国際大会

決勝戦はワクフバンク(トルコ)×レクソナ(ブラジル) FIVB世界クラブ女子選手権2017神戸大会 サロンパスカップ

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「FIVB世界クラブ女子選手権2017神戸大会 サロンパスカップ」」(以下、女子世界クラブ2017)が5月13日(土)、神戸総合運動公園グリーンアリーナ神戸(兵庫県)で大会4日目を行いました。

この日はセミファイナルラウンドの4試合が行われ、トルコのワクフバンク・イスタンブールとブラジルのレクソナが決勝戦のチケットを勝ち取りました。この2チームは2013年大会の決勝戦でも対戦しており、当時はワクフバンク・イスタンブールが勝利しています。

一方、日本から開催国代表として出場している久光製薬スプリングスはネスレ・オザスコ、アジア代表として出場しているNECレッドロケッツはディナモ・モスクワにともに敗れ、明日7-8位決定戦を戦うことが決まりました。

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◆セミファイナルラウンド(5-8位) ディナモ・モスクワ×NECレッドロケッツ 3-1(25-15、22-25、25-15、25-18)

応援団が駆けつけたNECレッドロケッツは粘り強い攻撃で点数を重ね、第2セットには今大会で初となるセット獲得に至ります。対するディナモ・モスクワはベタニア・デラクルス(ドミニカ共和国)が強烈なサーブとスパイクを発揮し、勝利に貢献しました。

■ディナモ・モスクワ

ユーリー・パンチェンコ 監督

「今大会の目標としていた決勝トーナメントには進出できませんでしたが、今日の試合は全員が参加できる采配で臨みました。NECレッドロケッツの選手は、皆さん身長はそれほど高くないけれど、非常に自信に溢れてプレーしていたと思います。彼女たちにはテクニックがありますし、メンタルも非常に強く、私たちの高いブロックも恐れずに戦っていました。また、頭を使った戦い方をしていたと思います」

■NECレッドロケッツ

山田晃豊監督

「今日は一歩目の質を上げて、よりいい形で攻撃することをテーマにしていました。サーブレシーブで崩されたり、ラリーの中で質が落ちるとブロックに捕まって得点に結びつかなかったりというのはありましたが、意識して遂行できたという部分では成長できた試合だったと思います。高さのあるチームと試合をする上で必要なことだと再認識できました。今日はリザーブの選手もがんばってくれました。チームとして機能できましたし、今までで一番いい試合ができたと思います。残り1戦もまた一番いい試合をしたいと思います」

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◆セミファイナルラウンド(1-4位) ワクフバンク・イスタンブール×エジザジュバシュ・イスンタンブール 3-1(25-20、25-23、23-25、25-22)

ヨーロッパチャンピオンズリーグ王者と前回大会王者による、『イスタンブール・ダービー』は両者ともハイレベルなプレーを披露しました。エジザジュバシュ・イスタンブールはティヤナ・ボシュコビッチ(セルビア)の攻撃力が猛威を奮いますが、ワクフバンク・イスタンブールがブロックと、そして朱婷(中国)やロンネケ・スローティエス(オランダ)の決定的な仕事によって、3−1で勝利しました。

■ワクフバンク・イスタンブール

ジョバンニ・グイデッティ監督

「まずは両チームに祝辞を述べたいと思います。今日は本当に素晴らしい試合をしました。マッシモ(・バルボリーニ監督)のチームはとても素晴らしいチームです。特にブロックに苦労させられました。しかし、だからこそ自分のチームを誇りに思います。チーム全体としても、選手個人としても、何度も難しい局面がありましたが、そこから取り返して逆転しました。とても力強く戦った末の勝利で、とてもうれしく思います」

■エジザジュバシュ・イスタンブール

マッシモ・バルボリーニ監督

「勝ったワフクバンクのチームにおめでとうと言いたいです。今日はタフな試合になり、負けたことにとてもがっかりしています。1セット目を簡単に落としてしまい、そこからなかなか取り返すことができませんでした。ボールが長く続き、3回目のラリーでもなかなか切ることができないこともありました。ワクフバンクとは昨年のマニラでも準決勝で対戦し、今年は負けてしまいましたが、世界で一番強いチームだと思います。まずは明日の試合に向けて準備をして、最後にいい結果を残して帰りたいと思います」

