- 21
- ミドルブロッカー
FIVBワールドグランプリ2015
-
- VOLLEYBALL
- BEACH VOLLEYBALL
- YEAR
-
- 2024
- 2023
- 2022
- 2021
- 2020
- 2019
- 2018
- 2017
- 2016
- 2015
- 2014
RESULTS
試合結果
最終順位
- アメリカ
- ロシア
- ブラジル
- 中国
- イタリア
- 日本
- ドイツ
- セルビア
- タイ
- ベルギー
- トルコ
- ドミニカ共和国
- オランダ
- ポーランド
- チェコ
- プエルトリコ
- ブルガリア
- カナダ
- アルゼンチン
- クロアチア
- ケニア
- ペルー
- コロンビア
- オーストラリア
- キューバ
- カザフスタン
- アルジェリア
- メキシコ
日本の試合結果
7月26日 日本×ロシア 決勝ラウンド
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
5敗
0
11
19
18
–
–
ロシア
3勝2敗
3
25
25
25
–
–
【第1セットのスタメン】
【戦評】
FIVBワールドグランプリ2015決勝ラウンド(グループ1)最終戦。FIVB世界ランキング4位(2014年10月13日時点)の日本は、同7位のロシアと対戦し、セットカウント0-3のストレートで敗戦。初戦から5連敗で決勝ラウンド(グループ1)を終えた。第1セットはロシアのサーブに苦しみ、攻撃につなげられず11-25と圧倒され落とした。第2セットも流れを変えられず19-25で失うと、第3セットは古賀紗理那が奮闘したが、18-25でロシアに3セット連取を許した。
第1セット、ロシアにサービスエースを連続で決められるなど立ち遅れ、1-8といきなりの大差をつけられた。その後もレシーブは安定せず、迫田さおりのスパイクなどで反撃したが、流れを掴めないまま11-25で先取された。
第2セット、立ち上がりより石井優希を先発で起用。ロシアの高さあるスパイクに手を焼き、9-9から5連続失点。中盤からは石井のスパイク、迫田のバックアタックなどで必死に追い上げたが及ばず。19-25で第2セットを落とした。
第3セット、古賀を先発でコートに送り出すと、石井とともにスパイクを決めたが、連続得点に繋げることができず、10-16からはロシアのブロックに捕まった。その後日本は大きく流れを変えられないまま18-25で第3セットを失い、ストレート負けとなった。
【コメント】
眞鍋政義監督
「1セット目の立ち上がりが悪かった。ロシアに高い打点からのサーブで崩された。決勝ラウンドに来てからは表彰台に上がろうと選手に話をし、(それを)目標にしてきたが、最終的には6位で残念。しかし選手をまんべんなく使い、能力を見極めることができた」
キャプテン・木村沙織選手
「結果は全然よくないが、ワールドカップの前でよかったと思う。自分たちの悪い部分が全部出て、修正すべき点が分かった。(ロシアは)ブロックが高いし、スパイク、サーブも高いところから打ってくる。ミスが多すぎたら、勝ち目はない。日本らしく、丁寧に守備から攻撃を組み立てることがもっとできると思う」
石井優希選手選手
「今回のワールドグランプリを通して、先発で入る時にスパイクが決まらなかったりして交代することがあった。先発から入った時は、気持ちの面が大事だと思う。しっかりどのプレーも確実にこなしたい。(全日本)3年目になるので、しっかりとやりたい。(ワールドカップに向けた)残りの練習で、自分たちのプレーを固め、崩れないようにしていきたい」
○FIVBワールドグランプリ2015 決勝ラウンド(グループ1) 最終順位
1位: アメリカ(5勝0敗、勝点15)
2位: ロシア(3勝2敗、勝点9、セット率=1.666)
3位: ブラジル(3勝2敗、勝点9、セット率=1.125)
4位: 中国(2勝3敗、勝点7)
5位: イタリア(2勝3敗、勝点4)
6位: 日本(0勝5敗、勝点1)
7月25日 日本×イタリア 決勝ラウンド
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
4敗
2
25
20
30
24
22
イタリア
2勝2敗
3
20
25
28
26
24
【第1セットのスタメン】
【戦評】
-
-
FIVBワールドグランプリ2015決勝ラウンドの第4戦。FIVB世界ランキング4位(2014年10月13日時点)の日本は同5位のイタリアと対戦し、2時間49分の熱戦の末、セットカウント2-3 のフルセットで敗れた。日本は本大会初戦から4連敗となり、明日26日の最終戦を残して最下位が決まった。アタッカーに迫田さおり、内瀬戸真実、鍋谷友理枝、セッターに宮下遥、ミドルブロッカーに山口舞と先発を第3戦から入れ替えて臨んだ日本。第1セットはサイド攻撃が機能し25-20で先取した。第2セットを失ったが、第3セットは30-28の接戦を制した。続く第4セットを落とし迎えた第5セット、14-14のデュースから互いに譲らない展開が続いたが、最後は内瀬戸のスパイクに対するイタリアのビデオ判定によるチャレンジが認められ、22-24で屈した。決勝ラウンド最終戦は現地時間7月26日17時10分(日本時間7時10分)からロシアと対戦する。
第1セット、17-18から内瀬戸のスパイクなどで7連続得点と勢いに乗り、最後は再び内瀬戸がクロスにスパイクを決めて25-20で先取した。
第2セット、序盤から1-5とリードを許すと、日本は鍋谷のスパイクなどで反撃したが、点差を詰めることはできず20-25で失いセットカウント1-1で並ばれた。
第3セット、鍋谷、内瀬戸がサイドからスパイクを決め8-4で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。イタリアの強打を日本が粘り強く拾って競り合いが続いたが、24-23から連続得点を許し、イタリアのセットポイントを迎えた。しかしこれを堪えると、27-28から迫田のバックアタック、内瀬戸のレフトからの強打、ブロックで3連続得点を挙げ30-28とし、第3セットを奪取した。
第4セット、イタリアにタッチネットによる反則がたびたび出ると、鍋谷の活躍もあり終盤までリードを奪った。しかし24-22と勝利を目前にしながら相手の強打、ブロックに4連続失点を喫し、この24-26で第4セットを落とした。
第5セット、終盤まで僅差のリードを保ったが、14-12から連続失点でデュースに突入。その後は互いに譲らず、緊迫した攻防が続いた。22-23の場面で内瀬戸のスパイクがイタリアのワンタッチを奪ったかと思われたが、イタリアのチャレンジでノータッチ(スパイクアウト)の判定となり22-24。第5セットをイタリアに奪われ、接戦に終止符が打たれた。
【コメント】
眞鍋政義監督
「いろいろな選手を使えてよかった。勝てる試合を逃したな、という印象。ミスがポイントになった。日ごろ(試合に)出ていないメンバーを使いたいと思っていた。(明日対戦する)ロシアも非常に強い。ブロックで厳しい部分あるけど、粘っていきたい」
内瀬戸真実選手
「最後決めきれなかったので悔しい。競っているときの大事なところで、ミスで点が取れなかった。メンバーが代わり、全員で1つのボールを繋いでフルセットに持ち込めたことは自信になる」
鍋谷友理枝選手
「負けが込んでいて、すごい勝ちたい気持ちが強かった。負けてしまって悔しいけど、これも経験だし、次に生かしていきたいと思う。勝負どころで決めきることができていなかった。けがをしてからフルセットで出たのは久々で不安だったけど、試合で感覚を掴めたのはよかった。次は絶対に今日みたいな負け方をしたくない」
○FIVBワールドグランプリ2015 決勝ラウンド(グループ1) 順位表(7月25日[土]終了時点)
1位: アメリカ(4勝0敗、勝点12)
2位: 中国(2勝2敗、勝点7)
3位: ロシア(2勝2敗、勝点6、セット率=1.166)
4位: ブラジル(2勝2敗、勝点6、セット率=0.857)
5位: イタリア(2勝2敗、勝点4)
6位: 日本(0勝4敗、勝点1)
7月24日 日本×ブラジル 決勝ラウンド
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
3敗
0
21
23
16
–
–
ブラジル
2勝1敗
3
25
25
25
–
–
【第1セットのスタメン】
【戦評】
-
-
FIVBワールドグランプリ2015決勝ラウンド(グループ1)第3戦。FIVB世界ランキング4位(2014年10月13日時点)の日本は、同2位のブラジルと対戦しセットカウント0-3のストレートで敗れ、決勝ラウンド(グループ1)初戦から3戦連続のストレート負けとなった。キャプテンの木村沙織をスターティングメンバーから外した第1セットは長岡望悠、古賀紗理那がサイドからスパイクを決め序盤はリードしたが、最後はブラジルの強打に屈し21-25で落とした。終盤まで競った第2セットも23-25で失うと、第3セットは16-25で圧倒された。決勝ラウンド(グループ1)第4戦は現地時間25日20時10分(日本時間7月26日10時10分)よりイタリアと対戦する。
第1セット、長岡、古賀のスパイクに相手のサーブミスも絡み8-7で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えたが、連続得点に繋げられずリードを奪えない。19-20からはブラジルのクイック攻撃に手を焼き、21-25でブラジルに第1セット先取を許した。
第2セット、序盤は互角の展開が続いた。10-9からツーアタックにバックアタックと多彩な攻めを見せるブラジルに4連続得点を許した。18-18からはブロード攻撃、ブロックによる得点と、相手のミドルブロッカーが機能し、またも4連続得点を奪われた。19-24と後のないところから、古賀のスパイクなどで1点差まで追い上げたが、最後は強打を決められ23-25でこのセットも失った。
第3セット、内瀬戸真実を立ち上がりより起用。4-8から連続してサービスエースを決められるなど、手痛いミスが出てブラジルにリードを広げられた。9-20から長岡のスパイクなどで連続得点を決めたが、追い付くまでにはいかず16-25で第3セットを落とした。
【コメント】
眞鍋政義監督
「ブラジルは動きも速いし、アタックを見てもパワーが全く違う。それを追求しても、日本選手にはないので、スピードを重視しないと世界では勝てない。ブラジル、アメリカ、中国を相手に生命線のディグが上がらない。アメリカ、中国以上のアタックを受けないと(ボールは)上がらない」
キャプテン・木村沙織選手
「自分たちが点数で先をいっていても、大事なところで追い付かれてしまう。もう1点ほしいところを、取り切れないのが課題。ブラジルは先にいかれても、ブロック、スパイクで連続得点を取れるのが強み」
島村春世選手
「昨日(23日)までと比べたら良くなっている部分もあったけど、勝負どころの後半に点を取られてしまうので、そこが壁になっている。それをどう乗り越えるか、チーム全体で考えていかないといけない。気持ちの部分が大きい。ブラジルは終盤になるほどいい表情になり、気持ちも余裕があるから楽しめるのかな、と感じる」
○FIVBワールドグランプリ2015決勝ラウンド(グループ1)順位表(7月24日[金]第2戦終了時点)
1位: アメリカ(3勝0敗、勝点9)
2位: ロシア(2勝1敗、勝点6、セット率=2.333)
3位: ブラジル(2勝1敗、勝点6、セット率=1.500)
4位: 中国(1勝2敗、勝点4)
5位: イタリア(1勝2敗、勝点2)
6位: 日本(0勝3敗、勝点0)
7月23日 日本×中国 決勝ラウンド
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
2敗
0
20
19
12
–
–
中国
1勝1敗
3
25
25
25
–
–
【第1セットのスタメン】
【戦評】
-
-
FIVBワールドグランプリ2015決勝ラウンド初戦。日本は昨年の2014女子世界選手権を制し、FIVB世界ランキング1位(2014年10月13日時点)の開催国・アメリカと対戦した。第1セットからセッターとスパイカーの呼吸が合わず12-25と一気にこのセットを奪われると、第2セットも立て直せず連取された。第3セットは内瀬戸真実選手らを先発で起用し、巻き返しを狙ったが序盤から連続失点し、18-25で落とし、セットカウント0-3のストレートで敗れた。次戦は7月23日(現地時間)17時10分より中国と戦う。
第1セット、アメリカの強打やブロード攻撃に苦しみ1-5と先行され、日本はタイムアウトを取る。その後も長岡望悠がライトからの一打で得点したが、連続して奪うことができない。8-16と差を広げられ2回目のテクニカルタイムアウト。アメリカの強打をレシーブできず、ラリーに持ち込めない場面が多く12-25でこのセットを失った。
第2セット、立ち上がりは古賀紗理那のスパイクや、島村春世のクイックなどで一進一退の攻防となった。長岡がライトから軟打で得点し、8-6で1回目のテクニカルタイムアウトを折り返した。しかし中盤にアメリカの強打が威力を発揮し、日本にボールを譲り合って失点してしまうミスも出て一気にリードを許した。15-21からはサービスエースに強打と4連続得点を決められ、15-25と第2セットを落とした。
第3セット、日本は山口舞、石井優希、内瀬戸真実、宮下遥らを先発で起用したが、アメリカの勢いを止められない。12-16と劣勢の展開で石井が果敢にライトから打ち込み得点したが、アメリカに連続でブロックされ、18-25で第3セットを失った。
【コメント】
眞鍋政義監督
「速いコンビネーションと、ディフェンスを頑張らないといけないが、サーブが(相手の)正面に入って返され、ブロックの上から、横から、思うように打たれてしまった。立ち上がりからミスが多くてよくない。セッターとスパイカーのコンビネーションを修正するしかない。強豪と試合をしていく中で課題を克服していかなければならない」
長岡望悠選手
「今はいろいろ歯車が噛み合っていない状態だけど、やるのは選手なので、選手が助け合いながら、自分たちでこの状況をなんとか打開できるようにやっていきたい。勝つことが1番なので、行動を起こしていきたい」
石井優希選手
「1人1人は『やらないと』という気持ちを持っている。自分にもあるけど、それがうまく噛み合っていない。相手にやられたというより、自分たちで崩れていってしまった。中国にスパイクでワンタッチを狙われたが、身長の低い自分たちがそういう点の取り方をしなくてはいけない」
○FIVBワールドグランプリ2015 決勝ラウンド(グループ1) 順位表(7月23日[木]終了時点)
1位: ロシア(2勝0敗、勝点6、セット率=MAX)
2位: アメリカ(2勝0敗、勝点6、セット率=6.000)
3位: 中国(1勝1敗、勝点3、セット率=1.333)
4位: ブラジル(1勝1敗、勝点3、セット率=0.750)
5位: イタリア(0勝2敗、勝点0、セット率=0.166)
6位: 日本(0勝2敗、勝点0、セット率=0.000)
7月22日 日本×アメリカ 決勝ラウンド
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
1敗
0
12
15
18
–
–
アメリカ
1勝
3
25
25
25
–
–
【第1セットのスタメン】
【戦評】
-
-
FIVBワールドグランプリ2015決勝ラウンド初戦。日本は昨年の2014女子世界選手権を制し、FIVB世界ランキング1位(2014年10月13日時点)の開催国・アメリカと対戦した。第1セットからセッターとスパイカーの呼吸が合わず12-25と一気にこのセットを奪われると、第2セットも立て直せず連取された。第3セットは内瀬戸真実選手らを先発で起用し、巻き返しを狙ったが序盤から連続失点し、18-25で落とし、セットカウント0-3のストレートで敗れた。次戦は7月23日(現地時間)17時10分より中国と戦う。
第1セット、アメリカの強打やブロード攻撃に苦しみ1-5と先行され、日本はタイムアウトを取る。その後も長岡望悠がライトからの一打で得点したが、連続して奪うことができない。8-16と差を広げられ2回目のテクニカルタイムアウト。アメリカの強打をレシーブできず、ラリーに持ち込めない場面が多く12-25でこのセットを失った。
第2セット、立ち上がりは古賀紗理那のスパイクや、島村春世のクイックなどで一進一退の攻防となった。長岡がライトから軟打で得点し、8-6で1回目のテクニカルタイムアウトを折り返した。しかし中盤にアメリカの強打が威力を発揮し、日本にボールを譲り合って失点してしまうミスも出て一気にリードを許した。15-21からはサービスエースに強打と4連続得点を決められ、15-25と第2セットを落とした。
第3セット、日本は山口舞、石井優希、内瀬戸真実、宮下遥らを先発で起用したが、アメリカの勢いを止められない。12-16と劣勢の展開で石井が果敢にライトから打ち込み得点したが、アメリカに連続でブロックされ、18-25で第3セットを失った。
【コメント】
眞鍋政義監督
「アメリカは強いが立ち上がりがいつも悪い。相手がどうこうより、こちらのミスが多くセッターとのコンビが合っていない。スパイカーが思いきって高いブロックを見て打つまでいけていない。相手のサーブが良かったが、もう少し持ちこたえたかった。強いチームに先行されるとサーブをより強く打たれ劣勢となってしまう」
木村沙織選手
「自分たちのミスで勝手に崩れて最後までリズムを作れず終わってしまった。守備が安定しないとリズムを作るのは難しい。サイドアウトをしっかり切って、サーブでは攻めるという形に持ち込めなかった」
内瀬戸真実選手
「レシーブが崩れていたので、自分が入ることで安定させようと思い、またスパイクでは相手が嫌がるようにどんどん攻めようと思った。先週まで出場することが少なかったが、今日は思い切ったスパイクを打つことができ、シャットアウトされても良い気持ちで打てた」
○FIVBワールドグランプリ2015決勝ラウンド順位表(7月22日終了時点)
1位:アメリカ(1勝0敗、勝点3、セット率=MAX)
2位:ロシア(1勝0敗、勝点3、セット率=MAX)
3位:ブラジル(1勝0敗、勝点3、セット率=3.000)
4位:中国(0勝1敗、勝点0、セット率=0.333)
5位:ロシア(0勝1敗、勝点0、セット率=0.000、得点率=0.837)
6位:日本(0勝1敗、勝点0、セット率=0.000、得点率=0.6000)
7月18日 日本×中国 予選ラウンド(グループ1)
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
4勝5敗
3
25
25
25
–
–
タイ
3勝6敗
0
19
21
15
–
–
【第1セットのスタメン】
【戦評】
-
-
FIVBワールドグランプリ2015予選ラウンド第3週香港大会(プールH)の第3戦。日本はFIVB世界ランキング12位(2014年10月13日時点)のタイと対戦した。出だしこそ手こずったものの、キャプテン・木村沙織や長岡望悠の強打に加え、ブロックも効果的に決まりセットカウント3-0のストレートで勝利した。予選ラウンド(グループ1)の全9試合を終えて4勝5敗となり、勝ち点を13とした。その結果、日本は同ラウンドで6位となったが、同ラウンド3位のアメリカは開催国枠として決勝ラウンドへ出場するため、アメリカを除く同ラウンド上位5チームに入り、7月22日から26日にオマハ(アメリカ)で行われる決勝ラウンド進出を決めた。次戦は7月22日(現地時間)20時05分より地元・アメリカと決勝ラウンド第1戦を戦う。
3試合ぶりに木村が先発に復帰した第1セット。出だしは日本にミスが多く出て、2-6とリードを奪われた。だが、11-14からタイが連続でスパイクをミスし、14-14と同点にされたが、ここから長岡がフェイントに強打と硬軟つけた攻撃で3連続得点。古賀紗理那の好レシーブに大竹里歩のブロックも出て、20-17とリードして終盤を迎えた。日本は最後まで流れを離さず、古賀のスパイクとブロックでセットポイントを奪い、最後は2枚替えで投入されていた石井優希がブロックアウトを決めて、25-19で第1セットを先取した。
第2セット、木村のサービスエースで始まった。大竹のブロックに加え、長岡、島村春世、古賀らが満遍なくスパイクを決めて11-8とリードした。その後一進一退の攻防が続き14-14となったが、木村が2連続でスパイクを相手コートに沈め、16-14とリードし2回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。その後も木村や古賀、第1セットと同様に2枚替えでコートに入った石井が確実にスパイクを決め、最後は島村の速攻で25-21と第2セットを連取した。
第3セット、序盤、4-6から長岡が連続でブロックポイントを決めて6-6とし、さらに木村、長岡のスパイクなどで12-6と逆転に成功。集中力を欠いたように見えるタイに対し、日本は気を緩めることなく着実に攻撃陣が得点を重ねた。第1、2セットと同様に2枚替えも有効で、出場した石井が強打とブロックアウトで得点を決め、マッチポイントも石井のスパイクで25-15とし第3セットを奪った。
【コメント】
眞鍋政義監督
「今日はサーブレシーブがいつもより安定していた。全体的に非常にミスが少なかったという印象。木村(沙織選手)がいることで、周りが落ち着いてプレーしていた」
キャプテン・木村沙織選手
「しっかりとタイに2勝できたことは大きい。チームは負けが続いていたが、雰囲気を明るくして、奮い立たせることができた」
大竹里歩選手
「今日勝たないと次に繋がらないと思っていた。試合前に、思いやりを大切にしてやろうという話をした。結果に繋がって良かった」
【FIVBワールドグランプリ2015 予選ラウンド(グループ1) 順位表(7月18日終了時点)】
1位:ブラジル(9勝0敗、勝点27)☆
2位:中国(9勝0敗、勝点26)☆
3位:アメリカ(8勝1敗、勝点24)☆決勝ラウンド(グループ1)開催国
4位:イタリア(5勝4敗、勝点14、セット率=1.285)☆
5位:ロシア(5勝4敗、勝点14、セット率=0.941)☆
6位:日本(4勝5敗、勝点13、セット率=1.000)☆
7位:ドイツ(4勝5敗、勝点13、セット率=0.882)
8位:セルビア(3勝6敗、勝点12)
9位:タイ(3勝6敗、勝点8)
10位:ベルギー(2勝7敗、勝点6)
11位:トルコ(2勝7敗、勝点5)
12位:ドミニカ共和国(0勝9敗、勝点0)
☆…決勝ラウンド(グループ1)進出
決勝ラウンド(グループ1)は開催国・アメリカと予選ラウンド(グループ1)の上位5チームが出場。
7月17日 日本×中国 予選ラウンド(グループ1)
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
3勝5敗
0
13
20
17
–
–
中国
8勝
3
25
25
25
–
–
【第1セットのスタメン】
【戦評】
FIVBワールドグランプリ2015予選ラウンド第3週香港大会(プールH)の第2戦。日本は昨年の世界選手権準優勝でFIVB世界ランキング3位(2014年10月13日時点)の中国と対戦した。日本はディフェンス面で粘りを見せたが、中国のディフェンスがそれ以上に良く、なかなか攻撃を決めることができずセットカウント0-3のストレートで敗れた。日本は予選ラウンド(グループ1)8試合を終えて3勝5敗となり、勝点を10から伸ばせなかった。次戦は7月18日(現地時間)17時30分より、FIVB世界ランキング12位のタイと予選ラウンド最終戦を戦う。
第1セット、出だしは迫田さおり、鍋谷友理枝、大竹里歩らの攻撃が機能し、8-7とリードして1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。その後も一進一退の攻防が続いたが、11-12から中国が好守備を連発。日本のスパイクがなかなか決まらず、一気に11-22まで走られた。その後も中国の硬軟つけた攻撃に対応できず、13-25で第1セットを失った。
第2セットはセッターに古藤千鶴を起用。長岡望悠、山口舞、石井優希、リベロに佐藤澪をスタートから投入して状況の打開を図った。序盤は一進一退の攻防から、長岡が連続でフェイント、スパイクを決めて10-7とリード。だが、スパイクミスが出て10-10と追い付かれた。中国の堅いディフェンスの前にスパイクが決まらず、徐々に引き離されて17-22で終盤を迎えた。日本はここから粘りを見せ、島村春世のブロックとスパイクで19-22まで追いすがったが、最後は押し切られて20-25で第2セットを落とした。
第3セット、古賀紗理那に代わって内瀬戸真実を起用。このセットでも中国の堅いディフェンスは揺らがず、日本は序盤から苦しんだ。石井、島村の攻撃で得点を挙げたが、5-8とリードを許して1回目のテクニカルタイムアウト。12-15の場面ではキャプテンの木村沙織をピンチサーバーで投入してリズムを変えようと試みたが、サーブミスが出てしまった。その後も中国に順調に得点を積み重ねられ、一度もリードを奪えないまま17-25で第3セットを奪われた。
【コメント】
眞鍋政義監督
「中国のオフェンス、ディフェンスとも、我々の上を行っている。全てのプレーにおいて中国が上回っていた」
長岡望悠選手
「こっちがミスを出していては中国には勝てない。中国は試合を重ねるごとに全員がどんどんレベルアップしていると感じた」
島村春世選手
「決めたと思ったボールでも、拾われた場面が何度もあった。日本も粘って上げていた部分はあったけど、印象としては中国の方がすごかった」
【FIVBワールドグランプリ2015 予選ラウンド(グループ1) 順位表(7月17日終了時点)】
1位:ブラジル(8勝0敗、勝点24、セット率=12.000)☆
2位:中国(8勝0敗、勝点24、セット率=8.000)☆
3位:アメリカ(8勝0敗、勝点23)☆決勝ラウンド(グループ1)開催国
4位:イタリア(5勝3敗、勝点14、セット率=1.636)☆
5位:ロシア(5勝3敗、勝点14、セット率=1.142)☆
6位:セルビア(3勝5敗、勝点12)
7位:日本(3勝5敗、勝点10、セット率=0.812)
8位:ドイツ(3勝5敗、勝点10、セット率=0.750)
9位:タイ(3勝5敗、勝点8)
10位:ベルギー(1勝7敗、勝点3)
11位:トルコ(1勝7敗、勝点2)
12位:ドミニカ共和国(0勝8敗)
☆…決勝ラウンド(グループ1)進出
決勝ラウンド(グループ1)は開催国・アメリカと予選ラウンド(グループ1)の上位5チームが出場。
7月16日 日本×アメリカ 予選ラウンド(グループ1)
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
3勝4敗
0
23
22
24
–
–
アメリカ
7勝
3
25
25
26
–
–
【第1セットのスタメン】
【戦評】
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FIVBワールドグランプリ2015予選ラウンド第3週香港大会(プールH)の初戦。日本は昨年の世界選手権女王でFIVB世界ランキング1位(2014年10月13日時点)のアメリカと対戦した。日本は相手の強力なサーブに崩されて思うような攻撃ができなかったが、ブロックとレシーブのディフェンス面で粘りを見せた。全3セットで接戦に持ち込んだが、終盤に押し切られてセットカウント0-3のストレートで敗れた。予選ラウンド(グループ1)7試合を終えて3勝4敗となり、勝点を10から伸ばせなかった。次戦は7月17日(現地時間)20時30分より、FIVB世界ランキング3位の中国と戦う。
迫田さおり、宮下遥を起用した第1セット。その迫田のバックアタックや宮下のツーアタックなどで序盤は快調な滑り出しだった。だが、座安琴希のサーブレシーブが乱れて6-8で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えると、その後もスパイクがブロックに阻まれて13-19まで離された。しかし、ここから島村春世のサーブが走り、2本のサービスエースを奪うなどして18-19まで追い上げた。その後再び離されたが、21-24からピンチサーバーでコートに立った木村がサービスエースを奪うなどして23-24まで詰め寄った。しかし、最後はスパイクを決められて23-25で第1セットを失った。
第2セット、迫田に代えて長岡望悠を起用。思い切りのいいスパイクがよく決まり、序盤はリードを奪った。しかし、13-10から連続でブロード攻撃を決められるなどして13-15と逆転された。中盤、石井優希のサーブが効果的に決まり、16-15と日本が逆転して2回目のタイムアウトを迎えたが、長岡とセット途中から出場した鍋谷友里枝のスパイクミスが終盤に出てしまい、22-25で第2セットを落とした。
第3セット、序盤は12-13と流れが行ったり来たりする展開。ここから宮下のサービスエース、古賀紗理那のブロック、長岡のスパイクなどで18-14と日本が抜け出した。だが、18-15から相手のジャンプフローターサーブに手を焼き、4連続でサービスエースを奪われて18-19と逆転を許した。鍋谷と交代した石井がサーブレシーブを立て直し、連続でスパイクを決めて23-21で終盤を迎えた。ピンチサーバー・木村のサービスエースも飛び出して24-21となったが、石井、長岡が最後にスパイクを決めきれずに逆転を許し、24-26で落とした。
【コメント】
眞鍋政義監督
「大事なところでアメリカのサーブが良かった。サーブでかなり崩された。終盤での集中力もさすが世界ランキング1位と感じた。ただ(日本は)、サーブレシーブ以外はアタックの決定率や効果率も良かったし、ディフェンスも機能していた」
石井優希選手
「今までの試合の中でも、今日はディグがつながっていた。ただ、終盤の1点をなかなか決めきれなかった。(セットカウント)0-3で負ける内容ではなかったと思う」
宮下遥選手
「特に第3セットに関しては勝てた戦いだった。取り切れなかったことが悔しい。ワールドカップを見据えていろいろ試そうと思っていた。いい経験になった」
7月12日 日本×中国 予選ラウンド(グループ1)
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
3勝3敗
1
11
25
15
17
–
中国
6勝
3
25
21
25
25
–
【第1セットのスタメン】
【戦評】
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FIVBワールドグランプリ2015予選ラウンド第2週さいたま大会(プールE)の第3戦。日本はFIVB世界ランキング3位(2014年10月13日時点)の中国と対戦した。平均身長で日本を10センチメートル上回る中国の高さに苦戦し、日本はセットカウント1-3で敗れ、予選ラウンド(グループ1)6試合を終えて3勝3敗(勝点10)とした。次戦は7月16日(現地時間)18時30より、アメリカと香港大会初戦を戦う。
第1セット、序盤、ラリーが続くが中国に高さあるスパイクに得点を許し5-8で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。高さに加えてパワーのあるスパイクに苦戦し6-12となったところで早くも2回目のタイムアウトを使い切った日本。悪い流れを打開したい日本だが、中国の高いブロックの前に攻撃を封じられ6-16で後半に突入。終盤、キャプテン・木村沙織がサービスエースを奪ったが、前半の得点差が響き第1セットを11-25で落とした。
第2セット、木村に代え石井優希をスタートから起用。序盤、古藤千鶴のサービスエースで勢いに乗った日本は、長岡望悠にボールを集め8-7とした。粘りあるバレーを展開し11-9と抜け出したかに思えたが、中盤は1点を争うシーソーゲームの模様となった。島村春世のブロックポイントなどで20-17。さらには移動攻撃が決まり21-19で終盤を迎え、最後はこのセット大活躍の島村がサービスエースを決めて、25-21と第2セットを奪取した。
第3セット、日本は中国の高い打点からの変化するサーブに苦戦し4-8で折り返した。山口舞のスピードある移動攻撃が決まり反撃を試みる日本だが、サーブレシーブが安定せず9-16と追う展開で後半を迎えた。セカンドテクニカルタイムアウト後、石井に代え鍋谷友理枝、古藤に代え宮下遥を投入。その鍋谷が期待に応え2本のブロックポイントを奪い12-18と追い上げを図った日本だが、中国の両サイドからのパワーある攻撃に失点を許し、第3セットを15-25で落とした。
第4セット、第3セットより出場の鍋谷と宮下。また宮部藍梨をスタートより起用。序盤、宮部が攻撃の中心となり6-8で折り返した。中盤、日本はスパイクミスなどによりに9-16とさらに点差を広げられた。セカンドテクニカルタイムアウト後、古賀に代え石井をコートに戻したが、中国のサイド、センターどこからでもパワーあるスパイクを打ってくる高さある攻撃の前に、日本は流れを掴めないまま、17-25で第4セットを失った。
