「全員で優勝を掴みにいく」グラチャンバレー2017に向けて全日本女子チーム・火の鳥NIPPONが記者会見
9月5日(火)から10日(日)まで東京体育館(東京体育館)と日本ガイシホール(愛知県名古屋市)で開催される「ワールドグランドチャンピオンズカップ2017女子大会」の開幕を前に、全日本女子チーム・火の鳥NIPPONが9月1日(金)、味の素ナショナルトレーニングセンター(東京都北区)にて記者会見と報道向けの公開練習を行いました。
記者会見は、公益財団法人日本バレーボール協会の嶋岡健治新会長、鳥羽賢二ハイパフォーマンス事業本部本部長、中田久美全日本女子チーム監督の挨拶から始まりました。嶋岡会長が「今年の集大成であるグラチャンバレーで強豪国と戦うということはいい機会であり、選手の強化にもなりますし、もちろん勝負の場であります。何としてでもいい形の成績を収めてもらうために、一緒になって戦っていきたいと思います」と挨拶しました。
中田監督は「今シーズンの最後の試合でもありますが、次につながる重要な大会になると思います。チャレンジャー精神を忘れず、選手、スタッフ一丸となって、最後までたくさんの方に応援していただける大会にできるように一生懸命頑張りたいと思います」と、大会に向けた決意を語りました。
記者会見にはグラチャンバレー2017の出場選手に選出された火の鳥NIPPONの選手14名が、オフィシャルサプライヤーであるミズノ株式会社のそれぞれの選手の個性を生かす新しいシューズを履いて登壇しました。選手たちが試合で履くシューズには、中田監督の「日本のやり方で、世界と戦う」という思いを込めた『JAPAN WAY』という文言が入れられています。
数少ない前回大会経験者で、今シーズンから火の鳥NIPPONのキャプテンを担う岩坂名奈選手(久光製薬スプリングス)は「今シーズンの集大成として全員で作り上げてきたバレーを出し切り、戦う集団として1戦1戦結果にこだわり、全員で優勝を掴みに行きます」と、本大会への意気込みを語りました。また、「第19回アジア女子選手権」から火の鳥NIPPONに合流した荒木絵理香選手(トヨタ車体クインシーズ)も「グラチャンバレーは、2020年の東京オリンピックに向けてスタートとなる大会。チームとしてしっかり基盤を作っていけるように勝ちにこだわって全員で頑張りたいと思います」と力強くコメントしました。
◆中田久美全日本女子監督
「今シーズン、5月の中旬から全日本がスタートし、ワールドグランプリ、アジア選手権含めて16試合、全64セットと、たくさんの試合を消化してきました。この中で課題もたくさん出てきましたし、収穫もあります。今シーズンはこのグラチャンバレーが最後となります。対戦国のロシア、中国、ブラジルはワールドグランプリでは勝ちましたが、今回はまったく別のチームと考えております。韓国、アメリカに関しては今シーズンまだ戦っておりません。そういった意味で、チャレンジャー精神を忘れず、集大成の大会でもありますが、次につなげる大きな重要な大会になると思います。右ひざの炎症でメンバーを外れた古賀選手に関しては最後の最後まで悩みましたが、彼女の将来を考えての決断。今回のメンバーはディフェンシブ、守りの堅いということを最低条件に選びました。ポイントは開幕の韓国戦です。開幕戦はどこが相手でも厳しいと思います。試合、大会の入り方を選手たちに気持ちも含めていかに準備してあげられるのかが非常に重要になると思います。グラチャンは勝ちにいきます。メダルはあとから付いてくるもの。とにかく、1戦1戦力を出し切ることが今のチームにとって大事だと思います。選手、スタッフ一丸となって、最後までたくさんの方に応援していただける大会にできるように一生懸命頑張りたいと思います」
◆キャプテン・岩坂名奈選手
「全員が同じ方向を向いて戦えるよう、キャプテンとしてチームをひっぱりブロックを意識して練習しているので、1点でも多くチームに貢献できるようにやっていきます。アジア選手権でも優勝という結果を残す事ができたので、今までやってきたこと、みんなで作り上げてきたことをしっかり出せれば、どこが相手だろうと自分たちから崩れずに攻め続けていけば結果は付いてくると思います。崩れている時は、自分たちのリズム、テンポがバラバラで、被ブロックも多いのですが、いいときは取るべきところでしっかり点が取れているのでフルセットでも勝ちきれているのだと思います。先手先手でどんどん仕掛けていけるように、常に練習から意識していますし、初戦からしっかり自分たちのテンポや勢いを出せるように準備していきます」
◆荒木絵里香選手
「今シーズンはアジア選手権から合流しました。監督から途中から呼ぶといわれていたので、準備はしていました。ミドルブロッカーとしての得点力をしっかり果たしていきたいと思いますし、自分が今、この年齢で今ここにいるということはチームにとってプラスアルファの存在であるべきだと思っているので、いろんないい影響を与えていけたらと思います。2020年への最初の年。この場にいる以上、自分もそこに向けて挑戦できる立場にあると思うので、しっかり頑張っていきたいと思っています」
◆佐藤美弥選手
「ワールドグランプリ、アジア選手権を経験して、いいリズムでバレー出来ているときは、点数も取りやすい状況が作れていますが、そうではない場面での点の取り方をもっともっと詰めていかなければいけないと感じています。個人としては、トスだけではなく、それ以外のプレーでもっともっと成長していかなければ世界と戦う上では厳しいと思っています。もっともっと的確な状況判断を心がけ、プレーの起点になっていきたいと思います。古賀(紗理那)選手は今までの大会はチームを引っ張って頑張ってくれましたし、プレー面以外でもみんなを助ける声掛けができる選手でした。チームにいないことで不安も多少ありますが、古賀選手もメンバーに残れなかったという悔しい思いもあると思うので、その思いもしっかり受け止めて頑張ろうと思っています」
◆新鍋理沙選手
「グランプリでもアジア選手権でもパスを崩される場合もありました。まずは1本目が大事なので、しっかりと返す場所、ボールの質にこだわって、セッターがあげやすいボールを返せるように頑張りたいと思います。岩坂キャプテンは同い年。サポートができているかはちょっと分からないですけど、チームのためにチームのことを考えていろいろ動いてくれているので、私もサポートできるようにやっていきたいと思います。5月から始まって今シーズン最後の大会。今までやってきたことがしっかりとコートで発揮できるようにチームとしても個人としてもしっかりいい準備をして試合に臨みたいと思います」
グラチャンバレー2017女子大会は、9月5日(火)、6日(水)に東京体育館(東京都渋谷区)、8日(金)、9日(土)、10日(日)に日本ガイシホール(愛知県名古屋市)にて行われます。チケットはチケットぴあ、ローソンチケットほか、各種プレイガイドにて発売中です。
火の鳥NIPPONの全試合は、日本テレビにて全試合生中継されます。会場はもちろん、テレビの前でも、火の鳥NIPPONへの熱い熱いご声援をお願いいたします。