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◆セミファイナルラウンド(1-4位) ボレロ・チューリヒ×レクソナ 1-3(13-25、16-25、25-21、24-26)

開始から優位に試合を進め、2セットを連取したレクソナでしたが、ボレロ・チューリヒのイリーナ・マルコワ(ロシア)が攻守で存在感を放ち、第3セット以降は接戦になります。しかし、高い得点力を誇るガブリエラ・ギマラエス(ブラジル)の活躍もあり、レクソナが決勝戦への切符を手にしました。

■ボレロ・チューリヒ

ゾラン・テルジッチ監督

「レクソナは非常にいいプレーをしたので、勝ちは当然だと思う。いつも同じことが繰り返され、最後のステップで何かを失い、ミスをしてしまう。相手も強いチームなので、セミファイナルで負けること自体が問題ではない。自分たちがいいプレーを出来ないで、ミスをしてしまうことが問題。なぜならプレッシャーを感じる中でプレーすることが出来ていない。時間をかけてこの問題を解決しないといけない。それに対してレクソナはいいプレーをしたので、勝ちに値すると思う」

■レクソナ

ベルナルド・レゼンデ監督

「ボレロのような才能も経験もあるすばらしいチームに勝てて嬉しい。相手を研究してきたことで、効率的にサーブやブロックが出来た。3セット目から相手がメンバーを代えてきて、こちらにプレッシャーをかけられてミスが多く出てしまった。今大会で若手がよく出場して、成長につながることはすごくいいこと。決勝に進めることを光栄に思っている」

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セミファイナルラウンド(5-8位)ネスレ・オザスコ×久光製薬スプリングス 3-0(25-20、25-21、25-21)

第1セット、第2セットは点を取りつ取られつつの攻防が続きましたが、第3セット以降は互いに連続得点が続く展開に。久光製薬スプリングスは野本梨佳や今大会初先発の今村優香が得点しますが、ガブリエラ・デソウザやタンダラ・カイシェタらパワフルなスパイカー陣の決定力の高さが光ったオザスコがストレート勝ちを収めました。

■ネスレ・オザスコ

ルイゾマル・デモウラ監督

「昨日の試合に負けたことは、すごく悲しいし、辛かったのが事実。でもみんなで力を合わせて100%を尽くすしかないと約束して試合に入った。今回は5回目の出場で、これまで4回ともメダルを取っている。今回も少なくともトップ3には入りたかったが、それは出来ずに終わる。でも最後までオザスコやしいバレーをしたいのは変わらない。一度悔しさを忘れて今日の試合にぶつけようと選手に話した。相手は伝統ある強い久光製薬なので、リスペクトして試合をやろうと。彼女たちは最後まで集中して出来たので、今日の試合には満足している」

■久光製薬スプリングス

酒井新悟監督

「昨日の試合で新鍋がケガしてしまったので、石井を新鍋のポジションに移して、今村を石井のポジションに入れた。ある意味ではいい形も出来たが、サイドアウトを取りきれなかった。オザスコはミドルもサイドも打ちきれる選手が多いという印象でどうやってブロックを取れるかということを考えていたが、やってみたら繋いだものの、バックアタックや色々な形でとにかく打ちきられた。素晴らしいと思うし、10番、16番の決定率を下げられなかった。NECも自分たちもシーズンの集大成の試合になる。お互いの持ち味といまのベストを出してしっかり戦えればいい」

◆5月14日(日)の試合

9:30 【5-6位決定戦】 ディナモ・モスクワ×ネスレ・オザスコ

12:00 【3位決定戦】 エジザジュバシュ・イスタンブール×ボレロ・チューリヒ

14:30 【7-8位決定戦】 NECレッドロケッツ×久光製薬スプリングス

19:00 【決勝戦】 ワクフバンク・イスタンブール×レクソナ

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