【コメント】
眞鍋政義監督
「中国の早くて落差のあるサーブに、日本のサーブレシーブが崩され相手のブロックに捕まったことが敗因。さいたま大会は1勝2敗という成績で終え、厳しいチームとの対戦だとは分かっていたが、いろいろ勉強になった。選手によって(いろいろな)組合せがあり、組織だってやっている。そのなかでも調子がいい選手を使っていくようにしている」
木村沙織選手
「一方的な試合展開となり(中国に)圧倒されてしまい、全日本として非常に恥ずかしい試合だった。(予選ラウンド第3週で)中国ともう一度対戦するので、みんなで(今日の試合について)反省し、次の対戦のときは今日の試合と同じ展開にならないようにしたい」
古賀紗理那選手
「パスが全く返らず、相手の思い通りになってしまった。中国のサーブは他チームのサーブよりスピードがあり強い。スパイクもブロックの上から打ってくる。こういうチームにも勝てるようにやっていきたい」
7月11日 日本×ドミニカ共和国 予選ラウンド(グループ1)
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
3勝2敗
3
25
25
25
–
–
ドミニカ共和国
5敗
0
19
12
15
–
–
【第1セットのスタメン】
【戦評】
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FIVBワールドグランプリ2015予選ラウンド第2週さいたま大会(プールE)の第2戦。日本はドミニカ共和国と対戦した。本大会に23歳以下の選手で構成されるチームで出場しているドミニカ共和国に対し、終始危なげない試合運びを見せた日本はセットカウント3-0のストレートで勝利。予選ラウンド(グループ1)5試合を終えて3勝2敗(勝点10)とした。次戦は7月12日18時より、これまで予選ラウンド5勝(勝点15)の中国と、さいたま大会最終戦を戦う。
第1セット、昨日途中出場で活躍した宮部藍梨を先発で起用。序盤は粘りあるバレーを展開し8-4で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。中盤ドミニカのパワーあるスパイクに苦戦したが、大竹里歩と島村春世のセンター線を絡めた攻撃が機能し18-13で後半に突入。終盤に掛けキャプテン・木村沙織を中心としたサイド陣が得点を重ね、第1セットを25-19で先取した。
第2セット、序盤、木村の変化鋭いサーブを起点に5連続ポイントし8-3とリードした日本。攻めのサーブで主導権を握り、中盤には古藤千鶴のサーブ時に5連続得点し、17-7と大量リードに成功。18-8となったところで木村に代え鍋谷友理枝、宮部にかえ迫田さおりを投入。20-8となったところでセッターを古藤から宮下遥に交代。積極的な選手交代も功を奏し25-12で第2セットを連取した。
第3セット、鍋谷をセット開始より起用。前半、その鍋谷がスパイクやサーブで得点を加え、さらには大竹のサービスエースも飛び出し12-10と一歩抜け出した日本。中盤、鍋谷に代え長岡望悠、木村をコートに戻した直後、石井優希にサービスエースが飛び出し17-12と点差を広げ終盤を迎えた。最後までサーブの質が落ちなかった日本は、第3セットを25-15で奪った。
【コメント】
眞鍋政義監督
「昨日(のイタリア戦)と違い、1セット目の立ち上がりから集中しており、ミスも少なくてよかった。昨日までで4戦を戦い、疲労がたまっている選手がいたということ、明日(12日)に中国戦を控えているということでこれまで控えだった選手を起用した。明日対戦する中国は間違いなく強い。どういった布陣で挑むかはまだ決めていないが、調子がいい選手をコートに送りたい」
木村沙織選手
「昨日の(イタリアとの)試合に負けたことが本当に悔しかったが、引きずることなく試合に入ることができてよかった。明日の中国戦は絶対に勝たないといけない。みんなで勝ちに行く」
宮部藍梨選手
「いい形で終わることができて嬉しい。明日の中国戦は絶対に勝つという気持ちを持ち、プレッシャーがかかる中でも安定したプレーをできるようにしたい」
石井優希選手
「全員が積極的に攻めていけてよかった。明日(の中国戦)は今日よりもっと接戦になると思う。中国のスピードに追い付き、中国を上回っていきたい」
7月10日 日本×イタリア 予選ラウンド(グループ1)
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
2勝2敗
2
15
25
27
24
12
イタリア
3勝1敗
3
25
23
25
26
15
【第1セットのスタメン】
【戦評】
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FIVBワールドグランプリ2015予選ラウンド第2週さいたま大会(プールE)。火の鳥NIPPON今年初のホームゲームは、FIVB世界ランキング5位のイタリアと対戦した。日本は第1セットを落としたが、第2・3セットを奪い返した。イタリアの粘りの前に第4セットを失いフルセットにもつれ込み、最後はイタリアにセットカウント2-3のフルセットで敗れた。次戦は7月11日18時よりドミニカ共和国と対戦する。
第1セット、立ち上がりはイタリアにブロックなど3連続得点を許したが、古賀紗理那のスパイクなどで得点を重ね、5-5の同点に追い付いた。しかし、イタリアのアレッシア・ジェンナーリに強烈なスパイクを打ち込まれるなど、4連続失点を喫し6-10と再びリードを許すと、木村沙織のスパイク、大竹里歩のサービスエースで8-10と追い上げるも、1番にスパイクやサービスエースなどを決められ11-18とリードを広げられた。中盤、日本は宮下遥と石井優希をコートに送り込み追い上げを図ったが、クリスティーナ・キリケッラやルチーア・ボゼッティにスパイクで引き離され、15-25で第1セットを落とした。
第2セット、日本は立ち上がりから宮下、山口舞、高校2年生の宮部藍梨を起用。立ち上がりに1-3とイタリアにリードを許すと、島村のクイックや宮部の全日本初得点となるスパイクで6-10とした。その後、古賀、島村のスパイクなどで4連続得点を奪うと10-12まで追い上げた日本。古賀、宮部らのスパイクで得点を重ねたが、17-20とイタリアリードのまま終盤に突入した。日本はここから古賀のスパイク、宮部の1枚ブロックなどで5連続得点を奪うと、最後は島村がサービスエースを決めて、逆転の末に25-23で第2セットを奪い、試合を振り出しに戻した。
第3セット、宮部のスパイク、ブロック、バックアタックなどで得点しイタリアに応戦したが、6-8とイタリアのリードで1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた日本。古賀、島村、木村のスパイクで3連続得点を挙げ、9-8と逆転に成功。さらに古賀の2連続得点、木村のバックアタック、山口のクイックで13-10と一歩抜け出した。中盤、山口の1枚ブロックを含む4連続得点で17-11と大きくイタリアを引き離したが、イタリアに立て続けに連続得点を奪われ21-21と同点に追い付かれた。その後17のスパイクなどで4連続失点を喫し、24-23とイタリアにセットポイントを握られたが、宮部のスパイクで24-24のデュースに持ち込むと、山口のブロックを含む3連続得点で27-25とし、日本が2セットを連取した。
第4セット、このセットは立ち上がりから鍋谷を起用。古賀の連続得点などで4-0とリードを奪うと、イタリアがたまらずタイムアウトを要求。イタリアのバレンティーナ・ディウフに得点を許し6-8とされると、その後は互いに得点しあい、15-16で2回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。日本は島村のスパイク、サービスエースで18-16と一歩抜け出したが、17、16にスパイクを決められ19-21と逆転を許した。その後は互いに2連続得点を奪い合う展開となった。終盤、21-24でイタリアにセットポイントを握られると、日本は古賀のブロックポイントなどで食らい付きデュースに持ち込んだが、最後は24-26で第4セットをイタリアに奪われた。
最終第5セット、立ち上がりは両チームともに譲らず得点を取り合い、7-8でコートチェンジを迎えた。日本は宮部のスパイク、山口のクイックで9-8と逆転に成功したが、相手のスパイクなどで9-10と再度イタリアにリードを許した。その後イタリアに3連続得点を許し11-14とマッチポイントを握られると、古賀のスパイクで追い上げた日本だったが、最後はバレンティーナ・アリゲッティにスパイクを決められて12-15で第5セットを落とした。
【コメント】
眞鍋政義監督
「出だしがすべてだった。なんとかフルセットまで持ち込むことができたが負けてしまい残念。(宮部藍梨選手が全日本デビューを果たしたが)初めて日の丸をつけてよく頑張った。これまでの日本チームでは、イタリアの高いブロックを弾き飛ばすスパイクを打つことはなかなかなかったが、宮部は今までにはない弾き方をしていると思う。また古賀(紗理那選手)についても第1週のタイ大会からよく頑張っている」
木村沙織選手
「日本での初戦で負けてしまい悔しいが、サリナ(古賀紗理那選手)、アイリ(宮部藍梨選手)といった若い選手がチームを引っ張ってくれたのが良かった。チームが苦しい時に2人が点を取って盛り上げてくれるので、チームが生き返った」
古賀紗理那選手
「大事なところでブロックされてしまうことがあったので、明日は頑張りたい。(宮部選手が共にプレーすることについて)年が近い選手がコートに立っていると心強い」
宮部藍梨選手
「緊張した部分もあったが、勝利に貢献できるようにという思いでやった。結果的には(フルセットで)負けているので悔しいが、今日見えた課題を生かしていきたい。自信になった部分もあったが、まだまだ課題はたくさんある」
7月5日 日本×セルビア 予選ラウンド(グループ1)
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
2勝1敗
3
25
18
28
25
–
セルビア
3敗
1
22
25
26
23
–
【第1セットのスタメン】
【戦評】
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FIVBワールドグランプリ2015予選ラウンド第1週タイ大会(プールA)の最終戦。FIVB世界ランキング4位の日本は、同8位のセルビアと対戦した。身長で勝る相手に対し、序盤はサーブレシーブが乱れ劣勢が続いたが、第1セットを25-22で接戦の末奪うと、第2セットは失ったが、第3、4セットは終盤に脅威の粘りを見せ、セットカウント3-1で2連勝を飾り、タイでの戦いを終えた。次戦は会場を埼玉県のさいたま市記念総合体育館に移し、7月10日19時よりイタリアと対戦する。
第1セット、日本は木村沙織がライトで先発する形で試合開始。競り合いが続き8-7で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。中盤は古賀紗理那のスパイクが効果的に決まり、流れを掴んだ。最後は日本のブロックが決まり、25-22で第1セットを先取した。
第2セット、サーブレシーブが乱れ、中央からの攻撃が機能しない日本は、ライトに入った木村のコンビネーション攻撃も生きない。セルビアの高さにも苦しみリードを許すと、18-25で第2セットを落とした。
第3セット、このセットから長岡望悠が先発。序盤から鋭いスパイクを見せた。このセット途中から入った内瀬戸真実がサーブレシーブを安定させるも、セルビアを追う展開となった。しかし、17-23の劣勢から古藤千鶴のサービスエースや、長岡の強打が続けて決まるなど脅威の追い上げで7連続得点。デュースに突入後、大竹里歩のブロックが決まり28-26で粘る相手を振り切った。
第4セット、日本は内瀬戸をスタートから起用。13-16から古賀のスパイクによる連続得点や相手のミスで逆転。最後はサーブレシーブの乱れにうまく対応した古賀が試合を締めくくる一打を決め、25-23で日本が第4セットを取った。
【コメント】
眞鍋政義監督
「今日は負け試合だったが、(途中出場の)内瀬戸(真実選手)がサーブレシーブを安定させてくれた。長岡(望悠選手)は安定しており、2枚ブロックが来ても、見て打ち分けることができる。3戦で1番調子が良かったのは古賀(紗理那選手)ではないか。ブロックに対しミスも、シャットアウトも少なく、巧くかわす。ブラジルに敗れ悔しい試合もあったが2勝1敗で日本に帰れるのは大きい」
木村沙織選手
「サーブレシーブが乱れてしまったので、次の試合はもっと安定させたい。みんながつないだボールなので、しっかりと決めようと思った。(自分としては)ブロックが見やすいので、2段トスの方が打ちやすい。1試合目でブラジルに負けて闘争心を出すように言われたので、気持ちを前面に出した」
長岡望悠選手
「最初は押される展開が多かった。勝ててよかった。声が聞こえにくかったので、いつも以上に(選手が)近づいて、コミュニケーションを取ることができた。苦しいときのボールを決められるようにしたい。(歓声は)あまり想像していた地鳴りのようなものではなかった」
7月4日 日本×タイ 予選ラウンド(グループ1)
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
1勝1敗
3
25
25
25
–
–
タイ
1勝1敗
0
21
22
22
–
–
【第1セットのスタメン】
【戦評】
FIVBワールドグランプリ2015予選ラウンド第1週タイ大会(プールA)。FIVB世界ランキング4位の日本は、同12位の地元タイと対戦した。7000人の観客が集まり、タイが好機を迎えるたびに耳をつんざく様な大歓声が上がるアウェーの雰囲気。コート内に指示も届きにくい状況で試合開始。日本は第1セット、序盤はリードを奪われたが、木村沙織、長岡望悠のアタッカー陣が得点を決め盛り返し、25-21で先手を取る。ブロックに、サイドからの攻撃とバランスよく得点を重ね第2セット、第3セットも連取し、今大会初勝利を挙げた。
第1セット、4-8で1回目のテクニカルタイムアウトを迎える。会場の雰囲気に飲まれそうになるが、ここから木村のサービスエースや、長岡の効果的なスパイクで追い上げると、13-16からは島村春世のサービスエースなどで5連続得点と逆転。その後は粘るタイを振り切り25-21で先取した。
第2セット、第1セットに続き序盤はタイにペースを握られる。5-8でテクニカルタイムアウトを終えると、苦しいところでまたも木村、長岡が得点を決めタイに食らいつく。終盤まで競り合いが続き、ラリーを最後は長岡が決めリードを守ると、25-22でそのまま押し切った。
第3セット、立ち上がりは島村の移動攻撃や中央からのスパイクが決まり、8-7でテクニカルタイムアウト。中盤は大声援に押され攻勢に出るタイに対し、古賀紗理那がレフトから威力十分のスパイクを見舞い、主導権を渡さない。終盤は相手のミスもあり、最後は古賀の強打が光り、25-22で奪った。
【コメント】
眞鍋政義監督
「昨日はブラジルに悔しい負け方をした。(アウェーの状況で)選手はよく集中して戦ってくれた。勝ててよかった。タイは身長が同じくらいなのでブロックではシャットアウトをしないと、勝利はない。セルビア戦では思うようなバレーができないかもしれないが、勝ちにこだわりたい。ブロックでプレッシャーをかけないと、太刀打ちはできない」
木村沙織選手
「タイでの試合は、バレーボールのファンがすごく多いし、歓声もすごい。ストレートで勝てて、チームとしてはよかった。難しい試合になるとは分かっていたけど、リベロが交代するときに指示を伝えてくれていたので、スムーズにいった。勝つことが大前提なので、結果を出すことができてよかった」
長岡望悠選手
「最初は押される展開が多かった。勝ててよかった。声が聞こえにくかったので、いつも以上に(選手が)近づいて、コミュニケーションを取ることができた。苦しいときのボールを決められるようにしたい。(歓声は)あまり想像していた地鳴りのようなものではなかった」
7月3日 日本×ブラジル 予選ラウンド(グループ1)
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
1敗
1
25
21
17
25
ブラジル
1勝
3
21
25
25
27
【第1セットのスタメン】
【戦評】
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FIVBワールドグランプリ2015予選ラウンド第1週タイ大会(プールA)。FIVB世界ランキング4位の日本は、同2位のブラジルと本大会の初戦で対戦した。ブラジル相手には主要国際大会において、FIVBワールドカップ2011以降、勝利がない日本。6月には敵地で親善試合を行い、胸を借りてきた。第1セットは25-21で先取したが、第2セット以降は日本のスパイクがブロックに捕まる場面が目立ち、1セットも奪えずセットカウント1-3で初戦黒星となった。次戦は7月4日(現地時間)16時30分より、地元・タイと本大会2戦目を戦う。
第1セット、立ち上がりから一進一退の攻防が続いた。8-7で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えると、そこからキャプテン・木村沙織の連続得点で勢いに乗った。その後も流れを渡さず試合を進め、終盤には島村春世のサービスエースもあり、25-21で第1セットを先取し、幸先よいスタートを切った。
第2セット、序盤からブラジルにリードを許し、6-8で1回目のテクニカルタイムアウト。石井優希のレフトからの一打などで反撃を試みたが、ブラジルのブロックに手を焼き21-25で第2セットを失った。
第3セット、第2セットの途中から起用した古賀紗理那をスタートから起用。序盤から古賀にトスが集まり、19歳で迎えた初のワールドグランプリ出場ながら、堂々とした腕の振りで得点をマークした。しかし相手の強打に押され6-12と差を広げられると、セッター・宮下遥がコートに。流れを変えたい日本だったがペースを奪えず、最後は相手スパイクをブロックできず17-25で第3セットを落とした。
第4セット、序盤は4-4とお互いに譲らない展開。ここから古賀がレフトからの威力ある一打、ブロックにバックアタックと得点を重ね、8-6で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。その後も長岡望悠の巧みなフェイントなどでリードしたまま中盤を迎えたが、相手の中央からのクイックに苦しみ点差を詰められた。16-14からはブロックに捕まり5連続失点を喫したが、17-23と土俵際に追い詰められたところで日本のブロックが機能。6連続得点で追い付くとデュースに突入した。しかし最後も相手のクイックとサイドからの攻撃に対応できず、25-27で競り負け第4セットを落とした。
【コメント】
眞鍋政義監督
「(ワールド)グランプリの初戦で、ブラジルのブロックに17得点を許した。その差が大きい。日本のブロックは上から打たれているものは少なかったので、もう少し強化したい。古賀(紗理那選手)はサイド(ウィングスパイカー)の選手では1番よかったのではないか。パスもアタックもよかった。(日本はスパイクを)空いているスペースに打たなくてはいけない」
キャプテン・木村沙織選手
「スタートはよかったが、自分たちの失点からリズムを(ブラジルに)渡してしまい残念。最後に取り切れなかったのがもったいなかった。コートに出た選手が課題を持ってプレーすること。タイ戦はアウェーの雰囲気の中行われるので、反省して同じようなミスをしないようにしないといけない」
古賀紗理那選手
「負けてしまい悔しい。ミスが多かったので修正し、もっと丁寧につないでいけたらいい。緊張していたが、チームが負けていたので点数を取って勝とうと思った。周りの人たちがカバーに入ってくれて、思い切り打つことができた。ブラジルが相手だったが、高さ負けはしていない。1つ1つ丁寧にやっていけば勝てると思う」
チーム | セットカウント | 第1セット | 第2セット | 第3セット | 第4セット | 第5セット |
---|---|---|---|---|---|---|
日本 5敗 |
0 | 11 | 19 | 18 | – | – |
ロシア 3勝2敗 |
3 | 25 | 25 | 25 | – | – |
【第1セットのスタメン】
【戦評】
FIVBワールドグランプリ2015決勝ラウンド(グループ1)最終戦。FIVB世界ランキング4位(2014年10月13日時点)の日本は、同7位のロシアと対戦し、セットカウント0-3のストレートで敗戦。初戦から5連敗で決勝ラウンド(グループ1)を終えた。第1セットはロシアのサーブに苦しみ、攻撃につなげられず11-25と圧倒され落とした。第2セットも流れを変えられず19-25で失うと、第3セットは古賀紗理那が奮闘したが、18-25でロシアに3セット連取を許した。
第1セット、ロシアにサービスエースを連続で決められるなど立ち遅れ、1-8といきなりの大差をつけられた。その後もレシーブは安定せず、迫田さおりのスパイクなどで反撃したが、流れを掴めないまま11-25で先取された。
第2セット、立ち上がりより石井優希を先発で起用。ロシアの高さあるスパイクに手を焼き、9-9から5連続失点。中盤からは石井のスパイク、迫田のバックアタックなどで必死に追い上げたが及ばず。19-25で第2セットを落とした。
第3セット、古賀を先発でコートに送り出すと、石井とともにスパイクを決めたが、連続得点に繋げることができず、10-16からはロシアのブロックに捕まった。その後日本は大きく流れを変えられないまま18-25で第3セットを失い、ストレート負けとなった。
【コメント】
眞鍋政義監督
「1セット目の立ち上がりが悪かった。ロシアに高い打点からのサーブで崩された。決勝ラウンドに来てからは表彰台に上がろうと選手に話をし、(それを)目標にしてきたが、最終的には6位で残念。しかし選手をまんべんなく使い、能力を見極めることができた」
キャプテン・木村沙織選手
「結果は全然よくないが、ワールドカップの前でよかったと思う。自分たちの悪い部分が全部出て、修正すべき点が分かった。(ロシアは)ブロックが高いし、スパイク、サーブも高いところから打ってくる。ミスが多すぎたら、勝ち目はない。日本らしく、丁寧に守備から攻撃を組み立てることがもっとできると思う」
石井優希選手選手
「今回のワールドグランプリを通して、先発で入る時にスパイクが決まらなかったりして交代することがあった。先発から入った時は、気持ちの面が大事だと思う。しっかりどのプレーも確実にこなしたい。(全日本)3年目になるので、しっかりとやりたい。(ワールドカップに向けた)残りの練習で、自分たちのプレーを固め、崩れないようにしていきたい」
○FIVBワールドグランプリ2015 決勝ラウンド(グループ1) 最終順位
1位: アメリカ(5勝0敗、勝点15)
2位: ロシア(3勝2敗、勝点9、セット率=1.666)
3位: ブラジル(3勝2敗、勝点9、セット率=1.125)
4位: 中国(2勝3敗、勝点7)
5位: イタリア(2勝3敗、勝点4)
6位: 日本(0勝5敗、勝点1)
チーム | セットカウント | 第1セット | 第2セット | 第3セット | 第4セット | 第5セット |
---|---|---|---|---|---|---|
日本 4敗 |
2 | 25 | 20 | 30 | 24 | 22 |
イタリア 2勝2敗 |
3 | 20 | 25 | 28 | 26 | 24 |
【第1セットのスタメン】
【戦評】
FIVBワールドグランプリ2015決勝ラウンドの第4戦。FIVB世界ランキング4位(2014年10月13日時点)の日本は同5位のイタリアと対戦し、2時間49分の熱戦の末、セットカウント2-3 のフルセットで敗れた。日本は本大会初戦から4連敗となり、明日26日の最終戦を残して最下位が決まった。アタッカーに迫田さおり、内瀬戸真実、鍋谷友理枝、セッターに宮下遥、ミドルブロッカーに山口舞と先発を第3戦から入れ替えて臨んだ日本。第1セットはサイド攻撃が機能し25-20で先取した。第2セットを失ったが、第3セットは30-28の接戦を制した。続く第4セットを落とし迎えた第5セット、14-14のデュースから互いに譲らない展開が続いたが、最後は内瀬戸のスパイクに対するイタリアのビデオ判定によるチャレンジが認められ、22-24で屈した。決勝ラウンド最終戦は現地時間7月26日17時10分(日本時間7時10分)からロシアと対戦する。
第1セット、17-18から内瀬戸のスパイクなどで7連続得点と勢いに乗り、最後は再び内瀬戸がクロスにスパイクを決めて25-20で先取した。
第2セット、序盤から1-5とリードを許すと、日本は鍋谷のスパイクなどで反撃したが、点差を詰めることはできず20-25で失いセットカウント1-1で並ばれた。
第3セット、鍋谷、内瀬戸がサイドからスパイクを決め8-4で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。イタリアの強打を日本が粘り強く拾って競り合いが続いたが、24-23から連続得点を許し、イタリアのセットポイントを迎えた。しかしこれを堪えると、27-28から迫田のバックアタック、内瀬戸のレフトからの強打、ブロックで3連続得点を挙げ30-28とし、第3セットを奪取した。
第4セット、イタリアにタッチネットによる反則がたびたび出ると、鍋谷の活躍もあり終盤までリードを奪った。しかし24-22と勝利を目前にしながら相手の強打、ブロックに4連続失点を喫し、この24-26で第4セットを落とした。
第5セット、終盤まで僅差のリードを保ったが、14-12から連続失点でデュースに突入。その後は互いに譲らず、緊迫した攻防が続いた。22-23の場面で内瀬戸のスパイクがイタリアのワンタッチを奪ったかと思われたが、イタリアのチャレンジでノータッチ(スパイクアウト)の判定となり22-24。第5セットをイタリアに奪われ、接戦に終止符が打たれた。
【コメント】
眞鍋政義監督
「いろいろな選手を使えてよかった。勝てる試合を逃したな、という印象。ミスがポイントになった。日ごろ(試合に)出ていないメンバーを使いたいと思っていた。(明日対戦する)ロシアも非常に強い。ブロックで厳しい部分あるけど、粘っていきたい」
内瀬戸真実選手
「最後決めきれなかったので悔しい。競っているときの大事なところで、ミスで点が取れなかった。メンバーが代わり、全員で1つのボールを繋いでフルセットに持ち込めたことは自信になる」
鍋谷友理枝選手
「負けが込んでいて、すごい勝ちたい気持ちが強かった。負けてしまって悔しいけど、これも経験だし、次に生かしていきたいと思う。勝負どころで決めきることができていなかった。けがをしてからフルセットで出たのは久々で不安だったけど、試合で感覚を掴めたのはよかった。次は絶対に今日みたいな負け方をしたくない」
○FIVBワールドグランプリ2015 決勝ラウンド(グループ1) 順位表(7月25日[土]終了時点)
1位: アメリカ(4勝0敗、勝点12)
2位: 中国(2勝2敗、勝点7)
3位: ロシア(2勝2敗、勝点6、セット率=1.166)
4位: ブラジル(2勝2敗、勝点6、セット率=0.857)
5位: イタリア(2勝2敗、勝点4)
6位: 日本(0勝4敗、勝点1)
7月24日 日本×ブラジル 決勝ラウンド
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
3敗
0
21
23
16
–
–
ブラジル
2勝1敗
3
25
25
25
–
–
【第1セットのスタメン】
【戦評】
-
-
FIVBワールドグランプリ2015決勝ラウンド(グループ1)第3戦。FIVB世界ランキング4位(2014年10月13日時点)の日本は、同2位のブラジルと対戦しセットカウント0-3のストレートで敗れ、決勝ラウンド(グループ1)初戦から3戦連続のストレート負けとなった。キャプテンの木村沙織をスターティングメンバーから外した第1セットは長岡望悠、古賀紗理那がサイドからスパイクを決め序盤はリードしたが、最後はブラジルの強打に屈し21-25で落とした。終盤まで競った第2セットも23-25で失うと、第3セットは16-25で圧倒された。決勝ラウンド(グループ1)第4戦は現地時間25日20時10分(日本時間7月26日10時10分)よりイタリアと対戦する。
第1セット、長岡、古賀のスパイクに相手のサーブミスも絡み8-7で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えたが、連続得点に繋げられずリードを奪えない。19-20からはブラジルのクイック攻撃に手を焼き、21-25でブラジルに第1セット先取を許した。
第2セット、序盤は互角の展開が続いた。10-9からツーアタックにバックアタックと多彩な攻めを見せるブラジルに4連続得点を許した。18-18からはブロード攻撃、ブロックによる得点と、相手のミドルブロッカーが機能し、またも4連続得点を奪われた。19-24と後のないところから、古賀のスパイクなどで1点差まで追い上げたが、最後は強打を決められ23-25でこのセットも失った。
第3セット、内瀬戸真実を立ち上がりより起用。4-8から連続してサービスエースを決められるなど、手痛いミスが出てブラジルにリードを広げられた。9-20から長岡のスパイクなどで連続得点を決めたが、追い付くまでにはいかず16-25で第3セットを落とした。
【コメント】
眞鍋政義監督
「ブラジルは動きも速いし、アタックを見てもパワーが全く違う。それを追求しても、日本選手にはないので、スピードを重視しないと世界では勝てない。ブラジル、アメリカ、中国を相手に生命線のディグが上がらない。アメリカ、中国以上のアタックを受けないと(ボールは)上がらない」
キャプテン・木村沙織選手
「自分たちが点数で先をいっていても、大事なところで追い付かれてしまう。もう1点ほしいところを、取り切れないのが課題。ブラジルは先にいかれても、ブロック、スパイクで連続得点を取れるのが強み」
島村春世選手
「昨日(23日)までと比べたら良くなっている部分もあったけど、勝負どころの後半に点を取られてしまうので、そこが壁になっている。それをどう乗り越えるか、チーム全体で考えていかないといけない。気持ちの部分が大きい。ブラジルは終盤になるほどいい表情になり、気持ちも余裕があるから楽しめるのかな、と感じる」
○FIVBワールドグランプリ2015決勝ラウンド(グループ1)順位表(7月24日[金]第2戦終了時点)
1位: アメリカ(3勝0敗、勝点9)
2位: ロシア(2勝1敗、勝点6、セット率=2.333)
3位: ブラジル(2勝1敗、勝点6、セット率=1.500)
4位: 中国(1勝2敗、勝点4)
5位: イタリア(1勝2敗、勝点2)
6位: 日本(0勝3敗、勝点0)
7月23日 日本×中国 決勝ラウンド
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
2敗
0
20
19
12
–
–
中国
1勝1敗
3
25
25
25
–
–
【第1セットのスタメン】
【戦評】
-
-
FIVBワールドグランプリ2015決勝ラウンド初戦。日本は昨年の2014女子世界選手権を制し、FIVB世界ランキング1位(2014年10月13日時点)の開催国・アメリカと対戦した。第1セットからセッターとスパイカーの呼吸が合わず12-25と一気にこのセットを奪われると、第2セットも立て直せず連取された。第3セットは内瀬戸真実選手らを先発で起用し、巻き返しを狙ったが序盤から連続失点し、18-25で落とし、セットカウント0-3のストレートで敗れた。次戦は7月23日(現地時間)17時10分より中国と戦う。
第1セット、アメリカの強打やブロード攻撃に苦しみ1-5と先行され、日本はタイムアウトを取る。その後も長岡望悠がライトからの一打で得点したが、連続して奪うことができない。8-16と差を広げられ2回目のテクニカルタイムアウト。アメリカの強打をレシーブできず、ラリーに持ち込めない場面が多く12-25でこのセットを失った。
第2セット、立ち上がりは古賀紗理那のスパイクや、島村春世のクイックなどで一進一退の攻防となった。長岡がライトから軟打で得点し、8-6で1回目のテクニカルタイムアウトを折り返した。しかし中盤にアメリカの強打が威力を発揮し、日本にボールを譲り合って失点してしまうミスも出て一気にリードを許した。15-21からはサービスエースに強打と4連続得点を決められ、15-25と第2セットを落とした。
