高校日本一の座をかけた春の高校バレーが開幕
「ジャパネット杯 春の高校バレー 第77回全日本バレーボール高等学校選手権大会」が1月5日(日)、東京体育館(東京都渋谷区)で開幕しました。全国各地の予選を突破した男女各52校が1月5日(日)から7日(火)、11日(土)、12日(日)の5日間にわたり、高校日本一の座をかけて戦います。
試合に先立ち、開会宣言では習志野(千葉)の仲村羽乃花主将と鎮西学院(長崎)の山本澪主将が出場校を代表して選手宣誓を行い、仲村主将は「誰よりも熱くご指導くださる指導者の方々、どんな困難もともに乗り越えてきた仲間、日々支えてくれる家族、全ての想いをこの大舞台にぶつけることができることに感謝しています。バレーボールと本気で向き合ってきた日常、希望と覚悟を胸に走ってきた3年間の想いを、応援してくださっている全ての方々に笑顔と感動という形で表現し、最高の大会にすることを誓います」、山本主将は「この3年間、上手くいかず苦しい思いをしてきたこともありましたが、チーム全員で乗り越え、この春高の舞台でプレーできることをうれしく思います。私が生まれ育った長崎県に原子爆弾が投下されてから今年で80年が経とうとしています。今こうして当たり前のように平和に過ごせていることに感謝したいです。また、保護者の方々、指導者の方々には日々、私たちを支え、励ましてもらい、私たちが全力でバレーボールをできる環境を作ってくれました。支えてくれた方々、この大会運営に携わってくれる全ての方々への感謝の気持ちを胸に、各都道府県の代表として正々堂々と一戦一戦、全力で戦うことを誓います」とそれぞれ力強く宣言しました。
また、日本バレーボール協会 川合俊一会長は「全国から予選を勝ち抜いて集まってきた選手の皆さん、ようこそ春の高校バレーへ。この大会は正しく夢の舞台です。試合ですから勝つチームもあれば負けるチームもあります。男子女子1チームずつしか全試合に勝つことはできません。勝つことは素晴らしいことだと思いますが、負けることは悔しいけど悪くないです。私は春の高校バレーに2回出場し、2回ともベスト8で負けましたが、あの悔しさはその後の人生にすごく役立っています。あの悔しさがあったからその後はもっともっと頑張れた、そんな気がします。毎年この大会(に出場した選手)から日本代表選手が選ばれます。(日本代表に選ばれた選手は)悔しい思いを持って、一生懸命練習して日本のトップに上がってきます。この中から日本を代表する素晴らしい選手が現れることを期待しています。そして、皆さんのご家族の方、そしてスタッフの方、そういった方々が支えてきたおかげで皆さんがここに立っていると思います。その方々にも感謝して精一杯最後まで悔いのない試合を展開してもらいたいと思います。素晴らしい試合を期待しています」と選手たちに激励の言葉を送りました。
開幕初日の5日(日)には男女1回戦が行われました。男子の初出場校の札幌大谷(北海道)は天理(奈良)にセットカウント2-0のストレートで勝利し2回戦に駒を進め、駒澤大高(東京)が国民スポーツ大会準優勝の高川学園(山口)を破るなど、大会初日から熱い戦いが繰り広げられました。本日6日(月)に行われる2回戦には前回大会優勝校などのシード校が登場します。
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日本一を目指して戦う高校生たちに引き続き温かいご声援をお願いします。
写真提供: 春の高校バレー