FIVBワールドリーグ2016

RESULTS

試合結果

最終順位

  1. セルビア
  2. ブラジル
  3. フランス
  4. イタリア
  5. ポーランド
  6. アメリカ
  7. ロシア
  8. イラン
  9. ベルギー
  10. アルゼンチン
  11. ブルガリア
  12. オーストラリア
  13. カナダ
  14. ポルトガル
  15. オランダ
  16. トルコ
  17. フィンランド
  18. チェコ
  1. 中国
  2. エジプト
  3. スロバキア
  4. キューバ
  5. 韓国
  6. 日本
  7. スロベニア
  8. ドイツ
  9. ギリシャ
  10. チャイニーズタイペイ
  11. モンテネグロ
  12. ベネズエラ
  13. カタール
  14. スペイン
  15. チュニジア
  16. メキシコ
  17. カザフスタン
  18. プエルトリコ

決勝ラウンド(グループ1) 最終順位

  1. セルビア
  2. ブラジル
  3. フランス
  1. イタリア
  2. ポーランド
  3. アメリカ

日本の試合結果

7月3日 日本×中国 予選ラウンド
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
2勝7敗
0 11 22 20
中国
4勝5敗
3 25 25 25

【第1セットのスタメン】

【戦評】

第1セット

相手は、2016リオデジャネイロオリンピック世界最終予選以来の対戦となる中国。まず日本はクイックを止められて苦しい立ち上がりに。バックアタックも機能せず連続失点を喫すると、途中でセッターを関田誠大に替えたが、ペースをつかめないまま11-25でセットを失った。

第2セット

立ち上がりは中国にリードを許したが、清水邦広のサービスエースなどですぐ逆転に成功した。しかし今度は相手のサーブに苦しみ、再びリードを許す展開に。2枚替えで入った高橋健太郎の強打や山内晶大のブロック、清水のサーブも再度決まったが、22-25とわずかに届かなかった。

第3セット

序盤の競り合いのあと、サーブとブロックで中国に連続得点を許した。日本は再び2枚替えで入った高橋の強打、山内のクイックなどで追い上げたが、流れを掴みかけた日本の前にまたしても中国のブロックが立ちはだかった。そこで広げられた点差を縮めることはできず、20-25でこのセットを落とした。

【コメント】

南部正司監督

「2016リオデジャネイロオリンピック世界最終予選で対戦した時と同じように、相手ブロックの高い壁に苦しんだ。また、戦術的にも効果的なサーブを入れられて、なかなかサイドアウトを取ることができなかった。中国は今後強いチームになると思うが、我々も高いブロックに対してしっかりと攻められる力をつけていきたい」

清水邦広選手

「今日は日本のスパイク効果率が非常に悪かった。中国のブロックやディフェンスがとても機能しており、こちらが我慢することができず、ミスをしたり止められてしまったりしたことが、ストレートで敗れた敗因だと思う」

小野寺太志選手

「今の実力のままでは戦えない、勝負どころで強い選手にならないと勝てない、ということを痛感したし、『いい経験をした』ということで終わらせてはいけないと思った。すごく悔しい思いをした試合だった」

7月2日 日本×スロバキア 予選ラウンド
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
2勝6敗
1 18 21 26 22
スロバキア
3勝5敗
3 25 25 24 25

【第1セットのスタメン】

【戦評】

第1セット

これまでの相手以上の長身を誇るスロバキアと対戦。日本は高いブロックを利用して得点しようと試みるも、度々そのブロックに捕まってしまう。ミスもあって流れに乗れないまま、18-25で立ち上がりのセットを失った。

第2セット

星野秀知に替わり、米山裕太がコートへ。中盤にミスが重なり相手にリードを許したが、柳田将洋と交代して栗山雅史が入るとリズムを掴み、その栗山のブロックで18-17と逆転。しかし、終盤に再びミスが重なり21-25。セットを取り返すことはできなかった。

第3セット

3-3から米山、清水邦広の活躍もあり連続得点に成功。山内晶大のブロックも決まったが、スロバキアもブロックを起点として着実に追い上げ、15-15で同点に追い付かれた。そのままデュースにもつれ込んだが、最後に栗山のスパイクと出耒田敬のブロックが相次いで決まり、26-24で日本がセットを奪い返した。