第3セット、日本は山口舞、石井優希、内瀬戸真実、宮下遥らを先発で起用したが、アメリカの勢いを止められない。12-16と劣勢の展開で石井が果敢にライトから打ち込み得点したが、アメリカに連続でブロックされ、18-25で第3セットを失った。
【コメント】
眞鍋政義監督
「速いコンビネーションと、ディフェンスを頑張らないといけないが、サーブが(相手の)正面に入って返され、ブロックの上から、横から、思うように打たれてしまった。立ち上がりからミスが多くてよくない。セッターとスパイカーのコンビネーションを修正するしかない。強豪と試合をしていく中で課題を克服していかなければならない」
長岡望悠選手
「今はいろいろ歯車が噛み合っていない状態だけど、やるのは選手なので、選手が助け合いながら、自分たちでこの状況をなんとか打開できるようにやっていきたい。勝つことが1番なので、行動を起こしていきたい」
石井優希選手
「1人1人は『やらないと』という気持ちを持っている。自分にもあるけど、それがうまく噛み合っていない。相手にやられたというより、自分たちで崩れていってしまった。中国にスパイクでワンタッチを狙われたが、身長の低い自分たちがそういう点の取り方をしなくてはいけない」
○FIVBワールドグランプリ2015 決勝ラウンド(グループ1) 順位表(7月23日[木]終了時点)
1位: ロシア(2勝0敗、勝点6、セット率=MAX)
2位: アメリカ(2勝0敗、勝点6、セット率=6.000)
3位: 中国(1勝1敗、勝点3、セット率=1.333)
4位: ブラジル(1勝1敗、勝点3、セット率=0.750)
5位: イタリア(0勝2敗、勝点0、セット率=0.166)
6位: 日本(0勝2敗、勝点0、セット率=0.000)
7月22日 日本×アメリカ 決勝ラウンド
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
1敗
0
12
15
18
–
–
アメリカ
1勝
3
25
25
25
–
–
【第1セットのスタメン】
【戦評】
-
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FIVBワールドグランプリ2015決勝ラウンド初戦。日本は昨年の2014女子世界選手権を制し、FIVB世界ランキング1位(2014年10月13日時点)の開催国・アメリカと対戦した。第1セットからセッターとスパイカーの呼吸が合わず12-25と一気にこのセットを奪われると、第2セットも立て直せず連取された。第3セットは内瀬戸真実選手らを先発で起用し、巻き返しを狙ったが序盤から連続失点し、18-25で落とし、セットカウント0-3のストレートで敗れた。次戦は7月23日(現地時間)17時10分より中国と戦う。
第1セット、アメリカの強打やブロード攻撃に苦しみ1-5と先行され、日本はタイムアウトを取る。その後も長岡望悠がライトからの一打で得点したが、連続して奪うことができない。8-16と差を広げられ2回目のテクニカルタイムアウト。アメリカの強打をレシーブできず、ラリーに持ち込めない場面が多く12-25でこのセットを失った。
第2セット、立ち上がりは古賀紗理那のスパイクや、島村春世のクイックなどで一進一退の攻防となった。長岡がライトから軟打で得点し、8-6で1回目のテクニカルタイムアウトを折り返した。しかし中盤にアメリカの強打が威力を発揮し、日本にボールを譲り合って失点してしまうミスも出て一気にリードを許した。15-21からはサービスエースに強打と4連続得点を決められ、15-25と第2セットを落とした。
第3セット、日本は山口舞、石井優希、内瀬戸真実、宮下遥らを先発で起用したが、アメリカの勢いを止められない。12-16と劣勢の展開で石井が果敢にライトから打ち込み得点したが、アメリカに連続でブロックされ、18-25で第3セットを失った。
【コメント】
眞鍋政義監督
「アメリカは強いが立ち上がりがいつも悪い。相手がどうこうより、こちらのミスが多くセッターとのコンビが合っていない。スパイカーが思いきって高いブロックを見て打つまでいけていない。相手のサーブが良かったが、もう少し持ちこたえたかった。強いチームに先行されるとサーブをより強く打たれ劣勢となってしまう」
木村沙織選手
「自分たちのミスで勝手に崩れて最後までリズムを作れず終わってしまった。守備が安定しないとリズムを作るのは難しい。サイドアウトをしっかり切って、サーブでは攻めるという形に持ち込めなかった」
内瀬戸真実選手
「レシーブが崩れていたので、自分が入ることで安定させようと思い、またスパイクでは相手が嫌がるようにどんどん攻めようと思った。先週まで出場することが少なかったが、今日は思い切ったスパイクを打つことができ、シャットアウトされても良い気持ちで打てた」
○FIVBワールドグランプリ2015決勝ラウンド順位表(7月22日終了時点)
1位:アメリカ(1勝0敗、勝点3、セット率=MAX)
2位:ロシア(1勝0敗、勝点3、セット率=MAX)
3位:ブラジル(1勝0敗、勝点3、セット率=3.000)
4位:中国(0勝1敗、勝点0、セット率=0.333)
5位:ロシア(0勝1敗、勝点0、セット率=0.000、得点率=0.837)
6位:日本(0勝1敗、勝点0、セット率=0.000、得点率=0.6000)
7月18日 日本×中国 予選ラウンド(グループ1)
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
4勝5敗
3
25
25
25
–
–
タイ
3勝6敗
0
19
21
15
–
–
【第1セットのスタメン】
【戦評】
-
-
FIVBワールドグランプリ2015予選ラウンド第3週香港大会(プールH)の第3戦。日本はFIVB世界ランキング12位(2014年10月13日時点)のタイと対戦した。出だしこそ手こずったものの、キャプテン・木村沙織や長岡望悠の強打に加え、ブロックも効果的に決まりセットカウント3-0のストレートで勝利した。予選ラウンド(グループ1)の全9試合を終えて4勝5敗となり、勝ち点を13とした。その結果、日本は同ラウンドで6位となったが、同ラウンド3位のアメリカは開催国枠として決勝ラウンドへ出場するため、アメリカを除く同ラウンド上位5チームに入り、7月22日から26日にオマハ(アメリカ)で行われる決勝ラウンド進出を決めた。次戦は7月22日(現地時間)20時05分より地元・アメリカと決勝ラウンド第1戦を戦う。
3試合ぶりに木村が先発に復帰した第1セット。出だしは日本にミスが多く出て、2-6とリードを奪われた。だが、11-14からタイが連続でスパイクをミスし、14-14と同点にされたが、ここから長岡がフェイントに強打と硬軟つけた攻撃で3連続得点。古賀紗理那の好レシーブに大竹里歩のブロックも出て、20-17とリードして終盤を迎えた。日本は最後まで流れを離さず、古賀のスパイクとブロックでセットポイントを奪い、最後は2枚替えで投入されていた石井優希がブロックアウトを決めて、25-19で第1セットを先取した。
第2セット、木村のサービスエースで始まった。大竹のブロックに加え、長岡、島村春世、古賀らが満遍なくスパイクを決めて11-8とリードした。その後一進一退の攻防が続き14-14となったが、木村が2連続でスパイクを相手コートに沈め、16-14とリードし2回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。その後も木村や古賀、第1セットと同様に2枚替えでコートに入った石井が確実にスパイクを決め、最後は島村の速攻で25-21と第2セットを連取した。
第3セット、序盤、4-6から長岡が連続でブロックポイントを決めて6-6とし、さらに木村、長岡のスパイクなどで12-6と逆転に成功。集中力を欠いたように見えるタイに対し、日本は気を緩めることなく着実に攻撃陣が得点を重ねた。第1、2セットと同様に2枚替えも有効で、出場した石井が強打とブロックアウトで得点を決め、マッチポイントも石井のスパイクで25-15とし第3セットを奪った。
【コメント】
眞鍋政義監督
「今日はサーブレシーブがいつもより安定していた。全体的に非常にミスが少なかったという印象。木村(沙織選手)がいることで、周りが落ち着いてプレーしていた」
キャプテン・木村沙織選手
「しっかりとタイに2勝できたことは大きい。チームは負けが続いていたが、雰囲気を明るくして、奮い立たせることができた」
大竹里歩選手
「今日勝たないと次に繋がらないと思っていた。試合前に、思いやりを大切にしてやろうという話をした。結果に繋がって良かった」
【FIVBワールドグランプリ2015 予選ラウンド(グループ1) 順位表(7月18日終了時点)】
1位:ブラジル(9勝0敗、勝点27)☆
2位:中国(9勝0敗、勝点26)☆
3位:アメリカ(8勝1敗、勝点24)☆決勝ラウンド(グループ1)開催国
4位:イタリア(5勝4敗、勝点14、セット率=1.285)☆
5位:ロシア(5勝4敗、勝点14、セット率=0.941)☆
6位:日本(4勝5敗、勝点13、セット率=1.000)☆
7位:ドイツ(4勝5敗、勝点13、セット率=0.882)
8位:セルビア(3勝6敗、勝点12)
9位:タイ(3勝6敗、勝点8)
10位:ベルギー(2勝7敗、勝点6)
11位:トルコ(2勝7敗、勝点5)
12位:ドミニカ共和国(0勝9敗、勝点0)
☆…決勝ラウンド(グループ1)進出
決勝ラウンド(グループ1)は開催国・アメリカと予選ラウンド(グループ1)の上位5チームが出場。
7月17日 日本×中国 予選ラウンド(グループ1)
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
3勝5敗
0
13
20
17
–
–
中国
8勝
3
25
25
25
–
–
【第1セットのスタメン】
【戦評】
FIVBワールドグランプリ2015予選ラウンド第3週香港大会(プールH)の第2戦。日本は昨年の世界選手権準優勝でFIVB世界ランキング3位(2014年10月13日時点)の中国と対戦した。日本はディフェンス面で粘りを見せたが、中国のディフェンスがそれ以上に良く、なかなか攻撃を決めることができずセットカウント0-3のストレートで敗れた。日本は予選ラウンド(グループ1)8試合を終えて3勝5敗となり、勝点を10から伸ばせなかった。次戦は7月18日(現地時間)17時30分より、FIVB世界ランキング12位のタイと予選ラウンド最終戦を戦う。
第1セット、出だしは迫田さおり、鍋谷友理枝、大竹里歩らの攻撃が機能し、8-7とリードして1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。その後も一進一退の攻防が続いたが、11-12から中国が好守備を連発。日本のスパイクがなかなか決まらず、一気に11-22まで走られた。その後も中国の硬軟つけた攻撃に対応できず、13-25で第1セットを失った。
第2セットはセッターに古藤千鶴を起用。長岡望悠、山口舞、石井優希、リベロに佐藤澪をスタートから投入して状況の打開を図った。序盤は一進一退の攻防から、長岡が連続でフェイント、スパイクを決めて10-7とリード。だが、スパイクミスが出て10-10と追い付かれた。中国の堅いディフェンスの前にスパイクが決まらず、徐々に引き離されて17-22で終盤を迎えた。日本はここから粘りを見せ、島村春世のブロックとスパイクで19-22まで追いすがったが、最後は押し切られて20-25で第2セットを落とした。
第3セット、古賀紗理那に代わって内瀬戸真実を起用。このセットでも中国の堅いディフェンスは揺らがず、日本は序盤から苦しんだ。石井、島村の攻撃で得点を挙げたが、5-8とリードを許して1回目のテクニカルタイムアウト。12-15の場面ではキャプテンの木村沙織をピンチサーバーで投入してリズムを変えようと試みたが、サーブミスが出てしまった。その後も中国に順調に得点を積み重ねられ、一度もリードを奪えないまま17-25で第3セットを奪われた。
【コメント】
眞鍋政義監督
「中国のオフェンス、ディフェンスとも、我々の上を行っている。全てのプレーにおいて中国が上回っていた」
長岡望悠選手
「こっちがミスを出していては中国には勝てない。中国は試合を重ねるごとに全員がどんどんレベルアップしていると感じた」
島村春世選手
「決めたと思ったボールでも、拾われた場面が何度もあった。日本も粘って上げていた部分はあったけど、印象としては中国の方がすごかった」
【FIVBワールドグランプリ2015 予選ラウンド(グループ1) 順位表(7月17日終了時点)】
1位:ブラジル(8勝0敗、勝点24、セット率=12.000)☆
2位:中国(8勝0敗、勝点24、セット率=8.000)☆
3位:アメリカ(8勝0敗、勝点23)☆決勝ラウンド(グループ1)開催国
4位:イタリア(5勝3敗、勝点14、セット率=1.636)☆
5位:ロシア(5勝3敗、勝点14、セット率=1.142)☆
6位:セルビア(3勝5敗、勝点12)
7位:日本(3勝5敗、勝点10、セット率=0.812)
8位:ドイツ(3勝5敗、勝点10、セット率=0.750)
9位:タイ(3勝5敗、勝点8)
10位:ベルギー(1勝7敗、勝点3)
11位:トルコ(1勝7敗、勝点2)
12位:ドミニカ共和国(0勝8敗)
☆…決勝ラウンド(グループ1)進出
決勝ラウンド(グループ1)は開催国・アメリカと予選ラウンド(グループ1)の上位5チームが出場。
7月16日 日本×アメリカ 予選ラウンド(グループ1)
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
3勝4敗
0
23
22
24
–
–
アメリカ
7勝
3
25
25
26
–
–
【第1セットのスタメン】
【戦評】
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FIVBワールドグランプリ2015予選ラウンド第3週香港大会(プールH)の初戦。日本は昨年の世界選手権女王でFIVB世界ランキング1位(2014年10月13日時点)のアメリカと対戦した。日本は相手の強力なサーブに崩されて思うような攻撃ができなかったが、ブロックとレシーブのディフェンス面で粘りを見せた。全3セットで接戦に持ち込んだが、終盤に押し切られてセットカウント0-3のストレートで敗れた。予選ラウンド(グループ1)7試合を終えて3勝4敗となり、勝点を10から伸ばせなかった。次戦は7月17日(現地時間)20時30分より、FIVB世界ランキング3位の中国と戦う。
迫田さおり、宮下遥を起用した第1セット。その迫田のバックアタックや宮下のツーアタックなどで序盤は快調な滑り出しだった。だが、座安琴希のサーブレシーブが乱れて6-8で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えると、その後もスパイクがブロックに阻まれて13-19まで離された。しかし、ここから島村春世のサーブが走り、2本のサービスエースを奪うなどして18-19まで追い上げた。その後再び離されたが、21-24からピンチサーバーでコートに立った木村がサービスエースを奪うなどして23-24まで詰め寄った。しかし、最後はスパイクを決められて23-25で第1セットを失った。
第2セット、迫田に代えて長岡望悠を起用。思い切りのいいスパイクがよく決まり、序盤はリードを奪った。しかし、13-10から連続でブロード攻撃を決められるなどして13-15と逆転された。中盤、石井優希のサーブが効果的に決まり、16-15と日本が逆転して2回目のタイムアウトを迎えたが、長岡とセット途中から出場した鍋谷友里枝のスパイクミスが終盤に出てしまい、22-25で第2セットを落とした。
第3セット、序盤は12-13と流れが行ったり来たりする展開。ここから宮下のサービスエース、古賀紗理那のブロック、長岡のスパイクなどで18-14と日本が抜け出した。だが、18-15から相手のジャンプフローターサーブに手を焼き、4連続でサービスエースを奪われて18-19と逆転を許した。鍋谷と交代した石井がサーブレシーブを立て直し、連続でスパイクを決めて23-21で終盤を迎えた。ピンチサーバー・木村のサービスエースも飛び出して24-21となったが、石井、長岡が最後にスパイクを決めきれずに逆転を許し、24-26で落とした。
【コメント】
眞鍋政義監督
「大事なところでアメリカのサーブが良かった。サーブでかなり崩された。終盤での集中力もさすが世界ランキング1位と感じた。ただ(日本は)、サーブレシーブ以外はアタックの決定率や効果率も良かったし、ディフェンスも機能していた」
石井優希選手
「今までの試合の中でも、今日はディグがつながっていた。ただ、終盤の1点をなかなか決めきれなかった。(セットカウント)0-3で負ける内容ではなかったと思う」
宮下遥選手
「特に第3セットに関しては勝てた戦いだった。取り切れなかったことが悔しい。ワールドカップを見据えていろいろ試そうと思っていた。いい経験になった」
7月12日 日本×中国 予選ラウンド(グループ1)
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
3勝3敗
1
11
25
15
17
–
中国
6勝
3
25
21
25
25
–
【第1セットのスタメン】
【戦評】
-
-
FIVBワールドグランプリ2015予選ラウンド第2週さいたま大会(プールE)の第3戦。日本はFIVB世界ランキング3位(2014年10月13日時点)の中国と対戦した。平均身長で日本を10センチメートル上回る中国の高さに苦戦し、日本はセットカウント1-3で敗れ、予選ラウンド(グループ1)6試合を終えて3勝3敗(勝点10)とした。次戦は7月16日(現地時間)18時30より、アメリカと香港大会初戦を戦う。
第1セット、序盤、ラリーが続くが中国に高さあるスパイクに得点を許し5-8で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。高さに加えてパワーのあるスパイクに苦戦し6-12となったところで早くも2回目のタイムアウトを使い切った日本。悪い流れを打開したい日本だが、中国の高いブロックの前に攻撃を封じられ6-16で後半に突入。終盤、キャプテン・木村沙織がサービスエースを奪ったが、前半の得点差が響き第1セットを11-25で落とした。
第2セット、木村に代え石井優希をスタートから起用。序盤、古藤千鶴のサービスエースで勢いに乗った日本は、長岡望悠にボールを集め8-7とした。粘りあるバレーを展開し11-9と抜け出したかに思えたが、中盤は1点を争うシーソーゲームの模様となった。島村春世のブロックポイントなどで20-17。さらには移動攻撃が決まり21-19で終盤を迎え、最後はこのセット大活躍の島村がサービスエースを決めて、25-21と第2セットを奪取した。
第3セット、日本は中国の高い打点からの変化するサーブに苦戦し4-8で折り返した。山口舞のスピードある移動攻撃が決まり反撃を試みる日本だが、サーブレシーブが安定せず9-16と追う展開で後半を迎えた。セカンドテクニカルタイムアウト後、石井に代え鍋谷友理枝、古藤に代え宮下遥を投入。その鍋谷が期待に応え2本のブロックポイントを奪い12-18と追い上げを図った日本だが、中国の両サイドからのパワーある攻撃に失点を許し、第3セットを15-25で落とした。
第4セット、第3セットより出場の鍋谷と宮下。また宮部藍梨をスタートより起用。序盤、宮部が攻撃の中心となり6-8で折り返した。中盤、日本はスパイクミスなどによりに9-16とさらに点差を広げられた。セカンドテクニカルタイムアウト後、古賀に代え石井をコートに戻したが、中国のサイド、センターどこからでもパワーあるスパイクを打ってくる高さある攻撃の前に、日本は流れを掴めないまま、17-25で第4セットを失った。
【コメント】
眞鍋政義監督
「中国の早くて落差のあるサーブに、日本のサーブレシーブが崩され相手のブロックに捕まったことが敗因。さいたま大会は1勝2敗という成績で終え、厳しいチームとの対戦だとは分かっていたが、いろいろ勉強になった。選手によって(いろいろな)組合せがあり、組織だってやっている。そのなかでも調子がいい選手を使っていくようにしている」
木村沙織選手
「一方的な試合展開となり(中国に)圧倒されてしまい、全日本として非常に恥ずかしい試合だった。(予選ラウンド第3週で)中国ともう一度対戦するので、みんなで(今日の試合について)反省し、次の対戦のときは今日の試合と同じ展開にならないようにしたい」
古賀紗理那選手
「パスが全く返らず、相手の思い通りになってしまった。中国のサーブは他チームのサーブよりスピードがあり強い。スパイクもブロックの上から打ってくる。こういうチームにも勝てるようにやっていきたい」
7月11日 日本×ドミニカ共和国 予選ラウンド(グループ1)
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
3勝2敗
3
25
25
25
–
–
ドミニカ共和国
5敗
0
19
12
15
–
–
【第1セットのスタメン】
【戦評】
-
-
FIVBワールドグランプリ2015予選ラウンド第2週さいたま大会(プールE)の第2戦。日本はドミニカ共和国と対戦した。本大会に23歳以下の選手で構成されるチームで出場しているドミニカ共和国に対し、終始危なげない試合運びを見せた日本はセットカウント3-0のストレートで勝利。予選ラウンド(グループ1)5試合を終えて3勝2敗(勝点10)とした。次戦は7月12日18時より、これまで予選ラウンド5勝(勝点15)の中国と、さいたま大会最終戦を戦う。
第1セット、昨日途中出場で活躍した宮部藍梨を先発で起用。序盤は粘りあるバレーを展開し8-4で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。中盤ドミニカのパワーあるスパイクに苦戦したが、大竹里歩と島村春世のセンター線を絡めた攻撃が機能し18-13で後半に突入。終盤に掛けキャプテン・木村沙織を中心としたサイド陣が得点を重ね、第1セットを25-19で先取した。
第2セット、序盤、木村の変化鋭いサーブを起点に5連続ポイントし8-3とリードした日本。攻めのサーブで主導権を握り、中盤には古藤千鶴のサーブ時に5連続得点し、17-7と大量リードに成功。18-8となったところで木村に代え鍋谷友理枝、宮部にかえ迫田さおりを投入。20-8となったところでセッターを古藤から宮下遥に交代。積極的な選手交代も功を奏し25-12で第2セットを連取した。
第3セット、鍋谷をセット開始より起用。前半、その鍋谷がスパイクやサーブで得点を加え、さらには大竹のサービスエースも飛び出し12-10と一歩抜け出した日本。中盤、鍋谷に代え長岡望悠、木村をコートに戻した直後、石井優希にサービスエースが飛び出し17-12と点差を広げ終盤を迎えた。最後までサーブの質が落ちなかった日本は、第3セットを25-15で奪った。
【コメント】
眞鍋政義監督
「昨日(のイタリア戦)と違い、1セット目の立ち上がりから集中しており、ミスも少なくてよかった。昨日までで4戦を戦い、疲労がたまっている選手がいたということ、明日(12日)に中国戦を控えているということでこれまで控えだった選手を起用した。明日対戦する中国は間違いなく強い。どういった布陣で挑むかはまだ決めていないが、調子がいい選手をコートに送りたい」
木村沙織選手
「昨日の(イタリアとの)試合に負けたことが本当に悔しかったが、引きずることなく試合に入ることができてよかった。明日の中国戦は絶対に勝たないといけない。みんなで勝ちに行く」
宮部藍梨選手
「いい形で終わることができて嬉しい。明日の中国戦は絶対に勝つという気持ちを持ち、プレッシャーがかかる中でも安定したプレーをできるようにしたい」
石井優希選手
「全員が積極的に攻めていけてよかった。明日(の中国戦)は今日よりもっと接戦になると思う。中国のスピードに追い付き、中国を上回っていきたい」
7月10日 日本×イタリア 予選ラウンド(グループ1)
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
2勝2敗
2
15
25
27
24
12
イタリア
3勝1敗
3
25
23
25
26
15
【第1セットのスタメン】
【戦評】
-
-
FIVBワールドグランプリ2015予選ラウンド第2週さいたま大会(プールE)。火の鳥NIPPON今年初のホームゲームは、FIVB世界ランキング5位のイタリアと対戦した。日本は第1セットを落としたが、第2・3セットを奪い返した。イタリアの粘りの前に第4セットを失いフルセットにもつれ込み、最後はイタリアにセットカウント2-3のフルセットで敗れた。次戦は7月11日18時よりドミニカ共和国と対戦する。
第1セット、立ち上がりはイタリアにブロックなど3連続得点を許したが、古賀紗理那のスパイクなどで得点を重ね、5-5の同点に追い付いた。しかし、イタリアのアレッシア・ジェンナーリに強烈なスパイクを打ち込まれるなど、4連続失点を喫し6-10と再びリードを許すと、木村沙織のスパイク、大竹里歩のサービスエースで8-10と追い上げるも、1番にスパイクやサービスエースなどを決められ11-18とリードを広げられた。中盤、日本は宮下遥と石井優希をコートに送り込み追い上げを図ったが、クリスティーナ・キリケッラやルチーア・ボゼッティにスパイクで引き離され、15-25で第1セットを落とした。
第2セット、日本は立ち上がりから宮下、山口舞、高校2年生の宮部藍梨を起用。立ち上がりに1-3とイタリアにリードを許すと、島村のクイックや宮部の全日本初得点となるスパイクで6-10とした。その後、古賀、島村のスパイクなどで4連続得点を奪うと10-12まで追い上げた日本。古賀、宮部らのスパイクで得点を重ねたが、17-20とイタリアリードのまま終盤に突入した。日本はここから古賀のスパイク、宮部の1枚ブロックなどで5連続得点を奪うと、最後は島村がサービスエースを決めて、逆転の末に25-23で第2セットを奪い、試合を振り出しに戻した。
第3セット、宮部のスパイク、ブロック、バックアタックなどで得点しイタリアに応戦したが、6-8とイタリアのリードで1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた日本。古賀、島村、木村のスパイクで3連続得点を挙げ、9-8と逆転に成功。さらに古賀の2連続得点、木村のバックアタック、山口のクイックで13-10と一歩抜け出した。中盤、山口の1枚ブロックを含む4連続得点で17-11と大きくイタリアを引き離したが、イタリアに立て続けに連続得点を奪われ21-21と同点に追い付かれた。その後17のスパイクなどで4連続失点を喫し、24-23とイタリアにセットポイントを握られたが、宮部のスパイクで24-24のデュースに持ち込むと、山口のブロックを含む3連続得点で27-25とし、日本が2セットを連取した。
第4セット、このセットは立ち上がりから鍋谷を起用。古賀の連続得点などで4-0とリードを奪うと、イタリアがたまらずタイムアウトを要求。イタリアのバレンティーナ・ディウフに得点を許し6-8とされると、その後は互いに得点しあい、15-16で2回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。日本は島村のスパイク、サービスエースで18-16と一歩抜け出したが、17、16にスパイクを決められ19-21と逆転を許した。その後は互いに2連続得点を奪い合う展開となった。終盤、21-24でイタリアにセットポイントを握られると、日本は古賀のブロックポイントなどで食らい付きデュースに持ち込んだが、最後は24-26で第4セットをイタリアに奪われた。
最終第5セット、立ち上がりは両チームともに譲らず得点を取り合い、7-8でコートチェンジを迎えた。日本は宮部のスパイク、山口のクイックで9-8と逆転に成功したが、相手のスパイクなどで9-10と再度イタリアにリードを許した。その後イタリアに3連続得点を許し11-14とマッチポイントを握られると、古賀のスパイクで追い上げた日本だったが、最後はバレンティーナ・アリゲッティにスパイクを決められて12-15で第5セットを落とした。
【コメント】
眞鍋政義監督
「出だしがすべてだった。なんとかフルセットまで持ち込むことができたが負けてしまい残念。(宮部藍梨選手が全日本デビューを果たしたが)初めて日の丸をつけてよく頑張った。これまでの日本チームでは、イタリアの高いブロックを弾き飛ばすスパイクを打つことはなかなかなかったが、宮部は今までにはない弾き方をしていると思う。また古賀(紗理那選手)についても第1週のタイ大会からよく頑張っている」
木村沙織選手
「日本での初戦で負けてしまい悔しいが、サリナ(古賀紗理那選手)、アイリ(宮部藍梨選手)といった若い選手がチームを引っ張ってくれたのが良かった。チームが苦しい時に2人が点を取って盛り上げてくれるので、チームが生き返った」
古賀紗理那選手
「大事なところでブロックされてしまうことがあったので、明日は頑張りたい。(宮部選手が共にプレーすることについて)年が近い選手がコートに立っていると心強い」
宮部藍梨選手
「緊張した部分もあったが、勝利に貢献できるようにという思いでやった。結果的には(フルセットで)負けているので悔しいが、今日見えた課題を生かしていきたい。自信になった部分もあったが、まだまだ課題はたくさんある」
7月5日 日本×セルビア 予選ラウンド(グループ1)
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
2勝1敗
3
25
18
28
25
–
セルビア
3敗
1
22
25
26
23
–
【第1セットのスタメン】
【戦評】
-
-
FIVBワールドグランプリ2015予選ラウンド第1週タイ大会(プールA)の最終戦。FIVB世界ランキング4位の日本は、同8位のセルビアと対戦した。身長で勝る相手に対し、序盤はサーブレシーブが乱れ劣勢が続いたが、第1セットを25-22で接戦の末奪うと、第2セットは失ったが、第3、4セットは終盤に脅威の粘りを見せ、セットカウント3-1で2連勝を飾り、タイでの戦いを終えた。次戦は会場を埼玉県のさいたま市記念総合体育館に移し、7月10日19時よりイタリアと対戦する。
第1セット、日本は木村沙織がライトで先発する形で試合開始。競り合いが続き8-7で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。中盤は古賀紗理那のスパイクが効果的に決まり、流れを掴んだ。最後は日本のブロックが決まり、25-22で第1セットを先取した。
第2セット、サーブレシーブが乱れ、中央からの攻撃が機能しない日本は、ライトに入った木村のコンビネーション攻撃も生きない。セルビアの高さにも苦しみリードを許すと、18-25で第2セットを落とした。
第3セット、このセットから長岡望悠が先発。序盤から鋭いスパイクを見せた。このセット途中から入った内瀬戸真実がサーブレシーブを安定させるも、セルビアを追う展開となった。しかし、17-23の劣勢から古藤千鶴のサービスエースや、長岡の強打が続けて決まるなど脅威の追い上げで7連続得点。デュースに突入後、大竹里歩のブロックが決まり28-26で粘る相手を振り切った。
第4セット、日本は内瀬戸をスタートから起用。13-16から古賀のスパイクによる連続得点や相手のミスで逆転。最後はサーブレシーブの乱れにうまく対応した古賀が試合を締めくくる一打を決め、25-23で日本が第4セットを取った。
【コメント】
眞鍋政義監督
「今日は負け試合だったが、(途中出場の)内瀬戸(真実選手)がサーブレシーブを安定させてくれた。長岡(望悠選手)は安定しており、2枚ブロックが来ても、見て打ち分けることができる。3戦で1番調子が良かったのは古賀(紗理那選手)ではないか。ブロックに対しミスも、シャットアウトも少なく、巧くかわす。ブラジルに敗れ悔しい試合もあったが2勝1敗で日本に帰れるのは大きい」
木村沙織選手
「サーブレシーブが乱れてしまったので、次の試合はもっと安定させたい。みんながつないだボールなので、しっかりと決めようと思った。(自分としては)ブロックが見やすいので、2段トスの方が打ちやすい。1試合目でブラジルに負けて闘争心を出すように言われたので、気持ちを前面に出した」
長岡望悠選手
「最初は押される展開が多かった。勝ててよかった。声が聞こえにくかったので、いつも以上に(選手が)近づいて、コミュニケーションを取ることができた。苦しいときのボールを決められるようにしたい。(歓声は)あまり想像していた地鳴りのようなものではなかった」
7月4日 日本×タイ 予選ラウンド(グループ1)
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
1勝1敗
3
25
25
25
–
–
タイ
1勝1敗
0
21
22
22
–
–
【第1セットのスタメン】
【戦評】
