第5回アジアカップ女子大会

RESULTS

試合結果

最終順位

  1. 中国
  2. カザフスタン
  3. タイ
  4. 日本
  1. チャイニーズタイペイ
  2. イラン
  3. ベトナム
  4. 韓国

日本の試合結果

9月20日 日本×タイ 3位決定戦
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本 0 22 16 17
タイ 3 25 25 25

【第1セットのスタメン】

【戦評】

第1セット

序盤からタイの速くて正確な攻撃に苦戦しながらも、山内美咲のアタックや井上愛里沙のブロックなどで対抗したが、5-8とタイにリードを許した。中盤は日本のサーブレシーブが徐々に乱され、苦肉のアタックも切り返されるという展開になったが、山内のアタックや杉郁香のサービスエースで何とか食い下がり、14-16で折り返した。終盤にかけてサイドアウトの応酬となり、なかなかこの2点差が詰まらなかったが、山内と井上のアタックで22-22と同点に追い付くことに成功した。しかし、タイムアウト後にタイにサイドからのアタック、サービスエースとブロックで畳み掛けられ、22-25で第1セットを失った。

第2セット

変幻自在の攻撃を仕掛けるタイに対して日本も井上の硬軟を交えたアタックや丸尾遥香の攻撃で応戦し、7-7と互角の戦いとなった。しかし、日本はサーブミスなどでタイに先行を許すと、井上のアタックや杉のブロックで対抗するもじりじりと点差が広がり始め、13-17と引き離された。その後、散発ではあったが山内、坂本奈々香、丸尾の攻撃で16-20まで踏ん張ったが、前後に揺さぶりをかけるタイのサーブにサーブレシーブを乱され防戦一方となると、タイに連続得点を許して16-25と第2セットも失った。

第3セット

出だしは第2セットと同様の展開で、タイの両サイドからの速い攻撃に対して日本は山内、丸尾のアタックや野嶋華澄のサーブで得点し、何とか6-8とタイに食い下がった。ところが、安定したサーブレシーブから攻撃を仕掛けるタイに徐々に点差を広げられ、12-16でセットを折り返した。終盤、日本も井上や今村優香がアタックを仕掛けたが、ゲームの主導権を握ったタイの勢いを止めることはできず、17-25で第3セットを落とし、ストレートでの敗戦となった。

第5回アジアカップ女子大会 個人賞

ベストウィングスパイカー賞: LI Jing選手(中国)

ベストウィングスパイカー賞: アチャラポーン・コンヨット選手(タイ)

ベストミドルブロッカー賞: クリスティーナ・アニコノワ選手(カザフスタン)

ベストミドルブロッカー賞: YANG Zhou選手(中国)

ベストリベロ賞: ピヤヌット・パンノイ選手(タイ)

ベストセッター賞: イリーナ・ルコムスカヤ選手(カザフスタン)

ベストオポジット賞: エカテリーナ・ジダノワ選手(カザフスタン)

MVP: LI Jing選手(中国)

※中国の選手につきましては、漢字・カナ表記が不明のため英文表記としております。

9月19日 日本×カザフスタン セミファイナルラウンド
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本 1 25 11 21 16
カザフスタン 3 19 25 25 25

【第1セットのスタメン】

【戦評】

第1セット

出だしから野嶋華澄の変化するサーブが好調で4-1とリードを奪ったが、タイムアウト後に勢いを取り戻したカザフスタンの伸びるサーブと、ライトに回り込んでのアタックに苦戦。井上愛里沙の変化のある攻撃で対抗したが、7-8とカザフスタンのリードで1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。それでも坂本奈々香の緩急を交えたアタックや野嶋の中央からの攻撃で16-15と逆転すると、終盤はカザフスタンの攻撃を散発に抑え、井上らの得点で25-19と幸先よく第1セットを先取した。

第2セット

立ち上がりはスパイクミス、相手ブロックによるシャットアウトが続き、あっという間に0-6とリードを奪われた。日本は坂本のサイドからの攻撃で対抗したものの、カザフスタンの猛攻は止まらず1-13。その後も攻撃をカザフスタンの厚いブロックにことごとく弾き返されると、日本のミスもあって得点差は開く一方となった。終盤、野嶋の中央からの攻撃やブロックで対抗するのが精一杯となると、11-25とあっけなく第2セットを失った。

