙と山内美咲がスパイクを決めるなど、サイドアウトを繰り返しながらゲームが進んでいったが、相手リベロの好レシーブで14-16とチャイニーズタイペイのリードで2回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。ここで井上の好レシーブから今村が決めるなどして20-19再度逆転に成功しチャイニーズタイペイが2回目のタイムアウトを要求。終盤は両チームのリベロを中心に好レシーブを連発し、一進一退の攻防が続いた。23-22で日本は塚田しおりと村永奈央を投入したが突き放すことはできず、最後は日本にスパイクミスが出て25-27で第1セットを先取された。

第2セット

リベロ・小島満菜美の好レシーブでチーム全体がリズムに乗り、6-0とスタートダッシュに成功した。チャイニーズタイペイのタイムアウト後も今村の意表をついたフェイントなどで8-3と日本リードで1回目のテクニカルタイムアウトとなった。その後、杉郁香のブロックや井上の連続スパイク得点で13-7とチャイニーズタイペイを大きく引き離すと、そのままリードを保ち16-11で2回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。中盤、チャイニーズタイペイの好サーブにサーブレシーブを崩され、16-13と追い上げられたところで1回目のタイムアウト。さらにチャイニーズタイペイのトランジション攻撃が決まり、18-19と逆転を許した。しかし、終盤に井上がスパイクとブロックで連続得点を奪い、25-19でセットカウントを1-1のタイに戻した。

第3セット

第2セット終盤の勢いそのままに戦いたい日本は、スタートから今村の軽打、山内の時間差攻撃、杉のブロード攻撃と相手のミスが重なって7-3、さらに杉のサーブで相手を崩し、乱れたトスを相手がスパイクミスする場面が続き、10-3とプラン通りにリードを広げた。中盤、相手のパイプ攻撃を防ぎきれず連続失点を喫し、12-8とチャイニーズタイペイに追い上げられた。すぐさま山内のライト攻撃で悪い流れを断ち切ると、相手の攻撃に対し立て続けにブロックでワンタッチを取り、その切り返しを井上のレフト平行、杉のCワイド、山内の時間差攻撃などで確実に得点に結び付け21-13と大きくリードを広げた。終盤は疲労で集中力が切れたか、チャイニーズタイペイのサーブミスやスパイクミスによって得点を重ね、25-15でセットを連取した。

第4セット

ここまですべて同じスターティングラインナップで臨む日本に対し、メンバーを大幅に替えて地元の大歓声に応えようとするチャイニーズタイペイ。序盤、井上の狙いを定めたピンポイントサーブで相手レフトにプレッシャーをかけ、小島や柴田真果のレシーブから今村が3本連続で決める好スタートを切った。日本に連続でミスが出て4-4と振り出しに戻るも、今度は相手のスパイクミスもあって8-6で1回目のテクニカルタイムアウトを迎える。さらにこの日好調な井上がレフトからのインナースパイク、山内のネット際の強さを発揮するプレー、今村の相手レシーバーを弾き飛ばすパワフルなスパイクなどで16-10と流れを引き寄せる。中盤以降、足が止まりつつあるチャイニーズタイペイに対し、日本はさらに集中力を発揮、攻撃の手を一切緩めない見事なゲーム運びを見せた。杉と横田がワンタッチをとり、小島の正確なパスから柴田が余裕を持ってトスし、この日好調の井上がレフトから広角に打ち込むパターンで22-15、最後は今村が相手のCクイックをブロックして、25-17で第4セットを奪取。1995年の福岡大会以来、22年ぶりの決勝戦進出を決めた。

この試合の公式記録(第29回ユニバーシアード競技大会[2017/台北]特設サイト・英語)

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【日本の次戦】

現地時間: 8月28日(月)20:00~(日本時間21:00~)

ラウンド: 決勝戦

対戦相手: ロシア

FISU TV動画配信(予定): 日本×ロシア

8月25日 日本×フィンランド クウォーターファイナルラウンド(1-8位)
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本 3 22 25 25 25
フィンランド 1 25 19 13 22