FIVBワールドグランプリ2015予選ラウンド第1週タイ大会(プールA)。FIVB世界ランキング4位の日本は、同12位の地元タイと対戦した。7000人の観客が集まり、タイが好機を迎えるたびに耳をつんざく様な大歓声が上がるアウェーの雰囲気。コート内に指示も届きにくい状況で試合開始。日本は第1セット、序盤はリードを奪われたが、木村沙織、長岡望悠のアタッカー陣が得点を決め盛り返し、25-21で先手を取る。ブロックに、サイドからの攻撃とバランスよく得点を重ね第2セット、第3セットも連取し、今大会初勝利を挙げた。
第1セット、4-8で1回目のテクニカルタイムアウトを迎える。会場の雰囲気に飲まれそうになるが、ここから木村のサービスエースや、長岡の効果的なスパイクで追い上げると、13-16からは島村春世のサービスエースなどで5連続得点と逆転。その後は粘るタイを振り切り25-21で先取した。
第2セット、第1セットに続き序盤はタイにペースを握られる。5-8でテクニカルタイムアウトを終えると、苦しいところでまたも木村、長岡が得点を決めタイに食らいつく。終盤まで競り合いが続き、ラリーを最後は長岡が決めリードを守ると、25-22でそのまま押し切った。
第3セット、立ち上がりは島村の移動攻撃や中央からのスパイクが決まり、8-7でテクニカルタイムアウト。中盤は大声援に押され攻勢に出るタイに対し、古賀紗理那がレフトから威力十分のスパイクを見舞い、主導権を渡さない。終盤は相手のミスもあり、最後は古賀の強打が光り、25-22で奪った。
【コメント】
眞鍋政義監督
「昨日はブラジルに悔しい負け方をした。(アウェーの状況で)選手はよく集中して戦ってくれた。勝ててよかった。タイは身長が同じくらいなのでブロックではシャットアウトをしないと、勝利はない。セルビア戦では思うようなバレーができないかもしれないが、勝ちにこだわりたい。ブロックでプレッシャーをかけないと、太刀打ちはできない」
木村沙織選手
「タイでの試合は、バレーボールのファンがすごく多いし、歓声もすごい。ストレートで勝てて、チームとしてはよかった。難しい試合になるとは分かっていたけど、リベロが交代するときに指示を伝えてくれていたので、スムーズにいった。勝つことが大前提なので、結果を出すことができてよかった」
長岡望悠選手
「最初は押される展開が多かった。勝ててよかった。声が聞こえにくかったので、いつも以上に(選手が)近づいて、コミュニケーションを取ることができた。苦しいときのボールを決められるようにしたい。(歓声は)あまり想像していた地鳴りのようなものではなかった」
7月3日 日本×ブラジル 予選ラウンド(グループ1)
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
1敗
1
25
21
17
25
ブラジル
1勝
3
21
25
25
27
【第1セットのスタメン】
【戦評】
-
-
FIVBワールドグランプリ2015予選ラウンド第1週タイ大会(プールA)。FIVB世界ランキング4位の日本は、同2位のブラジルと本大会の初戦で対戦した。ブラジル相手には主要国際大会において、FIVBワールドカップ2011以降、勝利がない日本。6月には敵地で親善試合を行い、胸を借りてきた。第1セットは25-21で先取したが、第2セット以降は日本のスパイクがブロックに捕まる場面が目立ち、1セットも奪えずセットカウント1-3で初戦黒星となった。次戦は7月4日(現地時間)16時30分より、地元・タイと本大会2戦目を戦う。
第1セット、立ち上がりから一進一退の攻防が続いた。8-7で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えると、そこからキャプテン・木村沙織の連続得点で勢いに乗った。その後も流れを渡さず試合を進め、終盤には島村春世のサービスエースもあり、25-21で第1セットを先取し、幸先よいスタートを切った。
第2セット、序盤からブラジルにリードを許し、6-8で1回目のテクニカルタイムアウト。石井優希のレフトからの一打などで反撃を試みたが、ブラジルのブロックに手を焼き21-25で第2セットを失った。
第3セット、第2セットの途中から起用した古賀紗理那をスタートから起用。序盤から古賀にトスが集まり、19歳で迎えた初のワールドグランプリ出場ながら、堂々とした腕の振りで得点をマークした。しかし相手の強打に押され6-12と差を広げられると、セッター・宮下遥がコートに。流れを変えたい日本だったがペースを奪えず、最後は相手スパイクをブロックできず17-25で第3セットを落とした。
第4セット、序盤は4-4とお互いに譲らない展開。ここから古賀がレフトからの威力ある一打、ブロックにバックアタックと得点を重ね、8-6で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。その後も長岡望悠の巧みなフェイントなどでリードしたまま中盤を迎えたが、相手の中央からのクイックに苦しみ点差を詰められた。16-14からはブロックに捕まり5連続失点を喫したが、17-23と土俵際に追い詰められたところで日本のブロックが機能。6連続得点で追い付くとデュースに突入した。しかし最後も相手のクイックとサイドからの攻撃に対応できず、25-27で競り負け第4セットを落とした。
【コメント】
眞鍋政義監督
「(ワールド)グランプリの初戦で、ブラジルのブロックに17得点を許した。その差が大きい。日本のブロックは上から打たれているものは少なかったので、もう少し強化したい。古賀(紗理那選手)はサイド(ウィングスパイカー)の選手では1番よかったのではないか。パスもアタックもよかった。(日本はスパイクを)空いているスペースに打たなくてはいけない」
キャプテン・木村沙織選手
「スタートはよかったが、自分たちの失点からリズムを(ブラジルに)渡してしまい残念。最後に取り切れなかったのがもったいなかった。コートに出た選手が課題を持ってプレーすること。タイ戦はアウェーの雰囲気の中行われるので、反省して同じようなミスをしないようにしないといけない」
古賀紗理那選手
「負けてしまい悔しい。ミスが多かったので修正し、もっと丁寧につないでいけたらいい。緊張していたが、チームが負けていたので点数を取って勝とうと思った。周りの人たちがカバーに入ってくれて、思い切り打つことができた。ブラジルが相手だったが、高さ負けはしていない。1つ1つ丁寧にやっていけば勝てると思う」
チーム | セットカウント | 第1セット | 第2セット | 第3セット | 第4セット | 第5セット |
---|---|---|---|---|---|---|
日本 3敗 |
0 | 21 | 23 | 16 | – | – |
ブラジル 2勝1敗 |
3 | 25 | 25 | 25 | – | – |
【第1セットのスタメン】
【戦評】
FIVBワールドグランプリ2015決勝ラウンド(グループ1)第3戦。FIVB世界ランキング4位(2014年10月13日時点)の日本は、同2位のブラジルと対戦しセットカウント0-3のストレートで敗れ、決勝ラウンド(グループ1)初戦から3戦連続のストレート負けとなった。キャプテンの木村沙織をスターティングメンバーから外した第1セットは長岡望悠、古賀紗理那がサイドからスパイクを決め序盤はリードしたが、最後はブラジルの強打に屈し21-25で落とした。終盤まで競った第2セットも23-25で失うと、第3セットは16-25で圧倒された。決勝ラウンド(グループ1)第4戦は現地時間25日20時10分(日本時間7月26日10時10分)よりイタリアと対戦する。
第1セット、長岡、古賀のスパイクに相手のサーブミスも絡み8-7で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えたが、連続得点に繋げられずリードを奪えない。19-20からはブラジルのクイック攻撃に手を焼き、21-25でブラジルに第1セット先取を許した。
第2セット、序盤は互角の展開が続いた。10-9からツーアタックにバックアタックと多彩な攻めを見せるブラジルに4連続得点を許した。18-18からはブロード攻撃、ブロックによる得点と、相手のミドルブロッカーが機能し、またも4連続得点を奪われた。19-24と後のないところから、古賀のスパイクなどで1点差まで追い上げたが、最後は強打を決められ23-25でこのセットも失った。
第3セット、内瀬戸真実を立ち上がりより起用。4-8から連続してサービスエースを決められるなど、手痛いミスが出てブラジルにリードを広げられた。9-20から長岡のスパイクなどで連続得点を決めたが、追い付くまでにはいかず16-25で第3セットを落とした。
【コメント】
眞鍋政義監督
「ブラジルは動きも速いし、アタックを見てもパワーが全く違う。それを追求しても、日本選手にはないので、スピードを重視しないと世界では勝てない。ブラジル、アメリカ、中国を相手に生命線のディグが上がらない。アメリカ、中国以上のアタックを受けないと(ボールは)上がらない」
キャプテン・木村沙織選手
「自分たちが点数で先をいっていても、大事なところで追い付かれてしまう。もう1点ほしいところを、取り切れないのが課題。ブラジルは先にいかれても、ブロック、スパイクで連続得点を取れるのが強み」
島村春世選手
「昨日(23日)までと比べたら良くなっている部分もあったけど、勝負どころの後半に点を取られてしまうので、そこが壁になっている。それをどう乗り越えるか、チーム全体で考えていかないといけない。気持ちの部分が大きい。ブラジルは終盤になるほどいい表情になり、気持ちも余裕があるから楽しめるのかな、と感じる」
○FIVBワールドグランプリ2015決勝ラウンド(グループ1)順位表(7月24日[金]第2戦終了時点)
1位: アメリカ(3勝0敗、勝点9)
2位: ロシア(2勝1敗、勝点6、セット率=2.333)
3位: ブラジル(2勝1敗、勝点6、セット率=1.500)
4位: 中国(1勝2敗、勝点4)
5位: イタリア(1勝2敗、勝点2)
6位: 日本(0勝3敗、勝点0)
チーム | セットカウント | 第1セット | 第2セット | 第3セット | 第4セット | 第5セット |
---|---|---|---|---|---|---|
日本 2敗 |
0 | 20 | 19 | 12 | – | – |
中国 1勝1敗 |
3 | 25 | 25 | 25 | – | – |
【第1セットのスタメン】
【戦評】
FIVBワールドグランプリ2015決勝ラウンド初戦。日本は昨年の2014女子世界選手権を制し、FIVB世界ランキング1位(2014年10月13日時点)の開催国・アメリカと対戦した。第1セットからセッターとスパイカーの呼吸が合わず12-25と一気にこのセットを奪われると、第2セットも立て直せず連取された。第3セットは内瀬戸真実選手らを先発で起用し、巻き返しを狙ったが序盤から連続失点し、18-25で落とし、セットカウント0-3のストレートで敗れた。次戦は7月23日(現地時間)17時10分より中国と戦う。
第1セット、アメリカの強打やブロード攻撃に苦しみ1-5と先行され、日本はタイムアウトを取る。その後も長岡望悠がライトからの一打で得点したが、連続して奪うことができない。8-16と差を広げられ2回目のテクニカルタイムアウト。アメリカの強打をレシーブできず、ラリーに持ち込めない場面が多く12-25でこのセットを失った。
第2セット、立ち上がりは古賀紗理那のスパイクや、島村春世のクイックなどで一進一退の攻防となった。長岡がライトから軟打で得点し、8-6で1回目のテクニカルタイムアウトを折り返した。しかし中盤にアメリカの強打が威力を発揮し、日本にボールを譲り合って失点してしまうミスも出て一気にリードを許した。15-21からはサービスエースに強打と4連続得点を決められ、15-25と第2セットを落とした。
第3セット、日本は山口舞、石井優希、内瀬戸真実、宮下遥らを先発で起用したが、アメリカの勢いを止められない。12-16と劣勢の展開で石井が果敢にライトから打ち込み得点したが、アメリカに連続でブロックされ、18-25で第3セットを失った。
【コメント】
眞鍋政義監督
「速いコンビネーションと、ディフェンスを頑張らないといけないが、サーブが(相手の)正面に入って返され、ブロックの上から、横から、思うように打たれてしまった。立ち上がりからミスが多くてよくない。セッターとスパイカーのコンビネーションを修正するしかない。強豪と試合をしていく中で課題を克服していかなければならない」
長岡望悠選手
「今はいろいろ歯車が噛み合っていない状態だけど、やるのは選手なので、選手が助け合いながら、自分たちでこの状況をなんとか打開できるようにやっていきたい。勝つことが1番なので、行動を起こしていきたい」
石井優希選手
「1人1人は『やらないと』という気持ちを持っている。自分にもあるけど、それがうまく噛み合っていない。相手にやられたというより、自分たちで崩れていってしまった。中国にスパイクでワンタッチを狙われたが、身長の低い自分たちがそういう点の取り方をしなくてはいけない」
○FIVBワールドグランプリ2015 決勝ラウンド(グループ1) 順位表(7月23日[木]終了時点)
1位: ロシア(2勝0敗、勝点6、セット率=MAX)
2位: アメリカ(2勝0敗、勝点6、セット率=6.000)
3位: 中国(1勝1敗、勝点3、セット率=1.333)
4位: ブラジル(1勝1敗、勝点3、セット率=0.750)
5位: イタリア(0勝2敗、勝点0、セット率=0.166)
6位: 日本(0勝2敗、勝点0、セット率=0.000)
7月22日 日本×アメリカ 決勝ラウンド
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
1敗
0
12
15
18
–
–
アメリカ
1勝
3
25
25
25
–
–
【第1セットのスタメン】
【戦評】
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FIVBワールドグランプリ2015決勝ラウンド初戦。日本は昨年の2014女子世界選手権を制し、FIVB世界ランキング1位(2014年10月13日時点)の開催国・アメリカと対戦した。第1セットからセッターとスパイカーの呼吸が合わず12-25と一気にこのセットを奪われると、第2セットも立て直せず連取された。第3セットは内瀬戸真実選手らを先発で起用し、巻き返しを狙ったが序盤から連続失点し、18-25で落とし、セットカウント0-3のストレートで敗れた。次戦は7月23日(現地時間)17時10分より中国と戦う。
第1セット、アメリカの強打やブロード攻撃に苦しみ1-5と先行され、日本はタイムアウトを取る。その後も長岡望悠がライトからの一打で得点したが、連続して奪うことができない。8-16と差を広げられ2回目のテクニカルタイムアウト。アメリカの強打をレシーブできず、ラリーに持ち込めない場面が多く12-25でこのセットを失った。
第2セット、立ち上がりは古賀紗理那のスパイクや、島村春世のクイックなどで一進一退の攻防となった。長岡がライトから軟打で得点し、8-6で1回目のテクニカルタイムアウトを折り返した。しかし中盤にアメリカの強打が威力を発揮し、日本にボールを譲り合って失点してしまうミスも出て一気にリードを許した。15-21からはサービスエースに強打と4連続得点を決められ、15-25と第2セットを落とした。
第3セット、日本は山口舞、石井優希、内瀬戸真実、宮下遥らを先発で起用したが、アメリカの勢いを止められない。12-16と劣勢の展開で石井が果敢にライトから打ち込み得点したが、アメリカに連続でブロックされ、18-25で第3セットを失った。
【コメント】
眞鍋政義監督
「アメリカは強いが立ち上がりがいつも悪い。相手がどうこうより、こちらのミスが多くセッターとのコンビが合っていない。スパイカーが思いきって高いブロックを見て打つまでいけていない。相手のサーブが良かったが、もう少し持ちこたえたかった。強いチームに先行されるとサーブをより強く打たれ劣勢となってしまう」
木村沙織選手
「自分たちのミスで勝手に崩れて最後までリズムを作れず終わってしまった。守備が安定しないとリズムを作るのは難しい。サイドアウトをしっかり切って、サーブでは攻めるという形に持ち込めなかった」
内瀬戸真実選手
「レシーブが崩れていたので、自分が入ることで安定させようと思い、またスパイクでは相手が嫌がるようにどんどん攻めようと思った。先週まで出場することが少なかったが、今日は思い切ったスパイクを打つことができ、シャットアウトされても良い気持ちで打てた」
○FIVBワールドグランプリ2015決勝ラウンド順位表(7月22日終了時点)
1位:アメリカ(1勝0敗、勝点3、セット率=MAX)
2位:ロシア(1勝0敗、勝点3、セット率=MAX)
3位:ブラジル(1勝0敗、勝点3、セット率=3.000)
4位:中国(0勝1敗、勝点0、セット率=0.333)
5位:ロシア(0勝1敗、勝点0、セット率=0.000、得点率=0.837)
6位:日本(0勝1敗、勝点0、セット率=0.000、得点率=0.6000)
7月18日 日本×中国 予選ラウンド(グループ1)
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
4勝5敗
3
25
25
25
–
–
タイ
3勝6敗
0
19
21
15
–
–
【第1セットのスタメン】
【戦評】
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FIVBワールドグランプリ2015予選ラウンド第3週香港大会(プールH)の第3戦。日本はFIVB世界ランキング12位(2014年10月13日時点)のタイと対戦した。出だしこそ手こずったものの、キャプテン・木村沙織や長岡望悠の強打に加え、ブロックも効果的に決まりセットカウント3-0のストレートで勝利した。予選ラウンド(グループ1)の全9試合を終えて4勝5敗となり、勝ち点を13とした。その結果、日本は同ラウンドで6位となったが、同ラウンド3位のアメリカは開催国枠として決勝ラウンドへ出場するため、アメリカを除く同ラウンド上位5チームに入り、7月22日から26日にオマハ(アメリカ)で行われる決勝ラウンド進出を決めた。次戦は7月22日(現地時間)20時05分より地元・アメリカと決勝ラウンド第1戦を戦う。
3試合ぶりに木村が先発に復帰した第1セット。出だしは日本にミスが多く出て、2-6とリードを奪われた。だが、11-14からタイが連続でスパイクをミスし、14-14と同点にされたが、ここから長岡がフェイントに強打と硬軟つけた攻撃で3連続得点。古賀紗理那の好レシーブに大竹里歩のブロックも出て、20-17とリードして終盤を迎えた。日本は最後まで流れを離さず、古賀のスパイクとブロックでセットポイントを奪い、最後は2枚替えで投入されていた石井優希がブロックアウトを決めて、25-19で第1セットを先取した。
第2セット、木村のサービスエースで始まった。大竹のブロックに加え、長岡、島村春世、古賀らが満遍なくスパイクを決めて11-8とリードした。その後一進一退の攻防が続き14-14となったが、木村が2連続でスパイクを相手コートに沈め、16-14とリードし2回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。その後も木村や古賀、第1セットと同様に2枚替えでコートに入った石井が確実にスパイクを決め、最後は島村の速攻で25-21と第2セットを連取した。
第3セット、序盤、4-6から長岡が連続でブロックポイントを決めて6-6とし、さらに木村、長岡のスパイクなどで12-6と逆転に成功。集中力を欠いたように見えるタイに対し、日本は気を緩めることなく着実に攻撃陣が得点を重ねた。第1、2セットと同様に2枚替えも有効で、出場した石井が強打とブロックアウトで得点を決め、マッチポイントも石井のスパイクで25-15とし第3セットを奪った。
【コメント】
眞鍋政義監督
「今日はサーブレシーブがいつもより安定していた。全体的に非常にミスが少なかったという印象。木村(沙織選手)がいることで、周りが落ち着いてプレーしていた」
キャプテン・木村沙織選手
「しっかりとタイに2勝できたことは大きい。チームは負けが続いていたが、雰囲気を明るくして、奮い立たせることができた」
大竹里歩選手
「今日勝たないと次に繋がらないと思っていた。試合前に、思いやりを大切にしてやろうという話をした。結果に繋がって良かった」
【FIVBワールドグランプリ2015 予選ラウンド(グループ1) 順位表(7月18日終了時点)】
1位:ブラジル(9勝0敗、勝点27)☆
2位:中国(9勝0敗、勝点26)☆
3位:アメリカ(8勝1敗、勝点24)☆決勝ラウンド(グループ1)開催国
4位:イタリア(5勝4敗、勝点14、セット率=1.285)☆
5位:ロシア(5勝4敗、勝点14、セット率=0.941)☆
6位:日本(4勝5敗、勝点13、セット率=1.000)☆
7位:ドイツ(4勝5敗、勝点13、セット率=0.882)
8位:セルビア(3勝6敗、勝点12)
9位:タイ(3勝6敗、勝点8)
10位:ベルギー(2勝7敗、勝点6)
11位:トルコ(2勝7敗、勝点5)
12位:ドミニカ共和国(0勝9敗、勝点0)
☆…決勝ラウンド(グループ1)進出
決勝ラウンド(グループ1)は開催国・アメリカと予選ラウンド(グループ1)の上位5チームが出場。
7月17日 日本×中国 予選ラウンド(グループ1)
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
3勝5敗
0
13
20
17
–
–
中国
8勝
3
25
25
25
–
–
【第1セットのスタメン】
【戦評】
FIVBワールドグランプリ2015予選ラウンド第3週香港大会(プールH)の第2戦。日本は昨年の世界選手権準優勝でFIVB世界ランキング3位(2014年10月13日時点)の中国と対戦した。日本はディフェンス面で粘りを見せたが、中国のディフェンスがそれ以上に良く、なかなか攻撃を決めることができずセットカウント0-3のストレートで敗れた。日本は予選ラウンド(グループ1)8試合を終えて3勝5敗となり、勝点を10から伸ばせなかった。次戦は7月18日(現地時間)17時30分より、FIVB世界ランキング12位のタイと予選ラウンド最終戦を戦う。
第1セット、出だしは迫田さおり、鍋谷友理枝、大竹里歩らの攻撃が機能し、8-7とリードして1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。その後も一進一退の攻防が続いたが、11-12から中国が好守備を連発。日本のスパイクがなかなか決まらず、一気に11-22まで走られた。その後も中国の硬軟つけた攻撃に対応できず、13-25で第1セットを失った。
第2セットはセッターに古藤千鶴を起用。長岡望悠、山口舞、石井優希、リベロに佐藤澪をスタートから投入して状況の打開を図った。序盤は一進一退の攻防から、長岡が連続でフェイント、スパイクを決めて10-7とリード。だが、スパイクミスが出て10-10と追い付かれた。中国の堅いディフェンスの前にスパイクが決まらず、徐々に引き離されて17-22で終盤を迎えた。日本はここから粘りを見せ、島村春世のブロックとスパイクで19-22まで追いすがったが、最後は押し切られて20-25で第2セットを落とした。
第3セット、古賀紗理那に代わって内瀬戸真実を起用。このセットでも中国の堅いディフェンスは揺らがず、日本は序盤から苦しんだ。石井、島村の攻撃で得点を挙げたが、5-8とリードを許して1回目のテクニカルタイムアウト。12-15の場面ではキャプテンの木村沙織をピンチサーバーで投入してリズムを変えようと試みたが、サーブミスが出てしまった。その後も中国に順調に得点を積み重ねられ、一度もリードを奪えないまま17-25で第3セットを奪われた。
【コメント】
眞鍋政義監督
「中国のオフェンス、ディフェンスとも、我々の上を行っている。全てのプレーにおいて中国が上回っていた」
長岡望悠選手
「こっちがミスを出していては中国には勝てない。中国は試合を重ねるごとに全員がどんどんレベルアップしていると感じた」
島村春世選手
「決めたと思ったボールでも、拾われた場面が何度もあった。日本も粘って上げていた部分はあったけど、印象としては中国の方がすごかった」
【FIVBワールドグランプリ2015 予選ラウンド(グループ1) 順位表(7月17日終了時点)】
1位:ブラジル(8勝0敗、勝点24、セット率=12.000)☆
2位:中国(8勝0敗、勝点24、セット率=8.000)☆
3位:アメリカ(8勝0敗、勝点23)☆決勝ラウンド(グループ1)開催国
4位:イタリア(5勝3敗、勝点14、セット率=1.636)☆
5位:ロシア(5勝3敗、勝点14、セット率=1.142)☆
6位:セルビア(3勝5敗、勝点12)
7位:日本(3勝5敗、勝点10、セット率=0.812)
8位:ドイツ(3勝5敗、勝点10、セット率=0.750)
9位:タイ(3勝5敗、勝点8)
10位:ベルギー(1勝7敗、勝点3)
11位:トルコ(1勝7敗、勝点2)
12位:ドミニカ共和国(0勝8敗)
☆…決勝ラウンド(グループ1)進出
決勝ラウンド(グループ1)は開催国・アメリカと予選ラウンド(グループ1)の上位5チームが出場。
7月16日 日本×アメリカ 予選ラウンド(グループ1)
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
3勝4敗
0
23
22
24
–
–
アメリカ
7勝
3
25
25
26
–
–
【第1セットのスタメン】
【戦評】
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FIVBワールドグランプリ2015予選ラウンド第3週香港大会(プールH)の初戦。日本は昨年の世界選手権女王でFIVB世界ランキング1位(2014年10月13日時点)のアメリカと対戦した。日本は相手の強力なサーブに崩されて思うような攻撃ができなかったが、ブロックとレシーブのディフェンス面で粘りを見せた。全3セットで接戦に持ち込んだが、終盤に押し切られてセットカウント0-3のストレートで敗れた。予選ラウンド(グループ1)7試合を終えて3勝4敗となり、勝点を10から伸ばせなかった。次戦は7月17日(現地時間)20時30分より、FIVB世界ランキング3位の中国と戦う。
迫田さおり、宮下遥を起用した第1セット。その迫田のバックアタックや宮下のツーアタックなどで序盤は快調な滑り出しだった。だが、座安琴希のサーブレシーブが乱れて6-8で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えると、その後もスパイクがブロックに阻まれて13-19まで離された。しかし、ここから島村春世のサーブが走り、2本のサービスエースを奪うなどして18-19まで追い上げた。その後再び離されたが、21-24からピンチサーバーでコートに立った木村がサービスエースを奪うなどして23-24まで詰め寄った。しかし、最後はスパイクを決められて23-25で第1セットを失った。
第2セット、迫田に代えて長岡望悠を起用。思い切りのいいスパイクがよく決まり、序盤はリードを奪った。しかし、13-10から連続でブロード攻撃を決められるなどして13-15と逆転された。中盤、石井優希のサーブが効果的に決まり、16-15と日本が逆転して2回目のタイムアウトを迎えたが、長岡とセット途中から出場した鍋谷友里枝のスパイクミスが終盤に出てしまい、22-25で第2セットを落とした。
第3セット、序盤は12-13と流れが行ったり来たりする展開。ここから宮下のサービスエース、古賀紗理那のブロック、長岡のスパイクなどで18-14と日本が抜け出した。だが、18-15から相手のジャンプフローターサーブに手を焼き、4連続でサービスエースを奪われて18-19と逆転を許した。鍋谷と交代した石井がサーブレシーブを立て直し、連続でスパイクを決めて23-21で終盤を迎えた。ピンチサーバー・木村のサービスエースも飛び出して24-21となったが、石井、長岡が最後にスパイクを決めきれずに逆転を許し、24-26で落とした。
【コメント】
眞鍋政義監督
「大事なところでアメリカのサーブが良かった。サーブでかなり崩された。終盤での集中力もさすが世界ランキング1位と感じた。ただ(日本は)、サーブレシーブ以外はアタックの決定率や効果率も良かったし、ディフェンスも機能していた」
石井優希選手
「今までの試合の中でも、今日はディグがつながっていた。ただ、終盤の1点をなかなか決めきれなかった。(セットカウント)0-3で負ける内容ではなかったと思う」
宮下遥選手
「特に第3セットに関しては勝てた戦いだった。取り切れなかったことが悔しい。ワールドカップを見据えていろいろ試そうと思っていた。いい経験になった」
7月12日 日本×中国 予選ラウンド(グループ1)
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
3勝3敗
1
11
25
15
17
–
中国
6勝
3
25
21
25
25
–
【第1セットのスタメン】
【戦評】
-
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FIVBワールドグランプリ2015予選ラウンド第2週さいたま大会(プールE)の第3戦。日本はFIVB世界ランキング3位(2014年10月13日時点)の中国と対戦した。平均身長で日本を10センチメートル上回る中国の高さに苦戦し、日本はセットカウント1-3で敗れ、予選ラウンド(グループ1)6試合を終えて3勝3敗(勝点10)とした。次戦は7月16日(現地時間)18時30より、アメリカと香港大会初戦を戦う。
第1セット、序盤、ラリーが続くが中国に高さあるスパイクに得点を許し5-8で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。高さに加えてパワーのあるスパイクに苦戦し6-12となったところで早くも2回目のタイムアウトを使い切った日本。悪い流れを打開したい日本だが、中国の高いブロックの前に攻撃を封じられ6-16で後半に突入。終盤、キャプテン・木村沙織がサービスエースを奪ったが、前半の得点差が響き第1セットを11-25で落とした。
第2セット、木村に代え石井優希をスタートから起用。序盤、古藤千鶴のサービスエースで勢いに乗った日本は、長岡望悠にボールを集め8-7とした。粘りあるバレーを展開し11-9と抜け出したかに思えたが、中盤は1点を争うシーソーゲームの模様となった。島村春世のブロックポイントなどで20-17。さらには移動攻撃が決まり21-19で終盤を迎え、最後はこのセット大活躍の島村がサービスエースを決めて、25-21と第2セットを奪取した。
第3セット、日本は中国の高い打点からの変化するサーブに苦戦し4-8で折り返した。山口舞のスピードある移動攻撃が決まり反撃を試みる日本だが、サーブレシーブが安定せず9-16と追う展開で後半を迎えた。セカンドテクニカルタイムアウト後、石井に代え鍋谷友理枝、古藤に代え宮下遥を投入。その鍋谷が期待に応え2本のブロックポイントを奪い12-18と追い上げを図った日本だが、中国の両サイドからのパワーある攻撃に失点を許し、第3セットを15-25で落とした。
第4セット、第3セットより出場の鍋谷と宮下。また宮部藍梨をスタートより起用。序盤、宮部が攻撃の中心となり6-8で折り返した。中盤、日本はスパイクミスなどによりに9-16とさらに点差を広げられた。セカンドテクニカルタイムアウト後、古賀に代え石井をコートに戻したが、中国のサイド、センターどこからでもパワーあるスパイクを打ってくる高さある攻撃の前に、日本は流れを掴めないまま、17-25で第4セットを失った。
【コメント】
眞鍋政義監督
「中国の早くて落差のあるサーブに、日本のサーブレシーブが崩され相手のブロックに捕まったことが敗因。さいたま大会は1勝2敗という成績で終え、厳しいチームとの対戦だとは分かっていたが、いろいろ勉強になった。選手によって(いろいろな)組合せがあり、組織だってやっている。そのなかでも調子がいい選手を使っていくようにしている」
木村沙織選手
「一方的な試合展開となり(中国に)圧倒されてしまい、全日本として非常に恥ずかしい試合だった。(予選ラウンド第3週で)中国ともう一度対戦するので、みんなで(今日の試合について)反省し、次の対戦のときは今日の試合と同じ展開にならないようにしたい」
古賀紗理那選手
「パスが全く返らず、相手の思い通りになってしまった。中国のサーブは他チームのサーブよりスピードがあり強い。スパイクもブロックの上から打ってくる。こういうチームにも勝てるようにやっていきたい」
7月11日 日本×ドミニカ共和国 予選ラウンド(グループ1)
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
3勝2敗
3
25
25