第4セット

序盤にバックアタックを決められたが、粘り強いラリーを連続で制して逆転。そこから一進一退の展開となった。高橋健太郎がピンチブロッカーで入った場面で、リベロ・渡辺俊介の二段トスを清水が決めるなどいい流れもあったが、打点の高い相手エースを止められず、22-25でこのセットを落とした。

【コメント】

南部正司監督

「相手の高さに対応しきれない部分もあったが、日本としては繋がったボールに対してもう少し精度を上げて、カウンターアタックまで持って行かなければいけない。そういう部分が目立った1戦だった。いい展開もたくさんあったので、それを常に出せるようにまた鍛錬し、いい勝ちパターンに持ち込めるようにしたい」

清水邦広選手

「ブレイク(自チームのサーブ時の連続得点)はしっかり取れていたが、サイドアウト(相手サーブ時の得点)が取れなかった。自分自身のサイドアウト時の決定率が低かったのも敗因に挙げられると思う」

出耒田敬選手

「今日は『臆することなく自分自身のプレーをやっていこう』という意識で臨むことができた。(相手は)高さはあったがそこまで精度の高いプレーをしてきたわけではなかった。日本の攻撃が単発になってしまっていた。明日は自分たちのプレーで悔いの残らない試合にしたい」

7月1日 日本×トルコ
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
2勝5敗
0 21 20 22
トルコ
6勝1敗
3 25 25 25

【第1セットのスタメン】

【戦評】

第1セット

エジプト大会の初戦で対戦したトルコとの再戦、日本は若いメンバーで挑んだ。最初はなかなか落ち着いた組み立てができず、ミスも出て苦しい展開となった。高橋健太郎の強打で追い上げ、清水邦広と深津英臣を投入する2枚替えも効果を発揮したが、21-25と逆転には至らなかった。

第2セット

中盤までは競り合ったが、途中で相手ブロックに捕まりリードを許した。出耒田敬のクイックは決まるものの、サーブで思うように攻められず勢いに乗れない。再び2枚替えで入った清水や柳田将洋の得点もあったが、押し切れずに20-25でこのセットも失った。

第3セット

ミスや被ブロックが続き、序盤でセッターを関田誠大から深津に交代。その後は一進一退の攻防が続いた。終盤には出耒田の活躍で連続得点、星野秀知も強打を決めたが、ミスから生まれた点差を詰め切れず、最後はブロックされて22-25でストレートでの敗戦となった。

【コメント】

南部正司監督

「トルコの高さとパワー、攻撃力に対し守備ができなかったことが大きな敗因。ハイレベルなチームと対戦しても通用するように、しっかり対応することが必要。調整して明日の試合(スロバキア戦)に臨みたい。若い選手が必ず成長して活躍してくれると信じている」

キャプテン・清水邦広選手

「今日はサーブミスが非常に多かった。試合展開はよかったが、トルコの方がサーブで攻めてブレイク(連続得点)できていた。その差が敗因だった」

深津英臣選手

「せっかくもらったチャンスだったが、勝てずにとても悔しい。自分のことよりも、チームが勝てなかったことにいら立ちを感じる。日の丸を背負っているからには、自覚や責任、プライドを持ち、もっとガツガツやっていかなければいけないと強く思う」

6月26日 日本×フィンランド 予選ラウンド
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
2勝4敗
1 18 29 25 21
フィンランド
4勝2敗
3 25 31 22 25

【第1セットのスタメン】

【戦評】

第1セット

予選ラウンド大阪大会初戦以来の顔合わせとなったフィンランド戦。立ち上がりでいきなり連続得点を許し、清水邦広のスパイクや初のスターティングメンバーで起用された小野寺太志のサービスエースなどで追い上げたが、中盤と終盤にも悪い流れとなり、第1セットを18-25で失った。

第2セット

米山裕太と山内晶大が入ってのスタートとなった。15-16からその米山、山内がスパイクを決めて逆転、清水も得点して終盤へ。デュースにもつれ込んでサイドアウトが続いたが、最後はラリーで攻めきれず、ミスの出た日本はこのセットを29-31で落とした。

第3セット

2セット目途中から入った栗山雅史がそのまま残った3セット目。その栗山や清水の得点で好スタートに成功した日本が、相手の激しい追い上げをかわして何とか逃げ切り、第3セットを25-22と奪取に成功。

第4セット

一進一退の展開から、相手のジャンプフローターサーブに乱され一気に苦しい流れとなった。途中からコートに戻った柳田が得点したほか、2枚替えで入った高橋健太郎もポイントを加えたが届かず、21-25で第4セットを失った。

