国際大会

ホームのイランにストレートで勝利し、3大会ぶりの優勝 アジア男子選手権

2023.08.27|国際大会

ホームのイランにストレートで勝利し、3大会ぶりの優勝 アジア男子選手権

「第22回アジア男子選手権大会」決勝、8月26日(土)にバレーボール男子日本代表チームはイランと対戦し、セットカウント3-0(25-20、25-18、25-18)で勝利。日本は2017年大会以来、3大会ぶりの優勝となりました。

ホームの大声援に乗せられたイランがブロックポイントを得るなどリードして試合が始まります。セッター関田誠大選手は好調のキャプテン石川祐希選手にトスを集めていきます。チームが安定してブレイクを取るなど日本がリードを奪います。終盤にリリーフブロッカーとして宮浦健人選手を投入すると相手クイックに好ヘルプをし、イランのスパイクミスを誘います。25-20で日本がセットを先取。第2セットではリベロの山本智大選手の好ディグから石川選手のスパイクでブレイクを取ります。関田選手が相手ブロックをよく見てトス回しを分散させリードを守ります。髙橋藍選手や西田有志選手のサーブポイント、髙橋健太郎選手が交代直後にブロックポイントを得るなど日本が主導権を得てセットを連取します。第3セット、西田選手のサーブから小野寺太志選手がスパイクを決めるなど序盤から日本がリードを得ます。一時試合が中断する場面もありましたが、日本が優位試合を進めていきます。終盤にイランの反撃にあうも最後は相手のミスもあり、25-18で試合終了。セットカウント3-0のストレートで勝利し、アジア選手権優勝を果たしました。

石川選手が大会MVP、小野寺選手、髙橋藍選手がベスト6に選出されました。男子日本代表チームはオフをはさみ、9月30日(土)から始まる「FIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー2023」に向けて合宿を行います。引き続き男子日本代表チームへの応援をよろしくお願いいたします。

西田有志選手
「自分が代表に入ってアジア選手権を獲ったことないので素直に嬉しい気持ち。やっと戻ってきたという感覚。この感覚を忘れずに次はOQTなのでいい弾みになったと思う。やっと自分のパフォーマンスを出せてきたので、より磨きをかけてOQTでいいパフォーマンスを出せるようにしたい」

石川祐希選手
「今日が一番大事な試合だったので全員がピークを持ってこれたのはチームとして成長したと思う。味わったことのない会場の雰囲気や環境だったが最後に一番いいパフォーマンスを持ってこられたのは評価できる。課題や改善点はたくさんあるのでOQTに向けてもう一度チームを固めていきたい。個人としてはスパイクやサーブレシーブにミスがあった。どのプレーも完璧ではないので少しでもプレーの精度を高くすることが今の課題。サーブでミスが多かったのが反省点。やるべきことををやって目標にしていたことを達成したので嬉しい気持ちはあるが、ここがゴールではないので9月から始まるOQTで結果を残して終わりたい。今日のような試合を続けることができればOQTでもいい結果を取れると思う。OQTで絶対にオリンピックの切符(出場権)を取ることが今シーズンの最大の目標なのでそこに向かっていい1か月を過ごしたい」

小野寺太志選手
「今大会は優勝を目標に戦っていたので優勝できたことは何より嬉しい。イランのホームで完全にアウェーな状態での試合だったが、日本らしいバレーができたのが一番よかったと思う。ブロックはいいところで出せた。クイックも数字を残せたので最低限の仕事はできた。サーブの精度やブロックで止められるところを逃した場面もあったので今日の結果に満足していない。今大会をいい形で終えられたのは何よりもよかった。OQTに向けて弾みはついたと思うので、これを自分たちの力に変えてOQTで(オリンピックの)出場権を取ることが今年の最大の目標なのでチーム一丸となって戦いたい」

写真提供:AVC