25
–
–
ドミニカ共和国
5敗
0
19
12
15
–
–
【第1セットのスタメン】
【戦評】
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FIVBワールドグランプリ2015予選ラウンド第2週さいたま大会(プールE)の第2戦。日本はドミニカ共和国と対戦した。本大会に23歳以下の選手で構成されるチームで出場しているドミニカ共和国に対し、終始危なげない試合運びを見せた日本はセットカウント3-0のストレートで勝利。予選ラウンド(グループ1)5試合を終えて3勝2敗(勝点10)とした。次戦は7月12日18時より、これまで予選ラウンド5勝(勝点15)の中国と、さいたま大会最終戦を戦う。
第1セット、昨日途中出場で活躍した宮部藍梨を先発で起用。序盤は粘りあるバレーを展開し8-4で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。中盤ドミニカのパワーあるスパイクに苦戦したが、大竹里歩と島村春世のセンター線を絡めた攻撃が機能し18-13で後半に突入。終盤に掛けキャプテン・木村沙織を中心としたサイド陣が得点を重ね、第1セットを25-19で先取した。
第2セット、序盤、木村の変化鋭いサーブを起点に5連続ポイントし8-3とリードした日本。攻めのサーブで主導権を握り、中盤には古藤千鶴のサーブ時に5連続得点し、17-7と大量リードに成功。18-8となったところで木村に代え鍋谷友理枝、宮部にかえ迫田さおりを投入。20-8となったところでセッターを古藤から宮下遥に交代。積極的な選手交代も功を奏し25-12で第2セットを連取した。
第3セット、鍋谷をセット開始より起用。前半、その鍋谷がスパイクやサーブで得点を加え、さらには大竹のサービスエースも飛び出し12-10と一歩抜け出した日本。中盤、鍋谷に代え長岡望悠、木村をコートに戻した直後、石井優希にサービスエースが飛び出し17-12と点差を広げ終盤を迎えた。最後までサーブの質が落ちなかった日本は、第3セットを25-15で奪った。
【コメント】
眞鍋政義監督
「昨日(のイタリア戦)と違い、1セット目の立ち上がりから集中しており、ミスも少なくてよかった。昨日までで4戦を戦い、疲労がたまっている選手がいたということ、明日(12日)に中国戦を控えているということでこれまで控えだった選手を起用した。明日対戦する中国は間違いなく強い。どういった布陣で挑むかはまだ決めていないが、調子がいい選手をコートに送りたい」
木村沙織選手
「昨日の(イタリアとの)試合に負けたことが本当に悔しかったが、引きずることなく試合に入ることができてよかった。明日の中国戦は絶対に勝たないといけない。みんなで勝ちに行く」
宮部藍梨選手
「いい形で終わることができて嬉しい。明日の中国戦は絶対に勝つという気持ちを持ち、プレッシャーがかかる中でも安定したプレーをできるようにしたい」
石井優希選手
「全員が積極的に攻めていけてよかった。明日(の中国戦)は今日よりもっと接戦になると思う。中国のスピードに追い付き、中国を上回っていきたい」
7月10日 日本×イタリア 予選ラウンド(グループ1)
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
2勝2敗
2
15
25
27
24
12
イタリア
3勝1敗
3
25
23
25
26
15
【第1セットのスタメン】
【戦評】
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FIVBワールドグランプリ2015予選ラウンド第2週さいたま大会(プールE)。火の鳥NIPPON今年初のホームゲームは、FIVB世界ランキング5位のイタリアと対戦した。日本は第1セットを落としたが、第2・3セットを奪い返した。イタリアの粘りの前に第4セットを失いフルセットにもつれ込み、最後はイタリアにセットカウント2-3のフルセットで敗れた。次戦は7月11日18時よりドミニカ共和国と対戦する。
第1セット、立ち上がりはイタリアにブロックなど3連続得点を許したが、古賀紗理那のスパイクなどで得点を重ね、5-5の同点に追い付いた。しかし、イタリアのアレッシア・ジェンナーリに強烈なスパイクを打ち込まれるなど、4連続失点を喫し6-10と再びリードを許すと、木村沙織のスパイク、大竹里歩のサービスエースで8-10と追い上げるも、1番にスパイクやサービスエースなどを決められ11-18とリードを広げられた。中盤、日本は宮下遥と石井優希をコートに送り込み追い上げを図ったが、クリスティーナ・キリケッラやルチーア・ボゼッティにスパイクで引き離され、15-25で第1セットを落とした。
第2セット、日本は立ち上がりから宮下、山口舞、高校2年生の宮部藍梨を起用。立ち上がりに1-3とイタリアにリードを許すと、島村のクイックや宮部の全日本初得点となるスパイクで6-10とした。その後、古賀、島村のスパイクなどで4連続得点を奪うと10-12まで追い上げた日本。古賀、宮部らのスパイクで得点を重ねたが、17-20とイタリアリードのまま終盤に突入した。日本はここから古賀のスパイク、宮部の1枚ブロックなどで5連続得点を奪うと、最後は島村がサービスエースを決めて、逆転の末に25-23で第2セットを奪い、試合を振り出しに戻した。
第3セット、宮部のスパイク、ブロック、バックアタックなどで得点しイタリアに応戦したが、6-8とイタリアのリードで1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた日本。古賀、島村、木村のスパイクで3連続得点を挙げ、9-8と逆転に成功。さらに古賀の2連続得点、木村のバックアタック、山口のクイックで13-10と一歩抜け出した。中盤、山口の1枚ブロックを含む4連続得点で17-11と大きくイタリアを引き離したが、イタリアに立て続けに連続得点を奪われ21-21と同点に追い付かれた。その後17のスパイクなどで4連続失点を喫し、24-23とイタリアにセットポイントを握られたが、宮部のスパイクで24-24のデュースに持ち込むと、山口のブロックを含む3連続得点で27-25とし、日本が2セットを連取した。
第4セット、このセットは立ち上がりから鍋谷を起用。古賀の連続得点などで4-0とリードを奪うと、イタリアがたまらずタイムアウトを要求。イタリアのバレンティーナ・ディウフに得点を許し6-8とされると、その後は互いに得点しあい、15-16で2回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。日本は島村のスパイク、サービスエースで18-16と一歩抜け出したが、17、16にスパイクを決められ19-21と逆転を許した。その後は互いに2連続得点を奪い合う展開となった。終盤、21-24でイタリアにセットポイントを握られると、日本は古賀のブロックポイントなどで食らい付きデュースに持ち込んだが、最後は24-26で第4セットをイタリアに奪われた。
最終第5セット、立ち上がりは両チームともに譲らず得点を取り合い、7-8でコートチェンジを迎えた。日本は宮部のスパイク、山口のクイックで9-8と逆転に成功したが、相手のスパイクなどで9-10と再度イタリアにリードを許した。その後イタリアに3連続得点を許し11-14とマッチポイントを握られると、古賀のスパイクで追い上げた日本だったが、最後はバレンティーナ・アリゲッティにスパイクを決められて12-15で第5セットを落とした。
【コメント】
眞鍋政義監督
「出だしがすべてだった。なんとかフルセットまで持ち込むことができたが負けてしまい残念。(宮部藍梨選手が全日本デビューを果たしたが)初めて日の丸をつけてよく頑張った。これまでの日本チームでは、イタリアの高いブロックを弾き飛ばすスパイクを打つことはなかなかなかったが、宮部は今までにはない弾き方をしていると思う。また古賀(紗理那選手)についても第1週のタイ大会からよく頑張っている」
木村沙織選手
「日本での初戦で負けてしまい悔しいが、サリナ(古賀紗理那選手)、アイリ(宮部藍梨選手)といった若い選手がチームを引っ張ってくれたのが良かった。チームが苦しい時に2人が点を取って盛り上げてくれるので、チームが生き返った」
古賀紗理那選手
「大事なところでブロックされてしまうことがあったので、明日は頑張りたい。(宮部選手が共にプレーすることについて)年が近い選手がコートに立っていると心強い」
宮部藍梨選手
「緊張した部分もあったが、勝利に貢献できるようにという思いでやった。結果的には(フルセットで)負けているので悔しいが、今日見えた課題を生かしていきたい。自信になった部分もあったが、まだまだ課題はたくさんある」
7月5日 日本×セルビア 予選ラウンド(グループ1)
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
2勝1敗
3
25
18
28
25
–
セルビア
3敗
1
22
25
26
23
–
【第1セットのスタメン】
【戦評】
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FIVBワールドグランプリ2015予選ラウンド第1週タイ大会(プールA)の最終戦。FIVB世界ランキング4位の日本は、同8位のセルビアと対戦した。身長で勝る相手に対し、序盤はサーブレシーブが乱れ劣勢が続いたが、第1セットを25-22で接戦の末奪うと、第2セットは失ったが、第3、4セットは終盤に脅威の粘りを見せ、セットカウント3-1で2連勝を飾り、タイでの戦いを終えた。次戦は会場を埼玉県のさいたま市記念総合体育館に移し、7月10日19時よりイタリアと対戦する。
第1セット、日本は木村沙織がライトで先発する形で試合開始。競り合いが続き8-7で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。中盤は古賀紗理那のスパイクが効果的に決まり、流れを掴んだ。最後は日本のブロックが決まり、25-22で第1セットを先取した。
第2セット、サーブレシーブが乱れ、中央からの攻撃が機能しない日本は、ライトに入った木村のコンビネーション攻撃も生きない。セルビアの高さにも苦しみリードを許すと、18-25で第2セットを落とした。
第3セット、このセットから長岡望悠が先発。序盤から鋭いスパイクを見せた。このセット途中から入った内瀬戸真実がサーブレシーブを安定させるも、セルビアを追う展開となった。しかし、17-23の劣勢から古藤千鶴のサービスエースや、長岡の強打が続けて決まるなど脅威の追い上げで7連続得点。デュースに突入後、大竹里歩のブロックが決まり28-26で粘る相手を振り切った。
第4セット、日本は内瀬戸をスタートから起用。13-16から古賀のスパイクによる連続得点や相手のミスで逆転。最後はサーブレシーブの乱れにうまく対応した古賀が試合を締めくくる一打を決め、25-23で日本が第4セットを取った。
【コメント】
眞鍋政義監督
「今日は負け試合だったが、(途中出場の)内瀬戸(真実選手)がサーブレシーブを安定させてくれた。長岡(望悠選手)は安定しており、2枚ブロックが来ても、見て打ち分けることができる。3戦で1番調子が良かったのは古賀(紗理那選手)ではないか。ブロックに対しミスも、シャットアウトも少なく、巧くかわす。ブラジルに敗れ悔しい試合もあったが2勝1敗で日本に帰れるのは大きい」
木村沙織選手
「サーブレシーブが乱れてしまったので、次の試合はもっと安定させたい。みんながつないだボールなので、しっかりと決めようと思った。(自分としては)ブロックが見やすいので、2段トスの方が打ちやすい。1試合目でブラジルに負けて闘争心を出すように言われたので、気持ちを前面に出した」
長岡望悠選手
「最初は押される展開が多かった。勝ててよかった。声が聞こえにくかったので、いつも以上に(選手が)近づいて、コミュニケーションを取ることができた。苦しいときのボールを決められるようにしたい。(歓声は)あまり想像していた地鳴りのようなものではなかった」
7月4日 日本×タイ 予選ラウンド(グループ1)
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
1勝1敗
3
25
25
25
–
–
タイ
1勝1敗
0
21
22
22
–
–
【第1セットのスタメン】
【戦評】
FIVBワールドグランプリ2015予選ラウンド第1週タイ大会(プールA)。FIVB世界ランキング4位の日本は、同12位の地元タイと対戦した。7000人の観客が集まり、タイが好機を迎えるたびに耳をつんざく様な大歓声が上がるアウェーの雰囲気。コート内に指示も届きにくい状況で試合開始。日本は第1セット、序盤はリードを奪われたが、木村沙織、長岡望悠のアタッカー陣が得点を決め盛り返し、25-21で先手を取る。ブロックに、サイドからの攻撃とバランスよく得点を重ね第2セット、第3セットも連取し、今大会初勝利を挙げた。
第1セット、4-8で1回目のテクニカルタイムアウトを迎える。会場の雰囲気に飲まれそうになるが、ここから木村のサービスエースや、長岡の効果的なスパイクで追い上げると、13-16からは島村春世のサービスエースなどで5連続得点と逆転。その後は粘るタイを振り切り25-21で先取した。
第2セット、第1セットに続き序盤はタイにペースを握られる。5-8でテクニカルタイムアウトを終えると、苦しいところでまたも木村、長岡が得点を決めタイに食らいつく。終盤まで競り合いが続き、ラリーを最後は長岡が決めリードを守ると、25-22でそのまま押し切った。
第3セット、立ち上がりは島村の移動攻撃や中央からのスパイクが決まり、8-7でテクニカルタイムアウト。中盤は大声援に押され攻勢に出るタイに対し、古賀紗理那がレフトから威力十分のスパイクを見舞い、主導権を渡さない。終盤は相手のミスもあり、最後は古賀の強打が光り、25-22で奪った。
【コメント】
眞鍋政義監督
「昨日はブラジルに悔しい負け方をした。(アウェーの状況で)選手はよく集中して戦ってくれた。勝ててよかった。タイは身長が同じくらいなのでブロックではシャットアウトをしないと、勝利はない。セルビア戦では思うようなバレーができないかもしれないが、勝ちにこだわりたい。ブロックでプレッシャーをかけないと、太刀打ちはできない」
木村沙織選手
「タイでの試合は、バレーボールのファンがすごく多いし、歓声もすごい。ストレートで勝てて、チームとしてはよかった。難しい試合になるとは分かっていたけど、リベロが交代するときに指示を伝えてくれていたので、スムーズにいった。勝つことが大前提なので、結果を出すことができてよかった」
長岡望悠選手
「最初は押される展開が多かった。勝ててよかった。声が聞こえにくかったので、いつも以上に(選手が)近づいて、コミュニケーションを取ることができた。苦しいときのボールを決められるようにしたい。(歓声は)あまり想像していた地鳴りのようなものではなかった」
7月3日 日本×ブラジル 予選ラウンド(グループ1)
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
1敗
1
25
21
17
25
ブラジル
1勝
3
21
25
25
27
【第1セットのスタメン】
【戦評】
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FIVBワールドグランプリ2015予選ラウンド第1週タイ大会(プールA)。FIVB世界ランキング4位の日本は、同2位のブラジルと本大会の初戦で対戦した。ブラジル相手には主要国際大会において、FIVBワールドカップ2011以降、勝利がない日本。6月には敵地で親善試合を行い、胸を借りてきた。第1セットは25-21で先取したが、第2セット以降は日本のスパイクがブロックに捕まる場面が目立ち、1セットも奪えずセットカウント1-3で初戦黒星となった。次戦は7月4日(現地時間)16時30分より、地元・タイと本大会2戦目を戦う。
第1セット、立ち上がりから一進一退の攻防が続いた。8-7で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えると、そこからキャプテン・木村沙織の連続得点で勢いに乗った。その後も流れを渡さず試合を進め、終盤には島村春世のサービスエースもあり、25-21で第1セットを先取し、幸先よいスタートを切った。
第2セット、序盤からブラジルにリードを許し、6-8で1回目のテクニカルタイムアウト。石井優希のレフトからの一打などで反撃を試みたが、ブラジルのブロックに手を焼き21-25で第2セットを失った。
第3セット、第2セットの途中から起用した古賀紗理那をスタートから起用。序盤から古賀にトスが集まり、19歳で迎えた初のワールドグランプリ出場ながら、堂々とした腕の振りで得点をマークした。しかし相手の強打に押され6-12と差を広げられると、セッター・宮下遥がコートに。流れを変えたい日本だったがペースを奪えず、最後は相手スパイクをブロックできず17-25で第3セットを落とした。
第4セット、序盤は4-4とお互いに譲らない展開。ここから古賀がレフトからの威力ある一打、ブロックにバックアタックと得点を重ね、8-6で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。その後も長岡望悠の巧みなフェイントなどでリードしたまま中盤を迎えたが、相手の中央からのクイックに苦しみ点差を詰められた。16-14からはブロックに捕まり5連続失点を喫したが、17-23と土俵際に追い詰められたところで日本のブロックが機能。6連続得点で追い付くとデュースに突入した。しかし最後も相手のクイックとサイドからの攻撃に対応できず、25-27で競り負け第4セットを落とした。
【コメント】
眞鍋政義監督
「(ワールド)グランプリの初戦で、ブラジルのブロックに17得点を許した。その差が大きい。日本のブロックは上から打たれているものは少なかったので、もう少し強化したい。古賀(紗理那選手)はサイド(ウィングスパイカー)の選手では1番よかったのではないか。パスもアタックもよかった。(日本はスパイクを)空いているスペースに打たなくてはいけない」
キャプテン・木村沙織選手
「スタートはよかったが、自分たちの失点からリズムを(ブラジルに)渡してしまい残念。最後に取り切れなかったのがもったいなかった。コートに出た選手が課題を持ってプレーすること。タイ戦はアウェーの雰囲気の中行われるので、反省して同じようなミスをしないようにしないといけない」
古賀紗理那選手
「負けてしまい悔しい。ミスが多かったので修正し、もっと丁寧につないでいけたらいい。緊張していたが、チームが負けていたので点数を取って勝とうと思った。周りの人たちがカバーに入ってくれて、思い切り打つことができた。ブラジルが相手だったが、高さ負けはしていない。1つ1つ丁寧にやっていけば勝てると思う」
チーム | セットカウント | 第1セット | 第2セット | 第3セット | 第4セット | 第5セット |
---|---|---|---|---|---|---|
日本 1敗 |
0 | 12 | 15 | 18 | – | – |
アメリカ 1勝 |
3 | 25 | 25 | 25 | – | – |
【第1セットのスタメン】
【戦評】
FIVBワールドグランプリ2015決勝ラウンド初戦。日本は昨年の2014女子世界選手権を制し、FIVB世界ランキング1位(2014年10月13日時点)の開催国・アメリカと対戦した。第1セットからセッターとスパイカーの呼吸が合わず12-25と一気にこのセットを奪われると、第2セットも立て直せず連取された。第3セットは内瀬戸真実選手らを先発で起用し、巻き返しを狙ったが序盤から連続失点し、18-25で落とし、セットカウント0-3のストレートで敗れた。次戦は7月23日(現地時間)17時10分より中国と戦う。
第1セット、アメリカの強打やブロード攻撃に苦しみ1-5と先行され、日本はタイムアウトを取る。その後も長岡望悠がライトからの一打で得点したが、連続して奪うことができない。8-16と差を広げられ2回目のテクニカルタイムアウト。アメリカの強打をレシーブできず、ラリーに持ち込めない場面が多く12-25でこのセットを失った。
第2セット、立ち上がりは古賀紗理那のスパイクや、島村春世のクイックなどで一進一退の攻防となった。長岡がライトから軟打で得点し、8-6で1回目のテクニカルタイムアウトを折り返した。しかし中盤にアメリカの強打が威力を発揮し、日本にボールを譲り合って失点してしまうミスも出て一気にリードを許した。15-21からはサービスエースに強打と4連続得点を決められ、15-25と第2セットを落とした。
第3セット、日本は山口舞、石井優希、内瀬戸真実、宮下遥らを先発で起用したが、アメリカの勢いを止められない。12-16と劣勢の展開で石井が果敢にライトから打ち込み得点したが、アメリカに連続でブロックされ、18-25で第3セットを失った。
【コメント】
眞鍋政義監督
「アメリカは強いが立ち上がりがいつも悪い。相手がどうこうより、こちらのミスが多くセッターとのコンビが合っていない。スパイカーが思いきって高いブロックを見て打つまでいけていない。相手のサーブが良かったが、もう少し持ちこたえたかった。強いチームに先行されるとサーブをより強く打たれ劣勢となってしまう」
木村沙織選手
「自分たちのミスで勝手に崩れて最後までリズムを作れず終わってしまった。守備が安定しないとリズムを作るのは難しい。サイドアウトをしっかり切って、サーブでは攻めるという形に持ち込めなかった」
内瀬戸真実選手
「レシーブが崩れていたので、自分が入ることで安定させようと思い、またスパイクでは相手が嫌がるようにどんどん攻めようと思った。先週まで出場することが少なかったが、今日は思い切ったスパイクを打つことができ、シャットアウトされても良い気持ちで打てた」
○FIVBワールドグランプリ2015決勝ラウンド順位表(7月22日終了時点)
1位:アメリカ(1勝0敗、勝点3、セット率=MAX)
2位:ロシア(1勝0敗、勝点3、セット率=MAX)
3位:ブラジル(1勝0敗、勝点3、セット率=3.000)
4位:中国(0勝1敗、勝点0、セット率=0.333)
5位:ロシア(0勝1敗、勝点0、セット率=0.000、得点率=0.837)
6位:日本(0勝1敗、勝点0、セット率=0.000、得点率=0.6000)
チーム | セットカウント | 第1セット | 第2セット | 第3セット | 第4セット | 第5セット |
---|---|---|---|---|---|---|
日本 4勝5敗 |
3 | 25 | 25 | 25 | – | – |
タイ 3勝6敗 |
0 | 19 | 21 | 15 | – | – |
【第1セットのスタメン】
【戦評】
FIVBワールドグランプリ2015予選ラウンド第3週香港大会(プールH)の第3戦。日本はFIVB世界ランキング12位(2014年10月13日時点)のタイと対戦した。出だしこそ手こずったものの、キャプテン・木村沙織や長岡望悠の強打に加え、ブロックも効果的に決まりセットカウント3-0のストレートで勝利した。予選ラウンド(グループ1)の全9試合を終えて4勝5敗となり、勝ち点を13とした。その結果、日本は同ラウンドで6位となったが、同ラウンド3位のアメリカは開催国枠として決勝ラウンドへ出場するため、アメリカを除く同ラウンド上位5チームに入り、7月22日から26日にオマハ(アメリカ)で行われる決勝ラウンド進出を決めた。次戦は7月22日(現地時間)20時05分より地元・アメリカと決勝ラウンド第1戦を戦う。
3試合ぶりに木村が先発に復帰した第1セット。出だしは日本にミスが多く出て、2-6とリードを奪われた。だが、11-14からタイが連続でスパイクをミスし、14-14と同点にされたが、ここから長岡がフェイントに強打と硬軟つけた攻撃で3連続得点。古賀紗理那の好レシーブに大竹里歩のブロックも出て、20-17とリードして終盤を迎えた。日本は最後まで流れを離さず、古賀のスパイクとブロックでセットポイントを奪い、最後は2枚替えで投入されていた石井優希がブロックアウトを決めて、25-19で第1セットを先取した。
第2セット、木村のサービスエースで始まった。大竹のブロックに加え、長岡、島村春世、古賀らが満遍なくスパイクを決めて11-8とリードした。その後一進一退の攻防が続き14-14となったが、木村が2連続でスパイクを相手コートに沈め、16-14とリードし2回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。その後も木村や古賀、第1セットと同様に2枚替えでコートに入った石井が確実にスパイクを決め、最後は島村の速攻で25-21と第2セットを連取した。
第3セット、序盤、4-6から長岡が連続でブロックポイントを決めて6-6とし、さらに木村、長岡のスパイクなどで12-6と逆転に成功。集中力を欠いたように見えるタイに対し、日本は気を緩めることなく着実に攻撃陣が得点を重ねた。第1、2セットと同様に2枚替えも有効で、出場した石井が強打とブロックアウトで得点を決め、マッチポイントも石井のスパイクで25-15とし第3セットを奪った。
【コメント】
眞鍋政義監督
「今日はサーブレシーブがいつもより安定していた。全体的に非常にミスが少なかったという印象。木村(沙織選手)がいることで、周りが落ち着いてプレーしていた」
キャプテン・木村沙織選手
「しっかりとタイに2勝できたことは大きい。チームは負けが続いていたが、雰囲気を明るくして、奮い立たせることができた」
大竹里歩選手
「今日勝たないと次に繋がらないと思っていた。試合前に、思いやりを大切にしてやろうという話をした。結果に繋がって良かった」
【FIVBワールドグランプリ2015 予選ラウンド(グループ1) 順位表(7月18日終了時点)】
1位:ブラジル(9勝0敗、勝点27)☆
2位:中国(9勝0敗、勝点26)☆
3位:アメリカ(8勝1敗、勝点24)☆決勝ラウンド(グループ1)開催国
4位:イタリア(5勝4敗、勝点14、セット率=1.285)☆
5位:ロシア(5勝4敗、勝点14、セット率=0.941)☆
6位:日本(4勝5敗、勝点13、セット率=1.000)☆
7位:ドイツ(4勝5敗、勝点13、セット率=0.882)
8位:セルビア(3勝6敗、勝点12)
9位:タイ(3勝6敗、勝点8)
10位:ベルギー(2勝7敗、勝点6)
11位:トルコ(2勝7敗、勝点5)
12位:ドミニカ共和国(0勝9敗、勝点0)
☆…決勝ラウンド(グループ1)進出
決勝ラウンド(グループ1)は開催国・アメリカと予選ラウンド(グループ1)の上位5チームが出場。
7月17日 日本×中国 予選ラウンド(グループ1)
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
3勝5敗
0
13
20
17
–
–
中国
8勝
3
25
25
25
–
–
【第1セットのスタメン】
【戦評】
FIVBワールドグランプリ2015予選ラウンド第3週香港大会(プールH)の第2戦。日本は昨年の世界選手権準優勝でFIVB世界ランキング3位(2014年10月13日時点)の中国と対戦した。日本はディフェンス面で粘りを見せたが、中国のディフェンスがそれ以上に良く、なかなか攻撃を決めることができずセットカウント0-3のストレートで敗れた。日本は予選ラウンド(グループ1)8試合を終えて3勝5敗となり、勝点を10から伸ばせなかった。次戦は7月18日(現地時間)17時30分より、FIVB世界ランキング12位のタイと予選ラウンド最終戦を戦う。
第1セット、出だしは迫田さおり、鍋谷友理枝、大竹里歩らの攻撃が機能し、8-7とリードして1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。その後も一進一退の攻防が続いたが、11-12から中国が好守備を連発。日本のスパイクがなかなか決まらず、一気に11-22まで走られた。その後も中国の硬軟つけた攻撃に対応できず、13-25で第1セットを失った。
第2セットはセッターに古藤千鶴を起用。長岡望悠、山口舞、石井優希、リベロに佐藤澪をスタートから投入して状況の打開を図った。序盤は一進一退の攻防から、長岡が連続でフェイント、スパイクを決めて10-7とリード。だが、スパイクミスが出て10-10と追い付かれた。中国の堅いディフェンスの前にスパイクが決まらず、徐々に引き離されて17-22で終盤を迎えた。日本はここから粘りを見せ、島村春世のブロックとスパイクで19-22まで追いすがったが、最後は押し切られて20-25で第2セットを落とした。
第3セット、古賀紗理那に代わって内瀬戸真実を起用。このセットでも中国の堅いディフェンスは揺らがず、日本は序盤から苦しんだ。石井、島村の攻撃で得点を挙げたが、5-8とリードを許して1回目のテクニカルタイムアウト。12-15の場面ではキャプテンの木村沙織をピンチサーバーで投入してリズムを変えようと試みたが、サーブミスが出てしまった。その後も中国に順調に得点を積み重ねられ、一度もリードを奪えないまま17-25で第3セットを奪われた。
【コメント】
眞鍋政義監督
「中国のオフェンス、ディフェンスとも、我々の上を行っている。全てのプレーにおいて中国が上回っていた」
長岡望悠選手
「こっちがミスを出していては中国には勝てない。中国は試合を重ねるごとに全員がどんどんレベルアップしていると感じた」
島村春世選手
「決めたと思ったボールでも、拾われた場面が何度もあった。日本も粘って上げていた部分はあったけど、印象としては中国の方がすごかった」
【FIVBワールドグランプリ2015 予選ラウンド(グループ1) 順位表(7月17日終了時点)】
1位:ブラジル(8勝0敗、勝点24、セット率=12.000)☆
2位:中国(8勝0敗、勝点24、セット率=8.000)☆
3位:アメリカ(8勝0敗、勝点23)☆決勝ラウンド(グループ1)開催国
4位:イタリア(5勝3敗、勝点14、セット率=1.636)☆
5位:ロシア(5勝3敗、勝点14、セット率=1.142)☆
6位:セルビア(3勝5敗、勝点12)
7位:日本(3勝5敗、勝点10、セット率=0.812)
8位:ドイツ(3勝5敗、勝点10、セット率=0.750)
9位:タイ(3勝5敗、勝点8)
10位:ベルギー(1勝7敗、勝点3)
11位:トルコ(1勝7敗、勝点2)
12位:ドミニカ共和国(0勝8敗)
☆…決勝ラウンド(グループ1)進出
決勝ラウンド(グループ1)は開催国・アメリカと予選ラウンド(グループ1)の上位5チームが出場。
7月16日 日本×アメリカ 予選ラウンド(グループ1)
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
3勝4敗
0
23
22
24
–
–
アメリカ
7勝
3
25
25
26
–
–
【第1セットのスタメン】
【戦評】
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FIVBワールドグランプリ2015予選ラウンド第3週香港大会(プールH)の初戦。日本は昨年の世界選手権女王でFIVB世界ランキング1位(2014年10月13日時点)のアメリカと対戦した。日本は相手の強力なサーブに崩されて思うような攻撃ができなかったが、ブロックとレシーブのディフェンス面で粘りを見せた。全3セットで接戦に持ち込んだが、終盤に押し切られてセットカウント0-3のストレートで敗れた。予選ラウンド(グループ1)7試合を終えて3勝4敗となり、勝点を10から伸ばせなかった。次戦は7月17日(現地時間)20時30分より、FIVB世界ランキング3位の中国と戦う。
迫田さおり、宮下遥を起用した第1セット。その迫田のバックアタックや宮下のツーアタックなどで序盤は快調な滑り出しだった。だが、座安琴希のサーブレシーブが乱れて6-8で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えると、その後もスパイクがブロックに阻まれて13-19まで離された。しかし、ここから島村春世のサーブが走り、2本のサービスエースを奪うなどして18-19まで追い上げた。その後再び離されたが、21-24からピンチサーバーでコートに立った木村がサービスエースを奪うなどして23-24まで詰め寄った。しかし、最後はスパイクを決められて23-25で第1セットを失った。
第2セット、迫田に代えて長岡望悠を起用。思い切りのいいスパイクがよく決まり、序盤はリードを奪った。しかし、13-10から連続でブロード攻撃を決められるなどして13-15と逆転された。中盤、石井優希のサーブが効果的に決まり、16-15と日本が逆転して2回目のタイムアウトを迎えたが、長岡とセット途中から出場した鍋谷友里枝のスパイクミスが終盤に出てしまい、22-25で第2セットを落とした。