【第1セットのスタメン】

【戦評】

第1セット

ベスト4進出をかけて対戦する相手は、予選リーグ戦で強豪ブラジルをストレートで破り勢いに乗るフィンランド。決定力あるライトエースと両サイドへの速いトスを特徴とする強敵である。

序盤、日本のサーブレシーブが乱れると相手ライトエースに連続で決められ、1-4と苦しいスタート。そこから杉郁香のブロード攻撃、相手のミス、井上愛里沙の軟攻で6-6と追いつくものの、相手の高いブロックや高い打点からのサーブに苦しみ、6-11となって日本はタイムアウトを取った。その後、井上、山内美咲、今村優香のサイド攻撃でサイドアウトを取るが、サーブミスやスパイクミスが続いてリズムを掴めず、10-16で2回目のテクニカルタイムアウトとなった。中盤以降も今村、井上のレフト攻撃と山内のライト攻撃で応戦し、15-17、20-22、22-23と、あと1歩まで詰め寄るも、最後まで日本のミスによって連続得点を取りきれず、22-25で今大会初めてセットを失った。

第2セット

序盤は第1セットと同様に、日本のスパイクミスとサーブミスが続き、相手ライトエースの攻撃も防ぎきれずに8-10と重苦しい展開となった。その後、横田真未の思い切りのよいサーブで相手を崩し、14-11とこの試合初めて日本がリードする。さらにブロックでワンタッチを取り、柴田真果の速いトスを井上が連続で決めて18-13とするも、今度は意地を見せた相手ライトエースにフロントやバックから得点され、19-18と1点差に迫られる。しかし、終盤は狙いを定めたサーブで相手を崩し、苦し紛れのフェイントを今村と山内が確実に決めきり24-19、最後は杉が相手エースを止めて25-19で苦しいセットを奪取した。

第3セット

序盤は今村と相手エースの点の取り合いで互いにサイドアウトを繰り返し、8-7で最初のテクニカルタイムアウトを迎えた。ここで山内が速いサーブで相手を崩し、リベロ・小島満菜美が好レシーブでつないだボールを井上が連続で決めて12-7、さらに山内のライトからのバックアタック、今村のプッシュなどで16-10と差を広げた。中盤以降、疲れからか相手の足が完全に止まり、2枚替えで起用された塚田しおりのサービスエース、村永奈央のライト攻撃、途中出場の小田桃香のサーブなどで25-13と圧倒した。

第4セット

第3セット終盤の勢いのまま、このセットで勝負を決めたい日本は、開始早々井上の好パスを今村がブロックアウト、中に切れ込んでのインナースパイク、技ありの軟攻などバリエーション豊かな攻撃で得点を重ねる。しかし、フィンランドはこれまでと違ってクイックを中心とした組み立てでサイドアウトを取り、13-12と一進一退の攻防が続いた。ここでサーブとブロックを修正した日本は、杉のプッシュ、横田のダイレクトなどで加点、さらに疲れの見えた相手エースのスパイクミスも重なって21-15と抜け出した。24-20から必死の粘りを見せるフィンランドに25-22まで迫られたが、最後は今村がレフトから打ち込み25-22で逃げ切った。

この試合の公式記録(第29回ユニバーシアード競技大会[2017/台北]特設サイト・英語)

P2(PDF)

P3(PDF)

【日本の次戦】

現地時間: 8月26日(土)20:00~(日本時間21:00~)

ラウンド: セミファイナルラウンド(1-4位)

対戦相手: チャイニーズタイペイ

FISU TV動画配信(予定): 日本×チャイニーズタイペイ

8月23日 日本×ラトビア 予選リーグ戦
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
3勝
3 25 25 25
ラトビア
3敗
0 14 10 16

