2014アジアクラブ女子選手権大会

RESULTS

試合結果

最終順位

  1. 日本
  2. 中国
  3. カザフスタン
  4. チャイニーズタイペイ
  5. タイ
  1. ベトナム
  2. イラン
  3. フィリピン
  4. インド
  5. シンガポール

個人賞

ウィングスパイカー賞第1位 石井優希選手
ベストセッター賞 古藤千鶴選手
ミドルブロッカー賞第1位 平井香菜子選手
MVP 長岡望悠選手

日本の試合結果

4月25日 日本×中国 決勝戦
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
3 25 25 25
中国
0 19 16 19

【第1セットのスタメン】

【戦評】

2014年アジアクラブ女子選手権大会、日本(久光製薬スプリングス)は決勝戦で中国(Bohai Bank Tianjin)と対戦した。ここまで全試合無敗の中国に対し、粘りを見せた日本がストレートで勝利し、2002年の第4回大会以来、12年ぶり2回目の優勝を果たした。

高さとスピードがある中国に対し、粘りから次のプレーにつなぎ、いかに攻撃に切り返すことができるかが勝敗を分ける鍵となった。

第1セット、高さのある相手ブロッカーを、石井優希と長岡望悠がスピードと技で振り切り、ポイントを重ねた。岩坂名奈と平井香菜子のブロックも光り、ブロックポイントを7点挙げる活躍を見せた。リードを保った日本が第1セットを25-19で先取した。

第2セット、古藤千鶴がサービスエースを決め、いいスタートを切ると、ここから着実にポイントを重ねた。また、筒井さやかと新鍋理沙が好レシーブでチームを支えた。相手のブロックにシャットアウトされる場面も多々もあったが、攻撃陣が常に攻め続けたことでスパイクが決まり、相手を突き放すことが出来た。第2セットは25-16で日本が奪い、優勝に王手をかけた。

第3セット、中国が巻き返しを見せ、序盤にリードを許した日本。しかし、新鍋が2連続サービスエースでチームに流れを呼び込むと、石井、長岡、新鍋が得点を奪い逆転に成功、徐々に点差を広げた。中盤、途中出場の石田瑞穂が20点目以降の得点に大きく貢献。石田は得点でチームを勝利へ導いたことはもちろん、キャプテンとしてチームを最後まで支えた。最後は、今大会途中出場が多い中、コートに入ると必ずポイントを取った野本梨佳の強烈なスパイクが決まり、25-19で第3セットを奪取した。

この結果、ストレートで中国に勝利した日本。予選リーグ戦から全試合ストレート勝ちでの優勝となった。中国との決勝戦は、世界の高さやスピードなどを感じた試合となった。しかし、その中でも日本の粘り強さや精神面の強さで勝利を手にすることができた。

写真提供:久光製薬スプリングス

【コメント】

「応援してくださった方々への、感謝の思いしか言葉に出来ない。ご声援本当に有難うございました。昨年(2013年)夏のチーム始動から『アジア1』という目標を掲げていた。日本国内での試合を戦っていく中で、勝っても反省し、納得のいくプレーを磨いてきた。長い道のりではあったが、(目標を)掲げたからには達成しなければならないと、この大会で勝ち続けるたびに感じていた。この『アジア1』は、日本の方々や海外からチームを応援してくださる方々のお陰で勝ち取ることが出来たもの。世界(FIVB世界クラブ女子選手権大会2014)への切符を掴んだので、チーム力・個々の力をさらに磨いていきたい。これまで支えてくださった皆様、本当にありがとうございました」

4月24日 日本×カザフスタン セミファイナル(1-4位)
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
3 25 25 25
カザフスタン
0 22 14 14

【第1セットのスタメン】

【戦評】

2014年アジアクラブ女子選手権大会、日本(久光製薬スプリングス)はセミファイナル(1-4位)でカザフスタン(Zhetyssu)と対戦した。第1セットこそ接戦に持ち込まれたが、長岡望悠の活躍などで応戦し、ストレートでカザフスタンを破った。次戦は4月25日(現地時間)16時より、中国(Bohai Bank Tianjin)と優勝をかけて戦う。

これまで対戦したチームより高さのあるカザフスタンと対戦するにあたり、ブロックの高さやスパイクの打点の高さを考慮してサーブで攻めることや、相手の粘りに強さに負けないということを確認して試合に臨んだ。

第1セット、相手のレシーブの粘りや、高さのあるスパイクにポイントを奪われ、幾度もリードを許した日本。しかし、長岡を中心にスパイクを決めてポイントを取り返した。さらに岩坂名奈のサーブも決まり、25-22で第1セットを先取した。

第2セット、このセットも長岡のスパイクがチームに流れを呼び込んだ。中盤まで長岡のスパイクで得点を重ねると、終盤は平井香菜子と新鍋理沙が相手の打点の高いスパイクを封じることに成功。25-14で日本が2セットを連取した。