第3セット、序盤は12-13と流れが行ったり来たりする展開。ここから宮下のサービスエース、古賀紗理那のブロック、長岡のスパイクなどで18-14と日本が抜け出した。だが、18-15から相手のジャンプフローターサーブに手を焼き、4連続でサービスエースを奪われて18-19と逆転を許した。鍋谷と交代した石井がサーブレシーブを立て直し、連続でスパイクを決めて23-21で終盤を迎えた。ピンチサーバー・木村のサービスエースも飛び出して24-21となったが、石井、長岡が最後にスパイクを決めきれずに逆転を許し、24-26で落とした。
【コメント】
眞鍋政義監督
「大事なところでアメリカのサーブが良かった。サーブでかなり崩された。終盤での集中力もさすが世界ランキング1位と感じた。ただ(日本は)、サーブレシーブ以外はアタックの決定率や効果率も良かったし、ディフェンスも機能していた」
石井優希選手
「今までの試合の中でも、今日はディグがつながっていた。ただ、終盤の1点をなかなか決めきれなかった。(セットカウント)0-3で負ける内容ではなかったと思う」
宮下遥選手
「特に第3セットに関しては勝てた戦いだった。取り切れなかったことが悔しい。ワールドカップを見据えていろいろ試そうと思っていた。いい経験になった」
7月12日 日本×中国 予選ラウンド(グループ1)
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
3勝3敗
1
11
25
15
17
–
中国
6勝
3
25
21
25
25
–
【第1セットのスタメン】
【戦評】
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FIVBワールドグランプリ2015予選ラウンド第2週さいたま大会(プールE)の第3戦。日本はFIVB世界ランキング3位(2014年10月13日時点)の中国と対戦した。平均身長で日本を10センチメートル上回る中国の高さに苦戦し、日本はセットカウント1-3で敗れ、予選ラウンド(グループ1)6試合を終えて3勝3敗(勝点10)とした。次戦は7月16日(現地時間)18時30より、アメリカと香港大会初戦を戦う。
第1セット、序盤、ラリーが続くが中国に高さあるスパイクに得点を許し5-8で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。高さに加えてパワーのあるスパイクに苦戦し6-12となったところで早くも2回目のタイムアウトを使い切った日本。悪い流れを打開したい日本だが、中国の高いブロックの前に攻撃を封じられ6-16で後半に突入。終盤、キャプテン・木村沙織がサービスエースを奪ったが、前半の得点差が響き第1セットを11-25で落とした。
第2セット、木村に代え石井優希をスタートから起用。序盤、古藤千鶴のサービスエースで勢いに乗った日本は、長岡望悠にボールを集め8-7とした。粘りあるバレーを展開し11-9と抜け出したかに思えたが、中盤は1点を争うシーソーゲームの模様となった。島村春世のブロックポイントなどで20-17。さらには移動攻撃が決まり21-19で終盤を迎え、最後はこのセット大活躍の島村がサービスエースを決めて、25-21と第2セットを奪取した。
第3セット、日本は中国の高い打点からの変化するサーブに苦戦し4-8で折り返した。山口舞のスピードある移動攻撃が決まり反撃を試みる日本だが、サーブレシーブが安定せず9-16と追う展開で後半を迎えた。セカンドテクニカルタイムアウト後、石井に代え鍋谷友理枝、古藤に代え宮下遥を投入。その鍋谷が期待に応え2本のブロックポイントを奪い12-18と追い上げを図った日本だが、中国の両サイドからのパワーある攻撃に失点を許し、第3セットを15-25で落とした。
第4セット、第3セットより出場の鍋谷と宮下。また宮部藍梨をスタートより起用。序盤、宮部が攻撃の中心となり6-8で折り返した。中盤、日本はスパイクミスなどによりに9-16とさらに点差を広げられた。セカンドテクニカルタイムアウト後、古賀に代え石井をコートに戻したが、中国のサイド、センターどこからでもパワーあるスパイクを打ってくる高さある攻撃の前に、日本は流れを掴めないまま、17-25で第4セットを失った。
【コメント】
眞鍋政義監督
「中国の早くて落差のあるサーブに、日本のサーブレシーブが崩され相手のブロックに捕まったことが敗因。さいたま大会は1勝2敗という成績で終え、厳しいチームとの対戦だとは分かっていたが、いろいろ勉強になった。選手によって(いろいろな)組合せがあり、組織だってやっている。そのなかでも調子がいい選手を使っていくようにしている」
木村沙織選手
「一方的な試合展開となり(中国に)圧倒されてしまい、全日本として非常に恥ずかしい試合だった。(予選ラウンド第3週で)中国ともう一度対戦するので、みんなで(今日の試合について)反省し、次の対戦のときは今日の試合と同じ展開にならないようにしたい」
古賀紗理那選手
「パスが全く返らず、相手の思い通りになってしまった。中国のサーブは他チームのサーブよりスピードがあり強い。スパイクもブロックの上から打ってくる。こういうチームにも勝てるようにやっていきたい」
7月11日 日本×ドミニカ共和国 予選ラウンド(グループ1)
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
3勝2敗
3
25
25
25
–
–
ドミニカ共和国
5敗
0
19
12
15
–
–
【第1セットのスタメン】
【戦評】
-
-
FIVBワールドグランプリ2015予選ラウンド第2週さいたま大会(プールE)の第2戦。日本はドミニカ共和国と対戦した。本大会に23歳以下の選手で構成されるチームで出場しているドミニカ共和国に対し、終始危なげない試合運びを見せた日本はセットカウント3-0のストレートで勝利。予選ラウンド(グループ1)5試合を終えて3勝2敗(勝点10)とした。次戦は7月12日18時より、これまで予選ラウンド5勝(勝点15)の中国と、さいたま大会最終戦を戦う。
第1セット、昨日途中出場で活躍した宮部藍梨を先発で起用。序盤は粘りあるバレーを展開し8-4で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。中盤ドミニカのパワーあるスパイクに苦戦したが、大竹里歩と島村春世のセンター線を絡めた攻撃が機能し18-13で後半に突入。終盤に掛けキャプテン・木村沙織を中心としたサイド陣が得点を重ね、第1セットを25-19で先取した。
第2セット、序盤、木村の変化鋭いサーブを起点に5連続ポイントし8-3とリードした日本。攻めのサーブで主導権を握り、中盤には古藤千鶴のサーブ時に5連続得点し、17-7と大量リードに成功。18-8となったところで木村に代え鍋谷友理枝、宮部にかえ迫田さおりを投入。20-8となったところでセッターを古藤から宮下遥に交代。積極的な選手交代も功を奏し25-12で第2セットを連取した。
第3セット、鍋谷をセット開始より起用。前半、その鍋谷がスパイクやサーブで得点を加え、さらには大竹のサービスエースも飛び出し12-10と一歩抜け出した日本。中盤、鍋谷に代え長岡望悠、木村をコートに戻した直後、石井優希にサービスエースが飛び出し17-12と点差を広げ終盤を迎えた。最後までサーブの質が落ちなかった日本は、第3セットを25-15で奪った。
【コメント】
眞鍋政義監督
「昨日(のイタリア戦)と違い、1セット目の立ち上がりから集中しており、ミスも少なくてよかった。昨日までで4戦を戦い、疲労がたまっている選手がいたということ、明日(12日)に中国戦を控えているということでこれまで控えだった選手を起用した。明日対戦する中国は間違いなく強い。どういった布陣で挑むかはまだ決めていないが、調子がいい選手をコートに送りたい」
木村沙織選手
「昨日の(イタリアとの)試合に負けたことが本当に悔しかったが、引きずることなく試合に入ることができてよかった。明日の中国戦は絶対に勝たないといけない。みんなで勝ちに行く」
宮部藍梨選手
「いい形で終わることができて嬉しい。明日の中国戦は絶対に勝つという気持ちを持ち、プレッシャーがかかる中でも安定したプレーをできるようにしたい」
石井優希選手
「全員が積極的に攻めていけてよかった。明日(の中国戦)は今日よりもっと接戦になると思う。中国のスピードに追い付き、中国を上回っていきたい」
7月10日 日本×イタリア 予選ラウンド(グループ1)
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
2勝2敗
2
15
25
27
24
12
イタリア
3勝1敗
3
25
23
25
26
15
【第1セットのスタメン】
【戦評】
-
-
FIVBワールドグランプリ2015予選ラウンド第2週さいたま大会(プールE)。火の鳥NIPPON今年初のホームゲームは、FIVB世界ランキング5位のイタリアと対戦した。日本は第1セットを落としたが、第2・3セットを奪い返した。イタリアの粘りの前に第4セットを失いフルセットにもつれ込み、最後はイタリアにセットカウント2-3のフルセットで敗れた。次戦は7月11日18時よりドミニカ共和国と対戦する。
第1セット、立ち上がりはイタリアにブロックなど3連続得点を許したが、古賀紗理那のスパイクなどで得点を重ね、5-5の同点に追い付いた。しかし、イタリアのアレッシア・ジェンナーリに強烈なスパイクを打ち込まれるなど、4連続失点を喫し6-10と再びリードを許すと、木村沙織のスパイク、大竹里歩のサービスエースで8-10と追い上げるも、1番にスパイクやサービスエースなどを決められ11-18とリードを広げられた。中盤、日本は宮下遥と石井優希をコートに送り込み追い上げを図ったが、クリスティーナ・キリケッラやルチーア・ボゼッティにスパイクで引き離され、15-25で第1セットを落とした。
第2セット、日本は立ち上がりから宮下、山口舞、高校2年生の宮部藍梨を起用。立ち上がりに1-3とイタリアにリードを許すと、島村のクイックや宮部の全日本初得点となるスパイクで6-10とした。その後、古賀、島村のスパイクなどで4連続得点を奪うと10-12まで追い上げた日本。古賀、宮部らのスパイクで得点を重ねたが、17-20とイタリアリードのまま終盤に突入した。日本はここから古賀のスパイク、宮部の1枚ブロックなどで5連続得点を奪うと、最後は島村がサービスエースを決めて、逆転の末に25-23で第2セットを奪い、試合を振り出しに戻した。
第3セット、宮部のスパイク、ブロック、バックアタックなどで得点しイタリアに応戦したが、6-8とイタリアのリードで1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた日本。古賀、島村、木村のスパイクで3連続得点を挙げ、9-8と逆転に成功。さらに古賀の2連続得点、木村のバックアタック、山口のクイックで13-10と一歩抜け出した。中盤、山口の1枚ブロックを含む4連続得点で17-11と大きくイタリアを引き離したが、イタリアに立て続けに連続得点を奪われ21-21と同点に追い付かれた。その後17のスパイクなどで4連続失点を喫し、24-23とイタリアにセットポイントを握られたが、宮部のスパイクで24-24のデュースに持ち込むと、山口のブロックを含む3連続得点で27-25とし、日本が2セットを連取した。
第4セット、このセットは立ち上がりから鍋谷を起用。古賀の連続得点などで4-0とリードを奪うと、イタリアがたまらずタイムアウトを要求。イタリアのバレンティーナ・ディウフに得点を許し6-8とされると、その後は互いに得点しあい、15-16で2回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。日本は島村のスパイク、サービスエースで18-16と一歩抜け出したが、17、16にスパイクを決められ19-21と逆転を許した。その後は互いに2連続得点を奪い合う展開となった。終盤、21-24でイタリアにセットポイントを握られると、日本は古賀のブロックポイントなどで食らい付きデュースに持ち込んだが、最後は24-26で第4セットをイタリアに奪われた。
最終第5セット、立ち上がりは両チームともに譲らず得点を取り合い、7-8でコートチェンジを迎えた。日本は宮部のスパイク、山口のクイックで9-8と逆転に成功したが、相手のスパイクなどで9-10と再度イタリアにリードを許した。その後イタリアに3連続得点を許し11-14とマッチポイントを握られると、古賀のスパイクで追い上げた日本だったが、最後はバレンティーナ・アリゲッティにスパイクを決められて12-15で第5セットを落とした。
【コメント】
眞鍋政義監督
「出だしがすべてだった。なんとかフルセットまで持ち込むことができたが負けてしまい残念。(宮部藍梨選手が全日本デビューを果たしたが)初めて日の丸をつけてよく頑張った。これまでの日本チームでは、イタリアの高いブロックを弾き飛ばすスパイクを打つことはなかなかなかったが、宮部は今までにはない弾き方をしていると思う。また古賀(紗理那選手)についても第1週のタイ大会からよく頑張っている」
木村沙織選手
「日本での初戦で負けてしまい悔しいが、サリナ(古賀紗理那選手)、アイリ(宮部藍梨選手)といった若い選手がチームを引っ張ってくれたのが良かった。チームが苦しい時に2人が点を取って盛り上げてくれるので、チームが生き返った」
古賀紗理那選手
「大事なところでブロックされてしまうことがあったので、明日は頑張りたい。(宮部選手が共にプレーすることについて)年が近い選手がコートに立っていると心強い」
宮部藍梨選手
「緊張した部分もあったが、勝利に貢献できるようにという思いでやった。結果的には(フルセットで)負けているので悔しいが、今日見えた課題を生かしていきたい。自信になった部分もあったが、まだまだ課題はたくさんある」
7月5日 日本×セルビア 予選ラウンド(グループ1)
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
2勝1敗
3
25
18
28
25
–
セルビア
3敗
1
22
25
26
23
–
【第1セットのスタメン】
【戦評】
-
-
FIVBワールドグランプリ2015予選ラウンド第1週タイ大会(プールA)の最終戦。FIVB世界ランキング4位の日本は、同8位のセルビアと対戦した。身長で勝る相手に対し、序盤はサーブレシーブが乱れ劣勢が続いたが、第1セットを25-22で接戦の末奪うと、第2セットは失ったが、第3、4セットは終盤に脅威の粘りを見せ、セットカウント3-1で2連勝を飾り、タイでの戦いを終えた。次戦は会場を埼玉県のさいたま市記念総合体育館に移し、7月10日19時よりイタリアと対戦する。
第1セット、日本は木村沙織がライトで先発する形で試合開始。競り合いが続き8-7で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。中盤は古賀紗理那のスパイクが効果的に決まり、流れを掴んだ。最後は日本のブロックが決まり、25-22で第1セットを先取した。
第2セット、サーブレシーブが乱れ、中央からの攻撃が機能しない日本は、ライトに入った木村のコンビネーション攻撃も生きない。セルビアの高さにも苦しみリードを許すと、18-25で第2セットを落とした。
第3セット、このセットから長岡望悠が先発。序盤から鋭いスパイクを見せた。このセット途中から入った内瀬戸真実がサーブレシーブを安定させるも、セルビアを追う展開となった。しかし、17-23の劣勢から古藤千鶴のサービスエースや、長岡の強打が続けて決まるなど脅威の追い上げで7連続得点。デュースに突入後、大竹里歩のブロックが決まり28-26で粘る相手を振り切った。
第4セット、日本は内瀬戸をスタートから起用。13-16から古賀のスパイクによる連続得点や相手のミスで逆転。最後はサーブレシーブの乱れにうまく対応した古賀が試合を締めくくる一打を決め、25-23で日本が第4セットを取った。
【コメント】
眞鍋政義監督
「今日は負け試合だったが、(途中出場の)内瀬戸(真実選手)がサーブレシーブを安定させてくれた。長岡(望悠選手)は安定しており、2枚ブロックが来ても、見て打ち分けることができる。3戦で1番調子が良かったのは古賀(紗理那選手)ではないか。ブロックに対しミスも、シャットアウトも少なく、巧くかわす。ブラジルに敗れ悔しい試合もあったが2勝1敗で日本に帰れるのは大きい」
木村沙織選手
「サーブレシーブが乱れてしまったので、次の試合はもっと安定させたい。みんながつないだボールなので、しっかりと決めようと思った。(自分としては)ブロックが見やすいので、2段トスの方が打ちやすい。1試合目でブラジルに負けて闘争心を出すように言われたので、気持ちを前面に出した」
長岡望悠選手
「最初は押される展開が多かった。勝ててよかった。声が聞こえにくかったので、いつも以上に(選手が)近づいて、コミュニケーションを取ることができた。苦しいときのボールを決められるようにしたい。(歓声は)あまり想像していた地鳴りのようなものではなかった」
7月4日 日本×タイ 予選ラウンド(グループ1)
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
1勝1敗
3
25
25
25
–
–
タイ
1勝1敗
0
21
22
22
–
–
【第1セットのスタメン】
【戦評】
FIVBワールドグランプリ2015予選ラウンド第1週タイ大会(プールA)。FIVB世界ランキング4位の日本は、同12位の地元タイと対戦した。7000人の観客が集まり、タイが好機を迎えるたびに耳をつんざく様な大歓声が上がるアウェーの雰囲気。コート内に指示も届きにくい状況で試合開始。日本は第1セット、序盤はリードを奪われたが、木村沙織、長岡望悠のアタッカー陣が得点を決め盛り返し、25-21で先手を取る。ブロックに、サイドからの攻撃とバランスよく得点を重ね第2セット、第3セットも連取し、今大会初勝利を挙げた。
第1セット、4-8で1回目のテクニカルタイムアウトを迎える。会場の雰囲気に飲まれそうになるが、ここから木村のサービスエースや、長岡の効果的なスパイクで追い上げると、13-16からは島村春世のサービスエースなどで5連続得点と逆転。その後は粘るタイを振り切り25-21で先取した。
第2セット、第1セットに続き序盤はタイにペースを握られる。5-8でテクニカルタイムアウトを終えると、苦しいところでまたも木村、長岡が得点を決めタイに食らいつく。終盤まで競り合いが続き、ラリーを最後は長岡が決めリードを守ると、25-22でそのまま押し切った。
第3セット、立ち上がりは島村の移動攻撃や中央からのスパイクが決まり、8-7でテクニカルタイムアウト。中盤は大声援に押され攻勢に出るタイに対し、古賀紗理那がレフトから威力十分のスパイクを見舞い、主導権を渡さない。終盤は相手のミスもあり、最後は古賀の強打が光り、25-22で奪った。
【コメント】
眞鍋政義監督
「昨日はブラジルに悔しい負け方をした。(アウェーの状況で)選手はよく集中して戦ってくれた。勝ててよかった。タイは身長が同じくらいなのでブロックではシャットアウトをしないと、勝利はない。セルビア戦では思うようなバレーができないかもしれないが、勝ちにこだわりたい。ブロックでプレッシャーをかけないと、太刀打ちはできない」
木村沙織選手
「タイでの試合は、バレーボールのファンがすごく多いし、歓声もすごい。ストレートで勝てて、チームとしてはよかった。難しい試合になるとは分かっていたけど、リベロが交代するときに指示を伝えてくれていたので、スムーズにいった。勝つことが大前提なので、結果を出すことができてよかった」
長岡望悠選手
「最初は押される展開が多かった。勝ててよかった。声が聞こえにくかったので、いつも以上に(選手が)近づいて、コミュニケーションを取ることができた。苦しいときのボールを決められるようにしたい。(歓声は)あまり想像していた地鳴りのようなものではなかった」
7月3日 日本×ブラジル 予選ラウンド(グループ1)
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
1敗
1
25
21
17
25
ブラジル
1勝
3
21
25
25
27
【第1セットのスタメン】
【戦評】
-
-
FIVBワールドグランプリ2015予選ラウンド第1週タイ大会(プールA)。FIVB世界ランキング4位の日本は、同2位のブラジルと本大会の初戦で対戦した。ブラジル相手には主要国際大会において、FIVBワールドカップ2011以降、勝利がない日本。6月には敵地で親善試合を行い、胸を借りてきた。第1セットは25-21で先取したが、第2セット以降は日本のスパイクがブロックに捕まる場面が目立ち、1セットも奪えずセットカウント1-3で初戦黒星となった。次戦は7月4日(現地時間)16時30分より、地元・タイと本大会2戦目を戦う。
第1セット、立ち上がりから一進一退の攻防が続いた。8-7で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えると、そこからキャプテン・木村沙織の連続得点で勢いに乗った。その後も流れを渡さず試合を進め、終盤には島村春世のサービスエースもあり、25-21で第1セットを先取し、幸先よいスタートを切った。
第2セット、序盤からブラジルにリードを許し、6-8で1回目のテクニカルタイムアウト。石井優希のレフトからの一打などで反撃を試みたが、ブラジルのブロックに手を焼き21-25で第2セットを失った。
第3セット、第2セットの途中から起用した古賀紗理那をスタートから起用。序盤から古賀にトスが集まり、19歳で迎えた初のワールドグランプリ出場ながら、堂々とした腕の振りで得点をマークした。しかし相手の強打に押され6-12と差を広げられると、セッター・宮下遥がコートに。流れを変えたい日本だったがペースを奪えず、最後は相手スパイクをブロックできず17-25で第3セットを落とした。
第4セット、序盤は4-4とお互いに譲らない展開。ここから古賀がレフトからの威力ある一打、ブロックにバックアタックと得点を重ね、8-6で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。その後も長岡望悠の巧みなフェイントなどでリードしたまま中盤を迎えたが、相手の中央からのクイックに苦しみ点差を詰められた。16-14からはブロックに捕まり5連続失点を喫したが、17-23と土俵際に追い詰められたところで日本のブロックが機能。6連続得点で追い付くとデュースに突入した。しかし最後も相手のクイックとサイドからの攻撃に対応できず、25-27で競り負け第4セットを落とした。
【コメント】
眞鍋政義監督
「(ワールド)グランプリの初戦で、ブラジルのブロックに17得点を許した。その差が大きい。日本のブロックは上から打たれているものは少なかったので、もう少し強化したい。古賀(紗理那選手)はサイド(ウィングスパイカー)の選手では1番よかったのではないか。パスもアタックもよかった。(日本はスパイクを)空いているスペースに打たなくてはいけない」
キャプテン・木村沙織選手
「スタートはよかったが、自分たちの失点からリズムを(ブラジルに)渡してしまい残念。最後に取り切れなかったのがもったいなかった。コートに出た選手が課題を持ってプレーすること。タイ戦はアウェーの雰囲気の中行われるので、反省して同じようなミスをしないようにしないといけない」
古賀紗理那選手
「負けてしまい悔しい。ミスが多かったので修正し、もっと丁寧につないでいけたらいい。緊張していたが、チームが負けていたので点数を取って勝とうと思った。周りの人たちがカバーに入ってくれて、思い切り打つことができた。ブラジルが相手だったが、高さ負けはしていない。1つ1つ丁寧にやっていけば勝てると思う」
チーム | セットカウント | 第1セット | 第2セット | 第3セット | 第4セット | 第5セット |
---|---|---|---|---|---|---|
日本 3勝5敗 |
0 | 13 | 20 | 17 | – | – |
中国 8勝 |
3 | 25 | 25 | 25 | – | – |
【第1セットのスタメン】
【戦評】
FIVBワールドグランプリ2015予選ラウンド第3週香港大会(プールH)の第2戦。日本は昨年の世界選手権準優勝でFIVB世界ランキング3位(2014年10月13日時点)の中国と対戦した。日本はディフェンス面で粘りを見せたが、中国のディフェンスがそれ以上に良く、なかなか攻撃を決めることができずセットカウント0-3のストレートで敗れた。日本は予選ラウンド(グループ1)8試合を終えて3勝5敗となり、勝点を10から伸ばせなかった。次戦は7月18日(現地時間)17時30分より、FIVB世界ランキング12位のタイと予選ラウンド最終戦を戦う。
第1セット、出だしは迫田さおり、鍋谷友理枝、大竹里歩らの攻撃が機能し、8-7とリードして1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。その後も一進一退の攻防が続いたが、11-12から中国が好守備を連発。日本のスパイクがなかなか決まらず、一気に11-22まで走られた。その後も中国の硬軟つけた攻撃に対応できず、13-25で第1セットを失った。
第2セットはセッターに古藤千鶴を起用。長岡望悠、山口舞、石井優希、リベロに佐藤澪をスタートから投入して状況の打開を図った。序盤は一進一退の攻防から、長岡が連続でフェイント、スパイクを決めて10-7とリード。だが、スパイクミスが出て10-10と追い付かれた。中国の堅いディフェンスの前にスパイクが決まらず、徐々に引き離されて17-22で終盤を迎えた。日本はここから粘りを見せ、島村春世のブロックとスパイクで19-22まで追いすがったが、最後は押し切られて20-25で第2セットを落とした。
第3セット、古賀紗理那に代わって内瀬戸真実を起用。このセットでも中国の堅いディフェンスは揺らがず、日本は序盤から苦しんだ。石井、島村の攻撃で得点を挙げたが、5-8とリードを許して1回目のテクニカルタイムアウト。12-15の場面ではキャプテンの木村沙織をピンチサーバーで投入してリズムを変えようと試みたが、サーブミスが出てしまった。その後も中国に順調に得点を積み重ねられ、一度もリードを奪えないまま17-25で第3セットを奪われた。
【コメント】
眞鍋政義監督
「中国のオフェンス、ディフェンスとも、我々の上を行っている。全てのプレーにおいて中国が上回っていた」
長岡望悠選手
「こっちがミスを出していては中国には勝てない。中国は試合を重ねるごとに全員がどんどんレベルアップしていると感じた」
島村春世選手
「決めたと思ったボールでも、拾われた場面が何度もあった。日本も粘って上げていた部分はあったけど、印象としては中国の方がすごかった」
【FIVBワールドグランプリ2015 予選ラウンド(グループ1) 順位表(7月17日終了時点)】
1位:ブラジル(8勝0敗、勝点24、セット率=12.000)☆
2位:中国(8勝0敗、勝点24、セット率=8.000)☆
3位:アメリカ(8勝0敗、勝点23)☆決勝ラウンド(グループ1)開催国
4位:イタリア(5勝3敗、勝点14、セット率=1.636)☆
5位:ロシア(5勝3敗、勝点14、セット率=1.142)☆
6位:セルビア(3勝5敗、勝点12)
7位:日本(3勝5敗、勝点10、セット率=0.812)
8位:ドイツ(3勝5敗、勝点10、セット率=0.750)
9位:タイ(3勝5敗、勝点8)
10位:ベルギー(1勝7敗、勝点3)
11位:トルコ(1勝7敗、勝点2)
12位:ドミニカ共和国(0勝8敗)
☆…決勝ラウンド(グループ1)進出
決勝ラウンド(グループ1)は開催国・アメリカと予選ラウンド(グループ1)の上位5チームが出場。
チーム | セットカウント | 第1セット | 第2セット | 第3セット | 第4セット | 第5セット |
---|---|---|---|---|---|---|
日本 3勝4敗 |
0 | 23 | 22 | 24 | – | – |
アメリカ 7勝 |
3 | 25 | 25 | 26 | – | – |
【第1セットのスタメン】
【戦評】
FIVBワールドグランプリ2015予選ラウンド第3週香港大会(プールH)の初戦。日本は昨年の世界選手権女王でFIVB世界ランキング1位(2014年10月13日時点)のアメリカと対戦した。日本は相手の強力なサーブに崩されて思うような攻撃ができなかったが、ブロックとレシーブのディフェンス面で粘りを見せた。全3セットで接戦に持ち込んだが、終盤に押し切られてセットカウント0-3のストレートで敗れた。予選ラウンド(グループ1)7試合を終えて3勝4敗となり、勝点を10から伸ばせなかった。次戦は7月17日(現地時間)20時30分より、FIVB世界ランキング3位の中国と戦う。
迫田さおり、宮下遥を起用した第1セット。その迫田のバックアタックや宮下のツーアタックなどで序盤は快調な滑り出しだった。だが、座安琴希のサーブレシーブが乱れて6-8で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えると、その後もスパイクがブロックに阻まれて13-19まで離された。しかし、ここから島村春世のサーブが走り、2本のサービスエースを奪うなどして18-19まで追い上げた。その後再び離されたが、21-24からピンチサーバーでコートに立った木村がサービスエースを奪うなどして23-24まで詰め寄った。しかし、最後はスパイクを決められて23-25で第1セットを失った。
第2セット、迫田に代えて長岡望悠を起用。思い切りのいいスパイクがよく決まり、序盤はリードを奪った。しかし、13-10から連続でブロード攻撃を決められるなどして13-15と逆転された。中盤、石井優希のサーブが効果的に決まり、16-15と日本が逆転して2回目のタイムアウトを迎えたが、長岡とセット途中から出場した鍋谷友里枝のスパイクミスが終盤に出てしまい、22-25で第2セットを落とした。
第3セット、序盤は12-13と流れが行ったり来たりする展開。ここから宮下のサービスエース、古賀紗理那のブロック、長岡のスパイクなどで18-14と日本が抜け出した。だが、18-15から相手のジャンプフローターサーブに手を焼き、4連続でサービスエースを奪われて18-19と逆転を許した。鍋谷と交代した石井がサーブレシーブを立て直し、連続でスパイクを決めて23-21で終盤を迎えた。ピンチサーバー・木村のサービスエースも飛び出して24-21となったが、石井、長岡が最後にスパイクを決めきれずに逆転を許し、24-26で落とした。
【コメント】
眞鍋政義監督
「大事なところでアメリカのサーブが良かった。サーブでかなり崩された。終盤での集中力もさすが世界ランキング1位と感じた。ただ(日本は)、サーブレシーブ以外はアタックの決定率や効果率も良かったし、ディフェンスも機能していた」
石井優希選手
「今までの試合の中でも、今日はディグがつながっていた。ただ、終盤の1点をなかなか決めきれなかった。(セットカウント)0-3で負ける内容ではなかったと思う」
宮下遥選手
「特に第3セットに関しては勝てた戦いだった。取り切れなかったことが悔しい。ワールドカップを見据えていろいろ試そうと思っていた。いい経験になった」
7月12日 日本×中国 予選ラウンド(グループ1)
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
3勝3敗
1
11
25
15
17
–
中国
6勝
3
25
21
25
25
–
【第1セットのスタメン】
【戦評】
-
-
FIVBワールドグランプリ2015予選ラウンド第2週さいたま大会(プールE)の第3戦。日本はFIVB世界ランキング3位(2014年10月13日時点)の中国と対戦した。平均身長で日本を10センチメートル上回る中国の高さに苦戦し、日本はセットカウント1-3で敗れ、予選ラウンド(グループ1)6試合を終えて3勝3敗(勝点10)とした。次戦は7月16日(現地時間)18時30より、アメリカと香港大会初戦を戦う。
第1セット、序盤、ラリーが続くが中国に高さあるスパイクに得点を許し5-8で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。高さに加えてパワーのあるスパイクに苦戦し6-12となったところで早くも2回目のタイムアウトを使い切った日本。悪い流れを打開したい日本だが、中国の高いブロックの前に攻撃を封じられ6-16で後半に突入。終盤、キャプテン・木村沙織がサービスエースを奪ったが、前半の得点差が響き第1セットを11-25で落とした。
第2セット、木村に代え石井優希をスタートから起用。序盤、古藤千鶴のサービスエースで勢いに乗った日本は、長岡望悠にボールを集め8-7とした。粘りあるバレーを展開し11-9と抜け出したかに思えたが、中盤は1点を争うシーソーゲームの模様となった。島村春世のブロックポイントなどで20-17。さらには移動攻撃が決まり21-19で終盤を迎え、最後はこのセット大活躍の島村がサービスエースを決めて、25-21と第2セットを奪取した。