第3セット

出だしはサイドアウトの応酬で4-4と接戦になったが、カザフスタンの「サーブで日本のサーブレシーブを崩してブロックで仕留める、チャンスを取る」というパターンにはまってしまった日本は攻撃も散発となり7-15と大きく引き離された。日本は井上の連続得点で13-16まで追い上げると、終盤には丸尾遥香のブロックや途中出場の今村優香のコースを突いたアタックなどで20-20と同点に追い付いたが、最後はカザフスタンの猛攻を受けて21-25で第3セットを失った。

第4セット

序盤から全く足の動かない日本は、カザフスタンにブロックやサービスエースを許すと、自分たちにもミスが出て2-8で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。今村や山内美咲がアタックで気を吐いたものの、それも散発に抑えられ8-16で終盤へ。その後、今村のアタックやセッター・白井美沙紀、山内のブロックポイントで一矢を報いたものの、カザフスタンの左右からのアタックを止めることができずに16-25で第4セットを失い、セットカウント1-3で敗戦となった。

【日本の次戦】

日時: 9月20日(火) 現地時間18:00~(日本時間20:00~)

ラウンド: 3位決定戦

対戦相手: タイ

9月18日 日本×イラン クウォーターファイナルラウンド
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本 3 25 20 25 25
イラン 1 21 25 21 21

【第1セットのスタメン】

【戦評】

第1セット

イランに思い切りのいいアタックで連続得点され、0-3とやや動きに鈍さの見られる出だしとなった日本だが、今村優香の連続アタックで5-6と盛り返すと、杉郁香のサーブをきっかけに坂本奈々香のアタックなどで11-7と逆転した。その後、イランのコーナーに決まる足の長いスパイクに苦戦したが、今村の緩急をつけたアタックなどで18-12とリードを保った。終盤、平均身長181cmと高さを誇るイランのブロック陣に日本の攻撃陣が捕まり、21-20と追い上げられたが、最後は坂本の連続アタックや今村のスパイクで、25-21とイランを突き放し第1セットを先取した。

第2セット

立ち上がりは日本の連続アタックミスで0-2とイランにリードを許したが、すぐに坂本のアタックや山内美咲のブロックなどで挽回、8-7と日本のリードで1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。その後は一進一退の展開で、山内や今村のアタック陣が踏ん張ったものの、イランのパワフルなスパイクにブロックが弾かれるなど、15-16とイランのリードで終盤へ。イランの伸びのあるサーブにサーブレシーブが乱され、十分な攻撃を組み立てることのできない日本は、杉のライトに回り込んでのスパイクや坂本のサイドからの攻撃などで19-20と食い下がったものの、20-25でイランに第2セットを奪い返された。

第3セット

野嶋華澄、長内美和子、松井珠己を起用してスタートした第3セット。序盤から杉の移動攻撃などで6-3とリードすると、坂本の硬軟交えたアタックや野嶋の連続ブロックなどで加点し11-6とした。中盤、イランに連続ブロックを決められ追い上げられたが、今村のスパイクなどでポイントを奪った日本が16-11と2回目のテクニカルタイムアウトを取って終盤へ。強烈なスパイクで挽回しようとするイランに長内のアタックなどで応戦した日本。最後は坂本の連続得点で25-21と第3セットをものにした。

第4セット

序盤からサイドアウトの応酬となったこのセットは、長内、井上愛里沙のアタックなどで8-5と日本が先行した。その後、両チームともミスが散発する大味な展開となったが、杉や井上のブロックなどで16-13とすると、終盤にかけてイランの攻撃を最小に抑えつつ、井上らアタッカー陣の踏ん張りで24-16とマッチポイントを迎えた。あと1点で日本の勝利という場面で驚異の追い上げを見せたイランに24-21と一気に点差を詰められたが、今村の一打で25-21とイランを振り切り、セミファイナルラウンド進出を決めた。

【コメント】

安保澄監督
「イランは高さのあるブロックと巧い攻撃で非常にいい試合をしていた。失った第2セットでは、攻撃が上手く組み立てられない場面もあったが、この試合で勝ってセミファイナルラウンドに進むことができて嬉しい。(日本の試合が終わった時点で)明日の対戦相手がカザフスタンかベトナムかはまだ決まっていないが、このあと行われる両チームの試合を観て、明日(19日)の試合に向けてゲームプランを立てたい」

【日本の次戦】

日時: 9月19日(月・祝) 現地時間20:30~(日本時間22:30~)

ラウンド: セミファイナルラウンド(1-4位)

