南スーダンへバレーボール1000個寄贈 自衛隊施設部隊有志と南スーダンチームが親善試合
公益財団法人日本バレーボール協会(JVA)は、スポーツ庁の国際協力及び交流を促進するプログラム「スポーツ・フォー・トゥモロー」から移送運賃の提供を受け、南スーダンへバレーボール1000個を送りました。その授与式が3月19日(日)、南スーダンの首都ジュバで開かれ、JVAに代わって紀谷昌彦駐南スーダン日本国大使が、ジョゼフ・ガラン南スーダンバレーボール協会会長代行にボールを寄贈しました。バレーボールに関する支援は2015年から国際協力機構(JICA)と同協会の間で始まり、同協会が進めるバレーボールを通じた民族融和やナショナルチームの結成、強化を目指しています。紀谷大使は、両国間でこのような民間レベルの交流が進んでいることをうれしく思うとスピーチしました。
(自衛隊と南スーダンチームとの親善試合)
授与式には国連平和維持活動(PKO) で派遣中の陸上自衛隊施設部隊隊長や隊員らも出席し、同隊の有志からなるバレーボールチームと、南スーダンバレーボール協会所属のレインボーチームによる親善試合が開催されました。バスケットコートと兼用のコートで熱戦が繰り広げられ、ジョスリン・サムソン南スーダン文化・青年・スポーツ省スポーツ局長、ジュマ・スティーブン同オリンピック委員長も列席。観客らの熱い応援を受けた南スーダンチームが0-2で勝ち、バレーボールを通じた国際交流も実現しました。
南スーダンは2011年の独立後も内戦状態が続いており、外務省によると、同バレーボール協会が所有していた公式球はわずか18個。比較的治安が安定しているとされるジュバにある本部には、男子14、女子8のチームが競技団体として登録され、7人の審判員と11人のコーチがいます。同協会会長は文化・スポーツ・青年大臣により任命され、協会職員はみんな無給のボランティアです。
(現地のバレーボール活動)
写真提供:外務省(上から3枚)