第3セット、日本は中国の高い打点からの変化するサーブに苦戦し4-8で折り返した。山口舞のスピードある移動攻撃が決まり反撃を試みる日本だが、サーブレシーブが安定せず9-16と追う展開で後半を迎えた。セカンドテクニカルタイムアウト後、石井に代え鍋谷友理枝、古藤に代え宮下遥を投入。その鍋谷が期待に応え2本のブロックポイントを奪い12-18と追い上げを図った日本だが、中国の両サイドからのパワーある攻撃に失点を許し、第3セットを15-25で落とした。
第4セット、第3セットより出場の鍋谷と宮下。また宮部藍梨をスタートより起用。序盤、宮部が攻撃の中心となり6-8で折り返した。中盤、日本はスパイクミスなどによりに9-16とさらに点差を広げられた。セカンドテクニカルタイムアウト後、古賀に代え石井をコートに戻したが、中国のサイド、センターどこからでもパワーあるスパイクを打ってくる高さある攻撃の前に、日本は流れを掴めないまま、17-25で第4セットを失った。
【コメント】
眞鍋政義監督
「中国の早くて落差のあるサーブに、日本のサーブレシーブが崩され相手のブロックに捕まったことが敗因。さいたま大会は1勝2敗という成績で終え、厳しいチームとの対戦だとは分かっていたが、いろいろ勉強になった。選手によって(いろいろな)組合せがあり、組織だってやっている。そのなかでも調子がいい選手を使っていくようにしている」
木村沙織選手
「一方的な試合展開となり(中国に)圧倒されてしまい、全日本として非常に恥ずかしい試合だった。(予選ラウンド第3週で)中国ともう一度対戦するので、みんなで(今日の試合について)反省し、次の対戦のときは今日の試合と同じ展開にならないようにしたい」
古賀紗理那選手
「パスが全く返らず、相手の思い通りになってしまった。中国のサーブは他チームのサーブよりスピードがあり強い。スパイクもブロックの上から打ってくる。こういうチームにも勝てるようにやっていきたい」
7月11日 日本×ドミニカ共和国 予選ラウンド(グループ1)
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
3勝2敗
3
25
25
25
–
–
ドミニカ共和国
5敗
0
19
12
15
–
–
【第1セットのスタメン】
【戦評】
-
-
FIVBワールドグランプリ2015予選ラウンド第2週さいたま大会(プールE)の第2戦。日本はドミニカ共和国と対戦した。本大会に23歳以下の選手で構成されるチームで出場しているドミニカ共和国に対し、終始危なげない試合運びを見せた日本はセットカウント3-0のストレートで勝利。予選ラウンド(グループ1)5試合を終えて3勝2敗(勝点10)とした。次戦は7月12日18時より、これまで予選ラウンド5勝(勝点15)の中国と、さいたま大会最終戦を戦う。
第1セット、昨日途中出場で活躍した宮部藍梨を先発で起用。序盤は粘りあるバレーを展開し8-4で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。中盤ドミニカのパワーあるスパイクに苦戦したが、大竹里歩と島村春世のセンター線を絡めた攻撃が機能し18-13で後半に突入。終盤に掛けキャプテン・木村沙織を中心としたサイド陣が得点を重ね、第1セットを25-19で先取した。
第2セット、序盤、木村の変化鋭いサーブを起点に5連続ポイントし8-3とリードした日本。攻めのサーブで主導権を握り、中盤には古藤千鶴のサーブ時に5連続得点し、17-7と大量リードに成功。18-8となったところで木村に代え鍋谷友理枝、宮部にかえ迫田さおりを投入。20-8となったところでセッターを古藤から宮下遥に交代。積極的な選手交代も功を奏し25-12で第2セットを連取した。
第3セット、鍋谷をセット開始より起用。前半、その鍋谷がスパイクやサーブで得点を加え、さらには大竹のサービスエースも飛び出し12-10と一歩抜け出した日本。中盤、鍋谷に代え長岡望悠、木村をコートに戻した直後、石井優希にサービスエースが飛び出し17-12と点差を広げ終盤を迎えた。最後までサーブの質が落ちなかった日本は、第3セットを25-15で奪った。
【コメント】
眞鍋政義監督
「昨日(のイタリア戦)と違い、1セット目の立ち上がりから集中しており、ミスも少なくてよかった。昨日までで4戦を戦い、疲労がたまっている選手がいたということ、明日(12日)に中国戦を控えているということでこれまで控えだった選手を起用した。明日対戦する中国は間違いなく強い。どういった布陣で挑むかはまだ決めていないが、調子がいい選手をコートに送りたい」
木村沙織選手
「昨日の(イタリアとの)試合に負けたことが本当に悔しかったが、引きずることなく試合に入ることができてよかった。明日の中国戦は絶対に勝たないといけない。みんなで勝ちに行く」
宮部藍梨選手
「いい形で終わることができて嬉しい。明日の中国戦は絶対に勝つという気持ちを持ち、プレッシャーがかかる中でも安定したプレーをできるようにしたい」
石井優希選手
「全員が積極的に攻めていけてよかった。明日(の中国戦)は今日よりもっと接戦になると思う。中国のスピードに追い付き、中国を上回っていきたい」
7月10日 日本×イタリア 予選ラウンド(グループ1)
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
2勝2敗
2
15
25
27
24
12
イタリア
3勝1敗
3
25
23
25
26
15
【第1セットのスタメン】
【戦評】
-
-
FIVBワールドグランプリ2015予選ラウンド第2週さいたま大会(プールE)。火の鳥NIPPON今年初のホームゲームは、FIVB世界ランキング5位のイタリアと対戦した。日本は第1セットを落としたが、第2・3セットを奪い返した。イタリアの粘りの前に第4セットを失いフルセットにもつれ込み、最後はイタリアにセットカウント2-3のフルセットで敗れた。次戦は7月11日18時よりドミニカ共和国と対戦する。
第1セット、立ち上がりはイタリアにブロックなど3連続得点を許したが、古賀紗理那のスパイクなどで得点を重ね、5-5の同点に追い付いた。しかし、イタリアのアレッシア・ジェンナーリに強烈なスパイクを打ち込まれるなど、4連続失点を喫し6-10と再びリードを許すと、木村沙織のスパイク、大竹里歩のサービスエースで8-10と追い上げるも、1番にスパイクやサービスエースなどを決められ11-18とリードを広げられた。中盤、日本は宮下遥と石井優希をコートに送り込み追い上げを図ったが、クリスティーナ・キリケッラやルチーア・ボゼッティにスパイクで引き離され、15-25で第1セットを落とした。
第2セット、日本は立ち上がりから宮下、山口舞、高校2年生の宮部藍梨を起用。立ち上がりに1-3とイタリアにリードを許すと、島村のクイックや宮部の全日本初得点となるスパイクで6-10とした。その後、古賀、島村のスパイクなどで4連続得点を奪うと10-12まで追い上げた日本。古賀、宮部らのスパイクで得点を重ねたが、17-20とイタリアリードのまま終盤に突入した。日本はここから古賀のスパイク、宮部の1枚ブロックなどで5連続得点を奪うと、最後は島村がサービスエースを決めて、逆転の末に25-23で第2セットを奪い、試合を振り出しに戻した。
第3セット、宮部のスパイク、ブロック、バックアタックなどで得点しイタリアに応戦したが、6-8とイタリアのリードで1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた日本。古賀、島村、木村のスパイクで3連続得点を挙げ、9-8と逆転に成功。さらに古賀の2連続得点、木村のバックアタック、山口のクイックで13-10と一歩抜け出した。中盤、山口の1枚ブロックを含む4連続得点で17-11と大きくイタリアを引き離したが、イタリアに立て続けに連続得点を奪われ21-21と同点に追い付かれた。その後17のスパイクなどで4連続失点を喫し、24-23とイタリアにセットポイントを握られたが、宮部のスパイクで24-24のデュースに持ち込むと、山口のブロックを含む3連続得点で27-25とし、日本が2セットを連取した。
第4セット、このセットは立ち上がりから鍋谷を起用。古賀の連続得点などで4-0とリードを奪うと、イタリアがたまらずタイムアウトを要求。イタリアのバレンティーナ・ディウフに得点を許し6-8とされると、その後は互いに得点しあい、15-16で2回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。日本は島村のスパイク、サービスエースで18-16と一歩抜け出したが、17、16にスパイクを決められ19-21と逆転を許した。その後は互いに2連続得点を奪い合う展開となった。終盤、21-24でイタリアにセットポイントを握られると、日本は古賀のブロックポイントなどで食らい付きデュースに持ち込んだが、最後は24-26で第4セットをイタリアに奪われた。
最終第5セット、立ち上がりは両チームともに譲らず得点を取り合い、7-8でコートチェンジを迎えた。日本は宮部のスパイク、山口のクイックで9-8と逆転に成功したが、相手のスパイクなどで9-10と再度イタリアにリードを許した。その後イタリアに3連続得点を許し11-14とマッチポイントを握られると、古賀のスパイクで追い上げた日本だったが、最後はバレンティーナ・アリゲッティにスパイクを決められて12-15で第5セットを落とした。
【コメント】
眞鍋政義監督
「出だしがすべてだった。なんとかフルセットまで持ち込むことができたが負けてしまい残念。(宮部藍梨選手が全日本デビューを果たしたが)初めて日の丸をつけてよく頑張った。これまでの日本チームでは、イタリアの高いブロックを弾き飛ばすスパイクを打つことはなかなかなかったが、宮部は今までにはない弾き方をしていると思う。また古賀(紗理那選手)についても第1週のタイ大会からよく頑張っている」
木村沙織選手
「日本での初戦で負けてしまい悔しいが、サリナ(古賀紗理那選手)、アイリ(宮部藍梨選手)といった若い選手がチームを引っ張ってくれたのが良かった。チームが苦しい時に2人が点を取って盛り上げてくれるので、チームが生き返った」
古賀紗理那選手
「大事なところでブロックされてしまうことがあったので、明日は頑張りたい。(宮部選手が共にプレーすることについて)年が近い選手がコートに立っていると心強い」
宮部藍梨選手
「緊張した部分もあったが、勝利に貢献できるようにという思いでやった。結果的には(フルセットで)負けているので悔しいが、今日見えた課題を生かしていきたい。自信になった部分もあったが、まだまだ課題はたくさんある」
7月5日 日本×セルビア 予選ラウンド(グループ1)
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
2勝1敗
3
25
18
28
25
–
セルビア
3敗
1
22
25
26
23
–
【第1セットのスタメン】
【戦評】
-
-
FIVBワールドグランプリ2015予選ラウンド第1週タイ大会(プールA)の最終戦。FIVB世界ランキング4位の日本は、同8位のセルビアと対戦した。身長で勝る相手に対し、序盤はサーブレシーブが乱れ劣勢が続いたが、第1セットを25-22で接戦の末奪うと、第2セットは失ったが、第3、4セットは終盤に脅威の粘りを見せ、セットカウント3-1で2連勝を飾り、タイでの戦いを終えた。次戦は会場を埼玉県のさいたま市記念総合体育館に移し、7月10日19時よりイタリアと対戦する。
第1セット、日本は木村沙織がライトで先発する形で試合開始。競り合いが続き8-7で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。中盤は古賀紗理那のスパイクが効果的に決まり、流れを掴んだ。最後は日本のブロックが決まり、25-22で第1セットを先取した。
第2セット、サーブレシーブが乱れ、中央からの攻撃が機能しない日本は、ライトに入った木村のコンビネーション攻撃も生きない。セルビアの高さにも苦しみリードを許すと、18-25で第2セットを落とした。
第3セット、このセットから長岡望悠が先発。序盤から鋭いスパイクを見せた。このセット途中から入った内瀬戸真実がサーブレシーブを安定させるも、セルビアを追う展開となった。しかし、17-23の劣勢から古藤千鶴のサービスエースや、長岡の強打が続けて決まるなど脅威の追い上げで7連続得点。デュースに突入後、大竹里歩のブロックが決まり28-26で粘る相手を振り切った。
第4セット、日本は内瀬戸をスタートから起用。13-16から古賀のスパイクによる連続得点や相手のミスで逆転。最後はサーブレシーブの乱れにうまく対応した古賀が試合を締めくくる一打を決め、25-23で日本が第4セットを取った。
【コメント】
眞鍋政義監督
「今日は負け試合だったが、(途中出場の)内瀬戸(真実選手)がサーブレシーブを安定させてくれた。長岡(望悠選手)は安定しており、2枚ブロックが来ても、見て打ち分けることができる。3戦で1番調子が良かったのは古賀(紗理那選手)ではないか。ブロックに対しミスも、シャットアウトも少なく、巧くかわす。ブラジルに敗れ悔しい試合もあったが2勝1敗で日本に帰れるのは大きい」
木村沙織選手
「サーブレシーブが乱れてしまったので、次の試合はもっと安定させたい。みんながつないだボールなので、しっかりと決めようと思った。(自分としては)ブロックが見やすいので、2段トスの方が打ちやすい。1試合目でブラジルに負けて闘争心を出すように言われたので、気持ちを前面に出した」
長岡望悠選手
「最初は押される展開が多かった。勝ててよかった。声が聞こえにくかったので、いつも以上に(選手が)近づいて、コミュニケーションを取ることができた。苦しいときのボールを決められるようにしたい。(歓声は)あまり想像していた地鳴りのようなものではなかった」
7月4日 日本×タイ 予選ラウンド(グループ1)
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
1勝1敗
3
25
25
25
–
–
タイ
1勝1敗
0
21
22
22
–
–
【第1セットのスタメン】
【戦評】
FIVBワールドグランプリ2015予選ラウンド第1週タイ大会(プールA)。FIVB世界ランキング4位の日本は、同12位の地元タイと対戦した。7000人の観客が集まり、タイが好機を迎えるたびに耳をつんざく様な大歓声が上がるアウェーの雰囲気。コート内に指示も届きにくい状況で試合開始。日本は第1セット、序盤はリードを奪われたが、木村沙織、長岡望悠のアタッカー陣が得点を決め盛り返し、25-21で先手を取る。ブロックに、サイドからの攻撃とバランスよく得点を重ね第2セット、第3セットも連取し、今大会初勝利を挙げた。
第1セット、4-8で1回目のテクニカルタイムアウトを迎える。会場の雰囲気に飲まれそうになるが、ここから木村のサービスエースや、長岡の効果的なスパイクで追い上げると、13-16からは島村春世のサービスエースなどで5連続得点と逆転。その後は粘るタイを振り切り25-21で先取した。
第2セット、第1セットに続き序盤はタイにペースを握られる。5-8でテクニカルタイムアウトを終えると、苦しいところでまたも木村、長岡が得点を決めタイに食らいつく。終盤まで競り合いが続き、ラリーを最後は長岡が決めリードを守ると、25-22でそのまま押し切った。
第3セット、立ち上がりは島村の移動攻撃や中央からのスパイクが決まり、8-7でテクニカルタイムアウト。中盤は大声援に押され攻勢に出るタイに対し、古賀紗理那がレフトから威力十分のスパイクを見舞い、主導権を渡さない。終盤は相手のミスもあり、最後は古賀の強打が光り、25-22で奪った。
【コメント】
眞鍋政義監督
「昨日はブラジルに悔しい負け方をした。(アウェーの状況で)選手はよく集中して戦ってくれた。勝ててよかった。タイは身長が同じくらいなのでブロックではシャットアウトをしないと、勝利はない。セルビア戦では思うようなバレーができないかもしれないが、勝ちにこだわりたい。ブロックでプレッシャーをかけないと、太刀打ちはできない」
木村沙織選手
「タイでの試合は、バレーボールのファンがすごく多いし、歓声もすごい。ストレートで勝てて、チームとしてはよかった。難しい試合になるとは分かっていたけど、リベロが交代するときに指示を伝えてくれていたので、スムーズにいった。勝つことが大前提なので、結果を出すことができてよかった」
長岡望悠選手
「最初は押される展開が多かった。勝ててよかった。声が聞こえにくかったので、いつも以上に(選手が)近づいて、コミュニケーションを取ることができた。苦しいときのボールを決められるようにしたい。(歓声は)あまり想像していた地鳴りのようなものではなかった」
7月3日 日本×ブラジル 予選ラウンド(グループ1)
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
1敗
1
25
21
17
25
ブラジル
1勝
3
21
25
25
27
【第1セットのスタメン】
【戦評】
-
-
FIVBワールドグランプリ2015予選ラウンド第1週タイ大会(プールA)。FIVB世界ランキング4位の日本は、同2位のブラジルと本大会の初戦で対戦した。ブラジル相手には主要国際大会において、FIVBワールドカップ2011以降、勝利がない日本。6月には敵地で親善試合を行い、胸を借りてきた。第1セットは25-21で先取したが、第2セット以降は日本のスパイクがブロックに捕まる場面が目立ち、1セットも奪えずセットカウント1-3で初戦黒星となった。次戦は7月4日(現地時間)16時30分より、地元・タイと本大会2戦目を戦う。
第1セット、立ち上がりから一進一退の攻防が続いた。8-7で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えると、そこからキャプテン・木村沙織の連続得点で勢いに乗った。その後も流れを渡さず試合を進め、終盤には島村春世のサービスエースもあり、25-21で第1セットを先取し、幸先よいスタートを切った。
第2セット、序盤からブラジルにリードを許し、6-8で1回目のテクニカルタイムアウト。石井優希のレフトからの一打などで反撃を試みたが、ブラジルのブロックに手を焼き21-25で第2セットを失った。
第3セット、第2セットの途中から起用した古賀紗理那をスタートから起用。序盤から古賀にトスが集まり、19歳で迎えた初のワールドグランプリ出場ながら、堂々とした腕の振りで得点をマークした。しかし相手の強打に押され6-12と差を広げられると、セッター・宮下遥がコートに。流れを変えたい日本だったがペースを奪えず、最後は相手スパイクをブロックできず17-25で第3セットを落とした。
第4セット、序盤は4-4とお互いに譲らない展開。ここから古賀がレフトからの威力ある一打、ブロックにバックアタックと得点を重ね、8-6で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。その後も長岡望悠の巧みなフェイントなどでリードしたまま中盤を迎えたが、相手の中央からのクイックに苦しみ点差を詰められた。16-14からはブロックに捕まり5連続失点を喫したが、17-23と土俵際に追い詰められたところで日本のブロックが機能。6連続得点で追い付くとデュースに突入した。しかし最後も相手のクイックとサイドからの攻撃に対応できず、25-27で競り負け第4セットを落とした。
【コメント】
眞鍋政義監督
「(ワールド)グランプリの初戦で、ブラジルのブロックに17得点を許した。その差が大きい。日本のブロックは上から打たれているものは少なかったので、もう少し強化したい。古賀(紗理那選手)はサイド(ウィングスパイカー)の選手では1番よかったのではないか。パスもアタックもよかった。(日本はスパイクを)空いているスペースに打たなくてはいけない」
キャプテン・木村沙織選手
「スタートはよかったが、自分たちの失点からリズムを(ブラジルに)渡してしまい残念。最後に取り切れなかったのがもったいなかった。コートに出た選手が課題を持ってプレーすること。タイ戦はアウェーの雰囲気の中行われるので、反省して同じようなミスをしないようにしないといけない」
古賀紗理那選手
「負けてしまい悔しい。ミスが多かったので修正し、もっと丁寧につないでいけたらいい。緊張していたが、チームが負けていたので点数を取って勝とうと思った。周りの人たちがカバーに入ってくれて、思い切り打つことができた。ブラジルが相手だったが、高さ負けはしていない。1つ1つ丁寧にやっていけば勝てると思う」
チーム | セットカウント | 第1セット | 第2セット | 第3セット | 第4セット | 第5セット |
---|---|---|---|---|---|---|
日本 3勝3敗 |
1 | 11 | 25 | 15 | 17 | – |
中国 6勝 |
3 | 25 | 21 | 25 | 25 | – |
【第1セットのスタメン】
【戦評】
FIVBワールドグランプリ2015予選ラウンド第2週さいたま大会(プールE)の第3戦。日本はFIVB世界ランキング3位(2014年10月13日時点)の中国と対戦した。平均身長で日本を10センチメートル上回る中国の高さに苦戦し、日本はセットカウント1-3で敗れ、予選ラウンド(グループ1)6試合を終えて3勝3敗(勝点10)とした。次戦は7月16日(現地時間)18時30より、アメリカと香港大会初戦を戦う。
第1セット、序盤、ラリーが続くが中国に高さあるスパイクに得点を許し5-8で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。高さに加えてパワーのあるスパイクに苦戦し6-12となったところで早くも2回目のタイムアウトを使い切った日本。悪い流れを打開したい日本だが、中国の高いブロックの前に攻撃を封じられ6-16で後半に突入。終盤、キャプテン・木村沙織がサービスエースを奪ったが、前半の得点差が響き第1セットを11-25で落とした。
第2セット、木村に代え石井優希をスタートから起用。序盤、古藤千鶴のサービスエースで勢いに乗った日本は、長岡望悠にボールを集め8-7とした。粘りあるバレーを展開し11-9と抜け出したかに思えたが、中盤は1点を争うシーソーゲームの模様となった。島村春世のブロックポイントなどで20-17。さらには移動攻撃が決まり21-19で終盤を迎え、最後はこのセット大活躍の島村がサービスエースを決めて、25-21と第2セットを奪取した。
第3セット、日本は中国の高い打点からの変化するサーブに苦戦し4-8で折り返した。山口舞のスピードある移動攻撃が決まり反撃を試みる日本だが、サーブレシーブが安定せず9-16と追う展開で後半を迎えた。セカンドテクニカルタイムアウト後、石井に代え鍋谷友理枝、古藤に代え宮下遥を投入。その鍋谷が期待に応え2本のブロックポイントを奪い12-18と追い上げを図った日本だが、中国の両サイドからのパワーある攻撃に失点を許し、第3セットを15-25で落とした。
第4セット、第3セットより出場の鍋谷と宮下。また宮部藍梨をスタートより起用。序盤、宮部が攻撃の中心となり6-8で折り返した。中盤、日本はスパイクミスなどによりに9-16とさらに点差を広げられた。セカンドテクニカルタイムアウト後、古賀に代え石井をコートに戻したが、中国のサイド、センターどこからでもパワーあるスパイクを打ってくる高さある攻撃の前に、日本は流れを掴めないまま、17-25で第4セットを失った。
【コメント】
眞鍋政義監督
「中国の早くて落差のあるサーブに、日本のサーブレシーブが崩され相手のブロックに捕まったことが敗因。さいたま大会は1勝2敗という成績で終え、厳しいチームとの対戦だとは分かっていたが、いろいろ勉強になった。選手によって(いろいろな)組合せがあり、組織だってやっている。そのなかでも調子がいい選手を使っていくようにしている」
木村沙織選手
「一方的な試合展開となり(中国に)圧倒されてしまい、全日本として非常に恥ずかしい試合だった。(予選ラウンド第3週で)中国ともう一度対戦するので、みんなで(今日の試合について)反省し、次の対戦のときは今日の試合と同じ展開にならないようにしたい」
古賀紗理那選手
「パスが全く返らず、相手の思い通りになってしまった。中国のサーブは他チームのサーブよりスピードがあり強い。スパイクもブロックの上から打ってくる。こういうチームにも勝てるようにやっていきたい」
チーム | セットカウント | 第1セット | 第2セット | 第3セット | 第4セット | 第5セット |
---|---|---|---|---|---|---|
日本 3勝2敗 |
3 | 25 | 25 | 25 | – | – |
ドミニカ共和国 5敗 |
0 | 19 | 12 | 15 | – | – |
【第1セットのスタメン】
【戦評】
FIVBワールドグランプリ2015予選ラウンド第2週さいたま大会(プールE)の第2戦。日本はドミニカ共和国と対戦した。本大会に23歳以下の選手で構成されるチームで出場しているドミニカ共和国に対し、終始危なげない試合運びを見せた日本はセットカウント3-0のストレートで勝利。予選ラウンド(グループ1)5試合を終えて3勝2敗(勝点10)とした。次戦は7月12日18時より、これまで予選ラウンド5勝(勝点15)の中国と、さいたま大会最終戦を戦う。
第1セット、昨日途中出場で活躍した宮部藍梨を先発で起用。序盤は粘りあるバレーを展開し8-4で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。中盤ドミニカのパワーあるスパイクに苦戦したが、大竹里歩と島村春世のセンター線を絡めた攻撃が機能し18-13で後半に突入。終盤に掛けキャプテン・木村沙織を中心としたサイド陣が得点を重ね、第1セットを25-19で先取した。
第2セット、序盤、木村の変化鋭いサーブを起点に5連続ポイントし8-3とリードした日本。攻めのサーブで主導権を握り、中盤には古藤千鶴のサーブ時に5連続得点し、17-7と大量リードに成功。18-8となったところで木村に代え鍋谷友理枝、宮部にかえ迫田さおりを投入。20-8となったところでセッターを古藤から宮下遥に交代。積極的な選手交代も功を奏し25-12で第2セットを連取した。
第3セット、鍋谷をセット開始より起用。前半、その鍋谷がスパイクやサーブで得点を加え、さらには大竹のサービスエースも飛び出し12-10と一歩抜け出した日本。中盤、鍋谷に代え長岡望悠、木村をコートに戻した直後、石井優希にサービスエースが飛び出し17-12と点差を広げ終盤を迎えた。最後までサーブの質が落ちなかった日本は、第3セットを25-15で奪った。
【コメント】
眞鍋政義監督
「昨日(のイタリア戦)と違い、1セット目の立ち上がりから集中しており、ミスも少なくてよかった。昨日までで4戦を戦い、疲労がたまっている選手がいたということ、明日(12日)に中国戦を控えているということでこれまで控えだった選手を起用した。明日対戦する中国は間違いなく強い。どういった布陣で挑むかはまだ決めていないが、調子がいい選手をコートに送りたい」
木村沙織選手
「昨日の(イタリアとの)試合に負けたことが本当に悔しかったが、引きずることなく試合に入ることができてよかった。明日の中国戦は絶対に勝たないといけない。みんなで勝ちに行く」
宮部藍梨選手
「いい形で終わることができて嬉しい。明日の中国戦は絶対に勝つという気持ちを持ち、プレッシャーがかかる中でも安定したプレーをできるようにしたい」
石井優希選手
「全員が積極的に攻めていけてよかった。明日(の中国戦)は今日よりもっと接戦になると思う。中国のスピードに追い付き、中国を上回っていきたい」
7月10日 日本×イタリア 予選ラウンド(グループ1)
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
2勝2敗
2
15
25
27
24
12
イタリア
3勝1敗
3
25
23
25
26
15
【第1セットのスタメン】
【戦評】
-
-
FIVBワールドグランプリ2015予選ラウンド第2週さいたま大会(プールE)。火の鳥NIPPON今年初のホームゲームは、FIVB世界ランキング5位のイタリアと対戦した。日本は第1セットを落としたが、第2・3セットを奪い返した。イタリアの粘りの前に第4セットを失いフルセットにもつれ込み、最後はイタリアにセットカウント2-3のフルセットで敗れた。次戦は7月11日18時よりドミニカ共和国と対戦する。
第1セット、立ち上がりはイタリアにブロックなど3連続得点を許したが、古賀紗理那のスパイクなどで得点を重ね、5-5の同点に追い付いた。しかし、イタリアのアレッシア・ジェンナーリに強烈なスパイクを打ち込まれるなど、4連続失点を喫し6-10と再びリードを許すと、木村沙織のスパイク、大竹里歩のサービスエースで8-10と追い上げるも、1番にスパイクやサービスエースなどを決められ11-18とリードを広げられた。中盤、日本は宮下遥と石井優希をコートに送り込み追い上げを図ったが、クリスティーナ・キリケッラやルチーア・ボゼッティにスパイクで引き離され、15-25で第1セットを落とした。
第2セット、日本は立ち上がりから宮下、山口舞、高校2年生の宮部藍梨を起用。立ち上がりに1-3とイタリアにリードを許すと、島村のクイックや宮部の全日本初得点となるスパイクで6-10とした。その後、古賀、島村のスパイクなどで4連続得点を奪うと10-12まで追い上げた日本。古賀、宮部らのスパイクで得点を重ねたが、17-20とイタリアリードのまま終盤に突入した。日本はここから古賀のスパイク、宮部の1枚ブロックなどで5連続得点を奪うと、最後は島村がサービスエースを決めて、逆転の末に25-23で第2セットを奪い、試合を振り出しに戻した。
第3セット、宮部のスパイク、ブロック、バックアタックなどで得点しイタリアに応戦したが、6-8とイタリアのリードで1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた日本。古賀、島村、木村のスパイクで3連続得点を挙げ、9-8と逆転に成功。さらに古賀の2連続得点、木村のバックアタック、山口のクイックで13-10と一歩抜け出した。中盤、山口の1枚ブロックを含む4連続得点で17-11と大きくイタリアを引き離したが、イタリアに立て続けに連続得点を奪われ21-21と同点に追い付かれた。その後17のスパイクなどで4連続失点を喫し、24-23とイタリアにセットポイントを握られたが、宮部のスパイクで24-24のデュースに持ち込むと、山口のブロックを含む3連続得点で27-25とし、日本が2セットを連取した。
第4セット、このセットは立ち上がりから鍋谷を起用。古賀の連続得点などで4-0とリードを奪うと、イタリアがたまらずタイムアウトを要求。イタリアのバレンティーナ・ディウフに得点を許し6-8とされると、その後は互いに得点しあい、15-16で2回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。日本は島村のスパイク、サービスエースで18-16と一歩抜け出したが、17、16にスパイクを決められ19-21と逆転を許した。その後は互いに2連続得点を奪い合う展開となった。終盤、21-24でイタリアにセットポイントを握られると、日本は古賀のブロックポイントなどで食らい付きデュースに持ち込んだが、最後は24-26で第4セットをイタリアに奪われた。
最終第5セット、立ち上がりは両チームともに譲らず得点を取り合い、7-8でコートチェンジを迎えた。日本は宮部のスパイク、山口のクイックで9-8と逆転に成功したが、相手のスパイクなどで9-10と再度イタリアにリードを許した。その後イタリアに3連続得点を許し11-14とマッチポイントを握られると、古賀のスパイクで追い上げた日本だったが、最後はバレンティーナ・アリゲッティにスパイクを決められて12-15で第5セットを落とした。
【コメント】
眞鍋政義監督
「出だしがすべてだった。なんとかフルセットまで持ち込むことができたが負けてしまい残念。(宮部藍梨選手が全日本デビューを果たしたが)初めて日の丸をつけてよく頑張った。これまでの日本チームでは、イタリアの高いブロックを弾き飛ばすスパイクを打つことはなかなかなかったが、宮部は今までにはない弾き方をしていると思う。また古賀(紗理那選手)についても第1週のタイ大会からよく頑張っている」
木村沙織選手
「日本での初戦で負けてしまい悔しいが、サリナ(古賀紗理那選手)、アイリ(宮部藍梨選手)といった若い選手がチームを引っ張ってくれたのが良かった。チームが苦しい時に2人が点を取って盛り上げてくれるので、チームが生き返った」
古賀紗理那選手
