豊田合成トレフェルサ、イラン代表に敗れ銀メダル 2017アジアクラブ男子選手権大会
「2017アジアクラブ男子選手権大会」が7月6日(木)、ベトナムで大会最終日を迎えました。決勝戦に進んだ日本代表の豊田合成トレフェルサ(以下、豊田合成)は、イランのバンク・サーマイヤと対戦し、セットカウント0-3(37-39、14-25、23-25)で敗戦。準優勝で今大会を終了しました。
第1セット、豊田合成は傳田亮太選手のサーブなどで10-7とリードを奪いますが、シャフラム・マフムーディ選手のブロックなどで11-12とバンク・サーマイヤに逆転を許すと、互いに譲らぬまま21-23で終盤へ。豊田合成はイゴール・オムルチェン選手の連続得点で23-23の同点とし、デュースに持ち込みますが、セイエドモハンマド・ムーサビエラギ選手のブロック、アタックなどでポイントを許し、37-39と接戦の末に第1セットを落とします。第2セット、豊田合成は中盤までに8-16と大きく離されると、選手交代で挽回を図るも14-25でバンク・サーマイヤにセット連取を許します。第3セット、ミラド・エバティプール選手の連続サービスエースなどで3-6と先行されますが、オムルチェン選手、新井洋介選手のポイントで13-14、さらに16-16の同点に追い付きます。両チーム一歩も引かず23-23で迎えた終盤、バンク・サーマイヤのアデル・ゴラミ選手にブロックを決められると、最後はオムルチェン選手のスパイクがアウトになり、23-25で競り負けました。
◆トミー・ティリカイネン監督
「バンク・サーマイヤは強いチームだった。第1セットと第3セットは取れるチャンスがあった。しかし、バンク・サーマイヤが私たちを少し上回るプレーを披露して、セットを取ることができなかった。バンク・サーマイヤの勝利に敬意を表したい。
この大会はとても長いトーナメントだったが、毎日選手のことを知ることができ、大変充実した時間を過ごすことができた。豊田合成トレフェルサはアンディッシュ監督が築き上げてきた歴史と経験のあるチーム。この大会で、選手はもちろん、スタッフも全員が勝利という目標に向かい、チームを支えてくれたことは本当に素晴らしい。私たちは日本を代表してこの大会に臨んだ。そして、準優勝という結果を残した選手は素晴らしいと思う。これからVリーグの開幕に向けてトレーニングを積んで、選手たちが日々成長してくれればと思う」
◆山田脩造選手
「自分自身崩れてしまったところがあり、今後修正すべき点だと思う。イラン代表選手の多い相手に競ることができたのはよかったが、ここぞという場面で点を取れていれば、もっといい結果を出せたと思うし、(それが)課題だと感じている。この大会に参加して、国内ではできない経験をすることができたし、昨年の3位よりもいい結果を残すことができたことはよかった。自分にとっては、これからも全てがチャレンジだと思っている。自分のいい部分は伸ばし、課題となる部分は修正して、プレーする限りは常にベストなプレーを出せるように頑張りたい」
決勝戦に先立って行われた3位決定戦では、カタールのアルアラビ・スポーツクラブがカザフスタンのアルタイVCにセットカウント3-1(22-25、25-13、25-20、25-19)で勝利し、銅メダルを獲得しました。
また、決勝戦後に表彰式が行われ、豊田合成の古賀幸一郎選手がベストリベロ賞、山田脩造選手がベストアウトサイドスパイカー賞を受賞しました。古賀選手は前回(2016年)大会に続いて、2大会連続受賞です。
豊田合成トレフェルサへのたくさんの応援、ありがとうございました。
◆2017アジアクラブ男子選手権大会 最終順位
1位: バンク・サーマイヤ
2位: 豊田合成トレフェルサ
3位: アルアラビ・スポーツクラブ
4位: アルタイVC
5位: アル・バハリ・スポーツクラブ
6位: 北京汽車
7位: 台中銀行
8位: ベトナムスポーツクラブ
9位: エアフォースVC
10位: キャンベラ・ヒート
11位: スリランカ・ポーツ・オーソリティ
12位: モルディビアンスポーツ&レクリエーションクラブ
13位: ヤン・チャイ・メンズ・バレーボール・チーム
写真提供:AVC