【コメント】

南部正司監督

「2セット目にミスを出して落としてしまったことがポイント。そこから3セット目に選手たちは立て直してくれたが、4セット目はジャンプフローターサーブに苦しめられた。敗れはしたが、若い選手たちにもいい経験になったし、来週からの中国大会でも、チームとしてまた進化していきたい」

キャプテン・清水邦広選手

「相手のセンター線を絡めた攻撃で、ディフェンスしづらい状況に追い込まれ、特に苦手なローテーションでサイドアウトが取れなかったことが敗因」

深津英臣選手

「1セット目の入り方がとても悪く、昨晩も遅くてコンディションが作れなかった部分があった。結果が出ておらずチームは苦しい状況だが、一生懸命やるということだけではなく、とにかく結果を出していくことが必要」

6月25日 日本×エジプト 予選ラウンド
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
2勝3敗
2 22 25 25 21 9
エジプト
3勝2敗
3 25 23 21 25 15

【第1セットのスタメン】

【戦評】

第1セット

前の試合がフルセットとなったことが影響し、深夜0時から試合開始となった。出耒田敬のサービスエースから始まったが、相手の高いブロックやオポジット(セッター対角に位置する攻撃専門のポジション)による攻撃で連続失点し、追い上げも一歩及ばず22-25でセットを落とした。

第2セット

第1セット後半から出場した柳田将洋が残ってスタート。途中からは小野寺太志、星野秀知そして深津英臣もコートに入り、攻守を盛り上げて一歩リードを保った。最後は柳田のスパイクで25-23とし、セットを取り返した。

第3セット

相手のミスもあって序盤から優位に試合を進めた。清水邦広のバックアタック、柳田のサービスエース、星野のスパイクなどで得点し、25-21とセット連取に成功した。

第4セット

先行する形でスタートしたが、相手の長身ミドルブロッカーとオポジットにネット際で苦しめられリードを許す展開に。柳田のサーブなどで食い下がったが、最後はクイックを叩き込まれて21-25でセットを失った。

第5セット

開始早々星野のサービスエースで得点。しかし、流れに乗ろうとするもなかなかサーブで攻めきれず、エジプトに高さを生かしたクイックを連発されると、逆にサーブとブロックで攻められる展開となった。ミスも続いてしまい、9-15で最終セットを落とした。

【コメント】

南部正司監督

「もう少しサーブで攻めて、いい状況を作る形に持ち込みたかった。ミドルブロッカーを中心とするエジプトの高さある攻撃にやられてしまった。明日はサーブで攻めて、自分たちの勝ちパターンに持っていきたい」

星野秀知選手

「こういうゲームで勝てていない。フルセットになった試合でも勝ちたい。やはりキューバ戦と同様、スパイクが全然よくなかった。日本とは圧倒的にブロックが違うので、これは自分で攻略していかなければ決まらない」

出耒田敬選手

「相手のミドルブロッカーを意識し過ぎた部分があった。ミドルブロッカーにやられるのはある程度は計算しなければならない部分だったが、もう少しオポジットの効果率を下げられるようなブロックのシステムが必要だったと思う」

小野寺太志選手

「とても緊張した。前衛も後衛も含めて試合に出させてもらったが、自分の中で納得がいくプレーがなかったし、実力不足、決定力不足を痛感した」

6月24日 日本×トルコ 予選ラウンド
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
2勝2敗
2 25 25 19 20 10
トルコ
4勝
3 20 19 25 25 15

【第1セットのスタメン】

【戦評】

第1セット

日本は予選ラウンド第1週の韓国戦のスターティングメンバーに山内晶大を加えた布陣で挑んだ。サイドアウトの応酬で終盤戦を迎えたが、粘り強いラリーから米山裕太や清水邦広がスパイクを決めると、相手ミスもあって25-20でセット先取に成功した。

第2セット

清水の得点や相手のミスで序盤からリード。その後、山内や栗山雅史も得点を重ねて優位に試合を進め、25-19とトルコを押し切って第2セットも奪い取った。

第3セット

栗山に代えて、それまでピンチサーバーでの出場だった柳田将洋がスタートから起用されたが、得点できないまま再び栗山がコートへ。中盤からリズムを掴んだ相手にじわじわと離されて、19-25で第3セットを失った。