「大事なところでブロックされてしまうことがあったので、明日は頑張りたい。(宮部選手が共にプレーすることについて)年が近い選手がコートに立っていると心強い」
宮部藍梨選手
「緊張した部分もあったが、勝利に貢献できるようにという思いでやった。結果的には(フルセットで)負けているので悔しいが、今日見えた課題を生かしていきたい。自信になった部分もあったが、まだまだ課題はたくさんある」
7月5日 日本×セルビア 予選ラウンド(グループ1)
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
2勝1敗
3
25
18
28
25
–
セルビア
3敗
1
22
25
26
23
–
【第1セットのスタメン】
【戦評】
-
-
FIVBワールドグランプリ2015予選ラウンド第1週タイ大会(プールA)の最終戦。FIVB世界ランキング4位の日本は、同8位のセルビアと対戦した。身長で勝る相手に対し、序盤はサーブレシーブが乱れ劣勢が続いたが、第1セットを25-22で接戦の末奪うと、第2セットは失ったが、第3、4セットは終盤に脅威の粘りを見せ、セットカウント3-1で2連勝を飾り、タイでの戦いを終えた。次戦は会場を埼玉県のさいたま市記念総合体育館に移し、7月10日19時よりイタリアと対戦する。
第1セット、日本は木村沙織がライトで先発する形で試合開始。競り合いが続き8-7で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。中盤は古賀紗理那のスパイクが効果的に決まり、流れを掴んだ。最後は日本のブロックが決まり、25-22で第1セットを先取した。
第2セット、サーブレシーブが乱れ、中央からの攻撃が機能しない日本は、ライトに入った木村のコンビネーション攻撃も生きない。セルビアの高さにも苦しみリードを許すと、18-25で第2セットを落とした。
第3セット、このセットから長岡望悠が先発。序盤から鋭いスパイクを見せた。このセット途中から入った内瀬戸真実がサーブレシーブを安定させるも、セルビアを追う展開となった。しかし、17-23の劣勢から古藤千鶴のサービスエースや、長岡の強打が続けて決まるなど脅威の追い上げで7連続得点。デュースに突入後、大竹里歩のブロックが決まり28-26で粘る相手を振り切った。
第4セット、日本は内瀬戸をスタートから起用。13-16から古賀のスパイクによる連続得点や相手のミスで逆転。最後はサーブレシーブの乱れにうまく対応した古賀が試合を締めくくる一打を決め、25-23で日本が第4セットを取った。
【コメント】
眞鍋政義監督
「今日は負け試合だったが、(途中出場の)内瀬戸(真実選手)がサーブレシーブを安定させてくれた。長岡(望悠選手)は安定しており、2枚ブロックが来ても、見て打ち分けることができる。3戦で1番調子が良かったのは古賀(紗理那選手)ではないか。ブロックに対しミスも、シャットアウトも少なく、巧くかわす。ブラジルに敗れ悔しい試合もあったが2勝1敗で日本に帰れるのは大きい」
木村沙織選手
「サーブレシーブが乱れてしまったので、次の試合はもっと安定させたい。みんながつないだボールなので、しっかりと決めようと思った。(自分としては)ブロックが見やすいので、2段トスの方が打ちやすい。1試合目でブラジルに負けて闘争心を出すように言われたので、気持ちを前面に出した」
長岡望悠選手
「最初は押される展開が多かった。勝ててよかった。声が聞こえにくかったので、いつも以上に(選手が)近づいて、コミュニケーションを取ることができた。苦しいときのボールを決められるようにしたい。(歓声は)あまり想像していた地鳴りのようなものではなかった」
7月4日 日本×タイ 予選ラウンド(グループ1)
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
1勝1敗
3
25
25
25
–
–
タイ
1勝1敗
0
21
22
22
–
–
【第1セットのスタメン】
【戦評】
FIVBワールドグランプリ2015予選ラウンド第1週タイ大会(プールA)。FIVB世界ランキング4位の日本は、同12位の地元タイと対戦した。7000人の観客が集まり、タイが好機を迎えるたびに耳をつんざく様な大歓声が上がるアウェーの雰囲気。コート内に指示も届きにくい状況で試合開始。日本は第1セット、序盤はリードを奪われたが、木村沙織、長岡望悠のアタッカー陣が得点を決め盛り返し、25-21で先手を取る。ブロックに、サイドからの攻撃とバランスよく得点を重ね第2セット、第3セットも連取し、今大会初勝利を挙げた。
第1セット、4-8で1回目のテクニカルタイムアウトを迎える。会場の雰囲気に飲まれそうになるが、ここから木村のサービスエースや、長岡の効果的なスパイクで追い上げると、13-16からは島村春世のサービスエースなどで5連続得点と逆転。その後は粘るタイを振り切り25-21で先取した。
第2セット、第1セットに続き序盤はタイにペースを握られる。5-8でテクニカルタイムアウトを終えると、苦しいところでまたも木村、長岡が得点を決めタイに食らいつく。終盤まで競り合いが続き、ラリーを最後は長岡が決めリードを守ると、25-22でそのまま押し切った。
第3セット、立ち上がりは島村の移動攻撃や中央からのスパイクが決まり、8-7でテクニカルタイムアウト。中盤は大声援に押され攻勢に出るタイに対し、古賀紗理那がレフトから威力十分のスパイクを見舞い、主導権を渡さない。終盤は相手のミスもあり、最後は古賀の強打が光り、25-22で奪った。
【コメント】
眞鍋政義監督
「昨日はブラジルに悔しい負け方をした。(アウェーの状況で)選手はよく集中して戦ってくれた。勝ててよかった。タイは身長が同じくらいなのでブロックではシャットアウトをしないと、勝利はない。セルビア戦では思うようなバレーができないかもしれないが、勝ちにこだわりたい。ブロックでプレッシャーをかけないと、太刀打ちはできない」
木村沙織選手
「タイでの試合は、バレーボールのファンがすごく多いし、歓声もすごい。ストレートで勝てて、チームとしてはよかった。難しい試合になるとは分かっていたけど、リベロが交代するときに指示を伝えてくれていたので、スムーズにいった。勝つことが大前提なので、結果を出すことができてよかった」
長岡望悠選手
「最初は押される展開が多かった。勝ててよかった。声が聞こえにくかったので、いつも以上に(選手が)近づいて、コミュニケーションを取ることができた。苦しいときのボールを決められるようにしたい。(歓声は)あまり想像していた地鳴りのようなものではなかった」
7月3日 日本×ブラジル 予選ラウンド(グループ1)
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
1敗
1
25
21
17
25
ブラジル
1勝
3
21
25
25
27
【第1セットのスタメン】
【戦評】
-
-
FIVBワールドグランプリ2015予選ラウンド第1週タイ大会(プールA)。FIVB世界ランキング4位の日本は、同2位のブラジルと本大会の初戦で対戦した。ブラジル相手には主要国際大会において、FIVBワールドカップ2011以降、勝利がない日本。6月には敵地で親善試合を行い、胸を借りてきた。第1セットは25-21で先取したが、第2セット以降は日本のスパイクがブロックに捕まる場面が目立ち、1セットも奪えずセットカウント1-3で初戦黒星となった。次戦は7月4日(現地時間)16時30分より、地元・タイと本大会2戦目を戦う。
第1セット、立ち上がりから一進一退の攻防が続いた。8-7で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えると、そこからキャプテン・木村沙織の連続得点で勢いに乗った。その後も流れを渡さず試合を進め、終盤には島村春世のサービスエースもあり、25-21で第1セットを先取し、幸先よいスタートを切った。
第2セット、序盤からブラジルにリードを許し、6-8で1回目のテクニカルタイムアウト。石井優希のレフトからの一打などで反撃を試みたが、ブラジルのブロックに手を焼き21-25で第2セットを失った。
第3セット、第2セットの途中から起用した古賀紗理那をスタートから起用。序盤から古賀にトスが集まり、19歳で迎えた初のワールドグランプリ出場ながら、堂々とした腕の振りで得点をマークした。しかし相手の強打に押され6-12と差を広げられると、セッター・宮下遥がコートに。流れを変えたい日本だったがペースを奪えず、最後は相手スパイクをブロックできず17-25で第3セットを落とした。
第4セット、序盤は4-4とお互いに譲らない展開。ここから古賀がレフトからの威力ある一打、ブロックにバックアタックと得点を重ね、8-6で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。その後も長岡望悠の巧みなフェイントなどでリードしたまま中盤を迎えたが、相手の中央からのクイックに苦しみ点差を詰められた。16-14からはブロックに捕まり5連続失点を喫したが、17-23と土俵際に追い詰められたところで日本のブロックが機能。6連続得点で追い付くとデュースに突入した。しかし最後も相手のクイックとサイドからの攻撃に対応できず、25-27で競り負け第4セットを落とした。
【コメント】
眞鍋政義監督
「(ワールド)グランプリの初戦で、ブラジルのブロックに17得点を許した。その差が大きい。日本のブロックは上から打たれているものは少なかったので、もう少し強化したい。古賀(紗理那選手)はサイド(ウィングスパイカー)の選手では1番よかったのではないか。パスもアタックもよかった。(日本はスパイクを)空いているスペースに打たなくてはいけない」
キャプテン・木村沙織選手
「スタートはよかったが、自分たちの失点からリズムを(ブラジルに)渡してしまい残念。最後に取り切れなかったのがもったいなかった。コートに出た選手が課題を持ってプレーすること。タイ戦はアウェーの雰囲気の中行われるので、反省して同じようなミスをしないようにしないといけない」
古賀紗理那選手
「負けてしまい悔しい。ミスが多かったので修正し、もっと丁寧につないでいけたらいい。緊張していたが、チームが負けていたので点数を取って勝とうと思った。周りの人たちがカバーに入ってくれて、思い切り打つことができた。ブラジルが相手だったが、高さ負けはしていない。1つ1つ丁寧にやっていけば勝てると思う」
チーム | セットカウント | 第1セット | 第2セット | 第3セット | 第4セット | 第5セット |
---|---|---|---|---|---|---|
日本 2勝2敗 |
2 | 15 | 25 | 27 | 24 | 12 |
イタリア 3勝1敗 |
3 | 25 | 23 | 25 | 26 | 15 |
【第1セットのスタメン】
【戦評】
FIVBワールドグランプリ2015予選ラウンド第2週さいたま大会(プールE)。火の鳥NIPPON今年初のホームゲームは、FIVB世界ランキング5位のイタリアと対戦した。日本は第1セットを落としたが、第2・3セットを奪い返した。イタリアの粘りの前に第4セットを失いフルセットにもつれ込み、最後はイタリアにセットカウント2-3のフルセットで敗れた。次戦は7月11日18時よりドミニカ共和国と対戦する。
第1セット、立ち上がりはイタリアにブロックなど3連続得点を許したが、古賀紗理那のスパイクなどで得点を重ね、5-5の同点に追い付いた。しかし、イタリアのアレッシア・ジェンナーリに強烈なスパイクを打ち込まれるなど、4連続失点を喫し6-10と再びリードを許すと、木村沙織のスパイク、大竹里歩のサービスエースで8-10と追い上げるも、1番にスパイクやサービスエースなどを決められ11-18とリードを広げられた。中盤、日本は宮下遥と石井優希をコートに送り込み追い上げを図ったが、クリスティーナ・キリケッラやルチーア・ボゼッティにスパイクで引き離され、15-25で第1セットを落とした。
第2セット、日本は立ち上がりから宮下、山口舞、高校2年生の宮部藍梨を起用。立ち上がりに1-3とイタリアにリードを許すと、島村のクイックや宮部の全日本初得点となるスパイクで6-10とした。その後、古賀、島村のスパイクなどで4連続得点を奪うと10-12まで追い上げた日本。古賀、宮部らのスパイクで得点を重ねたが、17-20とイタリアリードのまま終盤に突入した。日本はここから古賀のスパイク、宮部の1枚ブロックなどで5連続得点を奪うと、最後は島村がサービスエースを決めて、逆転の末に25-23で第2セットを奪い、試合を振り出しに戻した。
第3セット、宮部のスパイク、ブロック、バックアタックなどで得点しイタリアに応戦したが、6-8とイタリアのリードで1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた日本。古賀、島村、木村のスパイクで3連続得点を挙げ、9-8と逆転に成功。さらに古賀の2連続得点、木村のバックアタック、山口のクイックで13-10と一歩抜け出した。中盤、山口の1枚ブロックを含む4連続得点で17-11と大きくイタリアを引き離したが、イタリアに立て続けに連続得点を奪われ21-21と同点に追い付かれた。その後17のスパイクなどで4連続失点を喫し、24-23とイタリアにセットポイントを握られたが、宮部のスパイクで24-24のデュースに持ち込むと、山口のブロックを含む3連続得点で27-25とし、日本が2セットを連取した。
第4セット、このセットは立ち上がりから鍋谷を起用。古賀の連続得点などで4-0とリードを奪うと、イタリアがたまらずタイムアウトを要求。イタリアのバレンティーナ・ディウフに得点を許し6-8とされると、その後は互いに得点しあい、15-16で2回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。日本は島村のスパイク、サービスエースで18-16と一歩抜け出したが、17、16にスパイクを決められ19-21と逆転を許した。その後は互いに2連続得点を奪い合う展開となった。終盤、21-24でイタリアにセットポイントを握られると、日本は古賀のブロックポイントなどで食らい付きデュースに持ち込んだが、最後は24-26で第4セットをイタリアに奪われた。
最終第5セット、立ち上がりは両チームともに譲らず得点を取り合い、7-8でコートチェンジを迎えた。日本は宮部のスパイク、山口のクイックで9-8と逆転に成功したが、相手のスパイクなどで9-10と再度イタリアにリードを許した。その後イタリアに3連続得点を許し11-14とマッチポイントを握られると、古賀のスパイクで追い上げた日本だったが、最後はバレンティーナ・アリゲッティにスパイクを決められて12-15で第5セットを落とした。
【コメント】
眞鍋政義監督
「出だしがすべてだった。なんとかフルセットまで持ち込むことができたが負けてしまい残念。(宮部藍梨選手が全日本デビューを果たしたが)初めて日の丸をつけてよく頑張った。これまでの日本チームでは、イタリアの高いブロックを弾き飛ばすスパイクを打つことはなかなかなかったが、宮部は今までにはない弾き方をしていると思う。また古賀(紗理那選手)についても第1週のタイ大会からよく頑張っている」
木村沙織選手
「日本での初戦で負けてしまい悔しいが、サリナ(古賀紗理那選手)、アイリ(宮部藍梨選手)といった若い選手がチームを引っ張ってくれたのが良かった。チームが苦しい時に2人が点を取って盛り上げてくれるので、チームが生き返った」
古賀紗理那選手
「大事なところでブロックされてしまうことがあったので、明日は頑張りたい。(宮部選手が共にプレーすることについて)年が近い選手がコートに立っていると心強い」
宮部藍梨選手
「緊張した部分もあったが、勝利に貢献できるようにという思いでやった。結果的には(フルセットで)負けているので悔しいが、今日見えた課題を生かしていきたい。自信になった部分もあったが、まだまだ課題はたくさんある」
チーム | セットカウント | 第1セット | 第2セット | 第3セット | 第4セット | 第5セット |
---|---|---|---|---|---|---|
日本 2勝1敗 |
3 | 25 | 18 | 28 | 25 | – |
セルビア 3敗 |
1 | 22 | 25 | 26 | 23 | – |
【第1セットのスタメン】
【戦評】
FIVBワールドグランプリ2015予選ラウンド第1週タイ大会(プールA)の最終戦。FIVB世界ランキング4位の日本は、同8位のセルビアと対戦した。身長で勝る相手に対し、序盤はサーブレシーブが乱れ劣勢が続いたが、第1セットを25-22で接戦の末奪うと、第2セットは失ったが、第3、4セットは終盤に脅威の粘りを見せ、セットカウント3-1で2連勝を飾り、タイでの戦いを終えた。次戦は会場を埼玉県のさいたま市記念総合体育館に移し、7月10日19時よりイタリアと対戦する。
第1セット、日本は木村沙織がライトで先発する形で試合開始。競り合いが続き8-7で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。中盤は古賀紗理那のスパイクが効果的に決まり、流れを掴んだ。最後は日本のブロックが決まり、25-22で第1セットを先取した。
第2セット、サーブレシーブが乱れ、中央からの攻撃が機能しない日本は、ライトに入った木村のコンビネーション攻撃も生きない。セルビアの高さにも苦しみリードを許すと、18-25で第2セットを落とした。
第3セット、このセットから長岡望悠が先発。序盤から鋭いスパイクを見せた。このセット途中から入った内瀬戸真実がサーブレシーブを安定させるも、セルビアを追う展開となった。しかし、17-23の劣勢から古藤千鶴のサービスエースや、長岡の強打が続けて決まるなど脅威の追い上げで7連続得点。デュースに突入後、大竹里歩のブロックが決まり28-26で粘る相手を振り切った。
第4セット、日本は内瀬戸をスタートから起用。13-16から古賀のスパイクによる連続得点や相手のミスで逆転。最後はサーブレシーブの乱れにうまく対応した古賀が試合を締めくくる一打を決め、25-23で日本が第4セットを取った。
【コメント】
眞鍋政義監督
「今日は負け試合だったが、(途中出場の)内瀬戸(真実選手)がサーブレシーブを安定させてくれた。長岡(望悠選手)は安定しており、2枚ブロックが来ても、見て打ち分けることができる。3戦で1番調子が良かったのは古賀(紗理那選手)ではないか。ブロックに対しミスも、シャットアウトも少なく、巧くかわす。ブラジルに敗れ悔しい試合もあったが2勝1敗で日本に帰れるのは大きい」
木村沙織選手
「サーブレシーブが乱れてしまったので、次の試合はもっと安定させたい。みんながつないだボールなので、しっかりと決めようと思った。(自分としては)ブロックが見やすいので、2段トスの方が打ちやすい。1試合目でブラジルに負けて闘争心を出すように言われたので、気持ちを前面に出した」
長岡望悠選手
「最初は押される展開が多かった。勝ててよかった。声が聞こえにくかったので、いつも以上に(選手が)近づいて、コミュニケーションを取ることができた。苦しいときのボールを決められるようにしたい。(歓声は)あまり想像していた地鳴りのようなものではなかった」
7月4日 日本×タイ 予選ラウンド(グループ1)
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
1勝1敗
3
25
25
25
–
–
タイ
1勝1敗
0
21
22
22
–
–
【第1セットのスタメン】
【戦評】
FIVBワールドグランプリ2015予選ラウンド第1週タイ大会(プールA)。FIVB世界ランキング4位の日本は、同12位の地元タイと対戦した。7000人の観客が集まり、タイが好機を迎えるたびに耳をつんざく様な大歓声が上がるアウェーの雰囲気。コート内に指示も届きにくい状況で試合開始。日本は第1セット、序盤はリードを奪われたが、木村沙織、長岡望悠のアタッカー陣が得点を決め盛り返し、25-21で先手を取る。ブロックに、サイドからの攻撃とバランスよく得点を重ね第2セット、第3セットも連取し、今大会初勝利を挙げた。
第1セット、4-8で1回目のテクニカルタイムアウトを迎える。会場の雰囲気に飲まれそうになるが、ここから木村のサービスエースや、長岡の効果的なスパイクで追い上げると、13-16からは島村春世のサービスエースなどで5連続得点と逆転。その後は粘るタイを振り切り25-21で先取した。
第2セット、第1セットに続き序盤はタイにペースを握られる。5-8でテクニカルタイムアウトを終えると、苦しいところでまたも木村、長岡が得点を決めタイに食らいつく。終盤まで競り合いが続き、ラリーを最後は長岡が決めリードを守ると、25-22でそのまま押し切った。
第3セット、立ち上がりは島村の移動攻撃や中央からのスパイクが決まり、8-7でテクニカルタイムアウト。中盤は大声援に押され攻勢に出るタイに対し、古賀紗理那がレフトから威力十分のスパイクを見舞い、主導権を渡さない。終盤は相手のミスもあり、最後は古賀の強打が光り、25-22で奪った。
【コメント】
眞鍋政義監督
「昨日はブラジルに悔しい負け方をした。(アウェーの状況で)選手はよく集中して戦ってくれた。勝ててよかった。タイは身長が同じくらいなのでブロックではシャットアウトをしないと、勝利はない。セルビア戦では思うようなバレーができないかもしれないが、勝ちにこだわりたい。ブロックでプレッシャーをかけないと、太刀打ちはできない」
木村沙織選手
「タイでの試合は、バレーボールのファンがすごく多いし、歓声もすごい。ストレートで勝てて、チームとしてはよかった。難しい試合になるとは分かっていたけど、リベロが交代するときに指示を伝えてくれていたので、スムーズにいった。勝つことが大前提なので、結果を出すことができてよかった」
長岡望悠選手
「最初は押される展開が多かった。勝ててよかった。声が聞こえにくかったので、いつも以上に(選手が)近づいて、コミュニケーションを取ることができた。苦しいときのボールを決められるようにしたい。(歓声は)あまり想像していた地鳴りのようなものではなかった」
7月3日 日本×ブラジル 予選ラウンド(グループ1)
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
1敗
1
25
21
17
25
ブラジル
1勝
3
21
25
25
27
【第1セットのスタメン】
【戦評】
-
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FIVBワールドグランプリ2015予選ラウンド第1週タイ大会(プールA)。FIVB世界ランキング4位の日本は、同2位のブラジルと本大会の初戦で対戦した。ブラジル相手には主要国際大会において、FIVBワールドカップ2011以降、勝利がない日本。6月には敵地で親善試合を行い、胸を借りてきた。第1セットは25-21で先取したが、第2セット以降は日本のスパイクがブロックに捕まる場面が目立ち、1セットも奪えずセットカウント1-3で初戦黒星となった。次戦は7月4日(現地時間)16時30分より、地元・タイと本大会2戦目を戦う。
第1セット、立ち上がりから一進一退の攻防が続いた。8-7で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えると、そこからキャプテン・木村沙織の連続得点で勢いに乗った。その後も流れを渡さず試合を進め、終盤には島村春世のサービスエースもあり、25-21で第1セットを先取し、幸先よいスタートを切った。
第2セット、序盤からブラジルにリードを許し、6-8で1回目のテクニカルタイムアウト。石井優希のレフトからの一打などで反撃を試みたが、ブラジルのブロックに手を焼き21-25で第2セットを失った。
第3セット、第2セットの途中から起用した古賀紗理那をスタートから起用。序盤から古賀にトスが集まり、19歳で迎えた初のワールドグランプリ出場ながら、堂々とした腕の振りで得点をマークした。しかし相手の強打に押され6-12と差を広げられると、セッター・宮下遥がコートに。流れを変えたい日本だったがペースを奪えず、最後は相手スパイクをブロックできず17-25で第3セットを落とした。
第4セット、序盤は4-4とお互いに譲らない展開。ここから古賀がレフトからの威力ある一打、ブロックにバックアタックと得点を重ね、8-6で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。その後も長岡望悠の巧みなフェイントなどでリードしたまま中盤を迎えたが、相手の中央からのクイックに苦しみ点差を詰められた。16-14からはブロックに捕まり5連続失点を喫したが、17-23と土俵際に追い詰められたところで日本のブロックが機能。6連続得点で追い付くとデュースに突入した。しかし最後も相手のクイックとサイドからの攻撃に対応できず、25-27で競り負け第4セットを落とした。
【コメント】
眞鍋政義監督
「(ワールド)グランプリの初戦で、ブラジルのブロックに17得点を許した。その差が大きい。日本のブロックは上から打たれているものは少なかったので、もう少し強化したい。古賀(紗理那選手)はサイド(ウィングスパイカー)の選手では1番よかったのではないか。パスもアタックもよかった。(日本はスパイクを)空いているスペースに打たなくてはいけない」
キャプテン・木村沙織選手
「スタートはよかったが、自分たちの失点からリズムを(ブラジルに)渡してしまい残念。最後に取り切れなかったのがもったいなかった。コートに出た選手が課題を持ってプレーすること。タイ戦はアウェーの雰囲気の中行われるので、反省して同じようなミスをしないようにしないといけない」
古賀紗理那選手
「負けてしまい悔しい。ミスが多かったので修正し、もっと丁寧につないでいけたらいい。緊張していたが、チームが負けていたので点数を取って勝とうと思った。周りの人たちがカバーに入ってくれて、思い切り打つことができた。ブラジルが相手だったが、高さ負けはしていない。1つ1つ丁寧にやっていけば勝てると思う」
チーム | セットカウント | 第1セット | 第2セット | 第3セット | 第4セット | 第5セット |
---|---|---|---|---|---|---|
日本 1勝1敗 |
3 | 25 | 25 | 25 | – | – |
タイ 1勝1敗 |
0 | 21 | 22 | 22 | – | – |
【第1セットのスタメン】
【戦評】
FIVBワールドグランプリ2015予選ラウンド第1週タイ大会(プールA)。FIVB世界ランキング4位の日本は、同12位の地元タイと対戦した。7000人の観客が集まり、タイが好機を迎えるたびに耳をつんざく様な大歓声が上がるアウェーの雰囲気。コート内に指示も届きにくい状況で試合開始。日本は第1セット、序盤はリードを奪われたが、木村沙織、長岡望悠のアタッカー陣が得点を決め盛り返し、25-21で先手を取る。ブロックに、サイドからの攻撃とバランスよく得点を重ね第2セット、第3セットも連取し、今大会初勝利を挙げた。
第1セット、4-8で1回目のテクニカルタイムアウトを迎える。会場の雰囲気に飲まれそうになるが、ここから木村のサービスエースや、長岡の効果的なスパイクで追い上げると、13-16からは島村春世のサービスエースなどで5連続得点と逆転。その後は粘るタイを振り切り25-21で先取した。
第2セット、第1セットに続き序盤はタイにペースを握られる。5-8でテクニカルタイムアウトを終えると、苦しいところでまたも木村、長岡が得点を決めタイに食らいつく。終盤まで競り合いが続き、ラリーを最後は長岡が決めリードを守ると、25-22でそのまま押し切った。
第3セット、立ち上がりは島村の移動攻撃や中央からのスパイクが決まり、8-7でテクニカルタイムアウト。中盤は大声援に押され攻勢に出るタイに対し、古賀紗理那がレフトから威力十分のスパイクを見舞い、主導権を渡さない。終盤は相手のミスもあり、最後は古賀の強打が光り、25-22で奪った。
【コメント】
眞鍋政義監督
「昨日はブラジルに悔しい負け方をした。(アウェーの状況で)選手はよく集中して戦ってくれた。勝ててよかった。タイは身長が同じくらいなのでブロックではシャットアウトをしないと、勝利はない。セルビア戦では思うようなバレーができないかもしれないが、勝ちにこだわりたい。ブロックでプレッシャーをかけないと、太刀打ちはできない」
木村沙織選手
「タイでの試合は、バレーボールのファンがすごく多いし、歓声もすごい。ストレートで勝てて、チームとしてはよかった。難しい試合になるとは分かっていたけど、リベロが交代するときに指示を伝えてくれていたので、スムーズにいった。勝つことが大前提なので、結果を出すことができてよかった」
長岡望悠選手
「最初は押される展開が多かった。勝ててよかった。声が聞こえにくかったので、いつも以上に(選手が)近づいて、コミュニケーションを取ることができた。苦しいときのボールを決められるようにしたい。(歓声は)あまり想像していた地鳴りのようなものではなかった」
チーム | セットカウント | 第1セット | 第2セット | 第3セット | 第4セット | 第5セット |
---|---|---|---|---|---|---|
日本 1敗 |
1 | 25 | 21 | 17 | 25 | |
ブラジル 1勝 |
3 | 21 | 25 | 25 | 27 |
【第1セットのスタメン】
【戦評】
FIVBワールドグランプリ2015予選ラウンド第1週タイ大会(プールA)。FIVB世界ランキング4位の日本は、同2位のブラジルと本大会の初戦で対戦した。ブラジル相手には主要国際大会において、FIVBワールドカップ2011以降、勝利がない日本。6月には敵地で親善試合を行い、胸を借りてきた。第1セットは25-21で先取したが、第2セット以降は日本のスパイクがブロックに捕まる場面が目立ち、1セットも奪えずセットカウント1-3で初戦黒星となった。次戦は7月4日(現地時間)16時30分より、地元・タイと本大会2戦目を戦う。
第1セット、立ち上がりから一進一退の攻防が続いた。8-7で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えると、そこからキャプテン・木村沙織の連続得点で勢いに乗った。その後も流れを渡さず試合を進め、終盤には島村春世のサービスエースもあり、25-21で第1セットを先取し、幸先よいスタートを切った。
第2セット、序盤からブラジルにリードを許し、6-8で1回目のテクニカルタイムアウト。石井優希のレフトからの一打などで反撃を試みたが、ブラジルのブロックに手を焼き21-25で第2セットを失った。
第3セット、第2セットの途中から起用した古賀紗理那をスタートから起用。序盤から古賀にトスが集まり、19歳で迎えた初のワールドグランプリ出場ながら、堂々とした腕の振りで得点をマークした。しかし相手の強打に押され6-12と差を広げられると、セッター・宮下遥がコートに。流れを変えたい日本だったがペースを奪えず、最後は相手スパイクをブロックできず17-25で第3セットを落とした。
第4セット、序盤は4-4とお互いに譲らない展開。ここから古賀がレフトからの威力ある一打、ブロックにバックアタックと得点を重ね、8-6で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。その後も長岡望悠の巧みなフェイントなどでリードしたまま中盤を迎えたが、相手の中央からのクイックに苦しみ点差を詰められた。16-14からはブロックに捕まり5連続失点を喫したが、17-23と土俵際に追い詰められたところで日本のブロックが機能。6連続得点で追い付くとデュースに突入した。しかし最後も相手のクイックとサイドからの攻撃に対応できず、25-27で競り負け第4セットを落とした。
【コメント】
眞鍋政義監督
「(ワールド)グランプリの初戦で、ブラジルのブロックに17得点を許した。その差が大きい。日本のブロックは上から打たれているものは少なかったので、もう少し強化したい。古賀(紗理那選手)はサイド(ウィングスパイカー)の選手では1番よかったのではないか。パスもアタックもよかった。(日本はスパイクを)空いているスペースに打たなくてはいけない」
キャプテン・木村沙織選手
「スタートはよかったが、自分たちの失点からリズムを(ブラジルに)渡してしまい残念。最後に取り切れなかったのがもったいなかった。コートに出た選手が課題を持ってプレーすること。タイ戦はアウェーの雰囲気の中行われるので、反省して同じようなミスをしないようにしないといけない」
古賀紗理那選手
「負けてしまい悔しい。ミスが多かったので修正し、もっと丁寧につないでいけたらいい。緊張していたが、チームが負けていたので点数を取って勝とうと思った。周りの人たちがカバーに入ってくれて、思い切り打つことができた。ブラジルが相手だったが、高さ負けはしていない。1つ1つ丁寧にやっていけば勝てると思う」