対戦相手: カザフスタン

9月16日 日本×韓国 予選リーグ戦
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
2勝1敗
3 25 25 25
韓国
3敗
0 13 18 8

【第1セットのスタメン】

【戦評】

第1セット

序盤、日本はキャプテン・山内美咲の小気味よいスパイクや坂本奈々香のサービスエースで4-1とリードを奪った。コントロールされたサーブで対抗する韓国に4-4と同点に追いつかれたものの、山内のラインを狙った好サーブと長内美和子のアタックなどで10-4と一気に突き放した。中盤以降は強弱を交えたアタックで韓国を翻弄し攻撃を散発に抑え込むと、最後は途中出場した中屋夏澄のアタックでダメを押し、25-13で第1セットを先取した。

第2セット

第2セットに入っても日本の猛攻は止まらず、山内のスパイクや松井珠己のサーブなどで得点し3-0。韓国は流れを切るべくタイムアウトを要求したが、その後も長内、丸尾遥香、今村優香のアタッカー陣が確実に加点し、18-12で終盤を迎えた。その後、日本にミスが出て18-16と追い上げられたが、タイムアウト明けに杉郁香のライトに回り込んでのスパイクなどで加点すると、最後は長内の後衛からの攻撃が決まり、25-18で2セットを連取した。

第3セット

野嶋華澄や丸尾のブロックなどで6-4とすると、その後も日本の猛攻は止まらず、丸尾の9連続サーブ時に丸尾自身のサービスエース4得点や今村、長内のアタックで一気にリードを広げ、15-5と試合を支配。終盤も井上愛里沙の硬軟を織り交ぜたアタックなどで着実に得点した日本が25-8と第3セットをものにし、セットカウント3-0のストレートで韓国に勝利した。

【コメント】

安保澄監督
「予選リーグ戦2勝目を挙げることができてよかった。第3セットの方が得点差はあったが、第1セットの方がパフォーマンスはよかったように思う。今日はサーブを思った通りに仕掛けることができていた。クウォーターファイナルラウンドでも我々のベストを尽くす」

【予選リーグ戦最終順位】

◆A組

1位: タイ(3勝0敗)

2位: ベトナム(2勝1敗)

3位: チャイニーズタイペイ(1勝2敗)

4位: イラン(0勝3敗)

◆B組

1位: 日本(2勝1敗、勝点7)

2位: 中国(2勝1敗、勝点6)

3位: カザフスタン(2勝1敗、勝点5)

4位: 韓国(0勝3敗)

【日本の次戦】

日時: 9月18日(日) 現地時間12:00~(日本時間14:00~)

ラウンド: クウォーターファイナルラウンド

対戦相手: イラン

9月15日 日本×中国 予選リーグ戦
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
1勝1敗
2 15 25 19 25 7
中国
2勝
3 25 15 25 20 15

【第1セットのスタメン】

【戦評】

第1セット

平均身長で日本(174cm)を11cm上回る中国(185cm)が立ち上がりからその高さを存分に発揮。ブロックの上からアタックを打ち込まれ2-8と一気に点差を広げられた。日本も山内美咲、坂本奈々香、井上愛里沙のサイドアタッカー陣が応戦し15-20と食い下がったが、中国の猛攻を阻むことができず、最後は日本のアタックミスとこのセット6本目となる被ブロックで、15-25で第1セットを失った。

第2セット

このセットから出場した長内美和子の中国のブロック陣の手を大きく弾くスパイクでスタート。序盤から第1セットのスローペースを払拭するかのような長内の連続得点で7-4と日本がリードを奪った。その後も日本のスパイクレシーブが機能し、中国の強打を拾って山内や長内らサイドアタッカー陣がブロックアウトを奪う流れで終始ゲームを支配。25-15で第2セットを取り返した。

第3セット

出だしから一進一退の攻防となった第3セット。7-6までサーブレシーブが安定した日本がリードしたものの、アタックミスなどで失点し7-10と逆転を許すと、たまらず日本がタイムアウトを要求。中盤はサイドアウトの取り合いで進行したが、それも16-18まで。その後は坂本のアタックなどで踏ん張ったものの、パワーのあるサーブにレセプションを乱されたところを切り返されると、得点差を広げられて19-25で第3セットを落とした。

