第10回アジアユース男子選手権大会(U-18)

RESULTS

試合結果

最終順位

  1. イラン
  2. 日本
  3. 中国
  4. チャイニーズタイペイ
  5. スリランカ
  6. 韓国
  7. インド
  8. オーストラリア
  1. カザフスタン
  2. バーレーン
  3. サウジアラビア
  4. トルクメニスタン
  5. ホンコンチャイナ
  6. モルディブ
  7. カタール

個人賞

ベストリベロ賞 堀江友裕

日本の試合結果

9月13日 日本×イラン 決勝戦
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
0 11 22 23
イラン
3 25 25 25

【第1セットのスタメン】

【戦評】

第10回アジアユース男子バレーボール選手権大会(U-18)、決勝戦。日本は順位決定予備戦(1-8位)F組で対戦し、敗れたイランと優勝をかけて再び対戦した。第1セットを落とした日本は、第2、3セットを接戦に持ち込んだものの、セットカウント0-3のストレートでイランに敗れ、本大会を準優勝で終えた。

第1セット、イランの特徴でもあるサーブ力と、高さを生かしたブロックを攻略できるかが勝敗を分ける鍵となったが、日本はそのサーブに苦戦すると、自らのミスで大量リードを奪われる展開となり、11-25で第1セットを落とした。

第2セット、徐々にイランのサーブに慣れてきた日本だったが、攻撃が高さのあるブロックに捕まった。序盤は競り合う展開となったが、最後はイランのブロックに押さえ込まれ、22-25で第2セットを失った。

第3セット、セット始めより仲本賢優に代えてセッター・井口直紀を投入すると、イランのミスを誘い、8-4で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。その後も拾ってつなぐ日本のバレーを展開。それが功を奏して22-20と日本のリードのまま終盤を迎えた。しかし、ここから猛攻をしかけるイランにブロックポイントとサービスエースを連続して決められた日本。23-25で第3セットを落とし、セットカウント0-3のストレートでイランに敗れた。

この結果、日本は第2回大会(1999年)、第7回大会(2008年大会)に次いで、3大会ぶり3回目となる銀メダルを獲得した。

【個人賞】

ベストリベロ賞:堀江友裕選手

9月12日 日本×チャイニーズタイペイ セミファイナルラウンド(1-4位)
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
3 25 25 25
チャイニーズタイペイ
0 17 20 20

【第1セットのスタメン】

【戦評】

第10回アジアユース男子バレーボール選手権大会(U-18)、セミファイナルラウンド(1-4位)。日本はクウォーターファイナルラウンドでインドを下したチャイニーズタイペイを対戦した。堅実なレシーブと緻密なコンビプレーで試合巧者振りを発揮した日本がストレートで勝利した。次戦は9月13日(現地時間)16時より、ファイナルラウンド(決勝戦)でアジアナンバーワンの座を懸けてイランと戦う。

第1セット、出足の競り合いの中で、ポイントゲッターの近江芳樹が足の違和感を訴え、急遽セッターの井口直紀と交代したことでチームに一体感が生まれた日本。堅実な試合展開で着実に得点を重ねて、25-17と第1セットを取る。

第2セット、前セットに引き続きセッターに井口を起用。ローテションを三つ回してスタートした日本は、相変わらずミスの目立つチャイニーズタイペイに対して、序盤から着実に得点を重ね16-13で2回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。仲本賢優、斎藤総人、金子聖輝らのサービスエースで チャイニーズタイペイを突き放すと、25-20で第2セットを連取した。

第3セット、序盤は接戦となったが、1回目のテクニカルイムアウトを挟み5連続得点を奪い11-6で中盤に突入。後のないチャイニーズタイペイも徐々に点差を詰めて、19-18と僅差に詰め寄られたが、相手のミスによる得点などで25-20と第3セットを押し切った。

9月11日 日本×スリランカ クウォーターファイナルラウンド(1-8位)
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
3 25 25 25
スリランカ
0 10 14 13

