豊田合成トレフェルサ、順位決定予備戦(1-8位)初戦はチャイニーズタイペイ代表に勝利 2017アジアクラブ男子選手権大会
「2017アジアクラブ男子選手権大会」が7月2日(日)、ベトナムで大会4日目を行いました。1日の休息日を挟んで競技再開となったこの日は順位決定予備戦が行われ、日本代表の豊田合成トレフェルサ(以下、豊田合成)は、チャイニーズタイペイの台中銀行と対戦。セットカウント3-1(25-27、25-19、25-13、25-17)で勝利しました。
この日は会場から100キロ以上離れたハイフォンから、300人を超える豊田合成応援団が会場に駆けつけ、選手に声援を送りました。第1セット、両者譲らぬ競り合いから、台中銀行に16-19とリードを許すと、ここから豊田合成は、イゴール・オムルチェン選手、岡本秀明選手のサーブで台中銀行の守備を崩し、内山正平選手、傳田亮太選手のブロックで23-21と逆転します。しかし台中銀行にセンター攻撃で同点に追い付かれると、デュースの末に25-27で今大会初失セットを喫します。第2セット、一進一退の展開から近裕崇選手のサーブで台中銀行のミスを誘うと、豊田合成が16-13とリード。最後は傳田選手が台中銀行のオポジットをブロックし、25-19で豊田合成がセットを奪い返します。第3セットをスタートダッシュに成功した豊田合成が25-13で取り、勝利に王手をかけると、第4セットは7-6で豊田合成リードの場面に内山選手のサーブで相手の守備を乱し、近選手がブロックを決めます。さらに高松卓矢選手のスパイクなどが決まり18-10と一気に台中銀行を引き離すと、終盤は古賀幸一郎選手を中心とした守備で台中銀行の攻撃を封じ、豊田合成が25-17で第4セットも取りました。
◆トミー・ティリカイネン監督
「最初は台中銀行の選手も戦術も素晴らしく、第1セットを落としてしまったが、豊田合成のサーブがよくなり、我々の本来の力を出して逆転できた。第1セットを落とすのは大変な状況だったが、選手たちには試合前に立てた作戦を遂行しようと伝えた。選手たちは素晴らしい仕事をしてくれたと思う。今日は大変多くのサポーターの方が会場に来てくださった。本当に感謝したい。明日のイラン戦(Bank Sarmayeh)に向けても、しっかり準備したい」
◆近裕崇選手
「台中銀行はファースト・テンポを多用してきたので最初は少し戸惑った。第1セットは相手選手のファースト・テンポを止められなかったことと、(豊田合成のサーブが)イージーサーブになったことで、相手セッターに好きなようにやられてしまった。第2セット以降は少しサーブを強く打ったり、クイックに対するブロックを少し変えたことがいい方向に繋がった。第2セット以降は相手にプレッシャーをかけられたと思う。(4試合を終えたが)まだ疲れはない。ここからが勝負だと思っている。明日のイラン(Bank Sarmayeh)には前回も負けているし、強い相手だが、何とか自分たちのバレーボールをして勝ちたい」
この日行われた順位決定予備戦(1-8位)F組のもう1つの試合では、イランのBank Sarmayehが中国の北京汽車をセットカウント3-1(25-14、19-25、25-18、25-15)で下しました。F組は豊田合成とBank Sarmayehが2勝0敗、北京汽車と台中銀行が0勝2敗となっています。
豊田合成は日本時間7月3日(月)17:00にBank Sarmayehと順位決定予備戦(1-8位)F組1位を懸けて直接対決します。
写真提供: Vリーグ機構