「地雷のない土地でボールを手に・カンボジアプロジェクト」 JVAと元メダリストなどが実施
公益財団法人日本バレーボール協会(JVA)は日本スポーツ振興センターからの委託を受け、スポーツ庁のスポーツ・フォー・トゥモロー・プログラム「地雷のない土地でボールを手に・カンボジアプロジェクト」を2月9日から13日まで実施しました。この事業は、主に開発途上国においてさまざまな理由によりスポーツの機会を享受できていない人々に対して、スポーツの機会を提供することを目的としたもので、今回は内戦の影響で今なお200万個とも500万個とも言われる地雷が埋設されているカンボジアのタサエン地区にてバレーボール教室や大会を開きました。
プロジェクトメンバーであるJVA理事でテレビ朝日スポーツコメンテーターの宮嶋泰子氏をはじめ、渡邊孝氏(元カンボジアバレーボール連盟男子バレーボールチーム代表監督)、大谷佐知子氏(バレーボールロサンゼルスオリンピック銅メダリスト)、坂本清美氏(同アトランタオリンピック日本代表)、田中姿子氏(元同全日本女子メンバーで2006年アジア大会ビーチバレーボール銀メダリスト)は、事前に地雷撤去現場を視察した上でイベントを実施。バレーボール教室や大会では、この地域が抱えている辛い過去を忘れるかのようにきいきとアタックを打つ中学生や高校生の姿や、初めて見る真新しいボールを笑顔で追いかける小さな子どもたちの姿が見られました。
<現地関係者からのコメント>:
この地域で10年以上に渡って地雷の除去作業、地域住民の生活支援を行なっている「認定NPO法人国際地雷処理・地域復興支援の会(IMCCD)」高山良二代表からは、「この地域には子どもたちが自由に遊べる場所が少ない。今回の企画はそんな子どもたちにとっても有意義なものでした」との感想が寄せられました。
実施期間:2017年2月9日〜13日
実施場所:カンボジア・バッタンバン州タサエン地区
協同組織:認定NPO法人国際地域地雷処理・地域復興支援の会(IMCCD)
(左から大谷氏、坂本氏、高山氏、渡邊氏、田中氏)