【第1セットのスタメン】

【戦評】

第1セット

予選リーグ戦C組での第3戦、井上愛里沙のサーブでゲームが始まる。序盤、今村優香、山内美咲のスパイクで得点を重ねて、8-6とリードして1回目のテクニカルタイムアウト。その後、小島満菜美のレシーブから井上が決めて10-6とリードを広げるも、ラトビアのブロック、スパイクで11-10と詰め寄られる。日本は山内のスパイクなどで14-11と踏みとどまり、2枚替えで塚田しおりと村永奈央を投入すると、16-13とリードを保ち2回目のテクニカルタイムアウトとなった。その後、横田真未のクイック、杉郁香のサービスエースで18-13と引き離すと、ラトビアが1回目のタイムアウトを要求。タイムアウト明けも日本の勢いは止まらず、杉のサーブで相手を崩すと、井上と村永がスパイクを決める展開で23-13、最後は今村のバックアタックで25-14とし、日本が第1セットを先取した。

第2セット

第1セットと同じメンバーでスタート。杉や井上らのスパイクで得点し、8-5と日本のリードで1回目のテクニカルタイムアウト。その後、柴田真果のサービスエース、井上のスパイクなどで11-5と大きくリードを広げると、ラトビアが1回目のタイムアウトを取った。日本は攻撃の手を緩めず、山内と今村のスパイクなどで、14-6。ここで井上に代えてキャプテン小田桃香をサーブで投入すると、チームが連続得点して16-6で2回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。終盤、日本はさらに得点を加算して18-6とラトビアを引き離すと、柴田が冷静なトス回しでアタッカーを操り、リードを保ったまま25-10でセットを連取した。

第3セット

井上に替わって小田、横田に替わって野嶋華澄でスタートした第3セット。序盤は3-3の局面から山内の威力あるスパイクサーブで相手を崩し、ブロックでワンタッチをとった後に今村が決めるパターンが3回続き、8-3で最初のテクニカルタイムアウトを迎えた。ここで早々と塚田、村永を起用。互いにサイドアウトを取り合うと、12-9から野嶋がクイックとブロックを決めて16-9、さらに小田の献身的なレシーブから途中出場の丸尾遥香がキレのいいスパイクをセンターから打ち込み、20-13とリードを広げた。終盤も村永の高さあるスパイク、丸尾の好サーブ、最後は小島の正確なサーブレシーブから小田が高速トスを決めて25-16とし、危なげなくストレート勝ちをおさめた。

この試合の公式記録(第29回ユニバーシアード競技大会[2017/台北]特設サイト・英語)

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【予選リーグ戦C組最終順位】

1位: 日本(勝点9)

2位: タイ(勝点5)

3位: アメリカ(勝点4)

4位: ラトビア(勝点0)

【日本の次戦】

現地時間: 8月25日(金)18:00~(日本時間19:00~)

ラウンド: クウォーターファイナルラウンド(1-8位)

対戦相手: フィンランド(予選リーグ戦D組2位)

8月22日 日本×タイ 予選リーグ戦
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
2勝
3 25 25 25
タイ
1勝1敗
0 16 18 23

【第1セットのスタメン】

【戦評】

第1セット

今日の対戦相手は、前日にクイックと時間差攻撃を軸にしたバリエーション豊かなコンビネーション攻撃でラトビアを圧倒した強豪タイ。決勝トーナメントによりよい条件で進出するためにも負けられない1戦に、日本は入念な準備をして臨んだ。序盤は井上愛里沙の好パスから山内美咲を中心に確実に加点し、8-4で1回目のテクニカルタイムアウトと、上々のスタートを切った。その後も山内のスパイクはタイのディフェンスを打ち破り続け、16-10で2回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。さらに2枚替えで起用されたセッター・塚田しおりとライト・村永奈央もチームに勢いを与え、21-13と差を広げた。終盤、タイのレフトエースに立て続けに決められ、22-16と差を縮められたものの、横田真未の連続ブロックなどにより、25-16で大事な第1セットをとった。

第2セット

相手エースのライト攻撃と連続サービスエースで1-4とリードを許す立ち上がりだったが、山内のスパイクと杉郁香のブロード攻撃ですぐさま追いつき、8-7で最初のテクニカルタイムアウト。その後、山内と井上の移動攻撃で12-8までリードを広げたが、タイの速いサーブとクイックなどで連続失点を喫し、12-13でたまらず最初のタイムアウトを取った。山内の時間差攻撃で追いつくと、今村優香、村永、杉にブロックポイントが出て19-16、終盤も効果的なサーブとブロック、セッター・柴田真果の相手に的を絞らせない好トスによってスパイクが次々と決まり、最後は山内の強烈なスパイクで25-18とセットを連取した。

