豊田合成トレフェルサ、カザフスタン代表を破り決勝戦進出 2017アジアクラブ男子選手権大会
「2017アジアクラブ男子選手権大会」が7月5日(水)、ベトナムで大会7日目を行いました。日本代表の豊田合成トレフェルサ(以下、豊田合成)は、今大会ここまで無敗のカザフスタン代表・アルタイVCとセミファイナルラウンド(1-4位)で対戦。セットカウント3-0(25-16、25-22、25-22)で勝利し、日本勢として現行方式では2001年大会のサントリーサンバーズ以来となる決勝戦進出を果たしました。
この試合は豊田合成のイゴール・オムルチェン選手が絶好調。第1セット、オムルチェン選手のスパイクとブロックで流れを引き寄せると、高松卓矢選手のスパイク、傳田亮太選手のブロックなどでアルタイVCを引き離し、25-16で豊田合成がセットを取ります。第2セット、オムルチェン選手の強烈なサーブでアルタイVCのサーブレシーブを崩し4-1。さらに山田脩造選手のスパイクなどで9-5とすると、終盤には20-19と1点差まで追い上げられますが、オムルチェン選手のスパイク、近裕崇選手のクイックで25-22と逃げ切ります。第3セット、立ち上がりは豊田合成がリードしたものの、アルタイVCに連続サービスエースなどで5-7と逆転を許します。豊田合成はタイムアウト後、古賀幸一郎選手のレシーブでリズムを作り直し11-10と再度リードを奪うことに成功。その後は山田選手のサービスエースや近選手のブロックで17-13とリードを広げると、終盤に19-18まで追い上げられますが、ボールが集ったオムルチェン選手が確実にスパイクを決めて25-22。決勝戦の切符を勝ち取りました。
◆トミー・ティリカイネン監督
「我々のチームが戦う姿勢を全面に出して戦うことができたこと、そしてオムルチェン選手の素晴らしいパフォーマンスが今日のゲームの勝因。チームの戦う姿勢がオムルチェン選手にいい状況を作り出し、オムルチェン選手がそれを確実に決めてくれた。明日(6日)の決勝戦も、選手には今日のゲームと同様に戦う姿勢を出してほしい。決勝戦は私たちにとっても、ファンの皆さんにとっても1番のビッグマッチ。決勝戦の相手は間違いなく強いチームだが、勝利に向かってしっかりと準備したい。アンディッシュ監督が築き上げたチームに敬意を表し、それを継承していきたい」
◆古賀幸一郎選手
「まだ修正すべき点はたくさんある。(準決勝終了後から)決勝戦のホイッスルまで24時間しかないので、『修正できる部分』と『突き詰めて行かなければならない部分』をしっかり見極めて、いい時間の過ごし方をして明日の決勝戦に臨みたい。自分たちは日本の代表という誇りを持って、明日の決勝戦をしっかり戦いたい」
この日行われたセミファイナルラウンド(1-4位)のもう1つの試合では、イランのBank Sarmayehが、カタールのアル・アラビスポーツクラブにセットカウント3-0(25-23、25-17、25-19)で勝利し、決勝戦進出を果たしました。この結果、決勝戦は豊田合成とBank Sarmayeh、3位決定戦はアルタイVCとアル・アラビスポーツクラブという組合せになりました。
豊田合成とBank Sarmayehの決勝戦は、日本時間7月6日(木)22:00試合開始です。アジアタイトルと世界クラブ選手権の出場権獲得を目指して戦う豊田合成に、最後までご声援をよろしくお願いします!
写真提供:AVC