第3セット、勢いに乗る長岡の得点でリードを広げた日本。長岡がスパイクを決めるたびに会場が沸き、良い雰囲気で試合を展開することが出来た。また、ブロックでカザフスタンの攻撃を封じた日本。チーム屈指の高さを誇る岩坂が終盤に3点のブロックポイントを挙げる活躍を見せた。最後は途中出場のキャプテン・石田瑞穂がサーブで得点。25-14でこのセットを奪った。

高さのあるチームに対し、リベロ・筒井さやかを中心に後方から守備を固め、攻撃陣がしっかりと決めた。また、相手の攻撃に対して2枚のブロックで対応することが出来た。決勝戦では、日本と同じくこれまで負けなしの中国と優勝をかけて対戦する。

写真提供:久光製薬スプリングス

【コメント】

中田久美監督
「海外のファンをはじめ、多くの方々に毎試合応援していただき、感謝の思いでいっぱい。今日のカザフスタンとの試合は、高さのあるチームではあったが、自分たちのペースで試合を運ぶことが出来た。ブロックでしっかりと対応し、レシーブも食らいつき、必死に上げつなぐ姿が印象に残った。明日(4月25日)はいよいよ決勝となる。高さ、そしてスピードのあるチームではあるが、日本の粘りでしっかりと対応し、必ず勝ちにいく」

4月23日 日本×フィリピン クウォーターファイナル
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
3 25 25 25
フィリピン
0 7 13 12

【第1セットのスタメン】

【戦評】

2014年アジアクラブ女子選手権大会、日本(久光製薬スプリングス)のクウォーターファイナルの対戦相手は、予選リーグ戦B組を4位で通過したフィリピン(PLDT)。予選リーグ戦の全試合をストレートで勝利している日本は、この試合でもフィリピンを相手に終始主導権を握り、ストレートで勝利した。次戦は4月24日(現地時間)16時よりカザフスタン(Zhetyssu)とセミファイナル(1-4位)を戦う。

第1セットは、今シーズン、サービスエースによる得点が多い岩坂名奈のサーブが走り、大きくリードを奪った。序盤からフィリピンをサーブで崩し、攻撃を封じることに成功。勢いに乗った日本は強弱のあるスパイクやフェイントで得点を重ね、25-7で第1セットを奪った。

第2セット、新鍋理沙に代わり石田瑞穂、平井香菜子に代え水田祐未を投入。このセットも日本はリードを保ち続け、25-13で2セットを連取した。

第3セット、序盤から水田や石田、野本梨佳のスパイクで得点を重ねた日本。その後もフィリピンを寄せ付けることなく、25-12で第3セットを奪った。

この結果、ストレートでフィリピンに勝利した日本。セミファイナル(1-4位)では、予選リーグ戦B組を2位で通過し、クウォーターファイナルでベトナム(Thong Tin Lienvietpostbank)に勝利したカザフスタンと、決勝戦進出をかけて戦う。

写真提供:久光製薬スプリングス

【コメント】

中田久美監督
「海外での試合にも関わらず、本日も私たち久光製薬スプリングスに熱いご声援をいただき、心より感謝している。トーナメント戦が始まり、負けられない戦いが続くが、選手たちはそのプレッシャーを跳ね除け、力強く戦ってくれた。一戦必勝で、目の前の試合をチーム一丸となり全力で戦っていきたい」

4月21日 日本×タイ 予選リーグ戦
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
3勝
3 25 25 25
タイ
1勝2敗
0 18 18 21

【第1セットのスタメン】

【戦評】

2014年アジアクラブ女子選手権大会、予選リーグ戦第3戦で日本(久光製薬スプリングス)はタイ(Nakhonratchasima)と対戦した。会場はタイのサポーターに埋め尽くされ完全にアウェイの雰囲気だったが、普段通りのプレーを見せた日本はストレートでタイに勝利した。次戦は4月23日(現地時間)12時より予選リーグ戦B組を4位で通過したフィリピンとクウォーターファイナルを戦う。

第1セット、立ち上がりから互いに点を取り合う展開となった。日本はミスもあり苦戦したが、長岡望悠と石井優希の強弱のある巧みなスパイクでリードを広げた。終盤、キャプテン・石田瑞穂を投入。最後はその石田がサービスエースで得点。第1セットを25-18で先取した。

第2セット、新鍋理沙と筒井さやかの安定したレシーブから攻撃へ繋ぎ、優位に試合を運んだ。さらに平井香菜子のサービスエースでタイを突き放すと、完全に日本の流れとなった。終盤、途中出場の野本梨佳が2本のスパイクポイントなどで得点。第2セットを25-18で奪い、2セットを連取した。

第3セット、序盤は石井が攻撃の軸となり得点を重ねた。さらに岩坂名奈が変化の鋭いサーブでポイントを奪いリードを保った。後半、途中出場の水田祐未がスピードあるクイックなどで加点すると、第3セットを25-21で取った。