第4セット

相手がミスを出すものの、メンバーを戻した日本もややミスの続く展開。終盤まで競り合ったが、19-19からはサーブレシーブの乱れもあり一気にトルコに走られ、20-25で第4セットも奪われてしまった。

第5セット

1点目は出耒田のクイックが決まったが、そこからトルコに連続得点され流れを掴めない。8-9と1点差まで迫ったが、またしてもサーブレシーブを乱されて10-15と第5セットを落とし、逆転負けを喫した。

【コメント】

南部正司監督

「スタートは非常によかった。しかし、相手の選手交替などもあって、3セット目以降に対応できなかったところから、試合展開を苦しくしてしまった」

キャプテン・清水邦広選手

「効果的にサーブを打たれてしまった上に、こちらのミスがとても多かったのが敗因だと思う。また、サーブで相手を崩していた時に、そこからうまく得点ができていなかった」

栗山雅史選手
「1、2セット目は自分のプレーができていた。3セット目は最初外れていたところからすぐに戻ったが、そこでもう1度今まで通りのプレーができなくなり、周囲にも変なミスがあった。こういう負け方をすると明日(の試合)も難しくなるが、やるしかない」

山内晶大選手
「前半はこちらのサーブが効果的に打てており、要所でクイックを使ってもらえたのもよかったが、後半はブロックでワンタッチが取れなくなってきたこともあり、振り返ってみれば詰めが甘かったと思う」

6月19日 日本×韓国
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
2勝1敗
3 25 25 26
韓国
3敗
0 21 17 24

【第1セットのスタメン】

【戦評】

第1セット

サイドアウトの応酬から本大会初出場の傳田亮太のクイックなどで12-10と抜け出すと、出耒田敬のクイックとブロックで18-14とさらにリードを広げた日本。最後は関田誠大が相手攻撃をシャットアウトし、25-21で第1セットを先取した。

第2セット

立ち上がりに清水邦広、栗山雅史のスパイク、米山裕太のフェイントで5-2と抜け出すと、中盤には傳田が相手スパイクを立て続けにシャットアウトし18-12。終盤さらに傳田のブロックが飛び出し21-13とすると、そのまま25-17で逃げ切った。

第3セット

出耒田のクイックや傳田のブロックなどで5連続得点を挙げ、8-3とスタートダッシュに成功。中盤から終盤にかけてソ,ジェドグ、チェ,ホンスクを中心とする韓国の猛追を受けデュースに持ち込まれたが、傳田、出耒田のクイックで26-24と韓国を振り切った。

【この試合の日本のサイドアウト率・ブレイク率】

サイドアウト: 86%

ブレイク: 29%

【コメント】

南部正司監督

「サイドアウトで高い数字を残せたのでチームにリズムが作れた。やはりこれまでサイドアウトでリズムを作るスタイルでやってきたので、今日の試合は自信に繋がった。このムードを来週以降の試合に続けていきたい」

キャプテン・清水邦広選手

「今日は相手のペースにならないよう、みんながよく我慢をしてスパイクも打てたし、ブロックを含めてディフェンスもできていた。3セット目も途中までは日本のペースで、最後は追いつかれたが、皆さんの応援もあって勝つことができた」

傳田亮太選手

「今回は自分たちのミスが少なく、日本らしい粘りのある自分たちの求めているバレーができたのではないかと思う。クイックのスピードなどについては、海外のチームを相手にも通用すると手応えを感じた」

6月18日 日本×キューバ
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
1勝1敗
2 25 25 25 28 11
キューバ
2勝
3 27 21 16 30 15

【第1セットのスタメン】

【戦評】

第1セット

高橋健太郎のスパイク、山内晶大のブロックなどで5-2、さらに米山裕太、高橋らの得点で13-9、20-15とリードを保った。しかし、終盤に相次いで攻撃をシャットアウトされると、23-19からキューバに一気に逆転され、25-27で第1セットを失った。

第2セット

第1セットの勢いそのままのキューバに8-10とリードされたものの、米山や柳田の得点で12-11と逆転。終盤には清水邦広のサービスエースも飛び出し、25-21でセットを取り返した。

第3セット

深津英臣のサービスエースを含む5連続得点で流れを引き寄せると、清水が硬軟を織り交ぜたアタックを立て続けに決めて17-9と大きくリードを広げた。終盤にも清水の相手ブロックを巧く使ったスパイクが要所で決まり、25-16で2セット連取に成功した。