第3セット

序盤は相手ライトにブロックアウトや軟攻を決められたものの、日本も井上と山内を軸にしたサイド攻撃で8-6、さらにタイのミスも加わって11-7となった。しかし、タイの思い切りのよいロングサーブに崩されると、さらに日本のスパイクミスやタッチネットといったミスが続き、11-12と逆転されたところで日本はタイムアウトを取った。その後は井上のスパイクで応戦するも、タイのパンチ力あるスパイクを抑えきれずに18-19とビハインドのまま終盤を迎えた。この勝負所でリベロ・小島満菜美の好レシーブから、山内がライトから連続で決めきって21-19と逆転。手に汗握る展開だったが、最後はタイのサーブミスで25-23と辛うじて逃げ切った。決勝トーナメント進出に大きく前進するストレート勝ちとなった。

この試合の公式記録(第29回ユニバーシアード競技大会[2017/台北]特設サイト・英語)

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P3(PDF)

【日本の次戦】

現地時間: 8月23日(水)15:00~(日本時間16:00~)

ラウンド: 予選リーグ戦(C組)

対戦相手: ラトビア

8月21日 日本×アメリカ 予選リーグ戦
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
1勝
3 25 25 25
アメリカ
1敗
0 22 8 16

【第1セットのスタメン】

【戦評】

第1セット

初戦の緊張感が漂う立ち上がりは、今村優香のレフト攻撃と山内美咲のライト攻撃などで4-1と好スタートを切るも、相手エースにライトから連続で決められ、5-6とリードを許した。ここで慌てず、井上愛里沙の強弱織り交ぜた冷静なスパイクと杉郁香のブロード攻撃などで15-9とし、完全にペースを掴んだかに見えた。しかし、アメリカの高いブロックが徐々にプレッシャーとなり、日本のミスが目立ち始めると、16-14と追い上げられる苦しい展開に。今村と山内の軟攻などで応戦するも、相手エースの破壊力あるバックアタックを防ぎきれず、ついに20-21と逆転を許した。この厳しい局面で井上がサービスエース、そして全員の粘り強いディフェンスから相手の連続ミスを誘い、25-22と再逆転で第1セットをものにした。

第2セット

気を引き締めて臨んだ第2セット序盤、前後に揺さぶるサーブによって相手のスパイクミスを誘い、7-4と主導権を握った。ここでセッター・柴田真果の3連続を含む4本のサービスエースや井上のブロックポイントなど、怒濤の11連続得点で18-4と一気に突き放した。終盤も途中出場の丸尾遥香のサービスエースや、山内や井上のコート中央からの攻撃など、集中力を切らさずに理想的な展開で試合を進め、25-8と大差をつけて2セット連取に成功した。

第3セット

序盤は山内の相手コートをよく見たライト攻撃などで6-1、さらに今村の力強いスパイクで8-3として1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。9-4から今村のサーブで相手レセプション(サーブレシーブ)を崩し、リベロ・小島満菜美の正確なパスから山内のバックアタック、柴田のツータック、井上の速いレフト攻撃、杉のクイックと相手に的を絞らせない日本らしいコンビネーション攻撃を展開し、6連続得点で15-4とアメリカを引き離した。中盤以降も途中出場のキャプテン・小田桃香の速いサイド攻撃を起点に、横田真未のブロード攻撃や野嶋華澄のサーブ、さらには2枚替えで起用されたセッター・塚田しおりとオポジット・村永奈央の活躍もあり、25-16でアメリカを圧倒した。

この試合の公式記録(第29回ユニバーシアード競技大会[2017/台北]特設サイト・英語)

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【日本の次戦】

現地時間: 8月22日(火)13:00~(日本時間14:00~)

ラウンド: 予選リーグ戦(C組)

対戦相手: タイ