第4セット

中国の荒っぽいプレーにも助けられたが、山内、坂本、長内のサイドアタッカー陣がチームを引っ張り、18-18まで互角の試合展開となった。中国の強打をリベロ・目加田莉央が身を挺して拾い会場内を沸かせると、それを坂本や長内が強弱を織り交ぜたアタックで中国コートに打ち込み、25-20で第4セットを奪取した。

第5セット

息を吹き返した中国の猛攻に粘りのレシーブで必死に応戦した日本だったが、踏ん張れたのは7-10の場面までだった。山内、坂本らアタッカー陣が反撃するも散発に抑え込まれると、逆に中国のスピードのあるサーブと高いブロックにゲームの主導権を奪われ、7-15と一気に押し切られた。

【コメント】

安保澄監督
「この試合に勝てなくて残念に思う。中国チームの素晴しいパフォーマンスを称えたい。我々は中国に勝つべく臨んだが、彼らに勝つということは容易でなかった。最終セットは相手の速いサーブにレセプション(サーブレシーブ)を崩されて、思うような攻撃に繋げることができなかった。中国チームと再び対戦するチャンスがあるのであれば、今度も全力で戦いたい」

【予選リーグ戦B組 順位表(9月15日終了時点)】

1位: 中国(2勝0敗)

2位: 日本(1勝1敗、勝点4)

3位: カザフスタン(1勝1敗、勝点3)

4位: 韓国(0勝2敗)

【日本の次戦】

日時: 9月16日(金) 現地時間12:00~(日本時間14:00~)

ラウンド: 予選リーグ戦(B組)

対戦相手: 韓国

9月14日 日本×カザフスタン 予選リーグ戦
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
1勝
3 25 25 17 25
カザフスタン
1敗
1 20 21 25 23

【第1セットのスタメン】

【戦評】

第1セット

カザフスタンにいきなりサーブとアタックで連続得点を奪われ0-2とやや硬さの見られる出だしとなったが、心配を払拭するかように、キャプテン・山内美咲のライトに回り込んでのアタックや坂本奈々香のレフトからの攻撃が決まって8-4。その後も攻撃の手を緩めずに杉郁香の連続サービスエースなどで得点し20-10と大きくリードを広げた。終盤、カザフスタンの好サーブにレセプション(サーブレシーブ)を乱されると、ミスも重なり23-20まで一気に追い上げられたものの、井上愛里沙のアタックなどでカザフスタンを突き放し、25-20と第1セットを先取した。

第2セット

前セット後半にカザフスタンに向いたゲームの流れのままの立ち上がりとなった。レセプションを乱され攻撃を組み立てることのできない日本は、坂本らの得点で食い下がるも9-11とカザフスタンに先行された。ここでセッターを白井美沙紀から松井珠己に代えて攻撃の立て直しを図った。少しずつ杉、野嶋華澄の両ミドルブロッカー陣にもボールが回り始めると、2回目のテクニカルタイムアウトを14-16とカザフスタンに取られたものの、井上の強弱を交えたアタックに、カザフスタンのミスも手伝って順調に得点を重ねた日本が25-21と2セット連取に成功した。

第3セット

野嶋のブロックや杉の移動攻撃で8-4と1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。その後も井上のアタックなどで11-8とリードを広げたが、ケアレスミスを発端にカザフスタンの高さある攻撃に連続失点を喫し、12-16と一気に逆転された。その後はサイドアウトの応酬で16-20と何とか踏ん張ったが、終盤にはブロックで2連続得点を許すなどカザフスタンの猛攻を受け、17-25で第3セットを失った。

第4セット

序盤はサイドアウトの応酬となるも、井上のアタックなどで8-5と1回目のテクニカルタイムアウトは日本のリードで迎えた。その後、高い打点からの足の長いスパイクやブロックで対抗するカザフスタンに14-16と逆転を許したものの、終盤に坂本や井上のアタックなどで踏ん張り23-23と同点に追いつくと、最後は野嶋のサービスエースが決まり25-23。逆転の末に第4セットを奪った。

【コメント】

安保澄監督
「勝つことはできたが、今日のプレーには満足していない。選手たちはゲームプランに沿った試合運びができていなかった。攻守ともによくない結果になったのは、カザフスタンのサーブとレシーブが優れていたからだと思う。明日、中国を相手にいい試合をするためにはもっと戦術を磨かなければならない」

【日本の次戦】

日時: 9月15日(木) 現地時間18:00~(日本時間20:00~)

ラウンド: 予選リーグ戦(B組)

対戦相手: 中国