国内大会

女子ファイナルはNECレッドロケッツ×久光製薬スプリングス、男子ファイナルは東レアローズ×豊田合成トレフェルサ 2016/17 V・プレミアリーグ

2017.03.13|国内大会

女子ファイナルはNECレッドロケッツ×久光製薬スプリングス、男子ファイナルは東レアローズ×豊田合成トレフェルサ 2016/17 V・プレミアリーグ

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「2016/17 V・プレミアリーグ V・ファイナルステージ ファイナル3」が3月11日(土)、12日(日)に島津アリーナ京都(京都府京都市)にて行われ、女子は久光製薬スプリングス、男子は豊田合成トレフェルサが今週末に東京体育館(東京都渋谷区)にて開催されるファイナルに駒を進めました。

女子ファイナル3では2015/16シーズン優勝の久光製薬スプリングスと同準優勝の日立リヴァーレが対戦しました。キャプテンであり得点源の長岡望悠選手をケガで欠いた久光製薬スプリングスは、セッターに古藤千鶴選手、セッター対角に新鍋理沙選手、野本梨佳選手をレフトに起用して挑みました。対する日立リヴァーレは「昨年の忘れ物を取りに行く」と意気込み十分に、攻撃力や守備力で勝る久光製薬スプリングスに高速バレーと組織力で応戦しました。特に2戦目は、日立リヴァーレの間橋香織選手や栗原恵選手の活躍も要所で光り一進一退の攻防が続きましたが、最後は新鍋選手が意地を見せ、最終セット終盤に6連続得点。そのまま流れに乗った久光製薬スプリングスがファイナル進出を果たし、リーグ連覇へ向けて勢いづきました。

◆久光製薬スプリングス 酒井新悟監督

「先勝して2戦目を迎えたが、日立リヴァーレは技術的な部分で変化をつけてくるだろう思っていたので、コート内外でコミュニケーションを図りながら戦った。気持ちの部分で、前日以上の気持ちを出して臨んだことも勝因だった。楽なセットはなかったが、このメンバーで勝ち切れたことは自信になった」

◆久光製薬スプリングス 石井優希選手

「チームの一体感がすごく出ていた試合だと思う。個々の技術やチームの連係などをもっと確実なものにしていかなければファイナルは厳しい戦いになる。気持ちを切り替えて臨みたい」

◆日立リヴァーレ 松田明彦監督

「攻撃力のある久光製薬スプリングスに対して、初戦の敗戦を生かしメンバーやローテーションを替えて臨んだが、途中リードしている場面で少し気持に余裕が見られる部分があったり、勝ち急いでしまった部分があったりした。残念な結果だが、ここまで応援していただいた方々に感謝している」

この結果、3月17日(金)と18日(土)に行われる女子ファイナルの対戦カードは「NECレッドロケッツ×久光製薬スプリングス」となりました。3月5日(日)に行われたファイナル6最終戦では、ストレートでNECレッドロケッツが勝利しています。しかし、久光製薬スプリングスはファイナル6対戦時とは異なる布陣での戦いが予想されるため、NECレッドロケッツにとって一筋縄ではいかない試合となりそうです。2戦ある中での戦略や精神面のコントロールが、試合の勝敗に大きく関わってくるでしょう。

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一方の男子ファイナル3では、2015/16シーズンチャンピオンの豊田合成トレフェルサとチーム史上初の3強入りを果たしたジェイテクトSTINGSが対戦。11日(土)の初戦をストレートで落とし、「なぜこのような試合になったかわからない」と口を揃えた豊田合成トレフェルサの選手たちでしたが、精神面の改善や戦術の工夫を試み、2戦目では見事に復活を遂げました。対するジェイテクトSTINGSも、マテイ・カジースキ選手や浅野博亮選手、清野真一選手らを軸に得点を重ねましたが、豊田合成トレフェルサのイゴール・オムルチェン選手やミドルブロッカー陣を生かしたパワフルな攻撃に押され、2戦を終えて1勝1敗となりました。その後、初のゴールデンセットが実施され、出だしこそジェイテクトSTINGSがリードを奪いましたが、要所でブレイクポイントを重ねた豊田合成トレフェルサが最後は地力の強さを見せ付けました。

◆豊田合成トレフェルサ クリスティアンソン・アンデッシュ監督

「昨日の敗戦から立て直した選手たちを誇りに思う。内山(正平選手)もすごくいいトス回しをしてくれたし、全てにおいてチームとしていいパフォーマンスができたと言える。ゴールデンセットは大変難しい1セットだったが、非常に集中して戦うことができた。また、長いシーズンをトップで争ってきた2チームがファイナルで戦えることを嬉しく思う」

◆豊田合成トレフェルサ 古賀幸一郎選手

「『難しい状況から這い上がった』という強さをコートの中で表現できたので、大変満足した結果が得られた。初戦で悪い試合をしたあと、24時間をどうすごせば自分たちがよくなるのかを本当に考えた。今日は、選手1人1人がファイターとして『絶対に負けない』という気持ちを出して戦うことができた」

◆ジェイテクトSTINGS 増成一志監督

「体力や気力が必要とされるゴールデンセット方式が採用されて、いい経験をさせてもらった。開幕戦から比べるとメンバーも代わり、選手1人1人の層が厚くなってきているが、2戦目のような豊田合成トレフェルサの力に対してどれだけ選手が戦っていけるかというところで、まだまだ鍛錬していく必要があると感じた」

ファイナル3の結果を受けて3月18日(土)と19日(日)に行われる男子ファイナルの対戦カードは「東レアローズ×豊田合成トレフェルサ」となりました。昨年末に行われた天皇杯の決勝戦と、同じ顔合わせになった男子ファイナル。天皇杯決勝戦の手に汗握る接戦を制した東レアローズが再び豊田合成トレフェルサに勝利し、V・プレミアリーグの頂点に立つのか。それとも1度ゴールデンセット方式を経験した豊田合成トレフェルサが、戦術や精神力で東レアローズを上回るのか。見逃せない頂上決戦となりそうです。

2016年10月にスタートした2016/17シーズンのV・プレミアリーグも、男女ファイナルを残すのみとなりました。シーズンのVリーグチャンピオンが決定するファイナルのチケットは、2月25日(土)より好評発売中です。男女各日とも、試合を間近で観戦できる「アリーナ指定席」はまだ余裕がございます。ぜひファイナルを戦う選手たちへ、会場で熱いご声援をお願いいたします!

◆V・ファイナルステージ ファイナル 日程

日程

試合時間

対戦カード

3月17日(金)

18:38

【女子ファイナル】

NECレッドロケッツ(F6 1位)×久光製薬スプリングス

3月18日(土)

14:08

【男子ファイナル】

東レアローズ(F6 1位)×豊田合成トレフェルサ

18:08

【女子グランドファイナル】

NECレッドロケッツ(F6 1位)×久光製薬スプリングス

3月19日(日)

14:08

【男子グランドファイナル】

東レアローズ(F6 1位)×豊田合成トレフェルサ

F6…ファイナル6の略。

写真提供:Vリーグ機構

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【ファイナル】チケット情報


【ファイナル】イベント情報
(Vリーグ機構ウェブサイト)