この結果、日本はタイにストレートで勝利、予選リーグ戦を3戦全勝で終えた。

○予選リーグ戦A組 順位表
1位 日本 (勝点9/3勝0敗)
2位 タイ (勝点4/1勝2敗)
3位 ベトナム (勝点3/1勝2敗)
4位 イラン (勝点2/1勝2敗)

写真提供:久光製薬スプリングス

【コメント】

中田久美監督
「今日は現地の日本人の方々にもたくさん足を運んでいただき、地元・タイの大応援に負けない温かいご声援をいただいた。心より感謝している。精度の高いバレーを展開するタイに対して、平井(香菜子選手)・岩坂(名奈選手)のサーブで崩し、ブロックを絞る形に持ち込めたのが良かった。それでもアジアの頂点を目指す上で、もっとプレーの質を高めなくてはと思った。明日の休息日を有効活用し、クウォーターファイナルを力強く戦っていきたい」

4月19日 日本×イラン 予選リーグ戦
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
2勝
3 25 25 25
イラン
2敗
0 13 14 9

【第1セットのスタメン】

【戦評】

2014年アジアクラブ女子選手権大会、予選リーグ戦第2戦で日本(久光製薬スプリングス)はイラン(Martin Varamin)と対戦した。終始相手を圧倒した日本は、ストレートでイランに勝利した。次戦は4月21日(現地時間)18時よりタイ(Nakhonratchasima)と予選リーグ戦最終戦を戦う。

第1セット、前日(18日、ベトナム戦)の勢いそのままにサーブで攻め主導権を握った日本、ミドルブロッカーの岩坂名奈と平井香菜子の高さのあるブロックで相手の攻撃を封じた。軟打の多くなった相手に対し、日本はしっかりとラリーを制し、第1セットを25-13で奪った。

第2セット、序盤、日本はミスが続きイランと競る展開となった。しかし中盤に差し掛かると、このセット始めより起用された水田祐未が速い攻撃で得点を加え、リードを広げた。さらに長岡望悠・石井優希の活躍などでイランを引き離すと、第2セットを25-14で奪い、2セットを連取した。

第3セット、このセットは平井がサーブで大活躍。サービスエースなどで前半に大量リードを奪うことに成功。終盤に水田と途中出場の野本梨佳のスパイクで得点を重ねると、終始安定した試合運びを見せた日本。第3セットを25-9で取った。

この結果、日本はイランにストレートで勝利、予選リーグ戦を2連勝とした。

写真提供:久光製薬スプリングス

【コメント】

中田久美監督
「国内外より多くのご声援ありがとうございました。昨日(18日、ベトナム戦)に引き続き、多くの選手を起用し、国際大会というとても貴重な経験をさせていただいていることに感謝している。プレー面では小さなミスが目立つので、反省し精度の高いバレーを目指していきたい。次戦は地元タイ(Nakhonratchasima)との試合となるが、会場の応援に負けないよう力強い戦いをしていきたい」

4月18日 日本×ベトナム 予選リーグ戦
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
1勝
3 25 25 25
ベトナム
1敗
0 8 14 16

【第1セットのスタメン】

【戦評】

2014アジアクラブ女子選手権大会初戦、予選リーグ戦A組の日本(久光製薬スプリングス)はベトナム(Thong Tin Lienvietpostbank)と初戦を戦った。日本には緊張した面持ちの選手もいたが、試合が始まると普段通りのプレーを見せ、ストレートでベトナムに勝利した。次戦は4月19日(現地時間)18時よりイラン(Martin Varamin)と予選リーグ第2戦を戦う。

第1セット、日本は好調なサーブで流れに乗り、相手に攻撃のリズムを作らせない。また、ミドルブロッカーの平井香菜子が相手の攻撃を封じ得点を重ね、1セット目を25-8で先取した。

第2セット、このセットは立ち上がりより新鍋理沙に代わりキャプテンの石田瑞穂、ミドルブロッカーの平井に代え水田祐未を起用。その石田がサーブやスパイクで活躍、攻撃の軸となりリードを広げた。さらに、途中出場の筒井視穂子もサーブなどで追加点を奪い後半へ。終盤、得点を取れず苦しくなったが、石田のスパイクで最後の1点を取り、このセットを25-14で2セット目を奪った。

第3セット、セット始めより野本梨佳を起用。序盤から互いに1点を奪い合う展開となった。野本、水田の活躍で得点を重ねると、25-16で3セット目を奪った。

この結果、初戦をストレート勝ちで飾った日本、幸先良いスタートを切った。

写真提供:久光製薬スプリングス

【コメント】

中田久美監督
「今大会に出場するに当たり、お力添えをいただいた方々に感謝の思いでいっぱい。国際大会は、国内大会とは雰囲気も違うため心配もあったが、(新鍋理沙選手や岩坂名奈選手など)世界を経験した選手のリードもあり、久光製薬スプリングスのバレーボールが出来た。アジアで1番になることを今季の目標に掲げているので、1戦1戦を精一杯戦い、必ず優勝したい」