【第1セットのスタメン】

【戦評】

第10回アジアユース男子バレーボール選手権大会(U-18)、クウォーターファイナルラウンド(1-8位)。順位決定予備戦F組を2位で通過した日本は、同E組3位で開催国のスリランカと対戦した。小柄ながらジャンプ力を生かしたスパイクとコンビネーションバレーを展開するスリランカを圧倒した日本。セットカウント3-0のストレートでスリランカに勝利し、2015年に開催される「第14回世界ユース男子バレーボール選手権大会(U-19)」(開催国、期間未定)の出場権を獲得した。次戦は9月12日(現地時間)18時より、セミファイナルラウンド(1-4位)でチャイニーズタイペイと決勝戦進出をかけて戦う。

第1セット、序盤からミスの目立つスリランカに対して果敢に攻撃を仕掛けた日本は1回目テクニカルタイムアウトを8-3で迎えると、中盤は連続得点が続き、16-5。その後もチーム全員の活躍で25-10とし、第1セットを先取した。

第2セット、攻撃の手を緩めない日本は、このセットも攻めのバレーボールを展開。中盤、スリランカに立て続けにミスが出て、流れは一気に日本に傾いた。その後も危なげない試合運びを展開した日本が25-14で第2セットを取った。

第3セット、立ち上がりより小山貴稀に代えて森陽希を起用。勢いに乗る日本は、8-4で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えると、ミドルブロッカーの佐藤謙次を中西雅暉に代えて、攻撃に変化をつけた。スリランカに反撃の機会を与えない日本は、16-8とすると仲本賢優に代えて牧山祐介をコートに送り出した。その後も試合を優位に進めると、森、中西の活躍で25-13。第3セットも日本が奪い、セットカウント3-0のストレートで勝利した。

スリランカに勝利しセミファイナルラウンド(1-4位)進出を決めた日本は、本大会の最終成績上位4位以内に入ることが確定し、「第14回世界ユース男子バレーボール選手権大会(U-19)」の出場権を獲得した。なお、残りの3枠はチャイニーズタイペイ、イラン、中国がそれぞれ獲得した。

9月10日 日本×イラン 順位決定予備戦(1-8位)
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
2勝1敗
0 19 16 17
イラン
3勝
3 25 25 25

【第1セットのスタメン】

【戦評】

第10回アジアユース男子バレーボール選手権大会(U-18)、順位決定予備戦(1-8位)F組の日本はイラン(1次リーグ戦B組1位)と対戦した。イランのサーブとブロックに苦戦した日本は、試合の主導権を奪えないままセットカウント0-3のストレートで敗れた。次戦は9月11日(現地時間)18時より、順位決定予備戦(1-8位)E組を3位で通過した開催国・スリランカとクウォーターファイナルラウンド(1-8位)で対戦する。

第1セット、序盤はイランにミスが多く出て、一進一退の攻防となった。中盤までは佐藤謙次、小山貴稀のクイックや近江芳樹、仲本賢優のスパイクなどで応戦したが、イランのサーブにレシーブを崩されると、単調な攻撃がブロックにかかり連続失点。16-22と点差を広げられた。日本は仲本に代えてセッター・井口直紀を投入。ここまでトスを上げていた金子聖輝を攻撃に加えて反撃を試みたが、19-25で第1セットを落とした。

第2セット、立ち上がりより井口をセッターとして起用し、金子をウィングスパイカーに入れて臨んだ。序盤は近江がスパイク、ブロックに活躍し13-13としたが、イランに2本のサービスエースとブロックなどを決められ、8連続失点を喫した。14-21となったところでセッターを井口から牧山祐介に代えるも、最後はイランのサービスエースが決まり、16-25で第2セットを失った。

第3セット、後がない日本は井口に代えて牧山を立ち上がりより起用。序盤からイランの好サーブとブロックに苦戦し防戦一方の日本は、5-11とリードされたところでミドルブロッカーの小山に替えて森陽希を投入。しかし、イランに傾いた流れを変えることができず、連続失点から11-20とリードを広げられた。最後はイランのスパイクが決まり17-25。日本は第3セットを失い、セットカウント0-3のストレートでイラン敗れた。

