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春高バレー 女子・共栄学園が19年ぶりの優勝、男子・駿台学園が3連覇を果たす

春高バレー 女子・共栄学園が19年ぶりの優勝、男子・駿台学園が3連覇を果たす

「ジャパネット杯 春の高校バレー 第77回全日本バレーボール高等学校選手権大会」は1月12日(日)、東京体育館(東京都渋谷区)特設コート(センターコート)で男女決勝が行われ、女子は共栄学園、男子は駿台学園が優勝を飾りました。

 

女子決勝は19年ぶりの優勝を目指す共栄学園(東京)と昨年準優勝の下北沢成徳(東京)の対決に。第1セットは共栄学園が長いラリーを秋本美空選手のスパイクで制し、さらにブロックなどで得点を重ね、5-1と序盤から試合を優位に進めます。下北沢成徳もリベロを中心とした堅い守りからエースのイエー・モンミャ選手の攻撃を軸に攻めていきますが、8-2で最初のテクニカルタイムアウトを迎えます。勢いに乗った共栄学園が13-4と大きくリードしますが、13-7と下北沢成徳が追い上げを見せます。しかし、共栄学園もサービスエースや山下裕子選手のスパイクなどで22-10とし流れを離しません。最後は秋本選手が決め、25-11で共栄学園が第1セット先取します。
続く第2セットも共栄学園はエースの秋本選手を中心とした攻撃で攻めていきます。下北沢成徳も高さを活かした攻撃で対抗し、16-16と中盤まで一進一退の攻防に。しかし、秋本選手の攻撃から共栄学園がリズムを掴むと、最後は山下選手が決めて25-21で2セットを連取します。
第3セット序盤は互いに得点を重ねる展開に。宇都木乃愛選手のスパイクやブロックで11-8と共栄学園が徐々にリードを広げていきます。柳千嘉選手の高さある攻撃やイエー・モンミャ選手のスパイクで長いラリーをものにするなど下北沢成徳も粘りを見せますが、秋本選手や中山楓選手の活躍で18-13と共栄学園が再びリードを広げます。終盤も共栄学園のリズムで試合が進むかと思われましたが、下北沢成徳が5連続得点を奪い19-19の同点まで追い上げを見せます。最後まで下北沢成徳も攻め続けますが、マッチポイントで秋本選手が得点を奪い、セットカウント3-0のストレートで勝利。東京勢対決を制した共栄学園が19年ぶり3回目の優勝を果たしました。

男子決勝は春高バレー3連覇を目指す駿台学園(東京)と4年ぶりの優勝を狙う東福岡(福岡)の一戦に。第1セットは駿台学園の櫻井信人選手のサービスエースで試合がスタート。駿台学園のエース・川野琢磨選手がブロックを決めると、東福岡の松下晃大選手がブロックを決め返すなど、序盤は一進一退の攻防が繰り広げられます。敷浪孝一選手のクイックで長いラリーを制した駿台学園が流れを掴むと、12-4とリードし中盤に突入します。東福岡も粘り強い守りから照屋舜選手や松下選手のスパイクなどで攻めますが、三宅綜大選手の多彩なトスワークから21-15と駿台学園がリードを広げていきます。終盤、安座間琉新選手や松下選手のスパイクで追い上げを見せますが、25-21で駿台学園が第1セットをものにします。
第2セットは互いに好レシーブから攻撃に繋ぎ、駿台学園は川野選手と櫻井選手らが、東福岡は松下選手と比嘉晃跳選手らがスパイクを決めるサイドアウトの応酬に。8-6と駿台学園が一歩前に出るかと思われましたが、東福岡が3連続ポイントを奪い9-10と逆転に成功し、13-13の中盤まで互いに一歩も譲らない展開が続きます。植草光稀選手らの躍動で勢いに乗った駿台学園が16-13と徐々に点差を広げていきます。東福岡が19-18と1点差まで追い上げる場面もありましたが、25-22で駿台学園が第2セットも連取します。
続く第3セットは駿台学園が5連続得点を奪い、序盤から試合を優位に進めていきます。エースの松下選手を軸に東福岡もサイドアウトを重ね最後まで粘りを見せますが、櫻井選手のバックアタックやサービスエース、川野選手の高い決定力で得点生み出した駿台学園がマッチポイントを掴むと、最後は東福岡のスパイクがアウトになり、セットカウント3-0で駿台学園が優勝しました。駿台学園は春高バレー3連覇に加え、 全国高等学校総合体育大会と国民スポーツ大会とあわせて高校3冠を達成しました。

■1月12日(日)決勝試合結果
女子
共栄学園(東京) 3-0 下北沢成徳(東京) 25-11、25-21、25-22
男子
駿台学園(東京) 3-0 東福岡(福岡) 25-21、25-22、25-17

■男女個人賞
個人賞一覧(PDF)

写真提供:春の高校バレー

 

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大会概要

フジテレビ春の高校バレーHP