第4セット

米山のサーブでキューバを揺さぶると、出耒田敬のクイック、星野秀知のフェイントなどで15-9とした。しかし、相手の強いサーブやスパイクを拾いきれず立て続けにブロックに捕まると、18-19と逆転を許した。24-22とマッチポイントを握るも再びデュースに持ち込まれ、28-30でセットを失った。

第5セット

6-6からルイス・ソサに連続得点を決められると、さらに7-11と引き離された。柳田、清水のスパイクで10-12と盛り返したが、11-15でキューバに逃げ切られた。

【この試合の日本のサイドアウト率・ブレイク率】

サイドアウト: 69%

ブレイク: 35%

【コメント】

南部正司監督

「こちらの弱いゾーンを攻められ、セッターの上を抜かれたときに後衛のスパイクレシーブが機能しない場面があった。初出場の選手に経験を積ませて、新しい戦力も作っていかなければならないので、明日以降もいろいろな起用をしながらまた戦っていきたい」

キャプテン・清水邦広選手

「いいサイドアウトが取れている時はいい形でセットが取れたが、連続失点でキューバに取られたセットがあり、そこで勝敗が決まってしまった。強いサーブに対しても我慢することができれば勝てたのではないか」

深津英臣選手

「負けてはいけない相手に負けてしまった。特に1セット目と4セット目はリードしながら追い付かれて勝てなかった。自分たちが不甲斐ない。これから先の試合でこういう展開になった時に、今日のキューバ戦の反省を生かして最後まで取り組みたい」

高橋健太郎選手

「1セット目、自分が連続でブロックされたことで流れが相手に渡ってしまった。1セット目を取っておけば勝てた試合だった。序盤は気持ちに余裕がありブロックが見えていたが、20点目以降は打ち急いでしまったところをブロックされてしまった」

6月17日 日本×フィンランド
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
1勝
3 26 25 25
フィンランド
1敗
0 24 20 23

【第1セットのスタメン】

【戦評】

第1セット

日本はこの試合、関田誠大や今シーズン公式戦初出場の高橋健太郎など、若手選手をコートに送り出した。リズムを掴めずに9-12とフィンランドにリードを許したが、12-14の場面で柳田将洋にサーブが回ると、途中出場の清水邦広の強打や山内晶大のブロックなどで7連続得点を挙げ19-14と逆転に成功。その後、追い上げを図るフィンランドにデュースに持ち込まれたが、清水のスパイク、山内のクイックで26-24と第1セットを先取した。

第2セット

米山、柳田の強打、山内のクイックなどで流れを引き寄せると、中盤にも立て続けに連続得点を奪った。最後は全日本デビューを果たした星野秀知の1打が決まり、25-20とした。

第3セット

前セットの勢いのまま13-9とリードを奪ったものの、オリペッカ・オヤンシブのサービスエースなどで19-22とリードを許した。その直後、ピンチサーバーで投入された関田が勢いをもたらすと、23-22と逆転。そのまま25-23で第3セットを取った。

【この試合の日本のサイドアウト率・ブレイク率】

サイドアウト: 70%

ブレイク: 38%

【コメント】

南部正司監督
「新戦力が育ってもらいたい、という期待を込めて高橋健太郎をスタートに起用した。試合全体としては、サーブが機能している時はいい形がたくさん出てよかったが、そういう展開が作れない時に、やはりサイドアウトの数字が落ちてきてリズムが落ちてしまうことを反省している。どんな大会でも初戦は硬さが出るが、明日以降の試合では今日のいい部分をしっかりと出していきたい」

キャプテン・清水邦広選手
「相手のサーブに少しやられてしまったものの、日本のサーブも戦術的かつ効果的にできており、そこからのディフェンスもしっかりできていたのではないか」

柳田将洋選手
「僕自身は少し硬さがあった中、試合を通して徐々に上向いて、サーブもうまく入ったのでそこはよかった。ディフェンス面では、相手の連続得点の時にサーブレシーブの乱れが目立ってしまったので、明日は耐えて、集中力を保って戦えればと思う」

山内晶大選手
「自分たちのサーブが効果的に効いて、相手の攻撃が単調になり、自分としてはディフェンスしやすくなった。そこから切り返して、勝てたのかなと思う。期待を裏切らないようなプレーをしていきたい」