日本は順位決定予備戦(1-8位)F組2位でクウォーターファイナルラウンド(1-8位)に進んだ。同ラウンドでスリランカに勝利すれば、来年2015年に開催される「第14回世界ユース男子バレーボール選手権大会(U-19)」の出場権獲得となる。

【第10回アジアユース男子バレーボール選手権大会(U-18) 順位決定予備戦(1-8位) 最終順位表】

【E組】
1位:チャイニーズタイペイ(3勝0敗)
2位:中国(2勝1敗)
3位:スリランカ(1勝2敗)
4位:オーストラリア(0勝3敗)

【F組】
1位:イラン(3勝0敗)
2位:日本(2勝1敗)
3位:韓国(1勝2敗)
4位:インド(0勝3敗)

9月9日 日本×インド 順位決定予備戦(1-8位)
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
2勝
3 26 25 25 25
インド
2敗
1 28 22 20 17

【第1セットのスタメン】

【戦評】

第10回アジアユース男子バレーボール選手権大会(U-18)順位決定予備戦(1-8位)F組第1戦。1次リーグ戦(D組)を2戦2勝の1位で通過した日本は、同B組2位のインドと対戦した。2メートルを超える大型ミドルブロッカーを中心とした高いブロックが特徴のインドに対し、第1セットこそデュースの末に失ったが、セットカウント3-1で勝利。順位決定予備戦(1-8位)F組を2勝とした(※)。次戦は9月10日(現地時間)18時より、イラン(1次リーグ戦B組1位)と対戦する。

第1セット、序盤に相手を過剰に意識した日本はミスを連発。1-5とインドにリードを許す展開となった。その後、相手のミスをきっかけに調子を取り戻した日本。近江芳樹を中心とした攻撃が徐々に機能し始め点差を詰めると、近江のブロックで16-15と逆転し、2回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。終盤までリードを保った日本だったが、インドに要所でブロックを決められデュースにもつれ込むと、26-28で第1セットを落とした。

第2セット、この試合好調の近江のスパイクと佐藤謙次のクイックが随所に決まり、徐々にリードを広げた日本。さらに仲本賢優のスパイクとサービスエースで16-12とインドを引き離した。終盤、小山貴稀のブロックが決まり18-14としたが、インドのブロックと強烈なスパイクで22-21まで詰め寄られた。しかし、レシーブ力に勝る日本。好レシーブで繋いだボールを斎藤総人が決め、25-22でインドを振り切り、第2セットを取り返した。

第3セット、小山、近江のブロックが決まり8-6とリードを奪った日本。ミスが続くインドに対して、仲本の連続スパイク、小山、佐藤、斎藤を巧みに操る金子聖輝のトスが冴え、21-16までリードを広げた。しかし、このセットもインドに高いブロックで得点を許すと、21-19と2点差まで詰め寄られたが、インドに連続ミスが出て24-20とセットポイントを握った。最後は金子がスパイクを決めて、25-20で第3セットを奪った。

第4セット、序盤は一進一退の展開となったが、9-9の場面で小山のブロックが決まると、佐藤のサービスエース、仲本のスパイクなどで得点し、16-10と一気にインドを引き離した。その後も集中力を絶やさずリードを保った日本。最後は小山に代わって入った森陽希のクイックが決まり、25-17で第4セットを日本が奪った。

※順位決定予備戦では1次リーグ戦で同組だった韓国との対戦はないが、1次リーグ戦での対戦成績(セットカウント3-2のフルセットで日本が勝利)が持ち越されるため、日本の成績は2勝となる。

9月7日 日本×韓国 1次リーグ戦
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
2勝
3 25 25 20 21 15
韓国
1勝1敗
2 23 19 25 25 13

【第1セットのスタメン】

【戦評】

第10回アジアユース男子バレーボール選手権大会(U-18)1次リーグ戦(D組)第2戦。初戦でトルクメニスタンに勝利して波に乗る日本は韓国と対戦した。日本は高いディフェンス力で粘る韓国にセットカウント3-2のフルセットで勝利した。次戦は9月9日(現地時間)20時より、1次リーグ戦B組2位のチームと順位決定予備戦(F組)で対戦する。

第1セット、トルクメニスタン戦と同様に、立ち上がりに硬さが見られた日本は、5-8と韓国にリードされて1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。その後、金子のサーブから連続得点を奪うと、9-9の同点に追い付いた。韓国に再びリードされる場面もあったが、佐藤謙次、金子聖輝のブロックで終盤に逆転。第1セットを25-23で先取した。

第2セット、序盤から近江芳樹のスパイクでリードを奪った日本。韓国に主導権を渡すことなく試合を進め、25-19で2セットを連取した。

第3セット、第4セットは韓国の緩急をつけたサーブとディフェンス苦戦した日本。相手に傾いた流れを引き寄せることができず、20-25で第3セット、21-25で第4セットを奪われ、勝負の結末はフルセットにもつれ込んだ。

第5セット、ここまでセッターとしてプレーしていた金子をウィングスパイカーで起用。セッターには井口直紀が投入された。その起用に井口が速いコンビネーションバレーで応え、サイドアウトを奪い合う試合展開となった。一時は韓国に2点差まで引き離されながらも粘り強く拾った日本。終盤で12-12の同点に追い付くと、最後は斎藤総人のサービスエースが決まり、15-13で第5セットを奪取した。

この結果、セットカウント3-2のフルセットで韓国に勝利した日本。1次リーグ戦を2戦2勝の首位で通過した。順位決定予備戦で日本はF組に入るが、対戦チームは8日に行われる1次リーグ戦最終日の他組の試合結果を受けて決定する。

【第10回アジアユース男子バレーボール選手権大会(U-18) 1次リーグ戦 最終順位表】

【A組】
1位: スリランカ(3勝0敗)
2位: オーストラリア(2勝1敗)
3位: サウジアラビア(1勝2敗)br />4位: カザフスタン(0勝3敗)

【B組】
1位: イラン(3勝0敗)
2位: インド(2勝1敗)
3位: バーレーン(1勝2敗)
4位: カタール(0勝3敗)

【C組】
1位: チャイニーズタイペイ(3勝0敗)
2位: 中国(2勝1敗)
3位: ホンコンチャイナ(1勝2敗)
4位: モルディブ(0勝3敗)

【D組】
1位: 日本(2勝0敗)
2位: 韓国(1勝1敗)
3位: トルクメニスタン(0勝2敗)

9月6日 日本×トルクメニスタン 1次リーグ戦
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
1勝
3 25 25 25
トルクメニスタン
2敗
0 18 10 17

【第1セットのスタメン】

【戦評】

第10回アジアユース男子バレーボール選手権大会は9月6日(土)、1次リーグ戦D組、第1戦を行い、高校2、3年生を中心に編成したチームで臨む日本ユースチームは、初戦を韓国に落としたトルクメニスタンと対戦。日本は、出場した選手全員が活躍し、高いブロックを要するトルクメニスタンにセットカウント3-0で勝利。初戦を白星スタートで飾った。次戦は9月7日(現地時間)18時より韓国と対戦する。

第1セット、立ち上がりは硬さが見られサーブミス・コンビミスを出した日本。5-8とリードされ、1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。テクニカルタイムアウト後も悪い流れは続き、日本は9-13となったところで1回目のタイムアウトを要求。11-16とリードされた場面で、近江芳樹のサーブで相手を崩し、8連続得点を奪い19-16と逆転に成功。最後は相手のミスが重なり、25-18で第1セット先取した。

第2セット、セッターを金子聖輝から牧山祐介に変えてスタート。その牧山が起用に応え、多彩なコンビネーションで斎藤総人、途中出場の森陽希・中西雅暉が着実に得点を重ね、25-10で第2セットも連取した。

第3セット、第2セットに引き続きセッターは牧山、佐藤謙次をオポジット(セッター対角)のポジションで起用した。互いに点数を取り合う展開をなった序盤。中盤に小山貴稀のサーブで連続得点をし、さらには佐藤のスパイクでブロックの良いトルクメニスタン相手に得点を重ね、主導権を握った日本は、25-17で第3セットを奪った。